GALAXY ANGEL ~Fortune Lovers~ 作:神余 雛
†.01 祖からの手紙
トランスバール皇国歴412年。
元皇子エオニアは、皇国に対してクーデターを起こした。
彼が率いる謎の無人艦隊は、またたく間にトランスバール本星を制圧。
宇宙は、混乱に包まれた。
クーデター発生当初、このオレ……タクト・マイヤーズは、辺境宙域の艦隊司令官をしていた。
中央で起きてる大騒ぎも、こんな遠く離れた場所にまで飛び火することはないだろう……。
辺境を漂いながら、オレは……その程度にしか考えていなかった。
……彼女たちに出会うまでは。
「タクトさん……」
「タクト……」
「タクトさん……」
「タクト……」
「タクトさん……」
“白き月”を守護するムーンエンジェル隊。
ロストテクノロジーの結晶である“紋章機”を乗りこなす、5人の少女。
彼女たちは突然やってきた。
ミルフィーユ・
料理が得意で、誰とでも分けへだてなく接する、やさしい女の子。そして、ものすごい幸運と凶運の持ち主。
勝ち気で、負けず嫌い。運動神経バツグンで、格闘技が得意な女の子。
ミント・ブラマンシュ。
ブラマンシュ財閥の一人娘で、上品な物腰のお嬢さま。テレパシーで人の心を読むことができる。
フォルテ・シュトーレン。
銃器のプロフェッショナルで、エンジェル隊のまとめ役。アネゴ肌の頼れる相手だ。
そして、ヴァニラ・
控え目で献身的。あまり感情を表に出さないけど、他人を思いやる心は誰にも負けない。
彼女たちは、皇族の生き残りであるシヴァ皇子を守って本星を脱出してきたんだ。
オレの恩師であるルフト准将と、“白き月”防衛艦隊の旗艦エルシオールとともに。
オレはエンジェル隊の司令官となり、シヴァ皇子を味方のいるところまで送り届ける任務を引き受けることになった。
孤立無援の旅が始まった。
エルシオールは何度となく、エオニア軍の襲撃を受けた。そのたびに、オレとエンジェル隊は力を合わせて敵を打ち破り、先に進んだ。
危険な旅を続けるうちに、オレたちは少しずつお互いのことを知り、信頼関係を築いていった。
そして、ついに目的地のローム星系にたどり着き、オレたちは味方と合流できたんだ。
シヴァ皇子を迎える舞踏会が開かれることになり、無事に任務を果たしたオレたちも招待された。
……だけど、その楽しい時間はエオニア軍の攻撃によって断ち切られた。
圧倒的な力を振るう“黒き月”の出現。オレたちは絶体絶命の危機に陥った。
でも、オレたちは決してあきらめなかった。
紋章機に隠されていた、未知の力。その力を引き出したエンジェル隊は、敵を次々となぎ倒していった。
そして、エルシオールも、クロノ・ブレイク・キャノンを搭載して、“黒き月”に対抗できる力を得た。
何よりも、みんなの心がひとつになっていた。エルシオールの乗組員、ルフト准将、シヴァ皇子、“白き月”のシャトヤーンさま……。みんなが力を合わせて、エオニアと“黒き月”に立ち向かった。
皇国の未来を守るために。
……はげしい戦いの末、オレたちはエオニアを倒し、“黒き月”を破壊した。
皇国に平和が戻った。
そして……。
――彼女の声が聞こえた気がしたんだ。
☆ ☆ ☆
「おい……。おい、タクト。……タクト! ……起きろ、タクトーーーーーっ!!」
「……っ!?」
急な大声で目が覚める。今のはレスターか?
