緋弾のアリア 残念な武偵   作:ぽむむ@9

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第9話です。


今回から視点変更システムを使っていきたいと思います。

このシステムは、いつもの詩穂の視点を中断しキンジ、アリアなどの別のキャラクターの視線から話を見ることが出来る画期的なシステムなのです!

…まぁ、他の小説家の方々は普通に使っているやつです。

私のゴミのような文章力でどこまでそんな高度なシステムが使えるか、生暖かい目で見守っていてください。


第9話 へんたいはとつぜんです

しばらくすると、アリアさんは泣き止みました。

もちろん、通り雨のせいで私も遠山君もアリアさんもずぶ濡れです。

 

「…しばらく、一人にして。あんたらは先に帰ってて。」

「……あの、アリアさん…。」

「…大丈夫、しばらくしたら落ち着くから…。お願い…。」

 

アリアさんは真っ赤に目を腫らしてそういいました。

もちろん、そんなアリアさんに掛ける言葉などなく。

 

私と遠山君は、やりきれない気持ちのまま帰路につくのでした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻っても、何かをする元気などありませんでした。

遠山君も覇気がなく、部屋に着くなり自室にこもってしまいました。

 

もちろん私もやることなどなく…。

 

「…夜ご飯を、作りましょうか。」

 

いつもより時間は早いですが、夜ご飯を作り始めました…。

 

 

 

 

 

 

 

「…出来た。」

 

しばらくして。

鍋を開けると、ふわっと湯気が昇ります。

今日はカレーを作りました。

温かい食べ物が、今の私と遠山君に必要な気がしたからです。

 

お皿にご飯とカレーを盛り付けて…。

 

「…遠山君を、呼んであげましょう。」

 

未だに部屋から出てこない遠山君を呼びに行きました…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ごちそうさま。」

「…お粗末さまです。」

 

アリアさんのいない、遠山君と2人きりの夜ご飯を終えます。

響きだけならとてもロマンチックですが…。

 

私は、アリアさんがいないことに虚無感しか感じませんでした。

 

「…俺は、しばらくここで休む。」

 

遠山君はリビングのソファに座ると、横になってしまいました。

…食べてすぐ寝ると牛さんになっちゃいますよー?

 

…寝て、しまいました。

 

「…お皿、洗いましょうか。」

 

私は独り言を呟きつつ、流しに立ちました。

 

 

 

 

まあ、洗うものはあまり無いわけで。

ものの数十分もかからず終わってしまいました。

 

鍋にはアリアさんが帰ってきたときのためにカレーが残っています。

もちろん鍋の半分くらいは寝かせて、明後日に食べるつもりですが。

 

…本当に、やることがありません。

 

「…お風呂、入っちゃいましょうか。」

 

私は思いつきのとおりにお風呂に入ることにしました…。

 

 

 

 

 

 

 

シャー…。

ちゃぽん…。

 

「…ふぃー…。」

 

湯船につかると、ゆっくりした気分になれます。

疲れが一気に抜けていく…。

 

「…あったかいです…。」

 

湯船は私にとっては広く、足まで伸ばしてリラックスできます。

 

………ふぅ……。

 

いつまでも腑抜けていてはいけません。

アリアさんを取り巻く状況を整理しましょう。

 

まず、アリアさんの目的。

これはおそらく、アリアさんの母親・神崎かなえさんを救うことでしょう。

かなえさんにはたくさんの冤罪がある。

それを1つずつ何とかしていこうとアリアさんはしています。

そして、その冤罪の1つが『武偵殺し』。

どういうわけでアリアさんがバスジャックのとき必死だったのか、今ならわかります。

 

次に、アリアさんの倒すべき敵。

かなえさんには複数の冤罪があります。

すなわち、その冤罪の分だけ敵がいると思っても過言ではありません。

 

ここで気になるのはかなえさんの発言。

 

「イ・ウーに挑むにはまだ早いわ。」

 

…い・うー。

挑む、ということは試練的な何かなのでしょうか?

それとも、かなえさんの冤罪の根源となる人物名?

い・うーさんという方がいらっしゃるのでしょうか?

 

…さっぱりわかりません。

そもそも本当に人なのでしょうか?

