コジマ汚染レベルで脳が駄目な男のインフィニット・ストラトス   作:刃狐(旧アーマードこれ)

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サブタイは適当なセリフや主人公の思考内の言葉やらを切ったり張ったりしてるだけなので全く意味は無いです。
あと今回はお説教回なのでそれほど面白みは無いと思います。
ド変態な主人公がお説教をします、至極真面目に、よってこの話は異常です。

そして今回「残酷な表現」もとい流血表現があります。苦手な方はご注意を。


システム通常モードな予想通りのお客さんがミサイルカーニバルで派手に行くお話

朝、朝である。いや、だから何というわけでは無いんだが、んでもって目が覚めた俺は取り合えず現状を確認。

暑いからだろうな、掛け布団を盛大に蹴り飛ばしてベッドから体半分転げ落ちている。

枕とは反対側、つまり足元側から上半身だけ床に接着し足はベッドの上に乗っかっている。

ついでに言うとうつ伏せだ、うん、何時も通り。

 

「おはようございます。システム通常モードに移行します」

 

誰も返してくれない朝の挨拶、朝起きて挨拶してくれるのはアーマードコアVだけ!

みんなも寂しい一人暮らしから挨拶してくれる生活へ! アーマードコアV発売中!

ただし真夜中でもおはようの挨拶! 時間を考慮してそれにあった挨拶をしてくれればベストだった。

地面を這って部屋に置かれている金庫へ移動、右手で操作を始める。

まず指紋認証、そして網膜認証、DNA認証、パスコード認証と次々解除していって金庫を開く。

ちなみに電子機器がおじゃんになった時の為にダイアル式の開け方もある、ただし何か27回数字を合わせなければならないのでできれば遠慮したい。

壊して中身を取ろうとするなら少なくともアクアビットやトーラスのコジマキャノンレベルの火力が無いと駄目な上そんな事をすれば中身がとてもじゃないが見れるような代物ではなくなる。

 

中身は社の案や希望、企画書など見られればそれなりにやばい物である、故に警備は厳重、ついでに言うと重要であればあるほどデータ化はされていない、紙媒体の方が潰しやすいから。

 

「んー…有澤からか…もっと高火力グレネードが欲しい…案は無いだろうか?」

 

一体何処に向かっているんだ…これ以上火力を上げてどうしたいんだ、実弾系の兵器ではロケットとグレネードで天辺を取っているのに…あぁ、OWは覗いて。

パイルは…実弾兵器とは認めにくいし少なくとも遠距離ではトップクラスだ、何が不満なのだろうか。

 

「グレネード…グレネード……ガトリンググレネード…?」

 

うむ、この案を一応出しておこう、火力面では凄まじい事になるだろう。

ただそれを撃つ事の出来る台座(IS)は存在しないだろうが…ならばAFに搭載すればいい!

連結車両方にすれば見事にグレートウォールの出来上がりだ、よしよし、AF設計思想の案に入れておこう。

 

「次は…またハッキングか……俺がIS学園に入ってから急激に増えたな…IPこそ違うがアクセス経路は同じだし同一犯だろうな……」

 

逆算も皆やる気が無いって言うか暇つぶしにやってきた所調べようぜ! 的なノリだからなぁ…

お? おやおや…

 

「MSACが逆解析できたか、しかし何でまた…おい、誰だよ、解析成功したらプレゼントって言ったのは」

 

こんなの報告書に書くなよ、MSACお前はまともだと思ったのに…それにしても旧企業(AC4以前の企業)のやる気の無さがヤバイな…キサラギなんか自己部署で完全に完結してしまってるじゃないか、なんだよ生物兵器に逆算任せてたって。

どうやら解析結果からハッキングを仕掛けてきたのは「更識」と言う所らしい、残念ながら全く知らん。

それにしても更識からのハッキング回数を纏めた所実に746回、どんだけカラードやる気無かったんだよ、本当にビックリするわ。

 

そんなこんなで全部目を通しそれぞれ適切であろう返信を書いて金庫にしまう、ちなみにこれが朝の俺のやる事(シゴト)であるが稀に朝で終わりきらない事がある、その時は教室に持って行って書類に目を通したり社に連絡したりする。

前HR中のソルディオスがその朝に終わり切らなかった仕事だ、なおちっふーには許可を貰っている。

まぁ他社、他国の人間に見られるかもしれないと言う問題点もあるが優先順位の低い、及びあまり重要でない物を選んで持って行っているので問題無い、AFは重要な案件では無いのか? だって?

その日の重要度が全体的に高すぎてそれが一番低かったんだ、仕方ないでしょう。

 

取り合えずシャワーを浴びる事にしよう、因みに義手義足はつけたまま、と言うよりも外す事自体が滅多に無い、最近多いけど。

シャワーシーンはポーイ、ムキムキのオッサンのシャワーシーンとか誰得だよ。

 

義手義足の水気をしっかりとって体を拭く、制服を着た後は食堂へ向けて歩き出す。

それと今の時間かなり早い、食堂が開いた直後だ、流石に殆ど誰も居ないだろう。

 

食事は兎に角肉だ、肉、朝っぱらから肉と米、それさえあれば一日頑張れる。

 

「美人なお姉さん! ステーキセット、ライス大盛りでお願いします!」

「嬉しい事言ってくれるじゃない、まっかせときなさい、兄ちゃんの体型に合った量にしてあげる!」

「やっほぉい! お姉さんマジ内面も美人!」

 

なんて言うけど実際結構若くて美人なんだよね、髪の毛をやや乱雑に後ろに束ねて笑うお姉さん、俺のタイプではないが間違いなく美人だ、うん。

 

「出来たよ兄ちゃん! しっかり食べてってね!」

「そんな…! 早すぎる…!!」

「ここは学食だよ? 早くて安くて美味いのが学食の必須条件!」

「なるほど…ドミナント…!」

 

等と言いつつ盆を受け取る、実に美味そうだ、そして量が多い、いいぞ…冴えてきた。

食事の描写は割くよ、美味い飯の描写なんて俺は出来んからな!

