コジマ汚染レベルで脳が駄目な男のインフィニット・ストラトス   作:刃狐(旧アーマードこれ)

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どうもこんにちわ、オオモロコシとペピポパンプキンが栽培できないと知り驚愕したアーマードこれです。

今年最後の大学抗議が終わりました、あとは新年までバイトです。
心に刻み付けておけ、リア充共、貴様らが楽しんでいるクリスマスはクリスマスを犠牲にした人間がいるから成り立っていると言う事を。

以下本編★


サブタイが思いつかないがとりあえず紹介しよう、彼女は私のお嫁さんだ

「皆さん、おはようございます」

 

と、一人の特徴的ではないが酷く特徴的な女性がクラスの全員へと挨拶をする。

 

「…? 誰…かな?」

「身長高い…」

「おっぱい大きい…」

「綺麗…モデルみたい」

 

髪と目は黒く、女性としては高い身長、やや垂れ下がった目が日本人らしく、また、優しい雰囲気を出している。

髪は膝上あたりまでの長さで鴉の濡れ羽とでも言うべきか艶やかだ、ロングスカートに長袖の制服、鈴を振るような儚く綺麗な声。

眼帯をつけていたり特殊な髪の色をしているわけでもない特徴の無い、しかしあまりにも美しく御伽噺から抜け出してきたかのような特徴的過ぎる女性。

一つ人と変わった特徴があるとすれば白い滑らかで柔らかそうな手袋を両手にはめている事だろう。

 

「おはようございます、一夏さん」

「え、あ…おはよう…ございます?」

「い、い、一夏っ!!」

 

その女性がいっちーに挨拶をするや否やモッピーが拳を握りつつズンズンと足を踏み鳴らしいっちーへと歩いて行く、下唇を噛んでやや悔しそうにしている表情を見れば嫉妬であると分かるだろう、かーわいい☆

 

「な、なんだよ箒」

「なんだではない! 一体誰なんだ?! この…女性は!!」

「知らない! 今日始めて会ったって!」

「そ…んな…! 酷い…です、あんなに、一緒だったじゃ、ないですか…ぁ」

「い、い、い、一夏さん!? どっ、どういうことですの?!」

「どこに…行くにも一緒、で…ぇ、一緒に、ご飯も、たべたじゃ…ないです、かぁ…!」

「え?! えぇ?!」

 

女性がぐすんぐすんと涙を流し始めると周りの女性陣が「そんなに仲の良かった子を忘れてるって事?」「こんなのって無いよ、あんまりだよ」「もう一夏君のあだ名はオボンヌよオボンヌ」等と聞こえてくる。

 

「お風呂だって…一緒に、入ったのに…ぃ、私は、もう要らない、んですか…?」

「どういうことだ…一夏…!!」

「見損ないましたわ…!!」

「おりむード鬼畜~」

 

遂に本音ちゃんもいっちーを非難し始める、視線の中心に居るいっちーは大慌てである。

 

「待て! 待ってくれ! 俺は異性では千冬姉としか風呂に入ったことは無い!!」

「そう、ですね…私は…一夏さんにとって…。 ぐすっ、わかりました…もう、いいです」

「ここまでして否定するとは、脳味噌までカビたか、一夏」

「フン、空気にもなれませんのね」

「おい、マジかよ。夢なら覚め」

「皆さーん、おはようございまーす! SHRを始めますので席について下さーい」

「間に合ったか!よくきてくれた すまんが劣勢だ。加勢、頼む」

 

助ける気など元より無い、と言わんばかりにいっちーを無視して扉の方へ目を向ける真耶たん。

 

「えーっと、転入と言いますか、その…兎に角入って下さい」

「えっと、皆さんこんにちはシャルロット・デュノアです」

「と言うわけでデュノア君はデュノアさんでしたぁ、うぅ、また部屋割り考えないとぉ」

「あ、あぁ、あぁああああああああああ?!」

「でゅ、デュノアさん?!」

「シッ、シッ…シィィィィィィィィィィィィン!!!!!! 何で女装してきてるの?!」

 

クソッ、バレたか! この姿で自分の席座っても誰も何もいわねぇからこいつら馬鹿なのかと思ったが、シャルりんは違うらしい、教室を見渡し、俺を見た途端声を上げた、認めましょう、貴女を例外と。

周りの生徒が誰だ何処だと教室内を見渡している、極めつけは真耶たんさえも俺を探している始末。

もう分かっただろう、さっきまでの女性(イレギュラー)は俺だ。

早すぎるが、まぁ仕方ない、シャルりんが居るんだ、バレもするさ。と言うわけで立ち上がって教壇へと歩いて行く。

後ろに手を回して人一人余裕でくるめる布を取り出す。

 

