MASKED TAIL   作:響く黒雲

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投稿が遅れて申し訳ありません!!

それではどうぞ( っ・ω・)っ


Dの真実/けじめの付け方

デリオラが崩壊して数分後、ツバサ達は遺跡の裏の海岸に来ていた

 

「いあーーーー!! 終わった終わったーーーー!!」

 

「あいさーーーーー!!」

 

「これで俺たちもS級クエスト達成だーーーー!!」

 

「もしかあたしたち2階に行けるのかなっ!!」

 

「はは……」

 

しかし現実はきびしい

そうはいかぬとばかりにエルザがナツ達を睨み付ける

 

「そうだ!! お仕置きが待ってたんだ!!」

 

しかしエルザから返って来たのは意外な答だった

 

「その前にやることがあるだろう。」

 

「「「え!?」」」

 

「今回の目的は悪魔にされた村人を救う事だろ?」

 

「ツバサのいう通りだ、クエストはまだ終わっていない。」

 

「だ、だけどデリオラは死んじゃったし……」

 

「それは違うぞルーシィ、その事とデリオラは関係無い、あれは月の雫(ムーンドリップ)の魔力が村人に害を及ぼしたんだ。」

 

「そんなぁ~」

 

「リオン、それについて何かしらないか?」

 

ツバサはリオンに月の雫(ムーンドリップ)の影響について聞いたが…

 

「知らん。」

 

どうやら当の本人はしらないようだ

 

「何だとォ!?」

 

「とォ!?」

 

「だってあんたたちが知らなかったら他にどうやって呪いを…」

 

「3年前、この島に来たとき村が存在するのは知っていた、しかし俺たちは村人には干渉しなかった、奴等から会いに来る事も一度もなかったしな。」

 

「それに月の雫(ムーンドリップ)の影響についても少々疑問が残る。」

 

「何だよ… 「俺たちのせいじゃねぇ。」とでも言いたいのか。」

 

「3年間俺たちも同じ光を浴びていたんだぞ。」

 

それを聞くとナツ達は納得したようで黙った

 

「ま… ここからはギルドの仕事だろ。」

 

「そうはいかねぇ… おまえらは村をぶっこ…」

 

しかしナツはエルザに口を塞がれそれ以上言えなかった

 

「リオンにもリオンなりの正義があったんだ、前の事をいつまでも引き摺るのは止めようぜ…… さっ、行くか。」

 

ツバサにそう言われナツ達は遺跡の出口に向かった

しかしグレイはリオンに向かって言う

 

「お前もどっかのギルドに入れよ、仲間がいて、ライバルがいて、きっと新しい目標が見つかる。」

 

するとリオン恥ずかしげにそっぽを向いた

 

「く… くだらん… さっさと行け。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからしばらくして村の資材置き場に戻って来たツバサ達だったがそこには誰も居なかった

 

「誰も居ねぇ。」

 

「あれ? おかしいな、みんなここに居た筈なんだが…」

 

すると村人の一人があわてて走って来た

 

「皆さん戻っていましたか!! 村が大変なんです!!」

 

その言葉を聞き急いでに向かうとそこには…

 

「な… 何これ…」

 

「昨日… 村はボロボロになっちゃったのに……」

 

「元に戻ってる…」

 

そうなんとリオンに壊滅させられたはずの村が元通りに戻っていたのだ

すると村長がやって来た

 

「村を元に戻してくれたのはあなた方ですかな?」

 

「いや… そう言う訳じゃないんだが…」

 

「それについては感謝しますしかし!! 魔導士どの!!一体いつになったら月を壊してくれるのですかな!!」

 

「ひぇーっ!!」

 

するのエルザがとんでもない事を言う

 

「月を破壊するのはたやすい…」

 

「おい… とんでもない事しれっと言ってるぞ。」

 

「あい!!」

 

「エルザ… たやすくてもするな…」

 

 

その後エルザはナツと協力し月………… ではなく、月の雫(ムーンドリップ)によって発生した邪気の膜を破壊した

そして村人は元から悪魔だと言う事がわかり悪魔の宴が開かれようとしたその時

 

