「メエエメメメメメメメメエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!」
夜のアリーナを獣の叫びが震わせる。その叫びを上げていた獣、セシリアは目を見開きヨダレをまき散らしながら空へと舞い上がる。一度は太郎によって地に落とされたセシリアだったが、今彼女の戦意は天を衝くばかりに高まっている。
太郎はセシリアが急激な変貌を遂げた為、一時様子見をするつもりで距離をとった。
「さて、理性の壁を越えた先にある境地、どれ程のものか楽しみですね」
『マスター、レーザービットの動きに変化が』
不敵な笑みを浮かべる太郎に、太郎の愛機ヴェスパのコアである美星は注意を呼びかける。
ブルー・ティアーズのレーザービットはアリーナの狭い空を不規則に飛び回っている。
今までのレーザービットは良く言えば優等生な、悪く言えば意図を読みやすい動きをしていた。操縦者であるセシリアの癖であろう、相手の死角や他のビットから離れた場所に動かしたがる傾向があった。しかし、今のビットからはその様な意図は一切読み取れない。
「ギギラァグワウァ!」
奇声を発するセシリアに呼応するようにレーザービットが舞い、緩急を織り交ぜて太郎に襲い掛かる。不規則でありつつ流れるようなビットの機動。それはさながら蝶のよう。
「美しい……おっと」
ビット達が宙に描く軌跡に太郎は一瞬見惚れてしまう。その隙を突くように放たれたレーザーを太郎は間一髪で回避した。しかし、そこへさらにレーザーが雨あられのごとく降り注ぐ。
「なかなかやりますね。これなら期待出来そうです」
光の雨に追われながらも太郎の声は弾んでいる。
奇声を発し、ヨダレを垂らすセシリアはともかく、今のブルー・ティアーズは蒼い雫という美しい名に恥じぬ流麗な姿を見せている。それは太郎がブルー・ティアーズを見る事ばかりに気を取られ、攻撃の手が疎かになるほどだ。
「ボギイギギイ!!!」
太郎から攻撃が無いのを良い事に、セシリアの攻撃は激しさを増す。これには流石の太郎も何らかの手を打たざるを得ない。
「さあ、行きますよ」
回避行動に専念していた太郎がいきなり方向転換し、セシリア本体に向かって突撃を敢行する。太郎の反撃が無いからセシリアの攻めが激しくなるなら、太郎はセシリアを上回る猛攻を仕掛ければ良い。それが太郎の結論だった。
セシリアを直接狙う太郎に対してレーザー攻撃が襲う。太郎はそれを物ともせず進む。今までのセシリアであったならビットの操作とIS本体の操作のどちらかが疎かになるところだ。しかし新境地に達した今のセシリアは、ビットによるレーザー攻撃をしながらでも、IS本体を巧みに操って見せた。
「やりますねえ」
このままではセシリアを捕らえる前にシールドエネルギーが尽きる可能性がある。太郎はそろそろ思い切った手を使う必要があるかもしれないと考え始めていた、が先にセシリアが牙を剥く。
「ヒオズビィィナリラギョョヨヨオオオ!!!」
4基のレーザービットが太郎に迫ると見せかけ、その実セシリア本体がいつの間にか手にはインターセプタ―(ショートソード)を持ち接近戦を果敢に仕掛けた。
「ダァロゥウゥゥゥウサンンンワダァクシノモノヲヲォォオ」
理性も知性も完全に融けたセシリアの突進からの斬撃。恐れや迷いが一切無い一閃は速度だけは一流のそれであった。
しかし太郎は冷静に左腕で受ける。シールドが発生し、シールドエネルギーが減るが残量がなくなるほどではない。インターセプターは所詮大きめのナイフであり、零落白夜やシールド・ピアースの様な大ダメージは与えられない。それを見越して太郎は受けたのだ。そして空いている右手でセシリアを捕らえる。
「楽しめましたが、これでお終いです」
太郎が勝負を決めようと毒針を露出した瞬間、太郎とセシリアを中心に爆発が発生した。それはセシリアが自身のミサイルビットを自爆させた爆発だった。
ゼロ距離での爆発にセシリアを捕らえていた太郎の右手は外れてしまう。折角エネルギーを消耗しながら捕らえた相手であるのに逃してしまい、太郎は内心舌打ちした。
「もう一度捕まッッッ!?」
太郎の目の前で爆炎が真っ二つになる。
セシリアは爆炎に紛れて距離をとるのではなく、爆炎を袈裟斬りに切り裂き、勢いのまま一回転し再度袈裟斬りを仕掛けた。
爆炎を切り裂き、放たれた独楽の様に回転しながら襲い掛かって来る絶技に太郎は目を見開き瞬時に判断を下す。
(回避は出来ない)
