レモン   作:木炭

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「ナップ!」

「へい!」

 

 逃げ出したくなる気持ちを抑え、すぐに返答する。

 遅れてやってくる痛みに、思わず頬に手をあてがう。

 ほとんど感覚はないが、千切れたりはしていない。

 

「ハンターになりたくないの?」

「い、いや、その……」

「エ、エッダさん!?」

「アンタは黙ってなさい」

 

 突然の出来事にさすがにミトさんが仲裁する姿勢を見せてくれる。

 だが、そんなものはエッダの一言でシャットアウトである。

 

──ミトがログアウトしました。

 

「答えなさい」

「……」

 

 ちらりと横で正座したままのゴンを見る。

 オイ、テメェ。

 目を輝かせてんじゃねぇぞ、この野郎。

 

 この状況を理解出来ないバカでもあるまい。

 その目は何だ。

 

「ゴンにも言ったけど、俺はハンターになれるほど強くな──ブヘッ」

 

 答えろって言うから正直に言ったんじゃないか!

 何故またぶったし!

 さっきのより痛いし!

 ちょーむかつく!

 

「……か、母さんは俺にハンターになって欲しいの?」

 

 過保護なのか放任主義なのか、そこら辺の線引きがあやふやな母にこの際だからと聞いてみる。

 たぶん、こいつは日々を適当に考え生きているだけのような気もするけど!

 

「私がどう思うかじゃないのよ。アンタがどう思ってるのかを聞いてるのよ」

「……たぶん、なりたいんだと……思う」

「さっきはゴンになりたくないって答えたんでしょ。どうして?」

「逃げたんだと、思う……」

 

 嗚呼この六年間、自分で自分を誤魔化してたんだな。

 瞑想して念を必死になって覚えようとしたり、日々ゴンに付き合い森を駆け巡っていたのも、本心では共にハンターとしての道を歩みたかったからだ。

 それなのに自分を卑下する事で、斜に構え結論を先延ばしにしていただけで……。

 

 本当はハンターになりたかったんだ。

 

 俺の表情を見て読み取ったのだろうか、エッダが頭を撫でてくる。

 顔や肩や肘、腕、太ももや足首などをついでに撫でるように傷の確認をされる。

 繊細さの欠片もない“撫で”なのでかなり痛い。

 

「ナップ」

 

 肩に手を乗せ、俺の名を呼ぶゴン。

 

「頑張れ」

 

 こいつめ!

 結構、根に持つタイプだったのかと新たな発見だ、コンチクショウ。

 朝方の俺からの煽りをまだ根に持ってやがったな!

 

 ま、それはもういいや。

 目は結構真剣だし、本気で応援してくれてるんだろうな。

 

「ゴンもだろ。ミトさんの説得しないとじゃない」

 

 ログアウトしたままキャラだけがその場に残るミトさんに視線を向ける。

 

「……う、うん」

「へ? ミト? アンタ、ゴンがハンターになるの反対なわけ?」

 

──ミトがログインしました。

 

「え? ええ、まあ、そうね。反対よ! 勿論、ナップがハンターになるのも反対!」

「は? 何言ってんのよ? 男の子なら一度はハンターに憧れるくらい通過儀礼のようなもんでしょ。頭ごなしに反対するより、無理やりにでも目指させるくらいじゃないと、この子みたいにもやしになるわよ!」

 

 えーっと、もやしは僕ですね?

 ええ、何となく知っています。

 男の子のくせにハンターを目指さないとかありえなーい。という思想であるようだ。

 

 

 

 少しでもエッダをまともな考えの持ち主だと思った、数十秒前の自分を殴り飛ばしたい。

 

 

 

 それはさて置き、ハンターを目指さないという事はそれはもうエッダには信じられないくらいの軟弱に映るようだ。

 もしかしてジンにハンターを目指させた元凶とはこの人なのではないかと思えてくる。

 年齢はジンよりもかなり上で、歳の差からか接点はそうなかったようだが……果たして。

 

 しかし、エッダがこんな考えを元に怒っていたなんてわかりようがない。

 そして、俺はともかくゴンのハンター志望まである種の中ニ病のような扱いとは。

 これにはさすがのゴンも苦笑いを浮かべている。

 

 たぶん、俺の顔も似たようなものだろう。

 俺の改心というか決意は何だったの。

 

 まあ、ミトさんも相当に頑固者であるらしくエッダに対して一歩も譲る素振りは見せないようだ。

 理由が理由なだけに、ミトさんも「ふざけんじゃねぇよバカ!」と言いたそうな顔である。

 ゴンのハンターを目指すという発言は本気であるとミトさんは見抜いているのだろう。

 

