インフィニット・ストラトス~ADVERSE FORTUNE THE DESTINY~ 作:ZXZIGA
真耶ちゃん好きですはい。
「・・・・・・ん?」
突然電話が鳴る。時刻は夜の12時を回っている。この電話はもしや・・・・・?
「もしもし?・・・・あぁ、束さん・・・・。」
電話の相手は、篠ノ之 束 (しののの たばね)
インフィニット・ストラトス 通称IS と呼ばれる兵器を作った張本人である。彼女は昔から馴染みの人物だ。彼女からの電話ということは・・・。
「また武器の注文?今度は誰に?・・・・・・やっぱり妹さんだね?」彼女には「箒」という名前の妹がいる。前は確か・・・・・一夏君の専用機の武器で雪片の次世代型の「雪片弐型」という武器を作ったのだった。
「確か、箒ちゃんは剣道をやってたよね?・・・・・・二本の刀でいいかな?」
彼の言葉を聞いて、嬉々とする声が上がる。
「いやいや・・・・・こっちこそ、「スポンサー」になってくれたし「サンプル」まで提供してくれたからこそ、僕もこうして武器を作ることができたんだから。恩は少しづつでも返していかないとね。それじゃあね。」
と言って電話を切る。彼には思惑があった。自分もISの学園に入ることだった。
手にしていた電話である人物に電話しようと考えた。電話相手の名は「山田 真耶」。
あの学園の教師であり、恋人である。(結婚を前提におつきあい中)
「あー、もしもし、真耶ちゃん?ごめんね、こんなじかんに。」
現在夜中である。真耶は眠そうな声で返事をする。
「真耶ちゃん、悪いけど僕も学園に入ることにするよ。」
真耶はさぞかし驚いたようで、電話口から「何言ってるんですかああああああ!」と小さく叫んでいた。だが彼は
「大丈夫、だって僕、「男性操縦者」だよ?」
そう、彼こと「鷺波 巧人」(さぎなみ たくと)は「第一番目」の男性操縦者だったのだ。
会社を設立して間もないころに、束が現れ、「スポンサー」になってあげるかわりに武器を作ってほしいと言ってISの「サンプル」を提供してくれた。
「これが・・・・・僕「達」の追い求めていたもの・・・・・。」
本来なら男には動かすことのできない代物、だが彼には魅かれるものがISから放たれていた・・・・手で触れた瞬間、彼とISは光に飲まれ気づくとISを装備していた。彼はISの研究に没頭し、オリジナルのIS「ファントム・シャドゥ」を開発した。ただ「コア」だけが研究しても辿り着けなかったため、束に「コアが必要なのだけれどいいか」と聞いたら快くオッケーをもらえた。もともとは武器会社だ。ISの武器を作るのは造作もなかった。
「さぁて・・・・・・・忙しくなるなぁ・・・・・・」
誰もいない社長室で巧人はつぶやいた・・・・・・
後々にとんでもないことになるよ(笑)