インフィニット・ストラトス~ADVERSE FORTUNE THE DESTINY~ 作:ZXZIGA
コイツを解き放ったのは誰だ!?
核よりも、隕石よりも毒よりも!
危険なコイツを放しちまったのは!
どんな危険物だろうと、コイツの前だと可愛く見える!
一夏は気になっていた。
さっきから巧人の周りでどす黒い塵が見えるのだ。
あと笑顔だけど、影が差してるから怖い。今いる場所は対戦表の前。
だれと対戦するのか見に来た。
一夏「!」
巧人「・・・・。」
第一試合目で、ラウラ&箒対一夏&巧人だった。
どうやら箒とラウラは抽選によって決まったようである。
アリーナ
ラウラ「まさか、一戦目からとはな・・・・。織斑一夏!!」
一夏「あぁ・・・・・。多分、俺とお前の考えは同じだと思うぞ。」
「「叩き潰す!!」」
その叫びと同時に試合開始。
突っ込んでゆく一夏だったが、「停止結界」により阻まれる。
レーゲンの右肩のキャノンを一夏に向ける。
その後ろから、弾丸の雨が。
巧人「誰が一人だと仰いました?」
ガトリングとライフルを構えてた巧人。
箒が巧人に剣を振るおうとするが、すかさず防ぐ一夏。
と
箒のISの脚部にワイヤーブレードが。
ラウラは箒を一夏達とは別の方向へ投げる。
巧人「箒さんは僕が、一夏君。君はラウラさんを頼むよ。」
一夏「おう!」
といって、離れる両者。
巧人「剣道覇者のお手並み、拝見させていただきます!」
ガトリングとライフルを戻し、ミラージュフレームの基本装備である刀「天羽々斬(アメノハバキリ)」を構える。
巧人「相手が一夏君ではなくて、すいません。」
箒「バカにするな!」
巧人は気付いた。ラウラは集団での戦闘に不利だと。
巧人は箒の一太刀を防ぎ、威力の強いガトリングをお見舞いする。
箒のISは、戦闘続行不能となった。
巧人「待たせたね!」
一夏「箒は?」
巧人「何とか戦闘不能に持ち込んだよ。」
巧人「・・・・・・さぁ!今度はこっちの番だ!!!」
黒い塵が出現する。
一夏「・・・・・巧人?」
ラウラ「!?」
ラウラが感じたのは「殺気」。それも異常なほどの殺気。巧人は殺気を一点集中で、ラウラに向けている。
ズズズズズズズと音が聞こえそうだ。
ラウラ(なっ・・・・・何だこの殺気は!?)
本能に呼びかけられているような感覚。
本能から直接感じる。
「こいつは危険すぎる」と。
全方向360°すべてに刃を向けられている錯覚。
ラウラは尻餅をついた。
巧人「どうした?恐怖で尻もちをついたか?貴様はそれでも軍人か?さぁ立て!トイレは済ませたか?神様にお祈りは?尻尾を巻いて逃げだす準備は?・・・立つのだ!足を失ったわけではなかろう!さぁ!ハリィ(早く)!ハリィ(早く)!ハリィィィィィィィ(早ああああくッ)!!」
ラウラは恐怖で動くことはできなかった。
その時の巧人の姿は、ドイツにいた時に会った「紅蓮の死神」「紅の殺戮者」の二つの異名を持つ血のように紅い装甲を持ったヤツに見えたのだった。
(「力」ガ欲シイカ?)
謎の声。
(汝、「力」ヲ欲スルカ?)
ラウラ「あぁ・・・・・・その「力」が欲しい!」
(ナラバ・・・・・コノ「力」、貴様ニクレテヤロウ。)
ラウラ「うっ・・・・・うぅおぉぉあぁぁぁぁぁ!!」
叫びだすラウラ。
一夏「なんだ?」
突然、ラウラのISが粘土のようになった。
ラウラにその粘土がまとわりつく。
一夏「千冬姉?」
そこにいたのは、真っ黒で巨大な織斑千冬そっくりのなにか。
だが
ズドン!ズドン!ズドン!ズドン!
銃の音とともに、何かの腕が千切れ飛ぶ。
発砲したのは、巧人。
そのまま近づき、アメノハバキリで一閃。
某チート吸血鬼の登場するマンガのセリフ。質問の方は敵キャラのセリフ。
もじってますけど。大体似てると思います。