 天然ホースのエッダにはそれがわからない模様だ。

 というか、ハンターをそのまま本気で目指しても「別にいいじゃん」と軽く言いそうな気がしないでもない。

 エッダの価値基準はおそらく「勇ましさ」や「男らしさ」というのが主体なんだろう。

 

 だからこそ、伴侶に寡黙なゴリラ事、父サップを選んだのだろう。

 彼女にとってはサップのあのゴリラフェイスが超絶イケメンに見えるのかもしれない。

 逆にサップがエッダを妻として選んだのは……まさかね。

 ないと信じよう。

 

 

 

 

 

 森の中、いつもは読書プレイスと化している川辺の大岩の上に、今日はゴンも居る。

 別にここは俺の陣地な!などと主張するつもりはない。

 だから別に良いのだが、岩の上にポンポンと釣り上げる魚をばら撒いてらっしゃるが、あまり汚すなよ?

 

 寝転がって読書したりもするんだから、魚臭いのは地味に嫌なんだぞ。

 カイトとの出会いから一ヶ月ほど経過したというのに、ゴンのハンター熱は一向に衰えない。

 これにはミトさんも焦りの色を日々濃くしている。

 

 彼女はゴンと比べれば微熱気味に見えるであろう俺に、ゴンを引き止めるよう袖の下で以って接触してくる。

 まあ、袖の下が主にお菓子であるので、何を言われても意味がない。

 お菓子は元来、全てが俺のものである。

 

 そもそも、俺もゴンを止めようとも思わない。

 止めても無駄だと思う上に、今やミトさんはお菓子箱である。

 ま、ミトさんの気持ちもわからないでもない。

 

 それでもこの衝動には逆らえない。

 ミトさんごめん、いただきますの日々である。

 

「最近さー、ミトさんを見るとよだれが出て困るんだよな」

「……え? どう、して?」

 

 あ、言葉足らずだったか。

 凄まじく引いているゴンの視線が痛い。

 でも袖の下の件は言っちゃダメか。

 

「ほら、ミトさんの顔って甘そうだろ?」

「ナップ?」

 

 ドツボかもしれない。

 

「ま、いいや。ゴンにはまだわかんないんだろうな」

「わかりたくないよ」

「……ミトさんには言うなよ」

 

 たぶん、言わないだろうけど。

 何となく口止めしておく。

 ゴンからの返事はない。

 

 最近のミトさんのお菓子化とは別にゴンのジャイアン化にも悩まされている。

 特に昼下がりになるとその症状は酷くなり、ゴンさんリサイタルへと発展する。

 その原因はカイトが去った後の大喧嘩であるのは間違いない。

 

 本気の殴り合い──ほぼ俺が殴られていただけ──を経た事により、ゴンの中に巣食う剛田が目覚めたのだろう。

 事あるごとに殴らせろという意味と同義の組み手を所望される。

 もうこれは純然たるのび太とジャイアンの関係である。

 

 家でも森でもいついかなる時も休まる暇はない。

 

「ねーやろうよ」

「えー……昨日もやったろー?」

「昨日はナップ、逃げてばっかだったじゃん!」

 

 そりゃ、肉を切らせて骨を断つ方式で覚悟を決めて反撃しても、骨を断たれて肉を切る効果しかないんだから、逃げるに決まっている。

 俺とお前じゃ基本スペックが違い過ぎるんだよ!

 

「ゴン、遠慮なしだもの。バカなの?」

「バカじゃないよ!」

「そうだね。ごめんね」

 

 危ない。

 売り言葉に買い言葉という展開は避けなければならない。

 不穏な空気が流れる前にごめんなさい。

 

 この一ヶ月の間で覚えた処世術。

 ゴンにはまだ通用する。

 エッダには通用しない。

 

 ただ殴られるだけの事。

 

「今日は組み手じゃなくて違う事しよう」

「何?」

「瞑想」

 

 そう! 俺はまだ念を諦めてはいない!

 ハンターになろうって決心してからは、瞑想を再開させている。

 一向に目覚めないというのは才能がないからというのもあるっぽいが、瞑想する時間が不足しているからに違いない。

 

「瞑想? ナップが前に寝る前にしてるって言ってたアレ?」

「そうそう」

「それで強くなれるの?」

「なれる」

 

 もう原作の流れなんて知った事か。

 日中のほとんどを行動を共にしているゴンを放置して、一人瞑想出来る様な状況でもないので付き合わせよう。

 ゴンならさくっと念に目覚めてしまいそうだし、最悪は無理やり俺も起して貰うという手が使える。

 

「……ウソはついてないみたいだけど、何だろ? 何か隠してるよね?」

「それを知りたかったら大人しく瞑想しろよ、嫌でもわかる」

「ほんとかなぁ?」

「ほんとだ。信じろ」

 

 

 

 

 

 結論から言ってしまうと、ゴンと共に瞑想を開始して一年ほど経つが互いに念には目覚めていない。

 原因を自分なりに考えた。

 原作で述べられていた念についての説明、特に念に目覚める方法についての記述。

 

 おそらく、瞑想だけでは念に目覚めない。

 瞑想に何かを加える必要がある。

 だが思い出せない!