使う寸前だった股間の毒針を突き出す。ガキッンンンン、激しい金属同士がぶつかる音が響く。
「ぐっ!」
回転の勢いがついた斬撃は突き出された毒針の横っ面を強烈に叩いた。毒針は股間から脱落し太郎は体勢を崩す。そこをセシリアが追い討つ。太郎の背後に回り、がっつりと抱き着く。
「スメルルウウ、アエアエセスキッススウキキキキ!!! ハア、ハア、ハア」
セシリアは太郎を抱きしめながら匂いを嗅いだり、べちゃべちゃと舐めたりした。
絶対不利な状況に陥った太郎だったが焦りは無い。それより先程のセシリアが使った回転斬りを思い出していた。ISの実戦で見る事などもう無いかもしれない技の残影に心躍るのを感じる。
「期待以上です……でもこの体勢の対処はお手の物ですよ」
背後から抱き着く、一見絶対有利に思える体勢だが、その対処法はある。背後から襲い掛かって来た痴漢に対してどうすれば良いのか。答えは一つである。
太郎は右足を前に振り上げ、勢いをつけて後ろに蹴り上げる。ISの背部にはスラスターなどがあり、抱き着いているといっても少し相手とスペースがある。そのスペースのせいでセシリアの股間部分にちょうど太郎のかかとが向かう。金的である。
金的は男にしか効かないのか。否、玉や棒が付いている男ほどではないが、女の股間周辺にも敏感であったり大事な器官が密集している。結論、効く。
「ゲッピイイッペペッペ!!!!!!?」
自動で発生するシールドによって直接打撃にはならないが、衝撃がセシリアの股間を貫く。セシリアが白目を剥いて痙攣し、口からは舌がはみ出ていた。
太郎はセシリアの隙を見逃さず、お返しとばかりに彼女の背後へ回る。
「後ろから襲い掛かる場合は、こうやるんですよ」
本来であればナノマシンをまとった毒針によって一突きで勝負は決まるところだが、現在股間の毒針はセシリアの攻撃を受けて脱落してしまっている。そこで太郎は別の手を講じる。ナノマシンを内包した白〇液は残っているのでそれを毒針が抜けてしまった穴から発射する。太郎の愛機ヴェスパの股間から出たカルピ○の原液みたいなナニかがブルー・ティアーズを汚そうと殺到する。
ブルー・ティアーズの発生させたシールドが〇〇液を一時阻んだ。しかし長くは続かない。先程まで太郎を圧倒して見せたセシリア(狂)だが、一点のみセシリア(普)に劣る部分があった。それはエネルギー管理である。狂ったセシリアに細かいエネルギー管理など出来るはずもなく、景気良くレーザーを撃ちまくった影響でガス欠寸前だった。そこに受けたブッカケ攻撃でついにブルーティアーズのエネルギーは底をついた。そして、シールドが消失してブルー・ティアーズとセシリアに白〇液がかかる。
「ヲエウ!?」
見慣れない〇濁液に戸惑うセシリアだったが、太郎の本命の攻撃はここからだった。
太郎の主兵装・毒針はもう無い。だが、敵に撃ち込むべき杭はもう一本残っている。太郎は己のムス●をさらけ出す。そしてセシリアのISスーツの股間部分をピーし、獲物に向かって腰を突き出した。
ズボッ、勢いをつけて突き出された太郎のム●コは一気に根元まで××っ×。
「痴態を晒し……あっ!?」
「ゲエエエエエエイイイイイ」
セシリアがけたたましい鳴き声を上げる。太郎は●●●に×ッ×そうとしたのだが、今太郎のムス▲をガッツリ◇え◆んでいるのはセシリアの※※※だった。IS背部にはスラスターなどがあり、背後から抱き着きチョメチョメするには非常に邪魔である。そのせいで後ろの※に誤って入れてしまったのだ。
「アグアウウグアウ」
☆☆を貫かれた衝撃にセシリアは白目を剥いている。
太郎は少しの間、どうしようかと思案したが結局間違ってしまったものは仕方が無いと割り切る。何の準備も無く貫いた※※※は締め付けが強く、痛みを感じた。それすら太郎は♥♥に変えて更なる攻撃に繋げる。
太郎はセシリアとジョイントした状態で横回転を始める。グルグルグルグルと速度を上げながら高く舞い上がる。そして、急降下しISに備わった慣性制御機能パッシブ・イナーシャル・キャンセラーの働きをあえて弱めた状態で着地した。強烈な衝撃が太郎の▲▲とセシリアの※◎を襲う。
「デデデスデッデススワワアァァァ……」
セシリアはしばらくの間痙攣した。そして痙攣が収まりかけた頃、その▽▽からジョボジョボジョボという水音がした。
よし、これだけ伏字をすれば大丈夫でしょう。
棒や門が壊れるでしょ? と思ったそこの貴方。ISには生体維持機能があるので大丈夫(白目)
読んでいただきありがとうございます。