凰 鈴音の使用済みパ〇〇を手に入れた太郎は寮の自室へ全速力で帰った。毎夜のごとくIS学園のあらゆる施設内を縦横無尽に駆け回っている太郎の脚力は人知を超えており、あっという間に部屋に着いてしまった。太郎は誰にも邪魔されないように扉に鍵を閉めた。
太郎は懐から静寐に貰ったブツを取り出した。
唾を飲み込む。
荒くなった呼吸を落ち着けようとするが全く治まらない。
取り出したジップ〇ッ〇の口を開き鼻を押し込む。
密閉されていた為に袋の中に充満したキツいアンモニア臭が鼻腔を襲う。
「次w^オアrぉあうふぉあjふぁおfh!!!!!」
口から無意識の内に意味不明な雄叫びが飛び出す。
その状態でしばらくの間、楽しんだ後に〇ップロッ〇からブツを取り出す。
色々な部分を嗅いでいく。
洗剤の匂い、アンモニア臭、2つが混ざり合った薫り、いずれもこの身を
太郎はブツを顔に被ると悶え始めた。まるでマタタビを与えられた猫の如くゴロゴロと横に転がったり、顔を拭う様な仕草を続ける。
しばらくすると突然立ち上がり、データ不足の為に一部を想像で補って作られた鈴の等身大フィギュアに抱きつき顔などを擦りつけ始める。
「青いかじつうええーが私うぉ狂わせええるぅぅぅ!!!!」
鈴フィギュア(仮)に色々なポーズをとらせる。骨格部分から再現されているのである程度の稼動が可能なのだ。
「芽吹きはじぇめたぁ少女のこーーーいぇが!!」
「しゃああけえええめえええから溢れたもっのおおおおおがこれだあえあうぇ!!!」
ポージングに満足したのか次に鈴(仮)を担ぎベットへと運ぶ。鈴本人と重さもほぼ同じに再現されているので数十キロはあるのだが軽がると運び、顔に被っていた〇〇ツを鈴(?)に穿かせた。そして、三角締めの体勢をとらせる。だがもちろんフィギュアが太郎の首(頚動脈)を締めつけてくれるはずもなく、展開したヴェスパを美星に動かしてもらい自分の首に絡まった鈴(擬)の足を使って締めさせた。
いつまでも続きそうな狂騒は2時間程度で終わった。ぐったりとしてしまった太郎に美星は言った。
『寝るなら服着ないと風邪をひきますよ』
太郎はいつの間にか服を脱いでしまっていた。
「凰さん、待っていて下さいね。クラス対抗戦では私がたっぷり可愛がってあげますから。くふっ」
不気味な笑みを浮かべクラス対抗戦へ向けて期待と戦意を高めていった。
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鷹月 静寐 視点
この日、静寐は幸福に包まれていた。これ程の幸福感を感じたのはIS学園の合格通知を受けて以来だった。太郎のソックスが手に入った事や今後も安定的に供給されるという事も最高と言ってもいいぐらいの出来事だった。そのうえ、もしかしたら千冬のソックスまで手に入るかもしれないのだ。発狂してもおかしくない位の幸運だった。
しかし、最も静寐が嬉しかったのは山田 太郎という新たな仲間が出来た事だった。仲間と言っても自分と同じソックスハンターという訳ではなかったが、自分の趣向に偏見を持たない理解者が出来たのだ。しかも静寐の所属しているソックスハンターの組織はIS関係者のみで構成されている為に構成員は女性だけだった。その事もあって静寐は男性慣れしていなかった。
「魅力を感じています」
そう言われて舞い上がってしまっていた。太郎のソックスを嗅ぎながら自分のソックスを太郎に渡す事を想像する。もしかしたら自分のソックスを気に入り自分と同じソックスハンターになってくれるかもしれないと甘ったるい妄想に浸ってこの日は眠りについた。
静寐ちゃん、恋する乙女みたいですねー。読者の皆さん、青春ですよ、青春!!
自分もIS学園に入りたい。でも入っても1ヶ月後にはハブられてるか、おまわりさんとお話してそう・・・・。
今回と次話は短めになります
しかも次話は変態分皆無です。残念ながら。
ただ今後の展開的にやっておかないといけない内容なので変態分を期待している方々、
申し訳ありません。
代わりと言っては何ですが、22話、23話辺りは相当なモノになると思います。