うずまきナギサ物語~姉の愛は世界を救う~   作:レイリア@風雅

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ふわわわ、きょ、恐縮でございます!
皆様ありがとうございます!!
これからもうずまきナギサ物語をよろしくお願いします!


7話 ”記憶”

 

「もう一度聞く。お前、その術何処で見た?」

 

 

エロ仙人が何言ってんのか、分からなかった。

どうしてそんな怖い顔してんの?

なんて、茶化そうとしてもただならぬ雰囲気に言葉が詰まる。

 

 

「えーと……確か、森の中だったと思う」

 

「何処の森だ?」

 

「何処って……」

 

 

なんで……。

あんなにインパクトのありそうな術なのに、どうしてパッと思い出せないんだ?

 

目を閉じて、思い出そうと試みるが、その場所の名称なんて全く記憶になかった。

ただ、思い出せるのは木々が生い茂った、その景色だけ……

 

 

「!?」

 

 

今、一瞬何かが脳裏に過った。

ザザッとノイズが走ったように緑豊かな景色が歪む。

 

 

「ぐ、ぁ……っ」

 

「ナギサ!?」

 

 

頭に激痛が走り、蹲った。

エロ仙人が何か言っているような気がするが、何も分からない。

突然のことに訳が分からなくなる私の目に、次々と色々な光景が矢継早に飛び込んできた。

人々が笑い合い、語り合いながら大通りを歩いていたかと思えば、次の瞬間には悲鳴が飛び交い、怒号が響く。

木々が燃え、メラメラと赤い炎が揺れていた。

その次の瞬間には水没したどこかの村が、そのまた次の瞬間には視界一杯に絶望したような女の人の顔が、そしてまた笑顔、悲鳴、嘲笑、怒号……。

 

なんだ……これ?!

 

頭がその光景についていけない。

このままじゃ頭が割れて死んじゃうんじゃないかとすら思った。

突然、ぐらぐらと揺れ、切り替わりまくっていた視界がピタリと定まった。

それに少しだけほっとする。

それも、束の間のことだった。

 

 

「……とう、さん……?」

 

 

目の前には父さんがいた。

険しい顔でこっちを睨んでいる。

よく見れば、その周りにも木ノ葉の忍たちが私の目の前に立ち塞がっていた。

 

 

「なんだ、これ……どーゆーことだよ……」

 

 

父さんが誰かに指示を出し、ソイツが印を結ぶ。

その印は見覚えがあった。

いや、その”光景”に見覚えがあった。

 

 

「これ、って……」

 

 

私が多重・影分身を習得する前に思い出した時の……!?

 

ソイツが印を結ぶ姿、そして多重・影分身を使った時の記憶は確かにその光景だった。

影分身が一斉に私の方へ向かってきた。

影分身たちと、私のいる方にいたらしい忍たちが戦い始める。

視線が戻されると、父さんはその手にチャクラを集中させていた。

集められたチャクラを乱回転させ、球状に圧縮させていく。

 

その一連の流れは……。

私が螺旋丸を思い出した時と気持ち悪いくらい同じだった。

 

父さんは螺旋丸を構え、私へと距離を詰め、そして―――――

 

 

「うわぁあああああああああああああああ!!

…………あ……?」

 

「ナギサ!おい、ナギサ!!ワシが分かるか!?」

 

「……エロ、仙人……?」

 

 

エロ仙人の焦燥に駆られたような顔が目の前にあって、茫然とする。

辺りを見渡しても父さんも大勢の忍もどこにもいない。

私と、エロ仙人しかいない。

そう認識した途端、ドッと嫌な汗が噴き出し、疲労感が襲ってくる。

身体の震えが止まらなかった。

 

今の、なんだったんだ……?

夢?

いや、夢だとしてもどうしてあんな……。

 

 

「……お前、突然頭を抑えて苦しみだしたんだ。

かと思えば今度は発狂するしで、こっちは寿命が縮まるかと思ったぞ……

一体、何があった?」

 

「確か……どこで術見たのか思い出そうとしたら頭が痛くなって……それで……」

 

「それで?」

 

「……思い出したっていうか……変な夢みたいなの見たっていうか……」

 

「夢……?」

 

 

歯切れの悪い返事になって申し訳ないが、どう説明していいのか分からない。

ただ、一つ言えること……

あれは、夢じゃない。”記憶”だ。

なんせ、私が術を”見た”時の景色と同じだったんだから。

まぁ、その時は他の周りの景色は何故か思い出せなかったんだけど……。

 

 

「……私……なんであんな光景知ってんだろう」

 

 

初めて見たはずの光景なのに、初めて見たというよりは”思い出している”という感覚に近かった。

 

 

「そもそも私、本当に術を見たのか?」

 

 

この里から出たことがないのに、どうして父さんたちの戦闘で使うような術を見た?

修行中だった?

いや、そんなわけがない。

だって、”記憶”の中の父さんは私に向かってきた。

いくら修行中でもあの父さんが私に攻撃を仕掛けるなんて考えられない。

それも、螺旋丸だぞ?

殺す気じゃなかったら、本来使わないだろう術なのに……。

 

 

「術を、見たのは……この、”記憶”、は……」

 

 

考え付いた答えに声が震える。

 

 

「私じゃなくて……」

 

 

もし、本当にこの答えが真実なんだとしたら……。

私は……。

 

 

「私の中に封印されている、”鬼神”なのか……?」

 

 

どうすればいいんだろう―――――?

 

 

 

 





思っていたものと若干違うような……。
うーん、上手くかけなくて辛い……。

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