「綺麗な女性だと思いました?」

 

身体を包んで自分の元の姿に戻り布を投げ飛ばす。

 

「俺だよッ!!」

 

「「「「えええええええぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!! デュノア君が女の子だったとか色々言いたいけど、でもええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!!」」」」

「シンにー変装上手だねぇ~」

「そんなレベルではありませんわ?!」

「そうだ! まっ、まず体積がどう考えてもおかしい!!」

「次に骨格がおかしい!!」

 

「まぁ落ち着きたまえ、君達に魔法の言葉を教えてあげよう『カラードだから』」

「「「…………あぁ、納得」」」

 

流石カラードッ! 人間に出来ない事を平然とやってのけるッ! そこに痺れるッ憧れるぅッ!!

 

「ま、待ってよ? デュノア君が女…昨日って、確か男子が浴場を使ってたわよね」

 

その声が教室に放たれて1秒間沈黙が広がる、俺はフムッと息を止めていた、呼吸を止めて一秒貴女真剣な表情(かお)したから、そこから何も言えなくなるの星屑ロンリネス♪

 

「一夏さん! 一体これはどういう……」

「一夏ァッ!!」

 

せっしーが立ち上がろうとした瞬間教室の扉が勢いよく開けられる、いっちーに制裁を加える奴は居ないのか? いるさっ ここにひとりな!!

 

「すっ、鈴音ぇ!」

「どういう事よ…! なんで、おんにゃのこ、とぉ…おふろぉ、入ってる、のよ…ぉ!!」

 

生身の鈴音がじわりと涙を浮かべていっちーを睨む、多分いっちーに対するダメージはモッピーのガン飛ばしよりも遥かに高い、物理的ダメージを与えない分高い。

 

「いちかのっ、いちかのぉっ…!!」

「へーい」

 

とりあえず野球ボール(硬球)を鈴音にパスする。

 

「ばかぁっ!!!」

「させんッ!!」

 

イチローもかくやという剛速球がいっちーに迫る、しかしそこに割って入ったのはISを展開したらうりーだった、らうりーがAICで剛速球を急停止しいっちーへの被害を0にする。

ごめん、嘘ついた、イチローには遠く及ばなかった。

 

「スタンドッ! いけぇ! シンッ!!」

「地面殴ったら関節が見えるほど指抉れたッ!!」

 

実話と共に鈴音の命令に従っていっちーへと飛びかかる、らうりーをジャンプで飛び越え左腕を大きく後ろに引き、指を伸ばして貫手を準備する。

 

「ぎゃああああああっ!! ガチで死ぬぅぅぅぅぅぅッ!!!」

「通さんぞ!!」

 

俺もAICによりピタリと動きを止められる、突き出した貫手はいっちーの鼻先ギリギリで止まっていた、ふぅ、危なかった☆

 

「助かったラウラ! お前のISもう直ったのか?」

「予備パーツから組み上げた、幸い、コアに損傷は無かったからな」

「へえ、そうなん……むぐッ?!」

 

らうりーがいっちーの唇を奪った、ズキュゥゥゥゥゥゥン!!!

はいココで忘れていけないのは俺の存在だ、俺は空中で停止していたのを覚えているだろうか。

で、AICが停止、勿論俺は生身のまま空中で留まる事なんて出来ない、つまり。

 

「お、お前は私の嫁にする! 決定事項だ! 異論は認めん!」

「ゴアアアアアアアアッ!! 後頭部ぶつけたぁぁぁぁぁッ!!!」

「……嫁? 婿じゃなくて?」

 

二人が会話している足元で俺が頭を押さえつつのた打ち回っていても誰も俺を気に止めない、無視できるような小さなサイズではない筈だが。

 

「PA発生装置をONにしておくべきだった…!!」

「日本では気にいった相手を『嫁にする』と言うのが一般的な習わしだと聞いた。故に、お前を私の嫁にする」

 

痛みが治まってきた、割と冗談抜きで回復能力が人間を越えた気がする、確実に頭を切るレベルのダメージだったのに血が一滴も出ていないし、多分血が出る前に無意識的に治した。

 

「一夏さん、少しよろしいですか? いえ、よろしく無くても一夏さんに与えられた選択肢はYESだけですわ」

「いや、セシリア、はいの選択肢もあるぞ」

「是も、あるのよ」

「ouiもあるんだよ、一夏」

「凄い、4択に見せかけた1択だよな」

 

