インフィニット・ストラトス~ADVERSE FORTUNE THE DESTINY~ 作:ZXZIGA
織斑君の家に行くのは、まだまだやで。
「はよ行けや」
とか思ってる人、尻子玉抜くよ?
尻子玉抜いたら、お嫁とお婿に行けなくなるで?
巧人「さっさとはじめやがれ。」
・・・・・ハイ。
あと、オリジナルエピソードを多々入れていく所存です。
シャルとの夏休みが始まって、一週間がたった。
だが、ある噂が巧人たちの町にも入ってきた。
その噂とは、「青き人狼」。
犯罪者を裁いているという謎の人物だ。
シャル「ねぇ・・・・・。」
朝食が済んだ鷺波家。
巧人は新聞を読み、シャルはテレビを見ている。
巧人「何?」
シャル「「青き人狼」がニュースでやってるよ。」
巧人「新聞でも、その話題で持ちきりだよ。」
巧人の言葉は、若干ウンザリしているように聞こえた。
???「巧人~起きてる~?」
巧人「起きてますよ~竜子さん。」
二階から降りてきたのは、親戚の「真神 竜子」。
後から続々と姉妹が下りてくる。
順番は
長女「真神 竜子」(マカミ リュウコ)鈍い銀髪のポニーテール。
次女「真神 獅音」(シオン)フェ〇トのセ〇バー
三女「真神 姫鮫」(キサメ)ロングヘアーで深青の瞳を持つ。
四女「真神 狼華」(ロウカ)青いショート。額に十字の傷有り。
五女「真神 寅」(トラ)思いっきり東〇の寅〇星
の五人姉妹。
獅音「おはようございます。巧人様。」
姫鮫「おっはよ~」
狼華「・・・・おはよう。」
寅「おはよう。巧人兄。」
巧人「おはよう。」
シャル「圧巻だねぇ~」
全員が高身長。
驚きである。
巧人「ホントの人間だったらね。」
シャル「・・・・・うん。」
巧人の言うとおり、彼女たちは人間ではない。
親戚ではない、巧人の会社で働いてはいるが。
彼女たちは意志を持つ鎧なのだ。
「青き人狼」とは、狼華が鎧の姿となり巧人と一体になった姿。
巧人が変身を解いた姿を、シャルは間近で見てしまったのだ。
事の始まり
一台の大金を積んだ大型輸送トラックが、ISを持った強盗に襲われた。
強盗1「へへっ!こいつはいただきだぜぇ~!!」
強盗2「分け前寄越しなさいよね!」
1「んなこたぁわかってらい!」
輸送トラックの前に一人の人間が。
1「どけどけぇ~!!」
その人間は、腰を低く落とす。
右手には、空気の渦ができ始める。
???「フンっ!」
ただの正拳突きは、渦を巻いた風と共にトラックに吸い込まれる。
ドガァンと真っ向から突っ込んできたトラックはひしゃげ、転がってゆく。
1「なっなんだなんだぁ~!???」
2「いたた・・・・・・。」
トラックからはい出してきた二人の強盗。
1「テメェ!いったいなにもんだ!」
強盗1はトラックを一瞬にして廃車にした人物に言った。
???「答えよう!我の名は!」
空を飛び、空中で一回転した後に地面に着地する。
そして遠吠えをした後、自分の名を高らかに叫んだ。
フェンリル「「ブルー・フェンリル」(青き巨狼)!」
1「フェンリルだかカミソリだかしんねーが、邪魔する奴はぶっ潰す!」
2「誰もカミソリなんて言ってないわよ。」
フェンリル「・・・・・来るがいい。」
その言葉にカチンと来たのか、強盗1はISを展開して襲いかかってきた。
だが、フェンリルはたやすく避けてゆく。
1「くそっ!このっ!おとなしく喰らいやがれっ!!」
近接ブレードを振り、なおかつパンチを加えるが掠りもしない。
2「後ろがお留守よ!」
今度は2がISを展開しており、ミサイルを撃つ。
全弾命中。
2「ふふふ・・・・。」
だがその笑みは、次第に驚愕と恐怖に染まって行った。
煙の中から出てきたのは、ボディには傷一つないブルー・フェンリルだったからだ。
2「うそ・・・・・・全弾当たったはずよ!」
フェンリル「残念だったな。」
当たらなかったワケ・・・・それはミサイルが当たる瞬間に、全身に風を纏わせたのだ。
風の力でミサイルはフェンリルにあたることなく爆発した。
何時の間にか1が縄でグルグル巻きにされていた。
2「何やってんのよ!」
1「すまねぇ~」
フェンリル「どうする?このままボコボコになって逮捕されるか、自首するか。」
2「こうなったら・・・・・・・逃げる!」
フェンリル「・・・・はぁ・・・・・愚行に出たか。」
そのまま1を抱え、勢いよくジャンプ。
2「ここまでは・・・・追ってこれるはずないわ・・・・。」
強盗2の思惑は、ここで崩れ去った。
フェンリル「そう思わないことだな。」
その言葉で前を向いた瞬間、踵落としを喰らった。
道路の地面に頭からめり込む強盗2。
フェンリル「・・・さて、このまま警察に連行してやろう。」
パトカーのサイレンが聞こえてきた。
フェンリル「ちょうどいい。このまま逮捕だな。」
パトカーが着いたときには強盗の一人が縄でグルグル巻きに。
もう一人は道路の地面に頭からめり込んでいた。
警察「ん?」
何かに気付いて、それを拾い上げる警察官。
拾ったのは一枚のカード。
青い狼のマークがあり、BFとイニシャルが書いてあった。
フェンリル「よっと。」
人の通りが少なく、なおかつ家に近い場所。
そこで変身を解く。
巧人「ありがとう。狼華ちゃん。」
狼「・・・・れ・・・・・礼には及ばない・・・。」
???「そこで何やってるの?巧人。」
聞き覚えのある声。
巧人「・・・・・シャル。」
シャル「狼華さんも、今のって・・・・・何?」
一番バレたくない、ましてや身内に正体がバレたのだった。
「天は何を仰ぎ、地は何を穿つ」
カッコいいかと思って書いてみたサブタイトル。
強盗1 金髪の女性。どっからどう見ても魔〇沙。
強盗2 黒髪の日本人。 霊〇
狼たちはマジ〇ボーンのプラモを手に入れて、面白いかもと思って書いたものです。
フェンリル
ラグナロクと呼ばれる「神々の戦争」。
その一番最初の犠牲者こと犠牲神はなんと百発百中の槍「神槍グングニル」を持つ神の「オーディン」。
オーディンは、「フェンリル」という巨狼に一飲みで喰われたそうな。