インフィニット・ストラトス~ADVERSE FORTUNE THE DESTINY~ 作:ZXZIGA
あの後、一夏は保健室で目を覚ます。
保健室前で巧人は立ち止まり、入ることなく去ろうとして・・・・。
セ「入らないのですか?巧人さん・・・・・いえ、デュークさん?」
巧人「気づいていたんですね?」
セ「えぇ・・・・・巧人さんが出て行ったときに。」
巧人「最初からですか・・・・・・。」
何て勘のいい女性なのでしょう。
巧人「僕は・・・・いいんです。彼女たちに任せます。」
鈴と箒に。
セ「今日は控えめですね?」
巧人「いろいろ突っ込んでいくと、引き返そうにもできなくなります。」
彼はそういって、この場から消えた。
巧人自室
巧人はケータイを出して、ある人物に通話。
巧人「束さん・・・・・あなたの仕業・・・・・だね?」
「ふふふ・・・・せいか~い!」
ケータイから束の声。
巧人「」
絶句。
ゴーレムが思いっ切り一夏抹殺を試みようとしていたが。
それに、他人の身の危険を冒そうとしてまで・・・。
ともかく、やることがえげつない。
「大丈夫大丈夫!もうこんなことはしないよ!必要なデータそろったし。・・・・・・・そういえば武器はどうなったの?」
巧人「武器ならできてるよ。2週間前に完成したから。」
「もうできたんだ。・・・・早いねえ~」
巧人「結構てこずったよ。 そこで箒ちゃんの機体スペックを見ながら考えて、雪片弐型をベースに改良を加えてみたんだ。」
「さっすがたっくん!」
巧人「けど、もうあんなことはしないでね?」
「わかってる。解ってる。わかってまさぁ・・・・・・。」
巧人「それでは。」
といって、通話を終えた。
巧人は翌日に起こる竜巻を、予測することはできなかった。
翌日。
真耶「今日は転校生を紹介します!!」
周りも「おぉ~」と騒ぎ始める。
真耶「では、入ってきてください。」
スライドドアが開き、一人の生徒が入ってくる。
???「みなさんこんにちわ。シャルル・デュノワです。」
「・・・・・・・・・・・・。」
一同沈黙。だが、一人は違う意味で沈黙を通していた。
そう。
シャルルは、「男」だった。
「きゃああああああああああああああああああああああああああああ!」
突然、女子たちが黄色い悲鳴を上げる。
千冬「静かにしろ。」
その一声で、静まり返る。すごいね。
千冬「織斑、鷺波。コイツの面倒を見てくれ。」
二人「わかりました。」
千冬「次は2組との合同訓練だ。遅れないように。これでSHRをおわる。」
一同「はい!!」
一夏「ッてなわけだシャルル!行くぞ!」
シャル「えっ・・・・なんで?」
一夏「いいから早くっ」
一夏はシャルルの手を握る。
巧人はいつの間にかいなくなっていた。
女子「あっ見つけた!」
一夏「うっ!」
一夏とシャルルは、一人の女子に見つかった。
何時の間にか複数の女子に囲まれる。
一夏「仕方ない・・・ここは急ぐ!」
と、人の少ない場所めがけて突っ込む。
ようやく更衣室に着き、着替え始めたのだった。