MASKED TAIL   作:響く黒雲

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どうぞ!


妖精の尻尾へようこそ!!

此処は妖精の尻尾(フェアリーテイル)

フィオーレ王国最大の魔導師ギルド…

 

「………」

 

その酒場の奥のカウンターテーブルに一人の男が龍の絵が描かれた紙の上でコインのペンダントを揺らしていた

 

「なにしてるの? ツバサ。」

 

すると隣に銀色の長髪を揺らしながら一人の女性がその男… ツバサに話しかけてきた

 

「ああ… ミラか、見ての通り占いだ。

その結果、もうすぐあの馬鹿が帰ってくる、

しかも一人連れを連れてな。」

 

すると銀髪の女性、 ミラジェーンは微笑みながらツバサに訪ねた

 

「そうなの? ずいぶんピンポイントだけど本当かしら。」

 

「安心しろ、俺の占いは当たる… ほら、噂をすればなんとやらだ。」

 

すると入り口から桜髪の少年と金髪の少女、それから青い猫がやってきた

 

「ただいまー!!!!」

 

「ただー」

 

「おかえりなさい、ナツ、ハッピー。」

 

「またハデにやったなぁ、新聞に載……て…」

 

ナツに話しかけた男は最後まで喋れなかったなぜならナツがいきなり蹴り飛ばしたからだ

 

「てめェ 火竜(サラマンダー)の情報ウソだったじゃねーか!!」

 

その光景を見てミラは…

 

「ナツが帰ってくるとまたお店が壊れそうね。」

 

「ミラ、もう壊れているぞ。」

 

微笑みながら言いそれにツバサはツッコミを入れる

するとそれを皮切りにギルド内で喧嘩が始まった

 

「ナツが帰ってきただと!!? てめェ… この前のケリつけんぞ!!」

 

と下着以外何も着ていない青年グレイに

 

「グレイ… あんた服着な…」

 

と大樽に入った酒を飲みながら カナ・アルベローナがグレイの服装に対しツッコミを入れる

そして今度は学ランを着た漢、エルフマンが

 

「漢なら拳で語れ!!」

 

と言いながらまざりそして…

 

「「邪魔だ!!」」

 

とナツとグレイに一蹴された

 

「玉砕した!?」

 

そして今度は女性を二人側に侍らせたイケメンがきた

 

「騒がしいな…」

 

「あっ! 『彼氏にしたい魔導師上位ランカー』のロキ!!」

 

とロキの登場に希望を見たルーシィだったが…

 

「まざってくるねー」

 

「ハイ、消えた!!」

 

あえなく潰えたのだった…

 

「あら? 新入りさん?」

 

「ミラジェーン!! キャー!! 本物~!!

あっ、ア、アレ止めなくていいんですか!?」

 

その質問にミラは当然のように答えた

 

「いつもの事だから、放っとけばいいのよ。」

 

「あらら…」

 

「それに…」

 

その時酒ビンがミラの頭に飛んできた

 

「ミラジェーンさん!! 危ない!!」

 

しかしそれを…

 

パシッ!

 

「えっ…?」

 

寸前でツバサが受け止めた

 

「ありがと、ツバサ。」

 

「危ないから気をつけろといつも言っているだろ?」

 

しかし注意するツバサにミラは悪びれもなく返す

 

「はぁ~い♪」

 

「まったく…」

 

「あ、あの…」

 

「ん? 君は?」

 

「あっ、ハイ!! 私ルーシィと言います!!」

 

「そうか、俺はツバサだ、ようこそ!! フェアリーテイルへ!!」

 

と言ってツバサはルーシィを歓迎した

 

「あっ!そうだ! さっきなんて言おうとしたんですか?」

 

「ああ… それは楽しいでしょ? て事よ♪」

 

するといつの間にか喧嘩は激化しており魔法を使う者が現れ初めこれにはさすがのミラも焦りが出てきた

 

「アッタマきた!!」

 

「困った奴等だ…」

 

「かかって来い!!」

 

「魔法!!!?」

 

「これは、ちょっとマズイわね。」

 

するといきなり周囲の空気が重くなる

 

「お前ら…」

 

そしてその発生源はツバサだった

 

