ちくしょう!
えぇ、今回で最終話です。
〜沖ノ鳥島海域、とある施設前〜
裏提督「ここがどこか覚えてるか?」
提督「いや、知らない」
裏提督「やはり、記憶は無いのか...ここは、俺たちが作られた場所ってところかな」
電「という事は...Σ計画の実験場...」
天龍「どうりでボロボロなわけだ」
提督「なんぜ、この場所を選んだ?お前にとっては、辛い場所じゃないのか?」
裏提督「確かに、嫌なことを思い出してしまう場所だ...しかし、此処に隠してあるΣ計画の全容を記録したデータのコピーを取っておいてある」
木曽「それをどうするつもりだ?」
裏提督「提督に預ける」
提督「俺にか?しかし、そんな大事なものを俺が預かっても良いのか?」
裏提督「いいに決まってるあれを保管してるところにはお前しか行けないからな」
古鷹「?何故ですか?貴方も提督と、同じじゃないんですか?」
裏提督「残念ながら、完璧に同じでは無いんだよ」
北上「ふーんなら早く取りに行こうよ」
提督「そうだな...案内、頼めるか?」
裏提督「いいだろう...しかし、俺に勝てたらの話だがな」
提督「!何故だ?!」
裏提督「もし、渡してもお前から奴らに奪われでもしたら、意味がないからな」
提督「なら、奴らに渡す前に、元帥に渡せば!」
裏提督「それは無理だ」
提督「なぜ?」
裏提督「なぜなら、元帥も...チッ!」パンッ!! シュンッ
???「チッ!避けられたか...」
提督「げ、元帥!なぜここに?!」
元帥「なぜって、ここら辺の海域に、鎮守府襲撃の犯人が居るみたいだから探しに来たんだよ」
提督「じゃあ、犯人はやはり...」
元帥「あぁ、彼だね」
裏提督「チッ!まさか、こんな早く来るとは...」
天龍「おい!提督よどうする?」
提督「...あいつを捕らえよう」
古鷹「いいのですか?」
提督「あぁ」
元帥「なら、任せるよ」
裏提督「邪魔をするな!」
電「来るのです!」
提督「総員!戦闘態勢!なるべく近づけるなよ!」
6人「はい!(なのです!)」
ドンッ!!ガンッ!!
元帥(艦娘が、居ることが予想外だったが...これなら問題ないな...)
古鷹「やはり...強いです!」大破!
天龍「近接格闘も、そうだが、遠距離攻撃もいてぇ...」大破!
電「はぁ...はぁ...!一手二手先を読まれてるのです!」大破!
木曽「不意打ちも効かねえとなるとどうしようもないな...」大破!
北上「そもそも、地上じゃ、魚雷使えないし...」大破!
摩耶「本当...なんでも、ありだな...」大破!
提督「クッ!なんて強さだ...もうみんな動けないか...!なら!天龍!」
天龍「なんだ?」
提督「刀借りるぞ!」
天龍「はぁ?!お前まさか!」
裏提督「来るか...」
提督「俺には、お前の言う実験の時の記憶がない...だから、お前の苦しみは分からない!だが、このままお前を放って置くと沢山の人達が不幸になる!だから、ここで止めてみせる!」
裏提督「...御託はいい...時間がない...さっさとやるぞ!」
提督「はァァァァ!!てい!!やぁ!!」キンッ!キンッ!
裏提督「ふん!」ブンッ!
提督「!くっ!」ドスッ!
提督「はぁ...はぁ...!」
裏提督「やはり、今のお前は力がない」ドスッ!