ただ一級品の米と肉を使っていた事は明記しておく。

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

「ちぃ~っす! みんな元気~? 俺何か左腕と両足無い気がするんだよね~!」

「いや、義手義足じゃない」

「もういっその事グレ腕とタンク脚部にしようと思うんだけどどう思う?」

「いいと思うよ! 勿論有澤製だよね」

「インテリオルの軽タン」

「じゃぁ死ねよ」

 

谷本さんマジ容赦ねぇ、パネェ。

1年全代表候補に死ねと言われるのが今の所の目的なので練習にはもってこいかも知れない。

 

「あ、籐ヶ崎君! ねぇねぇ知ってる?」

「知らん」

「え、あ、ゴメン…じゃなくて、2組に転校生が来るんだって!」

「なら知ってる」

「あ、そうなんだ、ちょっと残念」

「アレだろ? 多分中国の代表候補生、凰 鈴音 専用機持ちで専用機は甲龍、アホみたいにでかいブレードと不可視の弾を打ち出す衝撃砲を搭載しているパワータイプ、それに対して搭乗者本人はやたらとちみっこい、とかそんな感じじゃね?」

「いやに具体的な予想ね…」

「女の子の事なら知ろうと思えば何でも知れるのだよ…カラードの底力を舐めないで欲しい、スリーサイズから月の物の周期まで、最終的には本人さえ知りえない秘密さえ知る事が…キヒヒャハハ」

「ッ…!」

「出来ませんけどね、IS関連の事だからカラードで分かったのだよ」

 

胸元を押さえる谷本さん……Bか、いや何、何がどうと言うわけではない、んふーふ。

クラス内の生徒達を見てアルファベットを頭の中で言っていく作業をして楽しんでいると不意に教室の扉が開いた、さて、サイズはどんなもんだ!

 

「お、もう来てたのかシン、早いな」

「……AAAだ、男だから仕方ないが…」

「どうした籐ヶ崎」

「モッピーは……E…いや、Fか」

「何の話だよシン」

「π乙ダルヴァ」

「ッ!! 死ねぇ!!」

 

モッピーの右ストレートが俺の顔面を狙って飛んでくる、何、問題ないさ、グリントミサイルを避けるよりも容易い!

 

「うぶむッ!!」

「シィィィィィィィィン?!」

 

ただしそれはACを纏っている時だ、生身で拳を避ける事など1.20フラジールにとっつくよりも容易い!

ちなみに俺はACテストのスミちゃんにさえとっつけないぞ!

 

「みんな~ぐっども~に…シンにー?!」

 

おっと、俺が殴られた瞬間本音ちゃんが教室に入ってきた、これはイカン、心配させるわけには……行くまいッ!!

 

「っふ! ずぇあ!!」

「一回転して綺麗に着地したぁ!!」

「自身の筋力その他を人を超えたものに作り変えるなど容易い!!」

「「何か中学二年生みたいなこと言ったぁ!!」」

 

全力で殴られた時折れた鼻の骨は既に治した、なんだかドンドン治療速度が速くなってる気がする、そのうち頭ぶち抜かれても死ぬ前に無意識的に治せるんじゃないだろうか。

 

「もぉっ! 言ったでしょしののん! こんなことしちゃ駄目だって!」

「お前には失望した。もう期待はしない。」

「う、う、うぅ…わ、私は悪くない! そいつが! 籐ヶ崎が変な事を言うのが悪いんだ!」

「え? シン何か言ってたの?」

「まぁ、空気で構わんがな」

「意味わかんねぇ」

 

うーうー! とモッピーを威嚇する本音ちゃん、直ぐに手を出すとは…いただけませんなぁ…

 

「ねぇねぇ、織斑君、2組に転校生が来るんだけど…知ってた?」

「え? そうなのか? 知らなかったな…」

「なんでも中国から来たらしいよ!」

「へぇ、中国…か」

 

しんみりとして遠くを見るいっちー、何か枠外でせっしーがわたくしの存在を危ぶんで云々とか言ってるが正直どうでもいい。

俺は俺でストーリーが進行するまで暇だから本音ちゃん以外の女子のBWHを予想し続ける。

と、ここで俺の超絶グッドな耳が2組側から響いてくる足音を感知、音の大きさ、間隔から非常に小柄であると予測!

 

「トゥットゥルー ハッハー パッパーッパッピー♪」

「何その鼻歌…」

「オールドキングだ」

 

ぺたりと閉まっている扉の直ぐ目の前に立つ、開けた瞬間凄まじく驚くだろうな、んふーふ。

一応物凄い不機嫌そうな面をしておく、眉間に皺を寄せて目力で人を殺せそうな感じ。

 

「専用機持ちで代表候補だって噂だけど2組の代表はそうじゃないし余裕だね!」

ガラリ

「その情報、古…い?」

 

控えめに開けられた扉から顔を出した少女、ふんすと無い胸を張っていたが目の前にあるのが馬鹿でかい肉塊で言葉が中断される。

 

「ひきゅっ!!」

「何だ今の声」

 

瞬間的に涙目になって尻餅を付いた平胸板、今この瞬間は、小さな存在こそがすべてだ! 私と萌えてみろ!