モッピーが般若を超える表情で真剣を握り、鈴音が涙目で手だけを部分展開する、せっしーが光の無い目でレザライを構え、シャルりんが薄く笑ってパイルバンカーをいっちーに向ける。

 

「フン、なんだお前たち、人の嫁に寄ってたかって。私が相手になってやろう、嫁を守るのも務めだからな」

「それはいいとして貴様ら、IS学園では緊急時を除きISの無断展開は禁止だ、覚えていないのか?」

 

響く冷淡な声、ISを纏った者と真剣を握る者が古びたブリキ人形のように声のした方向へと顔を向ける、そこに居たのは扉に背を預けてトントンとドラゴンスレイヤー(出席簿)を弄び正しい意味の笑みを浮かべたちっふーだった

 

「お、お、お、織斑先生?! こっこれは、これには深い訳がありましt…うきゅっ!!」

 

ちっふーの手より射出された光波(出席簿)は真っ直ぐにせっしーへと飛び額に命中、衝撃で崩れ落ちたせっしーを背景に綺麗な軌道を描いてちっふーの手へと戻って行く。

 

「せっ、先生、その、ぼっ僕はですn きゃんッ!! し、しどい…」

 

涙をダバァと流しながら教卓に頭を落として崩れ落ちたシャルりん、額が真っ赤だった。

 

「わ、私はISを展開してい…マ゛ッ!!」

 

凡そ女の子出す声だとは思えない声を出して椅子に落ちるモッピー、はーい銃刀法違反でーす。

 

「え、あ、う…ちふゆ…さん? わ、わたっ…わたし…ひきゃぁんッ!!」

「凰、お前は二組の筈だ、なぜ一組に居る? わざと軽くしてやったんだ、どうするべきか、わかるだろう?」

「えぅ、ふぇぇ…! ふええええええええええん!! あぁぁぁ!!」

「やめたげてよぉ!」

 

ボロボロ涙を流しながら教室から出て行く鈴音、酷い! ここまでする事無いじゃないか! 流石に可哀想過ぎるよちっふー!

 

「きょ、教官! 私は嫁を守ろうとしただけであって…!」

「あぁ、あぁ分かっているさ、ボーデヴィッヒ、それは緊急事態だったな、仕方ない」

「ほっ…」

「だがな、私が許せないのは一夏の唇を奪った事だ、いいか? アレは私のものだ、私だけのものだ!!」

「きょ、きょうか……いたいよぉ!!」

 

額を押さえてプルプルと小動物のように震えるらうりー、どう見ても軍人には見えない。

だがそれがいい! 画像省略。

 

「ついでだっ!」

「なるほど、いい腕だ」

 

ちっふーがついでで俺を撃破しようとして来たので飛んできた出席簿を左腕で掴み取る、ヤバイ音が鳴ったが異常は見られない。

 

「ほう、今のを掴むか、面白い」

「俺は勘弁願いたい」

 

以後数分に渡り命を掛けたフリスビー遊びが行われた、決着が付くことなくフリスビー(出席簿)が自壊した事で終了となった、その後おもむろにもう一つの出席簿を出したちっふーに戦慄したがフリスビー遊びは開催される事無くSHRを終了。

 

「初めての相手はボーデヴィッヒではないッ!この姉だッ!――――ッ」

 

とんでもない爆弾発言を残して意気揚々と教室を出て行った。

その後何とも言えない空気を残しつつ一時限目の座学を進める、俺は丸々一生分のアドバンテージがある、あるにはあるが歳食った時はただの耄碌(もうろく)ジジイだったので勉強とかの記憶など無いに等しい、好きなことや興味のあることならずっと死ぬまで、死んでも覚えていられたのにな。

 

「だがな、覚えている、覚えているぞ貴様…! 俺の大嫌いな英語…!!」

「シン英語苦手なのか」

「罵倒しか知らねぇ、あと無駄に発音とかがいいのは自覚してるんだがな」

「まぁアレだけ声真似が上手いんだからそりゃそうだろう」

 

あと何だよあの並び方、意味分かんねぇんだけど、俺は日本人だ、日本語で喋れ、日ノ本語喋れよう、日ノ本語喋れねぇんなら(ry

近くの女子生徒(日本人ではない)が「日本語の方が意味わかんない」と言ったのを聞いた、もう何の言語が分かりやすいのか分からん。

もういっそヒュムノス語を世界共通語にすればいいんだ。

 

「じゃあ、籐ヶ崎君、少しアレな例で申し訳ありませんが「あなたの事が嫌いです。」を英語で表現して下さい」

「――――――――――――――――――――――――――――!」

「そっ、そこまで言わなくてもいいじゃないですか!!」

 

