「ギャハハハハハッ!! ひ~ ひ~、ブフッ!! フハハハッ!!」
「コウマてめえ… いつまで笑っていやがる…」
「ちくしょー!! コレ取れねーぞ!!」
あれから数十分… 未だにナツとツバサはネコのぬいぐるみを被っていた
「いやまてよ… コレエルザ達驚くんじゃねぇーか!?」
「相変わらずスゲェポジティブな。」
「しかもイタズラ方向のみにな。」
しかし彼らは後ろから狙われているのに気付いていなかった
「ジ・エンドだぜボーイズ。」
ウォーリーが引き金を引こうとしたその時
「ダメーーーーーーーーーーーー!!!!」
ミリアーナが銃口を反らし間一髪ナツ達に当たらなかった
「あっ!! 四角!!」
「敵か!?」
「な… 何をするんだ!!!! 折角のチャンスを!!」
「ネコネコいじめちゃダメなのー」
「ネコじゃねぇぜ!! 見りゃわかんだろ!!」
すると何を思ったかナツはネコの泣き真似をした
「にゃー」
「ホラー!!」
「ナツ…遊ぶな…」
「ほら、ツバサもやれよ~」
「コウマ… 後でO☆HA☆NA☆SHIがあるんだが…」
「すみませんでした、マジ勘弁して下さい。」
見事な土下座を決めたコウマ、しかし運命は彼に残酷だった
「その二人を一人で倒したら考えてやる。」
「……………orz」
「ふざけんなー!! その四角は俺が倒すんだー!!」
「うるさい。」
ツバサがひとにらみするとナツは冷や汗を流しながらコクコクと頷いた
どうやらツバサは相当ストレスがたまっていたようだ
「はぁ… 憂鬱だ…こい!!サガーク!! 」
すると彼方から平たい蛇のような物が飛んできてコウマの回りを旋回する
「なぁサガーク~聞いてくれよ~ツバサが鬼畜なんだよ~ 俺だけであの二人倒せって言うんだぜ~」
「ψρκθηκηчимФЙΒ⇒∀⌒◆※▽∂≪⊥⌒⇒∨∠∀∠⊥∨●≧&@¥℃§$(話を聞く限りではマスターの自業自得かと…)」
「そんなつれない事言うなよ~」
「言葉わかるのか!?」
珍しくナツがツッコミを入れるがそんなナツを尻目にコウマは二人に向かっていく
「さーて、ふざけるのはここまでにして…」
その瞬間コウマから魔皇力が溢れる
「王の判決を言い渡す… 死だ… とまではいかないが、痛い目にはあってもらうぜ。」
「ネコネコ以外は興味ないから…死んでいいよ…」
「俺たちが楽園に行く為にお前達は邪魔だ、消えろ!!“ポリゴンアタック”!!」
ウォーリーの体がポリゴンになりコウマに襲いかかる
「“ネ拘束チューブ”!!」
ミリアーナは魔法が使えなくなるチューブを出しコウマを縛ろうとする…
「やれやれ… サガーク!!」
「※▽◎∈∨∧〓(はっ!! お任せを!!)」
‥‥がしかし当たる前にサガークが弾きコウマのダメージはゼロ、サガークはそのままコウマの腰に取り付いた
そしてコウマは魔剣ジャコーダーを取りだしサガークの横に挿し当てる
「変身」
「〓▽◎∈∧(変身!!)」
するとコウマの体をガラスのような物が被い鎧を形成する
そしてガラスは砕け散り鎧が現れた、その鎧はこの世に初めて現れた王の鎧
原初の鎧と呼ばれる王の名は…『仮面ライダーサガ』
今、純血の継承者が偽りの楽園に降臨したのであった
『さて… どこから攻めるか…』
「姿が変わったからなんなのさ!!“ネ拘束チューブ”!!」
再びチューブで拘束しようとするミリアーナ、しかしコウマはチューブを掴みとると…
『フン… まずはお前からだ。』
ジャコーダーをムチに変えてミリアーナにぶつけた
ヒュン、ヒュン、ビシッ!! ビシッ!!