ニタァと笑いながら一歩前に進む。

 

「お客さんだぜ、いっちー…予想通りのな」

「ひ…ぁ…」

 

左腕をギチギチ動かしつつ一歩前進それに合わせて平胸板がズリズリと後ろに下がる。

いやぁ…この反応イイなぁ…!!

 

「誰だよシン、お客さんって…鈴? お前鈴か?」

「い、いひかぁ…! たひゅけてぇ…!!」

「ギヒヒャハハハハハハハァッ!!!」

「――――――ッ!!!!」

 

助けを求めた所で口をガパリと大きく開けて盛大に笑う、するとどうだ、声にならない声を上げたじゃないか!!

 

「おい、やめろよシン…」

「たんのしぃ~☆」

「まぁ…あの反応は仕方ないな」

「そうですわね、籐ヶ崎さんの顔も見た目も声も笑い方も極悪人ですものね」

「しかも性格も微妙にひん曲がってるしね」

「む~! シンにーはとっても優しいんだよ~!」

「いや、布仏さん限定だし…」

 

しゃぁなしいっちーを俺の前に持ってくる、力尽くでぐいっとな、「うげっ」とか動物を絞めた声がしたが大丈夫だと思う。

 

「だ、大丈夫か…? 鈴」

「いちかぁ…こしぬけちゃったぁ…」

「手を取って優しく起こしてやれよいっちー」

 

珍妙な顔をしながらも俺の言ったとおり行動するいっちー、こいつ詐欺とかそういう物の類に引っかかりやすいだろうなぁ…

お、おうふ…なんか背後から殺気が…うぅん、モッピーとせっしーだ、俺を見るな…ッ! 見るなぁッ!!!

 

「それにしても久しぶりだなぁ、鈴! 元気にしてたか?」

「うん…」

「もしかして鈴が中国の代表候補なのか? 短い期間だったのにすげぇなぁ」

「がんばった…」

「やっぱり鈴は凄ぇよ…俺なんか全然だもんな」

「いちかにあいたかったから、がんばった…だいひょうこうほになれば、にほんのあいえすがくえんにいけるって、にほんにいけば…またいちかにあえるって…がんばった」

「鈴、お前大丈夫か? やっぱシンの所為か? おいシン、お前…お前どうなってんの?!」

「燃える・・・燃えてしまう

ファンタズマ・・・・・・

俺が・・・消えていく・・・

これは・・・面倒なことに・・・なった・・・」

 

と、せっしーとモッピーに踏まれつつ、いいか、俺は面倒が嫌いなんだ!

 

「駄目ぇ~! シンにー虐めちゃ駄目ぇ~!」

「大丈夫! です! わ! これは! ただ! の! マッサージ! ですわ!」

「そうだ! これは! ただの! マッサージだ! だから! 問題! 無いッ!」

「話が…違うっスよ…俺は…特別だって…! 死にたくない…!!」

「シンにーが死んじゃうよ~! 止めてよ~!」

 

なんかこう始めは背中が刺すように痛かったのだが、だんだんと恍惚感に変わってきた。ブダペストまで持つかな?

 

「凰 鈴音」

 

おぉ…(魔)神さまのお出ましじゃぁ…こわやこわや…教室の扉の前に陣取るちっふー。

 

「う? ちふゆさん?」

「貴様は2組の筈だ、なぜ1組に居る? なぜ一夏に引っ付いている? なぜだ?」

「ご、ごめんなさ…」

「消えろ、イレギュラー!!!」

 

ダァーイレイヴォォォォォン!!! そんなマジギレ顔で怒鳴んなくてもいいじゃない…やりすぎたんだ、ちっふーはな!

 

「ひぅ!! えぅえぅ…!」

 

涙を浮かべながら脱兎の如く二組へと逃亡する平胸板…いや、流石に不憫すぎるから不名誉なあだ名は止めてやろう、鈴音(すずね)の逃げ去った後ちっふーが額の汗を拭う動作をやたら清々しい笑顔で行って…

 

「ふぅ…」

「何一仕事終えてすっきりしたって顔をしてるんだちっふーは…」

「さて、一夏」

 

急にその場でぺたんと座りだすちっふー、皆様、ご存知だとは思いますが彼女は2○歳です。少なくとも10代ではありません。

 

「な、なんだ? 織斑先生」

「千冬姉だ、お姉ちゃんは腰が抜けてしまった、一夏」

「ど、どうしろと…」

「優しく抱き上げて差し上げたまえいっちー…それで全てが丸く収まる」

「で、でも」

「ん」

 

ちっふーが両手をいっちーの方に突き出す、そう、ちっちゃい子が抱っこして、と無言でおねだりするポーズだ、皆様、ご存知だと思うが彼女は2○歳だ、ありえるのか?! こんな2○歳が!

 

「ん!」

「おい、早くしろよいっちー、そろそろ踏まれてる俺の背骨が死ぬ、半身不随になる、腰より下が機械になる」

「わ、わかったよ…」

 

仕方ないといっちーが渋々ちっふーを抱き上げる、一々体勢を変えてお姫様抱っこにして貰ったちっふーが俺に足を乗っけてる二人を見る。

 

「ふふん」

「「うぎぎぎぎぎ―――ッ!!(がっ!がっ!がっ!がっ!)」」

「イ゛ッ!! 痛いッ!! 割と冗談抜きでッ!!! これ生命の危機だよねッ?! AC展開してもいいよねッ?!」

 

刺す様な痛みって言うか確実に何かが背中に浅く刺さってる、これ多分今日に限って学生用革靴じゃなくて少し細くて少し長いタイプのヒールブーツ履いてるせっしーだと思う、何か背中が確実に濡れてる、それも踏まれるたびに範囲が広がってる。

 

「ッ…! ッ! …ッ!!」

「駄目! 駄目!! 血が出てる!! シンにーが死んじゃう!」

「ハッ! わたくしは何を?!」

「わ、私は一体…!!」

 

死ぬかと思った、治療治療、終了、まだ鈍い痛みは残ってるけど問題は無い、いくら踏まれるのが好きなドMでもこれは多分きついと思う。

あと無制限に物を創れると思われがちだけどこれかなり疲れるんだよ?