「ちょっと待ちな!!」

 

ナツとルーシィによって倒された筈のユウカとシェリーが現れた

 

「お前らまだいたのか。」

 

「そうですわ、このままでは引き下がれません!!」

 

「お前達に借りを返すまではな!!」

 

「待てっ、リオンに聞いていないのか!?」

 

「それとこれとは話が別だ!! さぁこい!! フェアリーテイル!!」

 

「ははぁ、なるほどな。」

 

するとツバサは何かに気づいたようだ

 

「良いぜ相手になってやる。」

 

「ちょっとツバサ!!」

 

「ツバサ、ここで戦う必要は無いんだぞ!?」

 

「分かってるよ… だからやるんだ。」

 

そう言うとツバサはスロットの付いたベルト、ロストドライバーと黒い『J』のイニシャルがあるメモリ、

ジョーカーメモリを取り出した

 

「待たせたな、それじゃ行くか!」

 

そしてツバサはドライバーを腰に着けメモリのスタートアップスイッチを押しスロットに差し込み横に倒した

 

《JOKER》

 

「変身」

 

 

《JOKER!!》

 

するとツバサは風に包まれそれが収まるとそこには漆黒の戦士『仮面ライダージョーカー』に変身したツバサがいた

 

『さぁ、お前らの罪を数えろ。』

 

ツバサはフィンガースナップを決め二人に突進した

 

「波動!!」

 

ユウカから魔力が発せられツバサに向かった

 

「気を付けろツバサ!! ソイツ魔法を使えなくしてくるぞ!!」

 

『何っ!? そう言う事は早く言えよ…なっ!!』

 

ツバサは波動を横に跳び回避すると同時にユウカの懐に潜りこんだ

 

『もらった!!』

 

「グハッ、ま、まだまだ!! シェリー!!」

 

「人形劇!! “砂の人形(サンドドール)”!!」

 

するとツバサに砂の人形が襲いかかってきたが…

 

『ちょっとのろいな、もう少し動きを早くする事をおすすめするぜ? お嬢さん。』

 

すかさず懐に潜りこみ蹴り飛ばす

 

「キャア!!」

 

『さーて、お遊びの時間は終わりだ。』

 

ツバサはスロットからメモリを抜き取りベルト傍のマキシマムスロットにメモリを叩き込んだ

 

《JOKER!! MAXIMUMDRIVE!!》

 

するとツバサの右腕に紫色の炎が集まる

 

『これで決まりだ… “ライダーパンチ”』

 

そして飛び上がりユウカに拳を叩き込む

 

「グハァァァ!!」

 

再びツバサはマキシマムスロットのボタンを叩いた

 

《JOKER!! MAXIMUMDRIVE!!》

 

すると今度は左足に炎が集まる

 

『“ライダーキック”』

 

左腕を右上に伸ばす独特の構えをとり再び飛び上がりシェリーの砂の人形ごと貫いた

 

『オラァァァァッ!!』

 

「キャアァァァァ!!」

 

そして二人は吹き飛ばされた

 

「やったぁー!!」

 

「魔導士どのがやってくれたぞー!!」

 

「さすがだぜ!! ツバサ!!」

 

村人達が盛り上がるがツバサは二人の所へ行った

 

「これでよかったか? 二人共。」

 

すると二人は起き上がりツバサに礼を言う

 

「ああ、すまなかったな、こんな茶番に付き合わせて。」

 

「でも… こうでもしない限り私達の罪は消えないようなきがして…」

 

「気にするな、十分償えたさ、それよりこれからどうするんだ?」

 

「もう一度蛇姫の鱗(ラミアスケイル)でやり直してみるよ。」

 

「立派になって今度こそルーシィをギャフンと言わせてみせますわ。」

 

「ははっ、お前らなら出来るさ、その時を楽しみにしてるよ。」

 

「ああ、世話になったな。」

 

「ありがとうございますツバサさん。」

 

そう言って二人は去っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日ツバサ達は妖精の尻尾(フェアリーテイル)に帰って行った

 

 

これからなにが起こるか知らずに……

 


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