MASKED TAIL   作:響く黒雲

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ツバサのいないギルド

妖精の尻尾(フェアリーテイル)では次のファントムとの戦いに備えて準備が進められていた

 

「今度は爆弾魔水晶ありったけもっていくんだ!!」

 

「ホルダー系の魔導士用の強力な魔法書を倉庫からもってこい!!」

 

ルーシィはそれを苦悶の表情でみていた

それを見たグレイ達はルーシィに声を掛ける

 

「どーした? まだ不安か?」

 

「ううん…そういうのじゃないんだ… なんか…ごめん…」

 

「まぁお金持ちのお嬢さまは狙われる運命よ、そしてそれを守るのが漢。」

 

「そういう事言うんじゃねぇよ。」

 

「でも…あたしが家出しなければ… マスターもツバサも怪我しなくても良かったのに……」

 

「それをツバサの前で言うのはやめとけよ。」

 

「え?」

 

「あいつ… 自分に対して罪悪感持たれるのを一番嫌うからな… もしそれ言ったらルーシィでもぶっ飛ばされるぞ。」

 

「そう… なんだ。」

 

「つーかルーシィここにいたいって言ったよな、戻りたくねぇ場所に戻って何かあんの?」

 

そしてナツは自分の胸に指を指して言った

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)のルーシィだろ、ここがお前の帰る場所だ。」

 

するとルーシィは泣き出してしまいグレイ達はあわてて慰める

 

「泣くなよらしくねえ。」

 

「そうだ!! 漢は涙に弱い!!」

 

「だって…」

 

奥ではカナが占いでミストガンの場所を探しミラは通信用魔水晶(ラクリマ)でラクサスに連絡をとっていた

 

「ダメ!! ミストガンの居場所はわからないっ。」

 

「そう… 残念ね。」

 

「ルーシィが目的だとするとまた攻めてくるよ。」

 

「マスターは重症ミストガンは行方不明… 頼れるのはあなたしかいないのよ…… ラクサス。」

 

「あのクソじじいもザマァねぇな!!!! はははっ。」

 

「俺には関係無い話だ勝手にやってろ。」

 

「ラクサス!! あんた!!」

 

「だってそうだろ?お前達の始めた戦争だ俺がいく必要はねぇ、それにツバサもいるだろ? あいつはどうした?」

 

「ツバサもファントムの魔導士と相討ちになって重症を負ったわ……」

 

それを聞くとラクサスは僅かに眉をひそめる

 

「………はっ、ザマァねぇな調子に乗るからそういう事になんだよ。」

 

「それよりじじいに伝えろさっさと引退して俺にマスターの座をよこせ…」

 

パリィン!!

 

ラクサスがそこまで言うとミラは魔水晶(ラクリマ)を破壊して泣き出した

 

「ミラ…」

 

「信じられない… こんな人が… 本当に妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員なの……?」

 

「こうなったら次は私も戦う!!」

 

「な… 何言ってんのよ!!」

 

「だって私がいたのにルーシィはさらわれちゃって……」

 

「ダメよ今のあんたじゃ足手纏いになる… たとえ元S級魔導士でもね。」

 

「それにそんな顔してるとツバサに笑われるわよ~」

 

「今それ関係無いじゃない~///」

 

エルザはシャワー室で物思いに耽っていた

 

 

「(マスター不在… ツバサの復帰は期待できない…ラクサス… ミストガンも、怪我人も多い… これ以上戦争を続けるのは不可能か…)」

 

そしてエルザは壁を殴り付けた

 

「(情けない!! 私のせいだ!!)」

 

すると外から地響きが鳴り響く

 

ズウゥン!!

 

「な… 何だ!!!?」

 

ズウゥン!!

 

「外だーー!!!!」

 

外に出ると巨大な建物が歩いてきた

そして砲台を出現させ強力な魔導収束砲を放った

 

このあとエルザが体をはってジュピターを止めナツ達がファントムのギルドに乗り込みエレメント4を倒しに行くのだがそれは原作()の話……

 

 

 


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