情報が足らなさ過ぎます。

後で調べてみましょうか…。

 

…うーむ、まだまだわからないことだらけですね…。

アリアさんの情報は理子ちゃんから聞いていましたが…。

 

自分でも調べてみる必要がありそうです。

 

…さて、大体整理は出来ましたし…。

後はゆっくりリラックスしましょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点変更…詩穂→キンジ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は部屋に戻って早々、自室にこもった。

アリアの流した涙が。

その大きな叫びが。

頭から離れない…。

 

…いかん。

どうもアリアのことになると…ダメだ。

 

コン、コン

 

自室でそんなことを考えていると、ドアがノックされた。

 

「と、遠山君…。ちょっと早いですが、ご飯が出来ました…。」

 

そしてすぐに茅間の声が聞こえた。

…確かにいつもより早いが、食べないわけにはいかない。

 

「…わかった。」

 

俺は一言返すと、気持ちを落ち着けてリビングへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ごちそうさま。」

「…お粗末さまです。」

 

今日はカレーだった。

相変わらず茅間の作る飯は普通だ。

普通…と表現するしかないくらい、普通の味。

おいしいわけでもなく、まずいわけでもない。

食べろといわれれば食べるが、すすんで食べたいかといわれると…食べたくない。

そんな味なのだ。

一体どうやって作っているのか…。

 

…しかし、それでもアリアのいない飯は普段よりはまずかった。

 

「…俺は、しばらくここで休む。」

 

俺は茅間に一言かけると、ソファに横になった。

…これ以上アリアのことを、考えないように…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不意に、目が覚めた。

先程横になってから…まだ40分程しか経っていない。

 

「…クソッ。」

 

目が覚めても、一番最初に浮かぶのはアリアの涙だった。

…俺は、どうしてしまったのだろうか。

 

ああクソ、腹が立つ…。

 

あんなヤツ、部屋に押しかけてきたただの迷惑なヤツだったはずだ。

…気分が落ち着かない。

こういうときには風呂に入るのが一番だ。

 

そうして俺は、風呂に向かった。

 

 

 

茅間の姿が見えないことに気付かずに…。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は風呂場の明かりが点いていることになんら疑問を持たなかった。

…アリアのことで、頭がいっぱいだった。

 

がらっ…。

 

風呂場のドアをいつものように開けると、そこには…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湯船に浸かったままこちらを見て固まる、茅間がいた。

もちろん、ここは風呂場なので無防備な姿の。

ギリギリ湯気で大事な部分は見えなかったが逆にどこか色っぽい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………。」

「………。」

 

たっぷり20秒ほど見つめ合ったあと。

 

「…あ……ああ…きゃ…。」

「ま、待て茅間!叫ぶな…!」

 

茅間は叫び声を上げようとしたが、俺はそれをなんとか制止した。

ここは男子寮。

いくらなんでも叫ばれたら俺は晴れて変態の称号がついてしまう。

 

「……あ、わ、わかりました…。」

 

アリアとは違い比較的冷静さを保てる茅間は、なんとか俺の意図を汲み取ってくれたらしい。

 

「…とりあえず…出てってください…。」

「…わ、わかった…。」

 

茅間は顔を真っ赤にしながらも、若干落ち着いてくれたようだ。

俺も顔を赤くしつつ、そそくさと風呂場を退出した…。

 

しかし、その茅間の無防備な姿は脳裏に焼きついてしまった…。

アリアよりも幾分かさらに小ぶりだが、それでも一応ある凹凸。

真っ白で、飯食ってんのかと言いたいぐらい病弱そうな体つき。

いつもは髪の後ろで1つに結ってある、艶のある長くて綺麗な茶髪がかった髪。

 

ここまでを無駄に鮮明に思い出したせいで。

 

…若干、なってるぞ…!

少し弱めだが、ヒステリアモードに…!

 

クソッ、相変わらずツイていない…!

茅間でだけはなりたくなかった…!

 

俺は全速力で服を着なおすと、自室にヒステリアモードが解けるまでこもっているのであった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒステリアモード。

正式名称、ヒステリア・サヴァン・シンドローム。

 

脳内に一定量以上のβエンドルフィンが分泌されると、脳の働きが通常の30倍以上の速度になる。

 

まあ、簡単に言うと。

 

この厄介な病気は、()()()興奮すると通常の人間の30倍以上の能力を持つスーパーマンになれる、と表現するとわかりやすい。

 

俺は…いや、俺の一家、遠山家は代々この能力を受け継いできた。

 

しかしこの能力には欠点がある。

この能力の根幹は、何が何でも子孫を残そうとする本能を利用したものなのだ。

 

つまり、とにかくとことん女子に優しくなってしまう。

そして、女子の言うことを極力優先してしまうのだ。

 

…俺はそのせいで中学時代は酷い目にあった。

女子とは恐ろしい生き物である…それを身をもって知ってしまった。

 

だからこそ俺はヒステリアモードに…特に、女子の前ではならないようにしている。

 

…今回は事故とはいえ、女子の前で半分ヒステリアモードになりかけた。

しかも、茅間相手に。

アイツははじめ見たときは確かにかわいい顔をしていたものの、幼い容姿だから平気だとタカをくくっていたのが間違いだった。

 

やはり、女子は恐ろしいものだ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点変更…キンジ→詩穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…な、なんだったんでしょうか…。」

 

あ、ありのまま今起こったことを話します…。

『私はただのんびりお風呂に入っていたら遠山君が入ってきた。』

な…何を言っているかわからねーと思いますが私も何をされたかわかりませんでした…。

頭がどうにかなりそうでした…。

覗きだとか盗撮だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえです。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました…。

 

…って、現実を逃避してジョジョってる場合ではありません!