女子に踏まれて死にそうになる世界一の企業の御曹司、ギャグか、ギャグだ。

 

「ワタシハナニカ……サレタヨウダ」

「シンにーが…シンにーが…!」

「ふむ、もういいぞ一夏」

「え? あ、あぁ分かった」

「籐ヶ崎、そう言えば昨夜無断でISを展開し寮内を飛んでいたな」

「ISではなくACです、よって問題ありません(キリッ)」

 

俺が立ち直った瞬間本音ちゃんが顔を輝かせた、そんなに心配してくれたというのか…俺は幸せ者のおじいちゃんだよ!

 

「私も美味しい思いをさせて貰ったし3割で許してやる」

「じょ、冗談じゃ」

「ふんッ!!!」

 

知ってる? ケツを蹴られた時って前に衝撃が突き抜けてチンコがすっげぇ痛くなるんだぜ、じゃぁ頭をぶん殴られたらどうなるか分かる?

勿論頭は痛いけどな、衝撃が下にも突き抜けて末端に響くんだ、生憎俺の両足は義足だから末端は足の付け根周辺になるんだ、つまりだ、足との接合部が痛い。

恥も外見もかなぐり捨てて股間周辺を押さえて蹲る事になる。

 

「こっ、これが3割の力だと?! じゃぁ俺は何だ?!」

「いいからとっとと席に着け」

「シンにー大丈夫? 保健室行く~?」

「本音ちゃん本当にいい子…! 大丈夫だよ、怪我はもう治ったから」

 

まぁ背中が血で真っ赤になってる訳で真後ろの席の子はとても授業になる訳も無く、俺も俺で不憫に思い背部だけちっふーにばれない様ACを展開、したと思ったのにばれてました。

理由が理由だった為許して欲しいと懇願したら許してもらえたよ!

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

「おいいっちー! 飯食いに行こうぜ! 本音ちゃんも行く?」

「いやシン、その前に服変えるなり何なりしろよ、背中真っ赤通り越して乾いて赤黒くなってるじゃねぇか」

「私もその方がいいとおもうよ~シンにー」

「本音ちゃんが言うなら仕方あるまい…前まで着てた左が長い奴にするか…」

「わ、わたくしもご一緒してよろしいでしょうか?」

「私も…べ、別に一夏と一緒に居たいと言う訳ではなくてだな!」

「あ゛-! 背中痛ぇなぁー! 何でかなー!! 何で俺の背中が赤黒くなってんのかなー!!」

 

うぐぐと苦しそうな顔をする二人、マハハハハ! 面白いな!

 

「まぁだからどうって事は無いんだけどね、いや何、別にいっちーと一緒がいい☆ なんて尻を貸すような事は無いから心配しなさんな。取り合えず先に行っといて、直ぐに追いつくから」

「お、おう」

 

と同時に窓から飛び出して(1階ではない)超脚力で壁を蹴り人外よろしく跳ぶ、壁の近くになったらまた壁を蹴って移動、普通に移動するよりも遥かに早く寮に着くのだ!

でもきっといっちー俺と一緒じゃないから物凄い勢いで女子に群がられているんじゃないかな、まぁ俺には関係ないな、本音ちゃんに被害が行かなければ。

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

着替えて食堂前で待機、壁に背を預けつつ腕を組んで待っておく、そして皆俺の周囲1メートル以内に寄らない様に回避する、俺嘆いてもいいよね。

 

「一夏はここに居るのかしら…ひっ!」

「んぁ? おぉ、鈴音(スズネ)か、いっちーはもうしばらく時間が掛かるぜ、もう少し待ってれば来る」

「う、うん…す、すずねって何よ」

「俺の考えたあだ名…そう言えば我が社の警備ロボをぶっ壊してくれたそうで」

「け、警備ロボって…! 我が社?」

「カラードの御曹司、籐ヶ崎信一郎だ、よろしく頼むぞ」

「かっ、カラード?!」

 

どんな国でも戦力を持つ国ならカラードの兵器固め、いくらISが主力といっても数に制限があるから無制限で保有できるカラードの兵器は世界中で使われている。

その上いくつかの兵器はISをも撃破出来るのだ、カラードを知らない軍属、企業、果ては一般人など居るわけが無い。

それも最近IS用の武器まで製作しだしたのだから我が社の株は天井知らずである。

無論販売しているのは俺のACに搭載されている物の足元にも及ばない、所詮は競技用に制限を掛けた物、因みに俺のACは元々軍用だから出力や弾薬、装甲を制限しなければ本当に世界中のISを同時に相手取って勝利できる。

 

「そう、カラード、で、昨夜破壊された警備ロボに関してだが、まぁアレだ、正直どうでもいい、アレ俺だし」

「…へ? 俺?」

「そう俺」

「う、嘘!」

「警備ロボは既に死んだ、ココに居るのはランク1、オッツダルヴァだ!」

「そんな………」

「お、来たな」

 

ピクミンよろしく女子を大量に引き連れたいっちーが現れる、俺を見つけて一安心したような顔をした。

 

「遅かったじゃないか…目的は既に果たしたよ…彼女がな…全ては私のシナリオ通り、残るは憎まれ役の幕引きだ」

「何言ってんだシン」

「私が生きた証を…AC乗りとして生きた証を…最後に残させてくれ!」

「い、一夏! 久しぶりね!」

「そうだ…私はAC乗りだ、それ以上でも以下でもない」

「籐ヶ崎さん…それを言いたいだけですのね」

「これで全てが終わるのか…」

「鈴、もう大丈夫なのか? そうだ、一緒に食わないか?」

「礼を言う…」

 

完全に俺を無視して話を進行させようとするお二方、いいさ! 俺は本音ちゃんに慰めて貰うさ!