英語圏で言うと撃ち殺されかねないので放送コードに引っ掛かった、とりあえずFコード(fu○kとか、英語圏ではピー音が入る)が物凄かったと言っておこう。

 

「かなり早いのと聞いた事の無い単語があったからあまり分からなかったがシンが外国だったら撃ち殺されかねないレベルのセリフを言ったのは分かる」

「そんなのはどうでもいいんだが、誰か俺に英語を教えてくれないか、中学の時数学工学経営学理学ばっかやってたから英語が全く分からん、外国語は全部IBISに訳してもらってたし」

「授業中にお喋りしちゃ駄目ですよ!」

「一夏は許すがな! 一夏ならもう何やっても許す、お姉ちゃん許しちゃう!」

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

HR直後の放課後となった まる。

一組の扉を恐る恐る開いた鈴音が教室内を見渡し、携帯電話でやたらといっちーを撮影しているちっふーを見る。

そっと教室に入ってちっふーがチラリと鈴音を見て何の反応も無い事を鈴音が確認、花が開いたような笑顔になって教室に入る、どう見ても仕草が大人しいタイプのメインヒロインです、本当にありがとうございました。

 

「…丁度良かった、凰鈴音、セシリア・オルコット、シャルロット・デュノア、篠ノ之箒、籐ヶ崎信一郎、そして嫁、言いたい事がある、聞いて欲しい」

「あによ」

「なんでしょうか」

「何かな?」

「…何だ」

「随分と調子良さそうだねぇ、騙されたとも知らずに」

「シンは無視していいからな、なんだ?」

 

そんなはず…!

 

「転入直後に変な真似をしてしまってすまなかった、特に凰鈴音とセシリア・オルコット、お前達二人には本当に申し訳ない事をした」

「あー…いいわよ別に、気が立ってたんでしょ? それに謝られたらもうそれで終わり、引き摺るなんて女々しい事、私は嫌なのよ」

「ええ、わたくしもですわ、それに今後の行事で勝てばいいのですから、気にしないで下さいまし」

「しかし…」

「んふーふ、らうりーのちーっぱい☆」

 

と言いつつらうりーにπタッチ、ついでにB地区のあるであろう場所を一度つんくと突いて置く。

 

「なっ! と、籐ヶ崎!! 何をして…!!」

「シン、アンタ馬鹿なんじゃないの?! 死ね! 死んで詫びなさい!」

「女の敵ですわ! 女尊男卑関係無く豚箱行きですわよ?!」

「うん、うん、まさかこんなに公然とセクハラをするなんて思わなかったよ、シンってばクズだったんだね」

「シン、お前それはやっちゃ駄目だろ?!」

 

と罵詈雑言に罵られるが俺がその程度で何とかなるわけなかろう、マハハハハハ!!

俺の目的はただ一つ、らうりーに死ねと言われる事よォォォォォッ!!!

 

「……なんだ? どうした籐ヶ崎」

「お、おい、マジかよ! じょ、冗談じゃ…こんなの、どうやって相手にすればいい!! 認めん、認められるかこんな事ッ!!」

「シ、シンが狼狽している! それも今まで見たこと無いほどに!」

「なんだ? 私が変な事をしてしまったのか?」

「違う! 違うんだよらうりー!! ここはそうじゃない、いいか? 別段好きでもなんでもない男に胸や尻を触られたら怒るべきだ! 畜生、誰だ?! 女の子をココまで無防備に成長させたのは!! 出て来いッ!」

「シンって怒られるのが目的で今のをやったの…?」

「そういや全1年生代表候補から死ねと言われるのが目標だって言ってたわよ」

「そう言えばそんな事を話してましたわね」

「まぁ、だとしても到底許せるような事ではないがな」

 

畜生、狂ってる、狂ってやがる…! 許せねぇドイツ…!! 糞面倒臭ェ文体してるだけではなく年頃の女の子にこんな…!!

