インフィニット・ストラトス~ADVERSE FORTUNE THE DESTINY~ 作:ZXZIGA
長くなったな。
束「このままフォーマットとフィッティング終わらせちゃおう!」
ものすごい勢いで、コンソールを叩きまくる束。
巧人と千冬の二人以外は、驚愕していた。
束「はぁ~いっ終わったよ!さっすが私ぃ~!」
千冬「よし、今回の目的である福音の破壊、殲滅だが「ここは、いっくんと箒ちゃんそしてたっくんの三人でまかせてほしいなぁ~」何!?」
束の一言を予想してなかったのか、驚いた声を上げる千冬。
束「この紅椿の性能を見てみたいし、福音は遠距離の武器しか搭載していないみたいなんだ~。」
千冬「何故その情報を知っている?」
束「それは内緒。んで、いっくんの「白夜」でヒット&アウェイすればいいんだよ。」
千冬「では、なぜ鷺波も行かせるのだ?」
束「たっくんはね、まるで今回の出来事を予知してるようなものを持ってるんだよね~?」
巧人「まぁ・・・・偶然できた代物らしいですけど。」
そう言って、展開させる。
そこには巨大な二つの砲身。
そしてたくさんのミサイルコンテナがあった。
巧人「IS用のISと呼べるものですね・・・・名前は「ミーティア」です。」
束と千冬以外の人物はこれまた驚きを隠せないでいた。(千冬さんも内心驚いています。ポーカーフェイスってやつです。)
千冬「・・・ならば、コイツに乗って出撃すればいいのか。」
巧人「ですね」
千冬「それでは、残りの専用機持ちは待機だ。」
箒「準備はいいか?」
箒は一夏に言った。
一夏「もちろんだぜ!」
巧人「一夏君。君の「白夜」はあまり多用できないからね?危なくなったら即!撤退!・・・いいね?」
一夏「もしそうなったら、お前はどうするんだ?」
巧人「君ら二人が逃げれるだけの時間は稼ぐよ。」
巧人「さ!早く出撃するよ!」
巧人は「ファントムシャドウ」と「ミーティア」を展開。
「ミーティア」後部のグリップ部分を握らせる。
巧人「大丈夫?」
「「おぉ!」」
巧人「行きますッ!」
ズドォン
と「ミーティア」のバーニアを吹かせながら、三人は消えた。
一夏「ぐおおおおおおぉぉぉぉッ」
箒「ぐううッ」
ものすごいGがかかっているが、ISを展開させている三人には少し苦しいだけである。生身人間だったら、もうすごいことになる。
巧人「もう少しで、接触するよ!」
三人は急ブレーキをかけながら、ゴスペルと対峙している。
巧人「気を付けて。何をしてくるかわからないからね!」
一夏「データ見たから大丈夫だろ?」
箒「馬鹿者!データだけが真実とは限らないぞ!」
その瞬間、福音から光弾が発射された。
巧人「来た!」
一夏は、白夜を使い攻撃する。
箒は刀の能力を使う。
巧人は「ミーティア」のミサイルコンテナをフルオープンさせ、全弾発射。
そして極太ビームも放つ。
ドカドカと着弾してゆく。
一夏「やったか!?」
おいそれはフラグや!
残念なことに福音は健在だった。
一夏「あれだけのミサイルと箒の攻撃を喰らったのにか!?」
今度は回転しながらの発射。
避けるのはたやすい。
弾が目標に向かって追従しなければの話だが。
箒「!?」
巧人「ホーミング!?」
「ミーティア」のエネルギーは尽きてしまった。
そのため、ある程度軽くはなったが追従は振りきれそうにない。
箒「こんなところでぇーーっ!」
と箒が叫んだ時、紅椿が光り輝いた。
箒「こっ・・・・・・これは?」
箒が守りたいと思う気持ちに紅椿が反応したのか、ワンオフアビリティ「絢爛舞踏」を発動させる。
そして、新しい武器も。
箒「この剣は・・・?」
呼び出すと大きな剣。
斬馬刀並の大きさだった。
箒はあることに気付く。
箒「この窪み・・・・・。」
アレとよく似た窪みがそこにはあった。
箒「これか?」
ロックシードを取り出す。
『認証確認。「ドラゴンロックシード」。』
と機械的な音声がする。
指示のようなものが出現する。
箒「このボタンを押せばいいのか。」
レリーフの横にあるでっぱりを押した。
「ドラゴンフルーツエナジー!」
とロックシードから、音声が鳴り開錠した。
箒「ここに、はめ込むんだな!」
窪みにロックシードをはめる。
『能力解放!「ドラゴンロックシード」!』
刃の部分が展開。
先端は、まるで龍の口のように開いている。
箒「くらえっ!」
一夏「!? 待ってくれ箒!」
箒「何!?」
箒が福音に攻撃しようとしたところで、一夏が止めに入る。
箒「どうしたんだ!?」
一夏「あそこ!」
海の方に指をさす。
そこには船が。
巧人「あれは・・・・・密漁船だ!」
箒「なんでこんな時に!ここ一帯は封鎖されているのだぞ!」
まるでチャンスと言わんばかりの攻撃を福音は行ってくる。
一夏「くっそぉ!なんでこんなところに密漁船が!?」
避けながらも一夏は福音に近づいてゆく。
一夏「もらったぁ!」
だが、福音はお見通しと言わんばかりの余裕を持っての回避を行った。
その後ろに福音は最大出力の攻撃を一夏に向けて放つ。
一夏「やっべぇ!」
モロに直撃してしまった。
だが、そこには
一夏「・・・・巧人!」
ズタボロになった巧人がいた。
巧人「・・・・・・箒・・・・さん・・・・・」
力なくしゃべる巧人。
巧人「彼を・・・・・・・一夏君を・・・・・守るんだよ・・・・・・箒さん。」
そのまま巧人は海へと落ちて行った。
箒「た・・・・・・・巧人オオオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!」
次回「反逆の復讐者」(AVENGER・OF・THE・TREASON)
紅椿の武器
「叢雲」 エネルギー波を放つ刀。「月華美刃」下位互換武器
「草薙」 刃状のエネルギーを放つ刀。「六刀骸」下位互換武器
巨剣「グライウェン」
箒のIS紅椿のワンオフアビリティ「絢爛舞踏」発動時に使用可能になる斬馬刀サイズの巨剣。
「ロックシード」の力で能力が変化する。
安全面に重きを置いた「アメノハバキリ」といえる。
ただし、「絢爛舞踏」時は「叢雲」と「草薙」は使えなくなるというデメリット有り。