 

「本音ちゃん…い、いねぇ?!」

「布仏さんなら4組のご友人と購買に行きましたわよ」

「……久方ぶりにシモネタ大乱舞か」

「時と場所を弁えろ、籐ヶ崎!」

「弁えてるさ!! 少なくとも本音ちゃんの居る所ではな!!」

 

やさぐれ籐ヶ崎、取り合えず新キャラにセクハラをしてやる。んふーふ。

まずは相手の特徴を捉えなければ……ふむ、綺麗な足だな、だが足を褒めた所でセクハラにはならん気がする。

いや…言い方をすっげぇキモくしてみれば良いんじゃないか?!

 

「だって私、強いもん」

「んふ、んふふふwwwり、鈴ちゃん、ぐふふwww足、綺麗だねwwwwぐふふふwww」

「き、気持ち悪…!」

「あー…やっぱ違うな、こんなん俺じゃねぇや、うん、鈴音(すずね)のちっぱい揉ませて」

「しっ…死ねぇっ!!!」

 

とここでハイキック、身長低いから俺の頭にも届いてないがな! なんせ俺はいっちーより身長高いからな! 最近身長180センチを越えた、ちなみに生前は169が最大だったから多分食生活とかで変わるんだと思う。

皆もちゃんと野菜とか食べようね、好き嫌いは駄目だよ!

 

「ほいっ! 見えた! ブルーとホワイトのストライプ!!」

「~~~~~ッ!!」

「いっちー、鈴音のペェンツ(かなり良い発音)が青と白の縞々だったわけだがどう思う?」

「なっ、何言ってんだよ!」「そりゃ活発な鈴らしくて可愛いけどさ(声真似)」

「う、ひぅ…うぅ…!」

「凰落ち着くんだ、アレは籐ヶ崎の声真似だ、非常に腹が立つ事に聞いてるだけでは全く分からん」

「そうですわね、あれでわたくしも盛大なセクハラをされましたから腹立たしい事この上ありませんわ」

「こんにちわ! 僕は籐ヶ崎信一郎! 趣味はセクハラをすることと兵器を作る事! 特技は声真似とマジックだよ!」

「そして人をイライラさせる天才だ、入り口でたむろするな小娘共、一夏は好きにしてていいからな」

「レイブン助けてくれ! 化け物だ!」

 

次の瞬間視界に広がったのは、拳でした。

 

「前が見えねぇ、俺常時AC起動してても大丈夫だよな、怒られないよなこれ」

「自業自得ですわ」

「自業自得だ」

「自業自得だな」

「自業自得よ」

「俺今日中にAC展開しなくてもPA張れる機械創る、絶対創る」

 

んで量産して売る、通常兵器に積んでISの価値を下げる、あまりわたしをおこらせないほうがいい(^o^)

ちっふーは既にどっか行ったらしい、殴りに来ただけか?

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

「鈴はラーメンか」

「好きなのよ、悪い?」

「いや悪くはないけど…」

「じゃぁ俺も麺類にしますか、白くべたつくなにかのぶっかけうどん~」

「朝の兄ちゃんじゃないか、私は最近旦那とご無沙汰でさ…」

「ISTD(いかん、その話題に 手を 出すな)」

「そうだ一夏! 今まで意識外だったが説明してもらうぞ!」

「そうですわ! こちらの方とは一体どういう関係です?!」

 

うめぇぇぇぇぇぇ!!! とろろぶっかけうどんうめぇぇぇぇぇぇ!!!

モノを食べる時はね誰にも邪魔されず自由でなんというか救われてなきゃあダメなんだ 独りで静かで豊かで…

 

「幼馴染だよ、あーセカンド幼馴染ってのかな? 箒と入れ違いで転校して来たんだ」

「げふぅ…」

「下品ですわよ籐ヶ崎さん…って早い?!」

「あ、続けてて、俺は社と連絡取らなきゃならんからさ」

「ね、ねぇ一夏…」

「なんだ?」

「コレって本当に…カラードの?」

「そうらしい」

 

「あ、もっしー、父さん?」

『残念! パパじゃなくてママでした! シンくん元気?』

「母さん! 元気元気ー、で、社長、それぞれの部署はどうですか?」

『そうね、おおよそ問題ないわ、キサラギが新しい生物兵器を生み出して放し飼いにしている事以外は』

「相変わらずの変態、今日の夜AF設計思想の新しいのを送るつもりですが、いかがです?」

『今日は少し駄目そうだからまだ保持しといて、明日の朝護送用意をするわ』

「わかりました社長。 で、母さん! IS学園マジパネェ!」

 

なんて取り留めのない会話、その通り、俺はマザコンファザコンです。

 

「あ、食い終わった? 俺も今連絡終わった所だけど あーおっぱい揉みたい☆」

「…コレが本当にカラードの御曹司なの?」

「本当ですわ、その上非常に腹立たしいですがわたくし達の中で一番強いのです」

「俺、同じ土俵に立って貰ったのに一撃も当てれなかったからな…」

「それってあんた達が弱いだけじゃないの? 言っとくけど私は強いわよ」

「心しておけ。お前の惰弱な発想が、人類を壊死させるのだと…」

「何よそれ」

 

んふーふ、と鼻で笑って帰る、別に決め台詞とかじゃないから心配しなさんな。

アリーナの使用許可も貰ってたしちょっとアセン組んで仮想敵をぶっ潰してやろう。放課後にな!!