 

「シャルりんッ!! 頼み事がある! らうりーに倫理を教えてやってくれ…!!」

「えぇっ?! ぼ、僕?!」

「そうだ、お前だシャルりん、それ以上でも以下でもない」

 

どうせ同じ部屋になるんだからな、シャルりんにしか託せんのだ。

 

「頼んだぞ。じゃあ俺はひと訓練してくる」

「あ、シン。俺も行く、鍛えてくれ」

「む、ならば私も嫁に付いていこう、籐ヶ崎ともしっかりと手合わせしたいしな」

「一夏が行くなら私も行く、それと今日こそシンを地上に叩き落してやるわ。丁度ダメージも回復したしね」

「わたくしも行きますわ、特訓は欠かせませんものね」

「くっ、私にも専用機があれば…!」

「あー…僕もいこっかな」

 

あぁ駄目だコレ、多分全員が付いてくるオチだわ、仕方ないな、簪も呼んでみようかしら。でもその前に…

 

「本音ちゃーん、見に来るー? 簪も呼ぶつもりだけどー」

「うん~行く~、ちょっと待っててね~シンにー」

「あーい、準備できたら声かけてねー」

 

んじゃぁ、とりあえずメール打つか、PCプログラムを起動して眼前に投影する、他人からはただ何かのホログラムが起動されているとしか分からない、肝心の内容は俺にしか見えないのだ。

 

『第9アリーナで訓練するんだけど簪も来る? 本音ちゃんと、後その他諸々も付いてくるけど』

「うん、送信と」

「何コレ、カラードの製品?」

「否、俺のACに搭載されている雑用プログラムの一つ、何も戦闘にしか使えないという訳じゃないからな」

「…便利だな、是非とも我が部隊にも欲しい」

「ACだからこそ出来るだけであってISでは容量を多少なりとも圧迫するぞ、やめとけ、大人しくウェアラブル・コンピュータで我慢した方がいい」

「そうか……残念だ」

「確かカラードでは高性能なウェアラブル・コンピュータを販売していましたわね」

「MSACとかBFFとかアクアビットも出してたな、どれも軍事機器の民間用だけど」

 

鉄男の設計ホログラムみたいな感じ(見たいな物なので理論無茶苦茶設計不可能)のをホログラム映して全員に見えるようにする。

ポポイポイとパーツを取ったり付け足したり武器を引っ付けたりとしているとらうりーが興味津々と言った様子でホログラムを見ている。

 

大型レールキャノンを肩部に取り付けてみる。

「おぉ!」

 

外してみる。

「あっ…」

 

二つにしてまた取り付けてみる。

「わぁ…」

「何この小動物、めっちゃ目がキラキラしてて可愛いんだけど」

「ほ、他には無いのか…?」

「…弄ってみる?」

「いいのか!」

 

すると簪からメールが返ってきたのでタイプをマルチモニターにしてメールを独立させる、そして独立させたモニターを俺からのみ見えるようにしてメール内容を確認する。

ちなみにらうりーは楽しそうにホログラムを触ってアセンブルしていた。

いっちーとかはそれを微笑ましそうに見ている、はい、らうりーの位置づけが決まりました。

っと、それよりメールは…と…

 

『うん、行く。第9アリーナだね、じゃあ先に行って待ってるね』

「できたっ!」

 

簪のメール内容を見終えるのと同時にらうりーが声を上げる、さてどんなアセンブルかと見てみると。

 

「最速の脚に最硬のボディ、最高の射撃能力を持った腕に最高カメラ性能の頭部!

武器に超大型レールガンを両肩に取り付け腕には最高攻撃力の爆発兵器とエネルギー兵器!」

 

どうだ! と満面の笑みで俺のほうを見てくるがどう見てもビーハイヴZ1、産廃です。本当にありがとうございました。

 

「…まぁいっちーには勝てるかな」

「嘘だろ?!」

「シンにー準備できたよ~」

「よし、じゃあ第9アリーナにレッツゴーっと!」

「お~」

「おー!」

 

右腕を上げて声を上げる本音ちゃんとらうりー、うん。もうらうりーに対してセクハラなんてできん、駄目だわ、愛でる対象だわ。

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

「おう簪、待たせたな」

「ううん、大丈夫…待てば待つほど、会えた時に嬉しいから…」

 

第9アリーナの入り口で待ってた簪と言葉を交わし、ぞろぞろと付いてくる面々へと振り返る、まるでピ○ミンである。

 

「かんちゃ~ん」

「アンタは…トーナメントでシンと組んでた…なるほど、アンタがそうなのね」

「しっかりと見させて貰っていた、中々の技術だ、まだ荒いがな」

「籐ヶ崎さんと並んでるのを見たら…駄目ですわ、美女と野獣の方がまだマシに…」

「鈴にセシリア? 一体どう言う事? 僕話が読めないんだけど…」

「うん、俺もだ」

「え? え?」

 

一人だけ一切関連性が無いためオロオロとするモッピー、そういえばいっちーとシャルりんには簪が彼女だって言ってなかったか、モッピーにはヒント以前の問題だけど。

 

「あれ? シンがあんた達二人には言ってるって私達聞いたんだけど」

「彼女が籐ヶ崎さんの恋人だそうですわ」

「へぇ…ェェェエエエエエエ工工工?!」

「き、君がそうなの?!」

「なるほど、私と嫁のような関係だな!」

「え? え? な、何だ、この疎外感は」

 

全力で驚いたり、戸惑ってたり、素だったり、オロオロしたり、統一性の無い奴らだな、もう!