「やっと起きたか。そろそろ真面目にブリッジに顔を出せ。そろそろトランスバール本星と直接通信がとれる宙域に入るんだからな」
「了解。わかったよ。じゃあ顔を洗ってからそっちに向かうから、ルフト先生に報告するための資料と、必要なデータをオレの端末の方に転送しておいてくれ」
「わかった。できるだけ早く来いよ」
「はいはい」
そう言って通信を切る。
レスターはオレの母親かって。まぁ、そういうところも含めて頼りにしてるんだけどさ。
それにしても、エンジェル隊のみんな、どうしてるかな。
顔を洗い、軽く歯を磨きつつ、かつての戦友に思いを馳せる。彼女たちと出会ってから、半年の月日が経った。エオニア戦役が終了後、オレはエルシオールの司令官を続けるとともに、辺境宙域の中でも未開宙域の探索任務に就いていた。対して、エンジェル隊のみんなは、本来の任務である“白き月”の護衛をするとともに、トランスバールの復興を支援しているらしい。
それに、ルフト准将が宰相として敏腕をふるっている。復興も目に見えて進んでいるはずだ。
だけど……
「まさか、シヴァさまが女性だっただなんてなー、全然気がつかなかったよ」
そう言いながらブリッジに入る。
「仕方がなかろう。私とて、皆に知られるわけにはいかなかったのだ」
「げっ!? って、シヴァ陛下!?」
「久しいな、マイヤーズ。しかし、『げっ』とはご挨拶だな」
「す、すみません! それと、お久しぶりです」
噂をすれば影、か。シヴァさまからの通信があったから、レスターがオレを呼んだみたいだ。それにしても、どうしてシヴァさまからの通信だって言ってくれなかったのか。レスターにうらみがましい視線を向けてみる。レスターはニヒルに笑っただけだった。イケメン爆発しろし。
「マイヤーズ、そうクールダラスを責めるな。口止めをしたのは私だぞ」
「し、失礼しました! っと、それより、シヴァ陛下。何か用があったのでは?」
そう言って話を変える。これ以上続けると、レスターやアルモあたりに後で弄られるのは目に見えている。しかし、シヴァ陛下も鋭すぎやしないか? たったあれだけの視線移動だけでオレの心情を把握するとか、これが宮廷内での腹の探りありの結果のなのか。いや、邪推はやめておこう。バレた時が怖い。ディスプレイ越しとはいえ、それだけのことを察するシヴァさまだし、いつバレるか分かったものじゃない。
それにしても、シヴァ陛下直々に通信とか、どんな用件なんだろう。そう思ってディスプレイに目を向けると、それは大層不服そうなシヴァ陛下がおられましたとさ。
「そうか、
「はっはっは、陛下、タクトにそのようなことを求めても仕方がないでしょう。
「それもそうだな。……して、マイヤーズよ。ここからが本題なのだが」
ルフト先生もいたのか、全然気がつかなかった。というか、シヴァさまも人が悪すぎですよ。用があるなら最初からそう言ってくださいよ。こちらは冷や汗かきまくりですからね! まぁ言わないけど。
「はい、なんでしょうか?」
顔色ひとつ、声色ひとつ変えずに言えたことを、我がことながら褒めたい。エルシオールのブリッジにいて、謁見しているわけではないし、プライベート回線だから、そこまでかしこまる必要はないのだろうけども、ルフト先生の目の前で粗相をするわけにはいかないしな。少し気を引き締めようか。真面目な話みたいだし。
「そろそろエンジェル隊の皆から知らせが届くと思うが、最近、辺境宙域で商業船を襲撃している集団がある。詳細は追って通達することになるだろうが、既に皇国軍の駐留基地にも被害が出てきている。現在のマイヤーズがいる宙域とは正反対故に、まだ何もないだろうが、用心して本星まで戻ってきてくれ」
「はっ! 了解しました! エンジェル隊と連絡が取れ次第、速度と警戒レベルを上げて、本星へと帰還します」
「よろしく、頼んだぞ」
そう言って通信が切れる。毎度思うけど、シヴァさまと対面すると、嫌でも襟を正したくなる。これが皇族の求心力ってヤツなのかね。
それはそうと、いつの間にか本星と直接通信できる範囲に入ってたんだな。シヴァさまから連絡があったってことはそういうことだろう。通信のついでにルフト准将の端末に、こちらの辺境宙域の探索結果と航海の内容。それから消費資源と物資の調達するための申請書。その他、いろいろな書類データを転送しておいた。そちらの返答も次の通信でもらえるだろうし、後はエンジェル隊からの連絡待ちかな。
「マイヤーズ司令、クジラルームのクロミエさんから連絡が入っています。なんでも宇宙クジラが話したいことがあるそうです」
思考の波に身を任せていると、アルモから声がかかった。レスターたちも先程のことはオレが焦っている姿が見れたからか、蒸し返すことをしないで業務に戻っていたみたいだ。