 アウト!

 

 ゴンからの信頼はかなり低下しているし、瞑想なんてやらずに組み手(殴らせろ)の催促が加速度的に増加している。

 原作知識が不完全だから念に目覚めないだけですと素直には言えない。

 だから、ここ半年くらいはもう腹を括って殴られ屋の日々。

 

 何度かこの島から逃げ出そうとした俺を誰も責められないと思う。

 十歳にも満たない子供がこの監獄島から抜け出せるはずもないが、何度か脱島を試みた。

 このチャレンジ精神だけは褒めて欲しい。

 

 悪いのはこの記憶力の無さなんだ!

 

「もう諦めれば?」

「何を?」

「家出。あと瞑想もかな。目的が何だったのかわかんないけど、ダメだったんでしょ?」

 

 今日は珍しく森ではなくゴンの家のリビングにて、テーブルを挟んで互いに座っている。

 課題のテキストをテーブルに広げ、小汚い字で誤答を書き込んでいくゴン。

 そんなバカが顔をこちらに向けて諦めろと、のたまう。

 

「まーね。でもお前は諦めるなよ。ココと、ココ、コレも間違ってる」

「むぅ……ナップっていつ勉強してるの?」

「課題提出してるだけでゴンと変わらないよ」

 

 やや拗ねた声で問うてくるゴン。

 まだまだ勉強せずともこんな問題余裕なので正直に答える。

 社会と国語は最初のうちは苦戦するかと思っていたが、この世界少し語呂が違うだけで元の世界と似ている部分が多いのだ。

 

「えー、いつもテスト満点なんでしょ?」

「うん」

「オレ、ミトさんに言われて夜もちょっとは自習してるのに……」

 

 座学でゴンに負けたらもう生きてちゃダメな気がする。

 てか、ちょっとなのかよ。

 

「ゴン」

「何?」

「お前がバカなだけだよ」

 

 おお、怖い怖い。

 南無阿弥陀仏。南無阿弥陀仏。

 修羅の顔で睨んでくるゴンに手を合わせて拝み、宥める。

 

「ほらほら、二人共。喧嘩しちゃダメよ」

「……だって!」

「ゴン?」

「ゴ、ゴメンナイ」

 

──ミトがログインしました。

 

 くっくっく。

 そろそろミトさんが来る頃合だと知っていたのだよ。

 暴発したタイミングが些か早かったが、計算通りだ。

 

 日頃のストレスはこういう機会で姑息に補填していかねば。

 ストレスで禿散らかしてしまう。

 ふくれっ面のゴンがテキストに目を落とす姿を見れば心が晴れる。

 

「ナップ、もう少し言い方を考えなさい」

 

 ちっ。

 聞かれていたか。

 

「はーい。ゴメンナサイ」

「……ハァ」

 

 溜息を一つ残して、去っていくミトさん。

 ゴンがちらりと顔を上げ、目でざまぁと伝えてくる。

 ぶっ飛ばしたいその笑顔。

 

「真面目な話さ、勉強も大事だぞ? ハンターにも」

「……そうかなぁ?」

「例えば今やってるそれ、また間違えまくってるけど、社会なんかはもろにハンターに必要なものだろ」

 

 ゴンが開くテキストには色んな国の国旗が描かれており、空欄に国名と首都を埋めていくものだ。

 ジャポンの国旗なんかもあるが、ゴンはそこにジャコと書いている。

 惜しいけど全然違う。

 

「国の名前がわからないんじゃ、世界を股にかけて旅するにも不便だろ?」

「あー、そうか。そうだね!」

「それにだ。ゴンは父親を探すんだろ?」

「うん」

 

 おー。ジンの事になると一瞬で目に力が宿るな。

 

「なら、世界中の国の名前と首都、あとは主要な山や川、海や湖なんかも全て覚えろ。それから道路網に鉄道網、飛行船の航路なんかもな。加えて秘境や魔境、未踏の地域といわれる場所も含めて全て覚えろ。最終的には全ての地域の文化や風習、風俗や歴史も含めて世界を知り尽くせ」

「そ、そこまでする必要、あるのかな?」

「ある」

 

 これはさすがに無茶ぶりだと思う。

 だが、ゴンがジンを見つけ出した方法を俺はほとんど覚えていない。

 ジーイーだかジーオーだかのドラ〇エのようなゲームがヒントがどうの程度の記憶だ。

 