 

「はい、まずは自己紹介と行こうじゃねぇか」

「あのねぇ~、私はねぇ~、布仏本音って言うんだぁ~」

「え、えぇ、存じておりますわ…ごほん、わたくしはセシリア・オルコット、イギリスの代表候補にしてオルコット家の当主ですわ」「そして他の白人女性に比べて胸が慎ましやかなのがコンプレックスですわ」

 

「………はぁ」

「どうした、来いよせっしー、武器なんか捨てて掛かって来い!」

「ふんッ!!」

「甘んじて受けyブッ!!!」

「し、信一郎?!」

 

我がオッサンフェイスに突き刺さるせっしーの拳、簪が驚きの声を上げると同時に衝撃で仰け反る。

 

「あー、大丈夫大丈夫、どうせ無傷でしょうし、私は凰鈴音、中国の代表候補よ」「調理器具にたまに間違われるのよね」

「へぇ…私の事をまな板と言いたいのかッ?!」

「ッグ!! そうッ! 蹴る時はしっかりと腰を入れるんだ!」

 

脇の直ぐ下に鞭の如くしなった蹴りが叩きつけられる、身長差で脇も相当高いため意図せずハイキックとなり短いスカートが捲れ、中身が一瞬見えるのだ、白い無地に少しだけフリルの入った可愛らしいぱんちーでした、うへへ。

 

「私は篠ノ之箒だ」

「…………」

「あ、あれ? 私には何も…無いのか?」

「え? あぁ、次どうぞ」

「おい、おい籐ヶ崎、おい!!」

「次、シャルりん」

「おいィ!!」

 

ノーコメ。

 

「ぼ、僕はシャルロット・デュノア、えと…デュノア社所属でフランスの代表候補なんだ、あとは、特に無いかな」

「趣味は男装だそうだ」

「違うよ?! 変な事言わないでくれるかな?!」

「次、らうりー」

「無視って…」

「私よりマシだろう…!」

 

隠れ巨乳である、訂正、あった。

あと普通に常識人だからコメントがし辛い、もっぴーはアレでも全力でいじってるんだ。

 

「私か、私はドイツ軍特殊部隊シュヴァルツェ・ハーゼの隊長であり、また、ドイツの代表候補生、ラウラ・ボーデヴィッヒ少佐だ、尊敬しているのは織斑教か…先生、それと一夏は私のよmむぐっ」

「ド、の付く天然さんだ、一般常識等々が殆ど無い、温かい目で見守ってやってくれ」

「なぜ口を塞ぐのだ、籐ヶ崎」

「凄まじい勢いで口論が発生しそうだったから、俺は面倒が嫌いなんだ」

 

ついでに丁度いい位置に頭があるので撫でておく、俺のナデナデ技術は凄まじい物だ、何せ人生一回分のアドバンテージがある上にナデナデ暦50年を越えているのだ、おじいちゃんに撫でられているかのような絶対的な安心感があるらしい。ソースは本音ちゃん。

 

「あー、じゃあ俺かな? 俺は織斑一夏、えーっと…専用機持ちだけどどこの代表候補生でもないしどこの企業に所属しているわけでもない、んで…っと……あぁ、そんだけです、ハイ」

「クソ劣悪なEN値でブレオンのドMだ」

「ドMじゃない、専用機がドM仕様だっただけだ」

 

「…私は…まだ、更識簪……日本の代表候補……信一郎の…こぃ……と」

「よし、じゃあいっちー、準備をしておけ」

「へ?」

「織斑一夏……! 私は、あなたの事が大嫌い…!」

「え、俺…何かした…?」

「あなた自身は…何もしていない、でもあなたの…専用機が作られた所為で……私の打鉄弐式は、放棄された……!」

「それは……ゴメン」

「でも、そのおかげで…私は、信一郎と…出会えた、それだけは…感謝してる…ありがとう」

「あ、あぁ…どういたしまして?」

「さて、歯ぁ食い縛れ、いっちー」

「おい待ってくれ、シン! 何で左手を握ってるんだ?! 俺シンに殴られたら歯を食いしばる以前の問題で一瞬で首から上が無くなる!!」

「冗談だ、精々デコピン程度にしてやるさ」

「あ、なんだ…それなら」

「壁に指埋まるけどな」

「やめてええええぇぇぇぇぇぇェェェェェッ!!!!」

 