 

「こ、これはさすがにアウトでしょう…。アウトです!」

 

と、とうとう私のハダカを見に来るなんて…!

へんたいです!ロリコンです!さいてーです!

 

…でも、私の体を見て顔を赤くしていました…。

ということは、少なくとも一応私のことを女の子としては見てくれている…?

そ、そう考えると嬉しいような…。

 

…いやいや、なんで嬉しいんですか。

男にハダカを見られて嬉しいとかどこぞの変態ですか。

 

うう、とても恥ずかしいです…。

 

ぶくぶくぶく…。

 

私はそのあと2時間以上、お風呂から上がれませんでした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…うぅ、ふらふらします~…。」

 

まあ当然のぼせるわけでして。

 

リビングには誰もいませんでした。

遠山君も…アリアさんも。

 

しかしぐわんぐわんと揺れる頭では何一つ考えられません。

ソファに座ると、落ち着くためにしばらくボーっとすることにしました。

 

 

 

 

 

 

………。

本当に何も考えられません…。

ただただボーっとしている…そんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

………。

……ふぅ。

 

ようやく頭の揺れが収まり、全身の火照りも引いてきました…。

現在は21時半。

 

アリアさんは…まだ帰ってこないのでしょうか。

もしかしたら、もうこの部屋には帰ってきてくれないのでしょうか…。

 

…アリアさん。

心配です…。

 

 

 

 

「…茅間。」

「わっひゃう!?」

 

不意に遠山君の声がしました。

声の方向を見ると、遠山君がソファのすぐ横に立っていました。

先程のこともありかなりびっくりして妙な声が上がってしまいました。

 

「…な、なんですか遠山君…。」

 

ささっ!

と聞きつつも、一応いろいろ警戒してある程度距離を取ります。

 

「…いや、その…さっきのはすまなかった…。」

 

遠山君は少し傷ついた顔をしつつも先ほどのことを謝ります。

…気まずいのか、目はそっぽを向いていますが。

 

「…遠山君、やっていいことと悪いことがあるんですよ…!」

 

もちろん私もさっきのことが恥ずかしく、そっぽを向きながら返します。

 

「ち、違う!確かに俺が悪いが、アレは事故なんだ!」

「事故…ですか?」

 

…事故?

事故で人のお風呂に侵入などありえるのでしょうか…?

 

「…悪気は無かったんだ…。」

「………。」

 

…まぁ、普段の遠山君の行動ともかけ離れているのもまた事実です。

………。

 

「わ、わかりました…。今回のことはお互いに忘れましょう…。」

「…ああ、そうしよう…。」

 

結局無かったことにしてしまうのでした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点変更…詩穂→キンジ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ようやくヒステリアモードが落ち着いたので、部屋から出る。

…さすがに今回のことは俺が悪い。

どう考えても俺の不注意だ。

…茅間に、謝るべきだ…。

 

リビングに着くと、茅間がボーっとしたままソファに座っていた。

…やけに子供っぽいパジャマを着て。

なんだかよくわからんが…水玉模様?のようなものが描かれた、黄色っぽいパジャマだ。

しかしそのいかにも子供用っぽいパジャマでさえ若干大きいのか、手が袖口に隠れてしまっている。

その姿はなぜかとてもかわいらしく、しばらく見とれてしまっていた…。

 

…イカンイカン。

 

そうじゃなくて、今は茅間に謝罪するべきだろ。

 

「…茅間。」

「わっひゃう!?」

 

急に声をかけたからか、茅間は全力で驚く。

そして俺のほうを見るとささっとソファの向こう側に隠れてしまった。

確かに俺のほうに非があるとはいえ…その反応は若干傷つくぞ。

 

「…な、なんですか遠山君…。」

 

茅間はこちらを窺いつつ、警戒した声で返答した。

その動作はどこか小動物チックだ。

 

「…いや、その…さっきのはすまなかった…。」

 

さすがに面向かって謝るのは恥ずかしいので、少し顔を逸らせつつも…。

一応、茅間に謝った。

 

