記憶を崩した者達~メモリーブレイカーズ~   作:如月ルイ

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今回は、紅月が主人公!!


第2章 永遠の紅い月 ~エターナルレッドムーン~
一話 いつものことだ………


俺は、紅月 蓮。

大企業の社長……………の息子だ。

まぁ、企業と言っても機械やら、なんやらをてきとーにやってた親父が、ある機械を造り出したおかげで俺は、裕福な暮らしをさせてもらっている。

それと、親父は、昔の文化や仏教が好きだ。

俺の家族は、何故か産まれたときから目が悪くて、髪が赤い。

あー、あと俺には姉貴がいる。これは、特筆するようなことではないのでこれ以上は書かない。まぁ、どうせまた出てくんじゃねぇか?まぁそんな感じだ。

……

………

…………ん?なんだ?俺の説明は終わりだ

 

 

 

 

~一年前~

 

「あ~あ。つまんねぇーなぁ。」

俺は五時間目の授業が終わり、休み時間に入った

自然と辺りは賑やかになりはじめる。

 

「おい………紅月。」

声をかけてきたのは神無月だった。

「ん?なんだ?」

……………何故かは分からんが………………とてつもなく嫌な予感がする。

 

「………こっちに…………こい………」

廊下に向かおうとする神無月を眺めていると振り替えって戻ってきた。

 

「…………」

「……………何だよって……いでぇっ!」

ズガンッッと頭に神無月の拳がめり込んだ。

 

「………くるよ……………な…?」

「…………はい。」

頭を押さえながら神無月に付いていくと、案の定廊下で立ち止まった。

 

顔を除きこんで「どうしたんだ?」と問い掛けるが返事かない。

 

嫌な予感がする…………

 

「……あっ………あのな……私は………紅月の……な………ことが…………」

手をもじもじさせながら下を向いて呟いているので何をいっているのか聞き取れない。

「ん?何が言いたいんだ?あっ!もしかして!!」

分かったぞ!こいつ!

 

「やっと、俺に用もなく殴ったことを詫びようってか!?そうか、そうか!ん。許してやるよ。」

 

「…………バカ」

 

「んっ?どうしたって!いでぇぇっっっっっ!!!」

みぞおちを思いきり殴られた。

これはキツい…………

 

「…うっ……神無月……殴るなよ…………」

「……あっ……ごめん…」

神無月はどうしてこんなに喋るのが遅いんだ?

しかも、何のために呼んだんだ?

 

「で?話ってなんだ?…………………あっ!もしかして!!この前、お前の神社を改築したときの費用のはなしか?いいよ、いいよ。全部こっちで持つから。」

四日ほど前。神無月の神社………いや、正しくは、神無月家の神社を改築と補強をした。その時の費用は大体…………300万だっけな。自慢じゃないが、結構使っちまった。まぁ、友達のために使ったのだから無駄ではなかった。

 

「ん?どうした?おふっ!」

勢い良く空気が口から飛び出した。

脇腹に何がめり込んでいる!!

なんだよ!これ!!

神無月の拳より痛い!!

 

あっ………………………神無月の足だ…………いてぇ…………ってか、新技。

無惨にも、そこで倒れこむ。

 

「うっ……まじ……かよ……」

「…………………」

神無月の方を見るとこちらを軽蔑するような目で見ていた。

 

「…………」

「な、なんだ?」

聞いてみるが黙ったままだ。

「………紅月……また今度言うよ」

「そっ、そうか。」

立ち上がってホコリをはらった。

 

「いてて。」

脇腹を押さえる

あばらの二、三本は、やっちまったな。

冗談だがな

 

「………ごめん……」

神無月はそう言い残して教室に戻った。

 

「はぁ。散々だ。うっ!」

 

「紅月。」

後から声がしたので振り向くとそこには沼田(先生)が立っていた。

 

「はっ、はい。なんですか?」

「あのなぁ、その髪の色どうにかできないのか?」

「えっ、あぁ、これは生まれつきなので。遺伝ってやつです」

「はぁ。紅月…………後で職員室にこい。分かったな?」

「はい。」

沼田は、階段へ向かって歩き始める。

階段を一段降りたところで、こちらを向いて「来なかったら………。」と言ったので「分かってますよ。」と言った。

すると、沼田は階段を降りて職員室へ向かった。

 

「何されるんだか…………。」

「うおー!紅月!!」

「うわっ!なっ、なんだ………洸か。」

後から飛び付いて来ようとしたのだろうが………俺が振り向いた瞬間に壁に激突した。

 

「うう………。紅月、助けて……」

「おう。ほらよっと」

俺がめり込んでいる洸の腕をつかんで降ろした

 

「ぺっ、ぺっ、コンクリートが口に入っちまった。」

「それで?なんのようだ?」

俺が、洸の服についた石屑を払い除けながら聞くとこうは、「おお。そうだった。」と言ってこちらを向いた。

 

「紅月、お前んとこの会社…………フロイド作ってたりしねぇよな。」

「あん?フロイド?…………どうだっけかな」

フロイド…………フロイド…………。

 

「ああ、あの黒い機械か。ううんとだな…………あー、えーと」

「有るなら売ってくれ!!頼む!!」

洸が目をキラキラさせつつ俺の袖を引っ張ってきた。

 

「こら!やめろっ!ああもう!分かったから離せ!!」

俺がそういうと洸は、手を離してその場でなぜか正座した。

 

「紅月、いくらで売ってくれる!?」

「…………ううん。あれ限定版が二、三台しかねぇんだ、だから…………とびきり安くしても210万だな」

 

「うっ、リアルだな………150万でどうだ!?」

「なにバカなこといってんだ。下げても200万だ!」

「170万は?」

「いつも買ってくれてるから190万でどうだ?」

「185万で!頼む!!この通りだ!」

頭を下げたのはいいが地面に思いきりぶつけた。

 

「………ああ、もうわかった。185万な。今度なんかおごれよ。」

「ああ、分かった!!じゃあ、今度送っといてくれ!俺も振り込んどくから。」

「おうおう。まいどー」

洸は、教室に戻っていった。

 

「フロイドって確か………全域電磁波キャッチやら、メモリーの増量やら、ネットハッキングのやつだっけな。」

 

それにしてもあいつ、機械系は天才的なのに……なんで、あんなにバカなんだ?

うちで雇いたいが、あいつが俺の家をハッキングしかねないからな…………恐ろしいやつだ。

 

まぁ、こんなやつらがいるのは………………いつものことだがな。

 

外を見ると雲ひとつ無い快晴だった。

「…………うーん」

けのびをして俺は教室に戻り次の時間の準備をするのだった………

 

 




終わったぞー!
外に出て叫び回りたい気分だ!!
「ルイさん。さっさと次を書いてくれ」
…………はい。

ってか!洸がでてきたな!ひっさしぶりー!

洸「僕のこと忘れてましたね?」
…………はい。すみませんした!!

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