「ニヤッ!!」
「ミリアーナ!!」
するとミリアーナの様子がおかしくなった
「いや… ぶたないで…!! イヤだ…!! やめてよ…!! エルちゃん… 助けて… イヤアァアァアァァアァ!!!!」
そしてそのまま気絶した
『は?』
これには仕掛けたコウマも呆然とした
『あ~ コレもしかしてトラウマ抉ったパターン?』
「貴様!! ミリアーナになにをした!!」
『なんかすまん…』
「許さねぇぜ!! “秒間32フレームアタック”!!」
するとウォーリーは再びポリゴンとなりコウマに素早い攻撃を仕掛けた
『グッ!! うおぉぉぉおおおぉぉおおぉぉおおっ!!』
しかしコウマには効かず精々魔皇力を少し削った程度だった
『お前… けっこう優しい奴なんだな…』
「いきなり何を言い出す!! 勝負の最中だぞ!!」
『いや… こっちの話だ… 悪いがそろそろ決めさせて貰う!!』
そう言うとコウマは白いフェッスルをサガークに吹かせた
「〓◎∈∧▽≪〓∈※√(ウェイクアップ!!)」
コウマはジャコーダーの柄をサガークに挿し込むと、サガークを介して魔皇力がジャコーダーに集まりフェンシングの構えを取る
『フウウゥゥゥゥゥ… ハアッ!!』
そしてジャコーダーの刃を伸ばしウォーリーの体を拘束する
「グッ!! コレぐらい、ポリゴンになれば!!」
ウォーリーはポリゴンになり逃げようとしたがポリゴンになれなかった
「!? なんでだよ!? なんでポリゴンになれねぇんだ!?」
『当たり前だ、ジャコーダーに充満している魔皇力がお前の魔力に干渉して魔法が発動出来なくなっているのさ。』
「ミリアーナと同じ魔法!!」
『いや? スペック的にはあのネコ娘よりも上だ。』
そしてそのままウォーリーを締め上げる
ギリギリッ!!
「グァアァアァァアァアァアァアァァア!!!!」
『暴れんな、コレで終わりにしてやる!!』
コウマがジャコーダーの刃を撫でるとウォーリーに魔皇力が流され“スネーキングデスブレイク”が発動し盛大に爆発してウォーリーをぶっ飛ばした
「アァアァアァアァア!!!!」
何故かアフロになっていたが……
『お前の敗因はただひとつ… 格上に喧嘩を売ったことだ!!』
そしてコウマは声高らかに勝利を宣言した
おまけ
「やぁ! 勝ったねコウマ君♪」
『え?あの~ツバサさん?』
「なんだい?」
『なして君付け? そしてなしてそんな笑顔なんですか!?』
「ふっふっふ、私はね… 待っていたのだよ!! この時を!! 君とO☆HA☆NA☆SHI出来るこの時を!!」
『それは二人倒したから許して貰えたのでは…‥?』
「私は考えると言っただけだが?」
『そんな!? たが!! このサガの鎧が有る限り!!』
しかしその瞬間コウマの変身は解かれた
「なっ!? サガーク!! 何をしているんだ!?」
「◎≪〓∈√▽∈※▽◎〓◎∨¬♯♭※▽◎∧√¬≪)〓◎〓∈※▽◎(申し訳ありませんマスター… 私は無力です…)」
「そんな!?」
「ふふふ… さぁ…逝こうかね? コウマ君…」
「い、いやだ!! 逝きたくない!! HA☆NA☆SE!! そんな…ウソだ… ウソダドンドコドーン!!」
「大丈夫… 少し鬼畜な事をするだけだ。」
そしてツバサはコウマを奥に連れていった
ギャアァアァアァアァアァアァアァッ!!!!!!!!
そしてコウマの叫び声が楽園の塔に響き渡った…
そしてナツといつの間にか戻って来ていたハッピーは…
「ツバサ怖え~!!」
「あい。」
若干涙目になりブルブルと震えながら抱き合っていた