インフィニット・ストラトス~ADVERSE FORTUNE THE DESTINY~   作:ZXZIGA

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特に思いつかなかった。


責任転嫁

決定戦が終って、しばらく・・・・・・。

一夏(あれれ~・・・おっかしいぞぉ~・・・・)

なぜこんなことを心の中で思うのか。

それは現在、行われている。「一夏のクラス代表決定を祝したパーリィー」だ。

一夏「なぁ、巧人・・・・」

巧人「ん?」

一夏「お前が勝っただろ?・・・・・セシリアに。」

巧人「うん。」

一夏「なんで、俺なの?」

巧人「それはね・・・・・」

一夏「そっ・・・・・それは・・・?」

巧人&セ「「僕達(私達)が下りたから(ですわ。)」」

息の合ったコンビネーションが炸裂!

一夏「・・・・・えっ?」

巧人「そのままの意味だよ」

一夏「・・・・ということは?」

巧人&セ「がんばって(ください)ね!」

責任転嫁である。

一夏「そんなの・・・・・・あんまりですよ!」

巧人「鍛えられると思って・・・・・・ね?」

一夏「あんまりです・・・・・・・あんまりですよ・・・・・・・。」

巧人「落ち込まないでよぉ~」

 

巧人は一夏を慰めている。

一夏はしゃがみこんで暗い顔をしていた。

巧人「今日は君が主役なんだから、そんな顔してるとすぐに負けちゃうよ?」

一夏「くっそ~・・・・こうなりゃヤケだ!」

そういって一夏はパーティーを精一杯楽しんだのだった。

「「「!」」」

不意に世界が照らされる。そこにはカメラを持った女子が。

自分は新聞部の一人と紹介し名刺を渡す。

彼女は、携帯録音機を一夏に向け「クラス代表になったから、その意気込みを聞かせて欲しい」と言ったが「捏造すればいいか」の一言で片づける。そんなこと平然と言うなし。てか捏造すんなら最初から聞くなよ!と突っ込まれた。

巧人は「一夏君が代表になったが、どうか?」と質問される。

巧人「彼はまだ未熟なので、鍛えられると思って頑張ってほしいです。」

と言った。

ほうほうと新聞部の彼女は言いながら、メモをする。

彼女はお礼を言って、セシリアと一夏の写真を撮ることになった。

写真を撮った瞬間、周りの女子も映っていた。

 

パーティーが終り、自室に戻った巧人は完成したブレスレットを箱に入れてある人物の部屋へと歩いてゆく。

            部屋

ドアの前に立ちノックする。

「はーい」

と向こうから、間の抜けた・・・・というより優しい声がする。

ドアを開けた。

山田 真耶が迎える。

真耶「入って?」

巧人「うん・・・・。」

沈黙が流れる。

巧人「・・・・・・ごめんね。嘘ついちゃって・・・・・」

真耶「いえ・・・・・いいんです。」

気まずい沈黙・・・・・・

巧人「あっ・・・・・・あの・・・・これ・・・・」

といって箱を差し出す。

真耶「これは・・・・・?」

巧人「開けてみて」

巧人に促され、箱を開ける。

真耶「!」

中から出てきたものは細かい装飾が施され、真ん中には彼女の髪と同じ色のひし形にカットされたエメラルドがはめ込まれたブレスレットだった。

巧人「僕からの心を込めた手作りのブレスレットだよ。・・・・気にいってくれたかな?」

真耶「・・・・ありがとうございます。大切にしますね。」

巧人「つけてもいいけど、プライベートの時につけてね。」

その時、ドアの向こうにセシリアがいたことは気付かなかった。

笑顔でセシリアは自室に戻った。




クククク・・・・・・・
一夏ぁ!貴様の思うようなことは起きぬと思えぇ!


セシリアは知ってます。前回の彼が話したことなので。写真も見せてます。
内緒にすることとお願いしたのです。
秘密にしていたがセシリアがしつこく聞いたために彼は折れました。

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