提督「かはっ!...げほ!ごほ!」
裏提督「殺しはしないさ...さて、久しぶりじゃねえか...」
元帥「うーん...やっぱ、強いね〜」
提督「げん...すい?」
元帥「あぁそっか!提督は、忘れてるんだよね〜」
元帥「実は...俺が君たちにΣウィルスを与えたんだよ〜」
提督「!...嘘...だろ...?」
裏提督「本当だ...全く憎ったらしい面は今でもかわんねえな」
元帥「いやいや、これは嬉しいんだよ〜あの時わざと逃したモルモットがここまで成長してね!」
裏提督「なに!?」
元帥「でも...やり過ぎだよ?逃げる時に破壊し過ぎたせいでもうΣウィルスないからさ...」
裏提督「へ!御愁傷様だな!」
元帥「けども!まだ、君の体には、Σウィルスを取り込んだ細胞がある!それがあれば、あれからずっと研究してきたことが出来る!」
提督「なに!逃げろ!裏提督!」
裏提督「なに言ってんだ!今ここであいつを殺せば問題ない!」
元帥「確かに、俺にはΣウィルスの力はない...けど言っただろ?研究してきたって」ニタァ!
裏提督「!くっ!ぬぅ!う、動かねえ!」
提督「ど、どういうことだ!?」
元帥「俺の研究はΣウィルスの制御だ...まぁ、まだまだこの装置は未完だけどな!ここから、さらに進展させコントロール出来るようになれば...!」
提督「そんな事は...!させん!」フラフラ...
元帥「そんなフラフラじゃあ、何もできやしないよ!」ドスッ!
提督「ぐはっ!」バタン
元帥「うーん、やはりもう君からは、Σの反応は無いね...仕方ないか、もう要らないから死ね」カチャ...
天龍「提督!」
木曽「提督!」
摩耶「提督!」
北上「提督!」
古鷹「提督さん!」
提督「くっ!体が...もう...!」
元帥「一応、Σの力を封じるようにしてきたけど無駄だったよ...じゃあね!提督!」
パァンッ!!!
提督「...?えっ?何ともない?」
元帥「がはっ!この...クソガキィ!」
電「はぁ...はぁ...司令官は...電が...守るのです!」
元帥「なら!まずは!貴様からだ!」
元帥「死ね!」
ドスッ!
元帥「!...なぜだ...なぜ...!動ける!」
裏提督「ナイス...電ちゃん!」
提督「そうか!さっきの機銃の発砲で、装置を破壊したのか!ナイスだ!電!...電?!」
電「や...やられたのです...」
裏提督「間に合わなかったか!」
提督「電!大丈夫か!おい!なあ!なんとかならんのか!」
裏提督「前も言っただろ...艦娘は、俺らが元に作られたって...研究者は何人か居たんだ、おそらくΣウィルスは、ないが、Σウィルスの、模造品は、予備として作っといたんだろう...」
提督「そ、そんな...」
電「司令官...そんな顔...しないで...ください...」
提督「!電!うぅ...!」
元帥「くそ...!このまま...死んでたまるか!」ポチッ...
ゴゴゴゴゴ....
天龍「な、なんだ!?」
マモナクジバクシマス...クリカエスジバクシマス...
木曽「自爆!?」
提督「急いで脱出だ!」
裏提督「...」
提督「何してる!急げ!」
裏提督「いや...俺は残ろう」
提督「...そうか...今まで済まなかったな...辛い思いを一人に背負わせて...」
裏提督「なに...気にすることじゃないさ...こいつを持ってけ」ヒュン
パシッ
提督「これは?」
裏提督「Σ計画の全容が、記してある」
提督「!それは地下にあるんじゃあ...」
裏提督「嘘に決まってんだろ?そんなに簡単に信じちゃあこれから大変だぜ?」
提督「すまんな...これが俺なんだ」
裏提督「ふん...してるさ...じゃあな...」
提督「あぁ...必ず...このことは公にする」
天龍「急げ!」
提督「あぁ!今行く!」
裏提督「頼んだ...まさか...もう一発あるとはな...」
元帥「チッやはり持ってたか...」
裏提督「残念だったな」
元帥「なにから、何まで、先を越されて嫌になるぜ」
裏提督「ハッハッハ!仲良く行こうぜ...地獄にな!」
元帥「ふん!貴様なんぞと仲良く行きたくないわ...」
ドーン!!!!
古鷹「くっ...良かったのですか?」
提督「あぁ、それより早く鎮守府に戻るぞ!」
5人「はい!」
はい!今まで、ありがとうございました!
が、しかし、エピローグがあります!
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