「そうか、じゃあクジラルームにちょっと出かけてくるよ。エンジェル隊からの連絡があったら、放送で呼んでくれ」
「あぁ、わかった。今回の通信でお前の役目は一段落ついたし、クジラルームに行くついでに散歩でもしてこい。そのころにはエンジェル隊からの連絡も来るだろう」
アルモにお願いしたのにレスターから返事がもらえるとは。これはアルモは『以心伝心ですね!』とか言って喜んでそうだ。アルモももうちょっとレスターに直接的になれば、仲も進展すると思うんだけどね。
「わかった。それじゃ行ってくる」
そう言ってブリッジを出る。
クジラルームに行くまでの間に、通信で言われたことを整理しておく。おそらくこれは何かの始まりだ。オレの中に眠る何かがそう告げている。
皇国軍の基地や商業船を襲う強奪船団。エオニア軍の生き残りか、それとも新たな勢力なのか。いずれにせよ情報はいまだ少ない。整理するほどのことでもなかったか。
そんなことを考えながらクジラルームを訪れる。
「タクトさん、わざわざすみません」
「いや、いいんだ。それで、宇宙クジラは、なんと言っているんだ?」
「はい、すぐ来るそうです」
「え? ……来るって……」
すぐ
「って……うわっ!? いきなり何も見えなくなったぞ!」
波の音と共に聴こえる轟音。
――キュオーン
そんなことを考えていたら、宇宙クジラが察してくれたのか、プールに戻ってくれた。いつも思うが、宇宙クジラは気がきくイイ奴である。
「それで、宇宙クジラの話っていうのは、なんなんだい?」
「はい、実は……」
ちょっと首をかしげ不可解そうな顔をするクロミエ。
クロミエがこういう風になるときはなんらかの前兆だったりするんだよな。ましてや宇宙クジラは人間が捉えることのできないものまで捕捉しているようだし。クロミエは宇宙クジラとある程度感覚をリンクしているからなのか、そういった
いつもクロミエの言には気に掛けるようにしてるんだけどね。今回は一体なにを言われるのか。
「……宇宙クジラが、誰かの声のようなものを聞いたそうなんです」
その言葉を聞いた瞬間、何かがフラッシュバックするかのような感覚を覚える。
誰か……彼女の声が……
「途切れ途切れでよくわからないが、どこか懐かしい声だった。とのことです」
そうだ、宇宙クジラは人の心の動きを感じ取れるんだ。もしかしたらオレが聞いたあの声も、彼女の声についても分かるかもしれない。
「えっ?」
「どうした、クロミエ?」
「あぁ、いえ。宇宙クジラによりますと、タクトさんの心当たりとは別らしい、です。加えて、通常の人間の思念波とは少し違うみたいで、おそらく、このエルシオールの機械でも、なんらかの情報が捉えることができるはずだ、と」
どういうことなんだろう。オレの聴こえた声じゃないことに、落胆したわけではない。ただエルシオールで捉えることができるとなると、何らかの通信みたいなものなのか。それとも、得体の知れない、未知のなにかなのか。
「どの方向から聞こえてきたか、とかもわかるかい?」
「……すみません、宇宙クジラにもわからないみたいです」
そこで一息いれ、また宇宙クジラの
「最初はかすかに聞こえていたものが、すこしずつ大きくなってきている、そうなんですが……」
「ふむ……」
――っえ?
聞こえるか聞こえないか、それくらいのわずかな声量ではあったが、確かにクロミエの口から戸惑いの音が漏れた。
「クロミエ、どうしたんだ急に?」
「今、宇宙クジラがまた……かろうじて理解できたものの中に、確かに“
「EDEN……だって? それって……」
「はい、およそ600年前、時空震によって崩壊したとされる、先文明の名前です」
そうだ。オレの記憶は間違ってなかった。
EDEN。今からおよそ600年前まで栄えていた文明。かつて全銀河に巨大なネットワークを築いていたと伝えられる先文明で、その科学力・技術力は今の比ではないくらい高く、今からしてみれば夢物語なくらいだったとされる。また、紋章機やエルシオールにも使われているロストテクノロジーを生んだ。
EDENという名の文明が崩壊して、その混乱の中から、今のトランスバール皇国ができあがったんだ。
「でも、どうしてその声の中にEDENという語が入っていたんだい?」
「さぁ、そこまでは……でも、何かとても切迫した情動を感じる、と宇宙クジラが言っています」
「その声の主は、とてもせっぱ詰まってるということ……? うーん、わからん」