 現役のハンターであるカイトでさえ、ジンの足取りすら掴めず、大変な思いをしているのだ。

 原作という未来をほとんど覚えていない俺に出来る事は、ゴンに世界を詰め込む事くらいしか思いつかない。

 あと、何かとナビとして便利そうだし。

 

 ついでにお勉強の時間が増えればジャイアン化にも歯止めが掛かる。

 というかこれが本命だ。

 

「うーん……」

 

 無茶ぶりが過ぎたかな。

 ジンの事ではあるが、本当に役立つのかと考えているのかもしれない。

 

「ゴン。このジャコって書いてる国。正解はジャポンだ。首都はエドで、ここには隠密集団が存在する」

「へぇ……その集団って何をする人達なの?」

「別名、忍と言われる集団らしいんだけど、こいつらは所謂スパイのような活動をする。でも、必要であれば暗殺もするし、場合によっては情報操作なんて事もするらしい」

「そんな人達が居るんだ……会ってみたいなぁ」

 

 試験の時に確かいたような気がする。

 あの辺はわりとまだ記憶にあるが、確か……イケメンの忍者だったか。

 

「でも、忍ってのはそこらの一般人を装っているのが普通で、ジャポンの奴ら以外にも国籍を問わず世界中で忍が活動しているんだそうだ。国籍や人種で見極めるのは難しく、それとわかる事は稀なんだってさ。ま、スパイだしね、基本は。もしかしたらこの島にも居たりして?」

「え! ほんとに!?」

 

 ま、いないだろうけどさー。

 ゴンにも興味が出るよう煽りつつ、未知への興味を掻き立てるよう誘導する。

 明日からはしばらく忍者探しでもしてくれるだろう。

 

 

 

 

 

※ゴン視点

 

 島にも忍が紛れ込んでいるかもしれない。

 ハンターにも興味があるけど、忍にも惹かれる。

 なりたいって訳じゃないけど、会ってみたい。

 

 そう思って島外の人が多く島に入ってくる日なんかには、忍を探してみたり忍について聞いて回ったりした。

 でも、全然成果は上がらなくて、ほんとに居るのかも疑わしく思えてきた。

 

「ねぇねぇ、ナップ」

「も゛ー?」

「ほんとに忍って居るの?」

 

 島外の人に一通り、忍に関して聞いて回った後の帰り道。

 隣を歩くナップに訪ねてみる。

 別行動中、港のおばちゃんに貰ったらしいワカメを嫌そうな顔してたくせに、ちゃんと食べているナップ。

 

 基本的に文句は多いけど、食べ物を粗末にしたりしない所がある。

 ミトさんや婆ちゃんもナップのこういう所が好きだって言ってたなぁ。

 

「……はて、ほれかたふける」

「うん」

 

 よく生のままのワカメをあれだけ食べられるなぁ。

 もうナップと食べ比べで勝てそうにないや。

 

「ふぅ……げっふ……ま、まだ探し始めて半年ちょっとだろ。島外から入ってくる人に忍の関係者が居たかどうか、その程度でわかる訳ないだろ。忍ってのは隠密が基本らしいしな。俺らに探し当てられるような忍ってなら下忍も下忍、忍ですらないだろ」

「うん、そうだけど。それだといつまでも見つけられないんじゃない?」

「そりゃな。ゴンなら直感とかそういう不思議パワーで見つけ出すかもって思ったんだけどなぁ」

 

 不思議パワー?

 何だろ、それ。

 

「何それ?」

「そりゃ、アレよアレ。勘だ。ゴンってそういうのが強いだろ?」

「そうかなぁ? 自分じゃわかんないや」

 

 オレって勘が強いんだ。

 思い当たるものと言うと……うーん。

 あ、夜の空を見れば星の数を大体わかるようになってきたけど、アレも数を数える練習をしたから出来るようになっただけっぽい。

 

「いやいや、ジャンケンやるとチートってくらい強いじゃんよ」

「あー、アレは……」

「ん? 何?」

 

 どうしよ。

 漁師のおっちゃんに教えて貰ったジャンケンの必勝法だけど、ナップに言うと怒りそう。

 アレってほとんどイカサマなんだよね。

 

「な、何でもないよ。それより明日はどうしよっか」

「ふーん……明日なぁ」

「忍には会ってみたいけど、明日は森で遊ばない?」

 

 最近、島外の人が多く島に出入りしてるから森で遊べてない。

 忍探しも良いけど、やっぱりナップと森で遊ぶ方が楽しいや。

 

「それじゃ、俺が仕入れた情報を教えてやるか……」

「え? 何? 情報?」

「ああ、でも聞いた後に迂闊な行動はするなよ? 教えてくれた相手もあるからな」

 

 首を左右に振って、少し上り坂になった道の真ん中で立ち止まるナップ。

 

「うん。わかった」

「ミトさん。もしかすると忍かもしれない」

 

 

 

 


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