と、冗談もここまでにして簪の隣へ移動しついて来た面々へと向き直る。

 

「よし、じゃあついでだ、らうりーには自己紹介をしていなかったからな、俺の名は籐ヶ崎信一郎、世界最大の軍事企業であり、軍事だけでなく全ての企業で総合世界一、カラードの次期社長だ。現在の役職は特殊技術総合リーダー、プライマルアーマーの製作やアーマードコアの生産を担当している。

所属国は無い、日本人だし日本出身だがカラードのみの所属だ、それと奈良県出身、カラードのも奈良県なのは知ってるな?」

「シ、シン…ちょっといいかな?」

「言ってみろ、シャルりん」

「『アーマードコアの生産を担当』って…どういう事?」

「俺が使っている物のデチューニングを施した物を大量生産している、なんだ? コレ一つだけだと思っていたのか?」

「え?! そ、それじゃあ…!!」

「それは後で個人的に質問してくれ」

 

勘のいいシャルりんのことだ、どうせコアの数が云々などと言おうとしたのだろう、今の所感付いているのはシャルりんと簪と本音ちゃん…あとは、らうりーが疑っているかな?

せっしーはまた何か言い始めたみたいな顔をしている、信じてないのか、鈴音に至ってはポカーンだ、おい一応軍属。

 

「あ、シンじゃあ次質問」

「はいいっちー」

「奈良県ってボコボコ遺跡出てくるけどどこ掘ったら遺跡出てくんの?」

「その質問方法は間違っている、正確には「どこ掘ったら遺跡が出てこないの」が正しい」

「なんだそれ」

「つまり大体どこ掘っても出てくる、山以外はな」

「本当かっ!」

 

ここで何故か食いついてくるらうりー、目をキラキラ輝かせて嬉しそうにする、一体どこがらうりーの琴線に触れたのだろうか気になる所だな。

 

「か、かわいい……」

 

さっきまで深刻そうな表情をしていたシャルりんがにへらと笑いながららうりーを見る、実に同感である。

 

「さて、全員専用機、及び訓練機の準備をしろ。適当に総当りして行く、でいいな?」

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

「よし、じゃあ始める。と! 言いたい所ではあるが何故モッピーはISを装備していないのか」

「く……きが………った……」

「あぁ?!」

「訓練機の…! 使用許可が、下りなかった……!!」

「ご愁傷さん、臨海学校まで耐えろ」

「意味が分からん…!!」

「しのの~ん、しのの~ん」

「…なんだ」

「あのね~私ね~訓練機の使用許可あるんだぁ~」

「…………」

「でもねぇ~私見てるだけの方が楽しいんだぁ~だからね~? はい、使用許可書類~しののんにあげる~」

「…いい、のか?」

「うん~いいの~、しののん、みんなと一緒に練習したいんでしょ~?」

「ありがとう…! ありがとう、のほほんさん…!!」

「布仏本音だよぉ~」

「のほほんさん!」

「もういいや~」

 

本音ちゃんマジ天使、モッピーが半泣きで本音ちゃんに抱きつくのも納得の天使度。

 

「では訓練機を取ってくる!!」

「いってらっしゃぁ~い」

「ん、じゃあ一つ言っておくが簪以外の専用機持ちよ、1対1において簪に勝てると思うなよ」

「…どういう事でしょう?」

「言っては悪いが…確かに技術は中々だが勝てないことは無い、そう思うのだが」

「僕たちにも分かるように説明して欲しいな」

「なぁ鈴、俺らセリフ無いな、全部取られちまった」

「人数多いんだから仕方ないわよ」

「フン、覚悟しておくんだな、貴様らのその惰弱な発想が人類を壊死させるのだと」

 

いいから早く始めろと指示を出す、わいのわいのと騒がしいな、時間ばかり食うぞ、まぁ指示出せるほど偉いわけではないがな。

 

「簪、必要な装備があったら事前に言ってくれ」

「うん、ありがと」

「あ、いいな、シン、俺にも貸してくれよ」

「簪以外のISには互換性が無いから無理」

「えぇー」

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

簪が戦う前だけの会話。

鈴音VS簪

 

「信一郎、スナイパーライフル、貸して?」

「あいよ」

 

シャルりんVS簪

 

「ハイレーザーライフルとグレネード」

「ほれ」

 

せっしーVS簪

 

「マシンガンとショットガン、お勧め…ある?」

「モタコブと重ショットでいいか?」

「うん」

 

らうりーVS簪

 

「パルスガンと…お勧めで」

「牽制用に散バズ、当たってもおいしい優れもの」

 

