MASKED TAIL   作:響く黒雲

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お待たせしました!!( ノ;_ _)ノ
それではどうぞ!!( ゚д゚)ノ

因みに作品名を変えました。


楽園ゲーム

「ショウとシモンは裏切った、ウォーリーとミリアーナはコウマが撃墜…と。」

 

最上階ではジェラールがゲーム参加者に見立てたチェスを動かしていた

 

「やはりゲームはこうでないとな、一方的な展開ほど退屈なゲームはない。」

 

「ジェラール様早くエルザを捕らえ儀を行いましょう、もう遊んでいる場合じゃありませんぞ。」

 

「ならばお前が行くか? ヴィダルダス。」

 

「よろしいので?」

 

「次は… こちらのターンだろ?」

 

ジェラールはチェス盤に四つの駒を置いた

 

「暗殺ギルド髑髏会特別遊撃部隊三羽鴉(トリニティレイヴン)、お前達の出番だ。」

 

そう言うとジェラールの前にヴィダルダスを含めた三人の魔導士が現れた

 

「そして… お前のテストプレイの場でもある。」

 

更に後ろから奇妙な人物が現れる

ライタースーツを身に纏い風車の様なベルトに黄色い手袋にマフラー、そして飛蝗の様な仮面を持った男だった

 

「コレで駒は揃った、さぁ!! 楽園ゲームの始まりだ!!」

 

今楽園を巡るゲームが… 始まる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ツバサ達は…

 

「……………………チーン」

 

「おら、いつまで真っ白になってるんだ起きろ。」

 

「………ハッ!? ココハドコ!?ワタシハダレ!?」

 

「落ち着け。」

 

「あ、あれ? 俺何してたんだっけ?」

 

「いきなり気を失ったんだよ。」

 

ツバサはコウマに嘘をついた

 

「ヒソヒソ(おいハッピー、ツバサの奴なかった事にしようとしてるぞ)」

 

「ヒソヒソ(あい、本当に怖いね、オイラツバサは怒らせないようにするよ)」

 

「何か言ったか? ナツ、ハッピー?」

 

「「イエナニモ!!」」

 

「?そうか。」

 

その時だった… 部屋中… いや、塔全体の壁や天井に口が現れた

 

「うお!? なんだコレ!?」

 

「なにコレナツー!! 気持ち悪い!!」

 

「口!? そこら中に。」

 

その口からジェラールの声が流れる

 

『ようこそ皆さん、楽園の塔へ。』

 

その頃エルザ達もこの放送を聞いていた

 

「何だこの口は!?」

 

「しゃ… しゃべりましたよ!!」

 

「ジェラールだ、塔全体に聞こえるように話している。」

 

「塔全体にこの口が…」

 

『俺はジェラール、この塔の支配者だ、互いの駒は揃った、そろそろ始めようじゃないか… 楽園ゲームを。』

 

「ゲームだぁ?」

 

「ジェラール…何だこれは…」

 

「ふざけたことを…」

 

「まっ!! なにが来ても俺たちなら大丈夫だけどなっ!!」

 

「調子に乗るなコウマ。」

 

『ルールは簡単だ、俺はエルザを生け贄としゼレフ復活の儀を行いたい、すなわち楽園への扉が開けば俺の勝ち、もしそれをお前達が阻止出来ればそちらの勝ち。』

 

『ただ… それだけでは面白くないのでな、こちらは四人の戦士を配置する。』

 

「四人の戦士? 何者だ?」

 

『そこを突発出来なければ俺にはたどり着けん、つまりは四対九のバトルロワイヤル。』

 

『最後に特別ルールだ、評議院がエーテリオンでここを攻撃する可能性がある、残り時間は不明しかしエーテリオンが落ちる時…それは全員の死、勝者なきゲームオーバーを意味する…』

 

「不味いな…エーテリオンだと? 評議院の連中は何を考えているんだ!?」

 

『さあ、楽しもうゲーム開始だ。』

 

そして塔から口が消える

 

「何だかわからねぇがジェラールって奴倒せばこの喧嘩は終わりか、おし!! 燃えてきたぞ!!!!」

 

「やっぱり一番上に居るのかな?」

 

「おいコラナツ、一人で突っ走ろうとするな。」

 

「そうだぜ、俺にもやらせろ!!」

 

「お前もだコウマ。」

 

「な…… 何だよジェラール… エーテリオンってよう…そんなのくらったらみんな死んじまうんだぜ、俺達は真の自由が欲しいだけなのに…」

 

そんな失意のウォーリーにナツは笑いながら話し掛ける

 

「どんな自由が欲しいのか知らねーけどフェアリーテイルも自由で面白ぇぞ。」

 

「そうだな… ナツの言う通りだ、それに他人を犠牲にして得た自由なんて所詮、夢幻の虚構なんだからな。」

 

「確かにそうだよな、ツバサもいいこと言うじゃねえか。」

 

「茶化すなコウマ。」

 

「ハッピー!! ゲームには裏技があるよな。」

 

「あい。」

 

そしてナツはハッピーと共に最上階に向けて飛んでいった

 

「一気に最上階まで行くぞ!!!!」

 

「あいさー!!!!」

 

「あいつ…一人で突っ走るなって言ったのに…」

 

「サラマンダーに何言った所で無駄だろ? それより早く行こうぜ。」

 

そうしてツバサとコウマも部屋を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~楽園の塔 広間~

 

広間では先程の奇妙な男が何処かと通信していた

 

 

『では抜かり無いように、分かっているな。』

 

「はっ…」

 

『成果を期待している。』

 

「お任せを“ブレイン”様…」

 

そして通信を切り男は静かに仮面を被る

クラッシャーを着けると同時に仮面の複眼が光る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これが後に新たな戦いの火種になることをツバサとコウマはまだ知らない…


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