「くくくっ……ケエーヘッヘッヘ、じゅるり」
これまでの自身が抱えていた課題を数段飛ばしで乗り越えたセシリアは、太郎の臭いの染み付いた布団に包まれながら恍惚としていた。脳内がエンドルフィンで満たされる。
セシリアは頬をつたうヨダレを拭い、闇へと紛れていった。その後、寮の自室に帰ろうとしたが騒ぎになっていた為、それが収まるまで待つことになった。曖昧なセシリアでも本能的にその程度の判断は出来た。
太郎の布団という戦利品を手に入れて意気揚々と自室へ帰って来たセシリア。先程まで寮は蜂の巣をつついたような騒ぎだったのだが、セシリアのルームメイトは目を覚ますことなく眠り続けていた。それはセシリアが連日ベッドの上で激しいソロ活動を行っているせいで、寝不足気味だった影響だ。泥の様に眠る彼女は起きる気配すらない。
セシリアはこれ幸いと獲物を被ったまま自分のベッドに飛び込む。
「やっと出来ますわ~」
早速太郎の布団に包まれながら大きく息を吸い込む。太郎の残り香が鼻腔を通り抜けて肺を満たす。同時にセシリアの心も満たされる。しかし、欲望というものは一度満たされても、それで終わりとは限りらない。男ならば二、三発抜いてしまえばある程度落ち着くだろうが、女であるセシリアにそれは当てはまらない。
セシリアは右手で右〇首を弄りつつ、左手で左の〇房を揉みしだく。
「あっふぅう」
太郎の匂いが付いた布団に包まれた状態でナニを致すと、まるで太郎にしてもらっているかのような感覚にセシリアは陥った。元より正気には程遠い有り様、ブレーキの壊れた暴走車のごとく意識は加速していく。
チク〇を摘まみ引っ張ったり、人差し指と中指で挟んだりするも、より強い刺激を、より高みをと行為はエスカレートする。
「もっともっとですわ」
セシリアは愛用の一人で使うには大きすぎる枕に
まだ足りない、とセシリアの中の獣が叫んでいる。
セシリアは度重なる刺激によって膨張した自分のチク〇を一秒間に16連打するという名人芸をこなしつつ、腰をグイングインとグラインドさせて〇器を刺激する。
「アッアアッ!!」
セルフロデオマシーンと化したセシリアを止める者はここにはいない。布団の中は汗やヨダレやそれ以外の体液やらで濡れ濡れだ。布団に染み付いた太郎の残り香とセシリアの
「イイッ! いぃぃぃっよぉおお゙、しゅごくいぃぃぃっよぉおお゙お゙ぉおォおんかしくにゃっちゃうヨォォォ!!!」
もう堪らない。セシリアに残された米粒ほどの理性が融ける。人と言う
☆☆☆
その日、セシリアのルームメイトであるアリシアは久方ぶりの静かな睡眠を得ていた。いつもは自家発電で五月蠅いセシリアが比較的大人しかったからである。何かブツブツ言っていたが、いつものナニに比べれば小鳥のさえずりみたいなものだ。
熟睡するアリシアだったが、それも数時間でお終いとなる。大きな物音で目が覚めてしまった。
寝起きのアリシアはぼんやりする意識のまま音の発生源へ顔を向ける。消灯されており暗い中、アリシアが目を凝らすとそこには。
「イイッ! いぃぃぃっよぉおお゙、しゅごくいぃぃぃっよぉおお゙お゙ぉおォおんかしくにゃっちゃうヨォォォ!!!」
ベッドの上にそそり立つ黒い影。セシリアのベッドの上に未確認生物、いわゆるUMAがいて世にも恐ろしげな鳴き声を上げている。
いや、もう自分を誤魔化すのは止めよう。あれは頭のおかしい自分のルームメイト、セシリアだ。アリシアは現実逃避を止めた。今日は珍しく静かだと思ったが、それは嵐の前の静けさだったのだ。
いつもより確実に逝ってしまっているセシリアを目にしたアリシアは、明日からは友達の部屋で寝ようと心に決めた。
読んでいただきありがとうございます。
ちょっと短い話ですが、疾走感が欲しかったのでこうなりました。
エッチ系のシーンはもっとねちっこくして欲しいと思っている紳士の方々も多いかもしれませんが、私は早〇なのでこんなものです。ご理解願います。