 

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整備室、正直使った事は無いが一応見ておこう、なんかいいアセンでも思い浮かぶかも知れぬ。

 

「アッセンアセンアッセンブールー♪ 漢のー浪漫ーアセンブルー♪」

 

今考え付いた鼻歌を歌いつつ整備室に入る、暗いから足元を見るので精一杯だ、ちなみにココはISの展開を許可されている、ただ武装の展開は許可されていないが…

 

「滅多に使わないミサイルでも使ってみるかな、基礎がヴェーロノーク武器腕ミサに32連動ミサイル左背にWHEELING01(16連ミサイル)右背には…061ANRレーダーっと」

 

ちなみに武器腕だが左は普通の武器腕で右は普通の腕部装甲に武器腕が付いている感じ、ちなみに処理が普通の腕に回らないので武器は掴めない、掴んでも撃てないのだ。

これで8(同時発射数)×2(連続発射数)+16+2×32で瞬間発射数は96発だ、レギュは連動ミサイルの為に1.00か1.10にしておこう。

 

「同時ロックは…いらねぇや、どうせ対個人専用だしー」

 

ガコン

 

「おん? 他に使ってる人間が居たか、いやはや、うるさくて申し訳ない…独り言は癖みたいなもんでな」

「あ…その…あなたは……?」

 

なんや暗くてよく見えんが多分ライトブルーの髪の色をしたお嬢さんがひょっこりと壁から顔を出す、ふむ、知らんな…

 

「俺ぁ籐ヶ崎信一郎ってんだ、お嬢さんは?」

「籐ヶ崎信一郎…本音がよく話してる…シンにー?」

「ほぉ、本音ちゃんの知り合いかね! なら…セクハラは出来んな…残念だ」

 

少しションボリ、きっと顔を真っ赤にしてあたふたする様は可愛いと思うのに…

いやいや、既に可愛いんだがね、うん。

とにかく今は作ったアセンを試してみたい、きっと派手なんだろうな…

 

「では俺は失礼するよ、ミサイルカーニバルです。派手に行きましょう!」

「あ……」

 

ガション、ややスキップスキップでアリーナへ移動、いっけねぇ! 弾切れの時対策がねぇ!

アサルトアーマーでも積んで置くとしましょうかね、OBをI-RIGEL/AOにー…

名称設定「ミサイルカーニバル」でいいや。

 

 

しばらく、と言う訳でもないんだが途中で面倒になって壁を蹴り回ってアリーナに到着。

 

「よっこぉい!!」

「きゃぁっ?!」

「外壁から人が…?!」

「おっとすまねぇ、ちょいと横着してしまってな、それにしてもISスーツっていつ見てもエロイけどそこんとこどう思う?」

「へ、変態だー?!」

 

壁付近のコントロールパネルに歩いて行って追加バリアを展開して小型のフィールドを作成、つっても横だけで2~300メートルはあるんだけどね、広くね?

続いて仮想敵を設定、バーチャルドローンが生まれる、レベル設定、取り合えず国家代表レベルでいいかな。

 

[ドローンレベルを設定しました。国家代表レベルです。所定位置にISを展開・装備して待機して下さい]

「チェンジ! アーマードコア!! 「ミサイルカーニバル」です、派手に行きましょう!!」

「う、嘘…! 国家代表レベルって…勝てるわけないじゃない…」

 

所定位置に歩いて移動する、LATONAって珍妙な足の形してるよね、膝に付いてる扇風機って何の役割があるんだろうか?

 

[所定位置への移動を確認しました。戦闘開始まで5・4・3・2・1・開始します]

「巻き込まれないで下さいよ、ブッパ・ズ・ガン!!」

 

開始早々に横へクイックブースト、案の定開始と同時に飛んで来たレーザーを回避、後はENに気をつけつつクイックブーストをしながらロックを続けてミサイルを乱射し続けるだけ、おぉ、凄いな、ヒット数もかなりあるがそれなりに避けている。

まぁ、逃げてくる方向は予測できるがね、ENを使い潰す気で連続クイックブースト、ターゲットの逃亡予測地点に移動完了。

 

バシュン

「っとあぶねぇ、だが当らんな」

 

的確に逃げながらも俺に射撃をしてくるとは普通はそこまで処理が追い付かんだろう、なるほど、国家代表だ。

 

ドヒャァ!

「ずぇあぁッ!!!」

 

っしゃおらぁっ! ドローンの首ひっ掴んだぁっ!! 武器は撃てんが物自体は掴めるからセオリーをぶっ壊す闘い方も可能だ!

俺のAPもごっそりいかれるが面白いことを思いついた、このままミサイルフルバーストと行こうじゃないか?

 

「Kaboom」

 

APが1万以上減ったがドローンも撃破した、PAはまだグリーンだしオーバーキルのアサルトアーマー。

緑の光が俺を中心にバリアを埋め尽くす、範囲制限をしていたためバリアをぶっ壊してってのは無かったか、良かった良かった。

 

[ドローンの撃破を確認しました。お疲れ様でした]

「ケッ、やはりこの程度か 下らない任務だ。評価にもならん」

「す、凄い…確かアレって1組よね…」

「お、終わった…さようならデザート…」

 

おぉ、なんだ見てる人が居たのか、是非とも感想を聞いてみたい所だな!

