MASKED TAIL   作:響く黒雲

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なぜ妖精女王は「涙」を流すのか

ツバサ達は今楽園の塔の内部に潜入していた

 

「四角ーーーー!!!! どこだーーーー!!!!」

 

「ちょっと!! ここは敵の本陣なんだから大声出さないの!!」

 

「下であれだけハデにやったんだ、今さらこそこそしても仕方ないだろ。」

 

「それにこの扉誰かがここから開けたものじゃありませんよ、魔法の力で遠隔操作されています。」

 

「俺たちは完全に気づかれているな。」

 

「だったら扉を開く意味が余計にわかんないじゃない。」

 

「挑発してんのか…どう思うツバサ。」

 

「う~ん… 挑発ってよりは誘っているって感じかな。」

 

そんな考察をしていると奥から増援がやって来た

 

「いたぞー!! 侵入者だー!!」

 

「またあいつらか…」

 

コウマが呆れながら呟く

 

「こりねえ奴等だな。」

 

しかしその時後ろから凄まじいいきおいで部隊を全滅させる人影があった

それはエルザだ

 

「エルザ!!」

 

「よかった!! 無事だったんだね!!」

 

「お…お前達が何故ここに……」

 

「いや、捕まったんだろ? だから迎えに来たんだよ。」

 

「帰れ ここはお前達の来る場所ではない。」

 

「ハッピーまで捕まったんだ!!!! 探しにいかねえと!!!!」

 

「ハッピーが? まさかミリアーナ…」

 

「そいつはどこだ!!!!」

 

「さ…さあな。」

 

「よし!!!! わかった!!!!」

 

「おいまてナツ!! どこいくんだ!?」

 

「ハッピーの所へだ!!」

 

「いやだから待てって!!」

 

「たく… しょうがねえな…」

 

そのままナツは走り去りツバサとコウマは後を追った

 

「俺たちもいくぞ!!」

 

グレイ達も慌てて追い掛けようとしたがエルザに止められた

 

「ダメだ帰れすぐにここを離れろ。」

 

「これは私の問題だ、お前達を巻き込みたくない。」

 

「もう十分巻き込まれてんだよ、あのナツを見たろ?」

 

「エルザ…心配してくるのはうれしいよ… でもあたし達ってそんなに頼りない?」

 

「いや… そんな事は!!」

 

「だったらいつもみてーについて来いって言えよ、俺たちは力を貸す、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だからな。」

 

グレイがそこまで言うとエルザは振り替える…その瞳に涙を滲ませながら

 

「すまん… この戦い… 勝とうが負けようが私は表の世界から姿を消すことになる。」

 

「ど… どういう事だよ!?」

 

「抗う事にの出来ない未来、だから私が存在しているうちに全てを話しておこう。」

 

そしてエルザは自分の…いや、自分とジェラール達の過去を語り始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃……

 

「ぬおおおお!? 抜けねー。」

 

「なにしてくれてんだよ…」

 

「ギャハハハハハッ!! なんじゃこりゃ!! 傑作!!」

 

ネコのぬいぐるみだらけの部屋でナツがネコの被り物を被り抜けなくなり、更にそのとばっちりをうけナツ同様ネコの被り物が抜けなくなったツバサは呆れコウマは笑いこけると言う中々にカオスな状況が出来上がっていた…




短くてすみません。

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