「…遠山君、やっていいことと悪いことがあるんですよ…!」

 

さすがに許してはくれないようだ…。

茅間はものすごくジトッとした目でこちらを睨む。

しかし、俺にだって理由…というか言い訳がある。

 

「ち、違う!確かに俺が悪いが、アレは事故なんだ!」

「事故…ですか?」

 

茅間は相変わらずジトッとした目線でこちらを射抜いてくる。

…さすがに無理があったか…。

しかし、アリアのことを考えてお前がいたことに気付かなかったなどとも言えない。

 

「…悪気は無かったんだ…。」

「………。」

 

結局言い訳らしい言い訳も思いつかず、ただそう言った。

しかし茅間はなぜか納得したらしく。

 

「わ、わかりました…。今回のことはお互いに忘れましょう…。」

 

なんと水に流してくれた。

これは便乗するしかない。

 

「…ああ、そうしよう…。」

 

…というわけで、なぜかその騒動はなんとか収まってしまった…。

 

今のやり取りから見てわかるとおり。

 

茅間はとても……いや、相当優しい。

争いごとが起きても普通の武偵高生徒のように銃や剣は出さず、言葉だけで何とかしようとする。

それどころかどんなことだろうと最終的には許してしまうあたり、お人好しといったところか。

 

俺は別にアリアのことはかわいそうだと思うし、力になれればなってやろう、くらいには思っている。

 

しかし、それだけだ。

思うだけ。

 

しかし、茅間は友達を助けたいと願い、そのために行動できる。

俺よりもずっと、ずっと…アリアの幸せを、願っているのだ。

 

つまり、茅間は。

他人のために自分を捨てることが出来る。

そんな人間なのだ。

 

 

 

そんなことを、考えながら。

俺たちはアリアの帰宅を待つのだった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

視点変更…キンジ→詩穂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…あれから30分。

やはりどこか気まずく、遠山君とは何も話さずに時間が過ぎていきます…。

 

…アリアさん…。

大丈夫でしょうか。

アリアさんほどの武偵なら襲われても心配ないのですけれど。

 

厄介な事件に巻き込まれたりしてないでしょうか?

あのまま泣きつかれて、迷子になったりしてないでしょうか?

事故に遭ってしまったりしていないでしょうか…?

 

色々と、嫌な想像が頭を巡ります。

 

 

 

 

 

 

……ガチャ。

 

 

 

 

 

突然、ドアの鍵が開きました。

そして。

 

 

 

 

 

「……ただいま。」

 

 

 

 

アリアさんが、顔を伏せたまま帰って来ました…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…アリアさん、夜ご飯は食べましたか?」

「…ううん。まだよ。」

「じゃあ、アリアさんの分も残しておいたので食べてください。」

 

アリアさんが帰ってきた後。

私はとりあえず、ご飯をいただいてもらうことにしました。

まずはご飯を食べてもらって。

お風呂にも入ってもらって。

 

お話は、それから聞くことにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…あたし、あのあと色々考えたの。」

 

アリアさんはお風呂から出ると、私と遠山君を呼び話を始めました。

 

「その前に…その、だな。お前は…もう大丈夫なのか?」

 

遠山君がアリアさんを心配します。

…遠山君は、とてもぶっきらぼうで全然優しくない方だと思っていました。

でも…本当は、とても優しい方です。

そんなことを今更ながら考えていました。

 

「ええ。心配かけて悪かったわね。もう…気持ちの整理がついたから。」

「別に…心配なんざしてねーよ。」

「…ふふっ。」

 

遠山君の明らかな照れ隠しに、アリアさんは笑みを漏らします。

 

「あたしは…もう決心したわ。」

 

アリアさんは、穏やかな笑顔のまま私たちに言葉を告げます。

…その瞳に、覚悟の炎が燃え上がっている…。

そんな気すらしてきます。

 

「…あんたたち!改めて言うわ!」

 

こうして。

物語が、ようやく幕を開けたような気がしました。

 

 

 

 

 

 

「あたしのドレイになりなさい!」

 

 

 

 

 

…ドレイって言葉だけは変えて欲しかったです。




読了、ありがとうございました。



今回の話は、あまり本編とは関係がありません。
というかストーリー自体は全くといっていいほど進んでいません…。

なんとなく詩穂とキンジの絡みをやっておきたかったのと、若干原作とは異なったアリアの決断の話を書きたかっただけです。



そして視点変更システムについてですが。

やっぱり扱いきれませんね…。
というか今まで詩穂の視点でしか書いていなかったので新鮮というか難しいというか…。
そんなこんなで、今回の話は読んでくださった方のお目汚しになってしまい申し訳ありませんでした。



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