MASKED TAIL   作:響く黒雲

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ついに二人のライダーが激突します!!


ホッパー対ホッパー!! 蹴りと殴りの攻防!!

前回のあらすじ

 

ファントムに殴り込みかけたフェアリーテイル!!

ツバサはファントムの魔導士コウマと対峙する

その時コウマはツバサと同じライダーの魔法を使い変身した!!

今二人のライダーの闘いが始まる…

――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

『さぁ、行くぜ!!』

 

先に動いたのはコウマだった

コウマは軽快なフットワークでツバサに接近し殴りかかる

 

『ふっ!! はっ!! たりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!』

 

『ふっ!! ぐうぅぅぅぅっ!!』

 

コウマの連撃をツバサはただ受けていた

 

『どうした、どうしたぁ!! その程度なのか!? 妖精の尻尾(フェアリーテイル)のライダーは!!』

 

『ぐあっ!? ッ、調子に乗るな!!』

 

するとツバサはコウマの拳を払い連続で蹴りを入れる

 

『はっ!! はっ!! てりゃああっ!!』

 

『おっ!? くっ!! かはっ、痛~ いいねそうこなくっちゃおもしろくねぇよ!!』

 

再びコウマがラッシュの体勢に入る

と同時にツバサも連続蹴りの体勢に入った

 

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!』

 

『はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!』

 

両者互角かと思いきや徐々にコウマの拳がツバサの蹴りを押し戻していた

 

『何ッ!!』

 

『これでフィニッシュ!!』

 

そしてコウマはツバサを完全に押し切りアッパーカットを食らわせた

 

『ぐあああああああッ!!!!』

 

あまりの威力にツバサは吹き飛ばされしまった

そして吹き飛んだ先にはナツとガジルが戦っていた

 

「!! ツバサ!! 大丈夫か!?」

 

『ああ、なんとかな…』

 

しかしツバサは誰から見ても満身創痍だった

 

「コウマ、テメエ何邪魔してんだ。」

 

『そんなに怒るなよ、事故だ事故。』

 

「次やったら叩き潰す。」

 

『うへぇ!? それはマジ勘弁!!』

 

そんなやり取りをしているとツバサが立ち上がる

 

『ごちゃごちゃうるさい… 俺はまだやれるぞ…』

 

『…… いいねぇそうこなくっちゃ。』

 

そして再び二人は構える

今度はツバサから動きだし蹴りの体勢に入る

 

『芸がないねぇ… それだけじゃ俺はやれないよ!!』

 

コウマはまた連撃が来ると思いラッシュの体勢に入るがツバサが放ったのは一撃に重きを置いたミドルキックだった

 

『はぁああああああッ!!!!!!』

 

『なっ!? ぐはぁぁぁ!!!!』

 

その一撃をモロに食らったコウマはツバサと同じように吹き飛ばされていき壁に激突してそのまま動かなかった

 

『フゥ…』

 

「やったな!! ツバサ!!」

 

 

それを皮切りに妖精の尻尾(フェアリーテイル)メンバーの士気が上がっていく

するとギルドが地響きを上げて揺れる

 

「な…… 何だ。」

 

「地震!?」

 

「やべーなこれぁ…」

 

「な… な…… 何がだよ!?」

 

「これはマスターマカロフの怒りだ、巨人の逆鱗… もはや誰にも止められんぞ。」

 

「ひ…ひぃ!!!!」

 

「ウソだろ!? ギルド全体が震えて……」

 

「それが漢マスターマカロフ、覚悟しろよマスターがいる限り俺たちに負けはない。」

 

するとギルドの上階から何かが落ちてきた

 

ズドン!!

 

「え!?」

 

「何だ!?」

 

「何か落ちて…」

 

すると周囲がざわつき落ちてきたものをみると……

 

「あ…あ… う…あ… ワ…ワシの魔力が……」

 

それは魔力を欠片も感じられなくなったマカロフだった

 

『じ、じいちゃん!!』

 

「マスター!!」

 

すぐさまエルザとツバサが駆け寄る

 

「マスター!! しっかり!!」

 

しかしマカロフは意識を失っていた

するとマカロフが倒れたことにより妖精の尻尾(フェアリーテイル)の士気は低下、逆にファントムの士気は上昇してしまいパワーバランスが崩れてしまった

 

『エルザ!! 俺はじいちゃんをあの人の所に連れていく!!エルザは皆を撤退させてくれ!!』

 

「わ、わかった!! 撤退だーーー!!!! 全員ギルドに戻れーーー!!!!」

 

エルザはツバサの指示通りに撤退命令を出した

すると…

 

『まてよ。』

 

『!? お前… まだ立ち上がれるのか!?』

 

コウマがツバサの道を塞いでいた

 

『当たり前だ、あれくらいでやられるほど俺はお人好しじゃねぇんでな。』

 

『今お前にかまっている暇は無い!!』

 

ツバサはコウマを無視しようとするが…

 

『逃げるのか?』

 

その一言を聞き足を止めた

 

『なんだと…』

 

『このまま負け犬になるのかと聞いたんだ。』

 

『上等だ…… “ライダージャンプ”』

 

『そうこなくっちゃ… “ライダージャンプ”』

 

そしてコウマとツバサはホッパーゼクターの足を同時に折り畳みそこから溜まったエネルギーで上に飛び上がった

 

《《RIDER JUMP》》

 

そして上空で元の位置に戻す

 

『ライダーキック!!』

 

『ライダーパンチ!!』

 

《RIDER KICK》

 

《RIDER PUNCH》

 

するとゼクターからエネルギーがアンカージャッキに送られ二人は同時に左足と右腕を放った

 

『『はぁああああああああああああッ!!!!!!!!』』

 

 

ドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!!!!

 

エネルギーが解き放たれ強力な爆発が起こり二人共ダメージにより変身が強制解除される

 

「ぐあっ!!」

 

「がはっ!!」

 

「うう… !そうだじいちゃん!!」

 

するとマカロフは入口に転がっており、ツバサも入口付近に叩きつけられていた

 

「いまだ……!!」

 

ツバサは満身創痍の体でマカロフを背負い乗ってきたバイクで森の外れに住むあの人の下に急いだ

するとコウマが目を覚まし呟く

 

「だ~ チクショウ、決着着かなかったか~」

 

するとそんなコウマにガジルが声を掛ける

 

「何してんだコウマ、とっとと行くぞ。」

 

「動けねぇんだよ。」

 

「情けねぇ、俺なら一瞬でひとりねりだっての。」

 

「あいつは特別だ、それより運んでくれよガジル。」

 

「ギヒッ!! やだね、アリアに運んでもらいな。」

 

「おおっ!! コウマよ!! こんなになるとは…… 私は悲しい!!」

 

「うおっ!? 泣くな!!アリア!!服が汚れるだろ~!!!?」

 

妖精の尻尾(フェアリーテイル)が撤退したギルドでそんなやり取りがあったとかなかったとか……

 




ここで決着は着けさせず相討ちにしました。

その方が燃えますしね☆

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