 

「弾幕、薄くなかったですか?」

「「バリア内の殆どがミサイルで埋まってたよ?!」」

 

つってもこれじゃぁガキでも勝てるな、クイックブーストしながらミサイルを乱射して近付いたらアサルトアーマーの単純作業で勝てるんだし、これ武器の性能だよ武器の性能、もっと技量を鍛えるならアリーヤかなぁ?

てかただ単純に勝つだけならガチタンにグレ腕ガトリングで大方何とかなるんだよね。

 

「通常、IS用問わず武器兵器なら是非とも我がカラードへ! お客様のご購入を心よりお待ちしております!」

「え…は、はい」

 

さり気なく自社の宣伝をする俺って愛社主義!

そういえば今日中にPA張れる機械創るんだった、もっかい整備室に行って創ろう、自室には戻る気になれん、遠いし、道中暑いし。

 

「拙者の名は籐ヶ崎信一郎!! IS学園の愛と正義と真実と勇気を守り、あったばかりの後輩に慕われるとても頼もしい漢ォ!!」

「ひゃ…!!」

「あ、ごめん」

 

扉を開け放って名乗り文句を叫ぶとあのライトブルーの髪をした女の子が拙者の名乗り文句に驚いてしまったでござる、いやはや、反省反省!

取り合えず部屋の明かりを点ける事にする、ただ創り出すにしても細かい作業の気分はいるし何よりこんなに暗い所だと目が悪くなる。

 

「……明るい」

「暗い所で作業なんぞしてたら目が悪くなっちまうぜ? 既に悪いからといってそれ以上悪くなるなんてのもあるんだから」

「これは……眼鏡型の…投影ディスプレイ……」

「なら尚更だ、それと……携帯型投影ディスプレイならそれより安いので高性能なのがローゼンタールから最近出たけど」

「…………」

「嫌われちまったいな、おじいちゃんショック」

 

ぐるりと部屋を見渡すと部屋の隅に見慣れぬISが、何だコレ?

 

「何だコレ、打鉄? いや、にしては特性捨ててるというか…防御低下型打鉄ってとこか? いや、代わりにエネルギーシールドが増強されてるとか…」

「私の……専用機………」

「おっと、それはすまぬ。俺は何も見なかった」

 

他企業の専用機をマジマジ見つめるのはいかんな、さて俺は俺の作業を始めるとするかね。

さて、0から物を創るのは久方ぶりだったか、今までもっぱら物体の変化と治療だったし、形状は~…

 

「うーむ…腕に埋め込んで見ると面白いかも知れんな、でもそれだと右が…」

 

頭に浮かんでは消え、また浮かんでは消えを繰り返しているとカシュンと音を立てて整備室の扉が開かれる。

今更だけどこの整備室って個別の部屋がなくて仕切りがあるだけなんだよね、IS用ハンガーは部屋の隅に3つほど、専用機を弄るのには適さない場所だ。

 

「わぁ~、かんちゃん、ちゃんと電気点けたんだね~」

「本音……どうしたの?」

「私も手伝うよ~」

「いらない……一人じゃなきゃ…意味が無い………」

 

ん、本音ちゃんか! にしても何と言うか…微妙な仲っぽいな。

 

「一人で出来る事なんて高が知れてるぞ、一人で全て完結できる人間なんざいやしないんだから、やぁ本音ちゃん」

「わぁ~! シンにーだぁ~! あのねあのね~かんちゃんはね~私の幼馴染なんだ~」

「何も知らない癖に……」

「知らんよ、今日始めてあったしな」

「えっとね…そのね…? かんちゃんのお姉ちゃんがね…?」

「本音…!」

「えぅ…」

「この会話から察するなら…かんちゃんの姉が一人で何かを成し遂げたって事か」

「かんちゃんって……呼ばないで…」

 

いやだって名前聞きそびれてたんだもの、だったら女の子とかお嬢ちゃんとか本音ちゃんの言ってた名称を使うしかないじゃない。

 

「簪……それが名前」

「ふむ、のう? 簪よ、さっき一人じゃなきゃ意味が無いと言ったな? て事は簪の姉は一人でISを、専用機を作ったということか?」

「…そう……だから私も……」

「言っとくがね、一人でISを作れる人間なんて篠ノ之束しかいないと思うぞ」

「シンにー…」

「何、簡単な話しさね、まずコア、コレが無いとISは組めない、そしてコアは篠ノ之束が作り国が個人に渡す、まぁこの時点で一人でってのは破綻してる。屁理屈だがね」

 

なんだその納得してないって顔は、仕方ないだろう俺は頭悪いんだから!