「「「「「「「「「!!!!???」」」」」」」」

 

「いい加減にしろよ?」

 

そう低く言いはなったツバサに誰も逆らわずあろうことかナツまで黙ってしまった、ルーシィに至っては震え上がってしまっていた

 

「わ、悪かったよ、ツバサ。」

 

「だから、その威圧感をどうにかしてくれ…」

 

皆がツバサを説得している中ナツだけは…

 

「お、俺は、へ、平気さ、なっ、ハッピー。」

 

「オイラには無理だよーナツー」

 

「だ、だらしねーなハッピー、 俺はまだ行けるぞ…」

 

等と言っていた

それに対しツバサは…

 

「ほう? ならもっとやるか? もちろん連帯責任だが。」

 

と罰を重くする事を提示した

 

「「「「「「なに余計な事言ってんだー!!!?」」」」」

 

「ごめんなさい!!」

 

とナツは見事な土下座をした

そしてツバサが「ふぅ…」とため息を出すと威圧感から解放された

 

「まったく、よかったな俺だけで、これで女王様がいたら小一時間は説教だぞ?」

 

それを聞いたギルドメンバーは口々に助かったと言っていた

するとツバサは後ろに向かって声を掛けた

 

「じぃちゃん、終わったぞー」

 

「うむ、いつもご苦労じゃ、ツバサ。」

 

すると後ろから小さな老人が現れた

 

「あら、マスター、要らしてたんですか?」

 

「えっ!! マスター!! この人が!!!?」

 

「ん? 新人さんかね? わしがフェアリーテイルマスターのマカロフじゃ、よろしく。」

 

そう言うとマカロフは飛び上がり上の階の手すりの立ちギルドメンバーに対して説教を行った

 

 

 

それから夜になりルーシィは手にギルドマークを入れてもらっていた

 

「はい!これでよし!」

 

「ありがとうございます!! ミラさん!!」

 

「おっ、マーク入れてもらったのかルーシィ。」

 

「うん、これで私もギルドメンバーね、よろしくお願いします!! ツバサさん!!」

 

「ははっ、ツバサでいいよ、それよりこれから…「バカー!!!」 ん?」

 

後ろをみると小さな子供がマカロフの顔面を殴って走り去って行くところだった

 

「どうかしたのか? じぃちゃん?」

 

「いやなに、正式な魔導師ではないお前が心配する事ではない…それよりロメオを頼めるか。」

 

「ああ、もちろん!!」

 

そう言うとツバサはロメオを追った

 

「えっ? なんなの一体…それにツバサは正式な魔導師じゃないって…」

 

「ツバサは魔力がないのよ。」

 

「えっ? じゃあ何で魔導師ギルドに?」

 

「ツバサは物心つく前からこのギルドにいるらしいから詳しいことは知らないわ… でもね私達フェアリーテイルの魔導師は… 皆何かを抱えてる…私も…」

 

それを聞いてルーシィは何も言えなかった

 

 

 

 

ロメオは公園で一人泣いていた

 

「ヒック…父ちゃん…」

 

「こんな所にいたのか、ロメオ。」

 

「!? ツバサ兄。」

 

「どうしよう… 俺のせいで…父ちゃんが…」

 

「誰のせいでもないさ、それにもうすぐ頼れる奴がお前の父ちゃんを助けに行くさ… そうだろ? ナツ。」

 

するといつの間にか後ろにナツが立っていた

 

「ああ、マカオは俺が、助ける!!」

 

「だそうだ、だからお前は俺と待っていよう父ちゃんを心配させないようにな♪」

 

そう言うとツバサはポケットからアルミ缶の様なものを取りだし開けた

 

《タカカン!!》

 

するとアルミ缶は瞬く間にタカに変形した

 

「うわぁ~!」

 

「それはお前にやるよ、なくすなよ~」

 

「うん!! ありがとう!! ナツ兄!! ツバサ兄!!」

 

そしてナツは、マカオを助けるためにハコベ山に向かった

その翌日ナツ達は無傷とはいかなかったが無事マカオを連れて戻ってきた




次回は鉄の森編まで飛ばします
そうしないと仮面ライダーがだせないので…

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