モッピーVS簪

 

「ガトリング」

「重いぞ、かなり重いぞ」

 

いっちーVS簪

 

「レーザーブレード、瞬間火力と連続使用できるのが、いいな」

「あまりお勧めはしないけどなぁ…」

 

 

最☆終★結☆果

 

「負けた、ほぼ完封された…」

「防御硬過ぎ笑えないよ…」

「固められてモリモリ削られましたわ…あれが打鉄シリーズの機動なんて信じられませんわ…」

「パルスに混ざってくるバズーカ怖…くない…やっぱり怖い」

「近づけない、酷すぎるぞ」

「ブレードで負けた……」

 

全員意気消沈、案の定勝てなかった面々達だ、だから時代遅れだってんだよ、○○が、○に腐れ。

 

「何故勝てないか分かる人、手を挙げて」

「はい」

「はいシャルりん」

「IS1機普通に落ちるぐらいの銃弾を当てたのに落ちなかったチート染みた防御力」

「それは簪のISにPA発生装置とPA専用ジェネレータが二つずつ搭載されているからだ、らうりーのレールカノンでようやく抜いてダメージを与えられるだろうな」

 

それと零落白夜、と付け加えるといっちーがじゃあ俺は勝てるんだなみたいな顔をする、お前さっきブレードでボロボロにされただろうが。

 

「はい」

「らうりー」

「…的確に、我々の弱点を突いてきたから、だからか?」

「はい大正解、夕食のデザートを奢ってやろう。じゃあ今から説明するぞ?

 まず鈴音、武器が双天牙月と龍咆だから必然的に遠距離に弱くなる、鈴音にとって一番相性が悪いのはせっしーだな、場合によっては手も足も出ない。

 つぎシャルりん、これと言った弱点はないし戦闘技術も素晴らしい、だが第2世代の宿命で悲しいかな器用貧乏を体現してしまっている、今回は相手が悪すぎただけだ。

 次せっしー、近距離に相変わらず弱い、いや改善はされているけどな? それにせっしーのティアーズが軽量機仕様だから衝撃でエラーが発生しやすい、重ショットで動きを止められてマシンガンで削られる、おまけで速射荷電粒子砲で狙われ速さで翻弄されドン! だ。

 らうりーは、と言うよりレーゲンは極端にEN兵器に弱い、AICに頼りがちなのを何とかした方がいいな、あとは武器が近距離と遠距離のみなのも問題だ、ライフルかなんかを拡張領域に入れることをお勧めする。

 モッピー、訓練機なのが唯一最大の問題点だ、臨海学校まで耐えろ。

 いっちー、お前の敗因はたった一つ、おめーは簪を怒らせた、それだけだ」

 

「わ、私と一夏投げやりすぎないか?!」

「なるほど、そうだな、この際プライドは抜きで中距離武器を入れてみるのもいいか…」

「わたくしはまだまだ訓練が足りないと言う事ですわね…」

「僕どうしようもなくない?」

「戦術を考え直さなきゃ駄目ね…ありがと、シン」

「…なぁ俺凄い事に気付いた、シン、戦ってなくね?」

『あ!』

 

何だ、どうしたと言うんだ…俺の問題点を探ろうとでも言うのか?!

 

「きひ、キヒヒャハハハハハハハハハハハァッ!!!! んだぁ?! 俺の粗探しでもするのか! いいぜ、面倒だしなァ、6人で掛かって来い!!」

「言ったな、今の内にいい訳でも考えておけよ、シン!」

「えっと、更識さん…はどうする?」

「私は、信一郎と一緒に戦う」

「OK、じゃあお遊びは無しだ、カッコイイ所を見せたいからな、ガチで行かせて貰うぜ」

 

「チェンジ、アーマードコア、グレガトキノコ」

 

右背にキノコ

左背に重ガト

肩にPA制波装置

外装コア以外雷電

コアがアルギュロス

FCSライール

ジェネ・アルギュロス

サイドブースター・クーガーの重ブースタ

OBがソブレロ

 

真正面からカーパルス占拠をS取ることの出来るガチ装備だ場合によってキノコをコジマキャノンにすると良し。

 

「さて諸君、ガチ機のお披露目だ、派手に行こう!!」

 

試合開始を知らせるブザーが鳴り響いた。




以下後書き☆

こんかいの、あせんぶる!
内装が終わってる。異常、誤字に非ず。


瞬間最大速度が9000キロを超えるアセンブルがあると聞いた、どんなアセンなんだろうか、とても気になる。
少なくともブレ持ちなのは確か。

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