上手い説明なんて出来ん、精々なんかのネタを改変してそれっぽくするだけだ。

 

「資本の支援も無しにISを組める筈もあるまい。俺のACだってカラードの全勢力で作ったんだ」

「でも……」

「そう意固地になる必要もないだろう、何も姉に追いつく必要なんてねぇのさ、簪は簪、姉は姉だ、楽に生きりゃいいのさ」

「かんちゃん…?」

「意地になって一人でやろうとするから何も出来ないんだ、手を差し伸べてくれる友達がいるじゃないか、頼ってみればきっといい事がある」

「籐ヶ崎……くん」

「本音ちゃんの幼馴染だろ? 俺にも頼ればいい、まぁ…企業関係の問題で頼り辛いかもしれないがな」

「うん……ありがとう………」

「ちったぁオッサンらしい事できたかな?」

「ふふ、まだ同い年……」

「えへへ~流石はシンにーだねぇ~」

「いいね、やっぱ女の子は笑ってる顔か恥ずかしがってる顔がイイな! んじゃぁ俺はいっちーのマヌケ面を拝んでくるとしよう、そろそろだろうしな」

 

H EROってのは背中で言葉を語るもんなんだぜ、ヒーローじゃないぜ。

今回は日も傾いて涼しくなってきたし歩いて寮まで移動、あっ…結局PA発生装置創ってない…デザインも決まってないし…カラードだし首輪でいいや。

 

「ヘシン!」

 

色はやっぱ赤、首輪っつったら赤色だよね,;゛ ・ω・;, もふ。

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

そろーり、いっちールームの扉を開けて中を覗き見る、! 既に始まっているか!

 

「男と一緒なんて嫌でしょ? でも私は平気だし、代わってあげようかなって」

「不要だ!」

 

PA発生オートにして…腰を落としてすぐに介入できるようにするだけだ、フラジール単機でも敗率は殆どありません、パートナーは闘わなくて結構ですよ。

 

「くどいっ!!」

「一夏も私と一緒の方が嬉しいよね?」

「無視を…!」

「げっ! 箒ば…」

「ドヒャァ!!」

 

瞬間的にISを部分展開した鈴音と竹刀を振り下ろすモッピーの間に移動し、踵からブレードを展開、地面に突き刺してブレーキ、竹刀がPAに干渉し衝撃が潰され徐々に減速し最後に俺の右手に収まる。

 

「し、シン?! 一体何がどうなって?!」

「言ったろ、ACを展開しなくてもPAを発生させる事の出来る機械を創るって」

「う、嘘…! ISのエネルギーが減少して…?!」

「PAに干渉したISの特殊エネルギーを浸食し食い潰していくんだ、近くにいるだけでISのエネルギーをジワジワと削っていくぞ? 早いとこ展開を解いたほうがいいんじゃないか? コアのエネルギーも食われるぞ」

「は、放せ! 籐ヶ崎!」

 

どうせ放したら放したでまた攻撃を仕掛けるつもりなのではなかろうかこの娘は、引っ張っても無駄だ、おっぱいぷるんぷるん振り回して抵抗しても俺の眼福になるだけで放しはせんぞ?

 

「いや、無理だね、あとどんだけ抵抗しても無駄だ、生身と言っても女の細腕、弱い筋力でどうにか出来るほど軟い鍛え方はしてないぜ?」

「シンってISが強いんじゃなくて普通に強かったんだな…」

「てかいっちー、お前の幼馴染だろ! お前が何とかしろよ、何とか!」

「わ、悪い…」

「それとな! 二人とも気が短い! いいか?! 何でもかんでも力で何とかしようとするな! オッサンは悲しいぞ!!」

「籐ヶ崎には関係ないだろう!」

「そうよ! 部外者は引っ込んでなさい!」

「鈴音は知らんと思うしモッピーは忘れてるかも知れんが隣の部屋俺だからな? 防音機能ぶち抜いて聞こえてくるからな?」

「「う…」」

「何か言う事は?」

「「ごめんなさい…」」

「それでええねん、まずモッピー、いっちーと俺はぶん殴ってもいいが他の人間は俺等ほど丈夫じゃないからな、自重しろ」

「うぅ……」

「次に鈴音、女の子が滅多な事を言うな、男と同じ部屋でも平気などと……じゃあ俺と同じ部屋でもいいのか?」

「よくないです…」

「だろう? だから今度からよく考えるんだ、言っとくが二人に言える事だぞ」

「「はい…」」

「よろしい、じゃあ俺は部屋に戻るからな、何で俺今日説教やらなんやらをしてるんだ。やっぱさ…やるもんじゃないね、キャラじゃないことは」

 

バタン

 

おっと、宣伝忘れてた。

 

ガチャッ

「通常兵器用PA発生装置、近々カラードから販売するから買ってね! IS用の兵器も防げるよ!」

「帰ったんじゃなかったのかよ」

「自社の宣伝をして何が悪い! イケメンちんちんもげろ!」

 

バタム!

ふんす、どいつもこいつも! イケメンに次などあるものか! このリア充のフラグメイカーが!!

俺だって! 俺だってモテるんだ!! 自分の体重以上の物だってモテるんだからな!!

いっちーはこの後も+二人から迫られるのか、畜生…畜生…! 俺だって彼女欲しい…!

生前は嫁さんを何よりも大事にしてたんだ、今でも嫁さんを愛してるかって聞かれればそりゃあ愛してるよ?

 

「でもココに嫁さんはいないわけで…うぅ、正義のヒーローは孤独なのさ…!」

 

はぁ…いいや、社の資料まとめて枕を濡らして寝るとしよう。

考えたら俺は大企業の御曹司な訳で、勿論玉の輿を余裕で狙えるわけで、でも誰一人として俺と仲良くしようと言う女子はいないわけで…

いいもん、俺には本音ちゃんという癒しがあるもん、ストレス発散に明日モンドグロッソレベルのドローンをガチアセンで大虐殺してやる。

革命など、結局は殺すしかないのさ、だろう?




鈴音は割と好きなキャラです。
鈴音のちっぱい揉みたい。(真顔

主人公は自分が女の子に殴られるのはいいが女の子が怪我をしたりとかは嫌いな人です。
怒ったらその限りではありませんが。

今更ですけど主人公のACは作中最強です、主人公単体はただの脳筋ですが。

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