だけど、EDENって言葉が出てくるということは、ロストテクノロジーに関連した何らかの情報、という公算が高い。まだ情報が少なくて推論の域を出ないけど、それでも宇宙クジラが何かを感じ取っていることは確か。それに、その何かが近付いてきている、とも。これは、もしかしたら先手を取られたらまずいかもしれない。何か分かったら、本星に連絡をいれておいた方がいいかもしれないな。
「よし、とりあえずエルシオールのデータを探ってみよう。何かわかるかもしれない」
「はい、よろしくおねがいします」
「クロミエの方も、何かわかったら連絡を入れてくれ。宇宙クジラもよろしくな」
――キュオ―ン
クロミエの肯定した返事と共に宇宙クジラも返事を返してくれた。クロミエたちの声に背を向け、クジラルームを出る。
これから忙しくなりそうだな。
オレのつぶやきは誰にも聞こえなかっただろう。
ブリッジに戻り、
「宇宙クジラが聞いた声……か。本当にそんなものがこの艦でも捉えられるっていうのか?」
「宇宙クジラはそういっていたぞ。それに、もし本当にEDENの……ロストテクノロジーに関する情報だったら、放っておくわけにもいかないだろ?」
「確かに、俺たちの任務は、まだ見つかっていないロストテクノロジーの探索にあるわけだが……」
「そういうこと。それに……」
「ん? それに……?」
みんなには、なんでもない。とごまかしたが、レスターは納得がいっていないようで。
――その声のことが、妙に気にかかるんだ。何か予感がするというか……
レスターにだけ聞こえるようにつぶやく。そのレスターもオレにだけ聞こえるように、お前のカンはよく当たるからな、とつぶやいた。
レスターもオレと一緒になって長いからか、こちらの意図を十二分に酌んでくれる。とりあえずオレとレスターだけは、みんなよりも警戒しておこう。何か分かったら連絡しよう。シヴァさまにはまだ黙っておくか。そういった意図を共有する。
「とりあえず、ここ数日の観測データと通信記録を洗い直してみよう。アルモ。ココ」
「了解しました!」
「それでは、データの再チェックにかかります」
「すまないな、みんな。よろしく頼む」
オレの声を皮切りに、アルモ以下通信班とココ以下のレーダー解析班のスタッフは解析に入る。小一時間もすれば確認は終わるだろうし、オレとレスターはこれからの針路と、報告如何によっての判断をどうするかの相談を始めるのだった。
「……マイヤーズ司令、報告します」
ココからの声がかかる。アルモたちもほぼ同時に作業を終えたようだ。レスターとは最悪の状況を想定して、付近にいる皇国軍が援軍として到着するまでの時間とそこから導きだされる予測針路を計算していたところだった。
「っと、なにか見つかったかい?」
「いえ、現状とくにかわったところは見つかりませんでした」
「そうか、アルモの方はどうだ?」
アルモにはレスターが訊いてくれる。アルモもオレよりもレスターに声をかけられて嬉しいだろうが、今から真面目な報告をするんだ。緩んだ口元を引き締めてくれよ?
「こちらも変わりありませ……あっ……!?」
「どうした?」
急にアルモの顔が真面目に引き締まる。レスターに報告しているにも関わらずだ。おかげで、レスターも少々身を乗り出し気味だし。これでレスターが女の子の機微に疎くなかったら、アルモも救われるだろうに。
「なに、これ……? こんな波長の通信なんて……」
そう言われオレも少々気を引き締める。別に緩んでいたわけではないが、真面目に思考を巡らせられるように、リラックスするとともに、何が来ても冷静な指示が出せるように身構えておく。
「なにか手がかりが見つかったのか?」
「はい、たぶん……ノイズに紛れて、はっきりとはわかりませんが……」
「いいから、再生してみろ」
レスターの言葉にアルモ再生しようと指を動かすが、あるデータを見て動きが止まった。
「いえ、そのままではおそらく何も聞こえないと思います。超高周波数帯なので、再生しても人間の耳では聞き取れないと思います」
そう言って変換を試みるアルモ。本当に見つかるとはな……。というレスターの言も宙に描き消え。
「可聴周波数帯に変換しました。再生します」
そして押される再生ボタン。スクリーンから聞こえてくる声は、どこか聞き覚えがあって……
「……EDEN……コエテ……イソゲ……ロキ……ヨ……ユウゲン……サダメラレ……ラヨ……イソゲ……ニオオワ……」
そしてザザッという音と共にフェードアウトしていき、アルモの以上です、という声と共に再生が終了された。
オレはどこか懐かしさすら感じる声の主に意識を飛ばしていた。いつ聴いたのか。どこで話したのか。どんな場面だったのか……
「ところどころしか聞き取れないんじゃ、何がなんだかわからんな。だが……」
「あぁ、確かにEDENと言っていたね」
レスターの声に意識を戻す。今はそれを考えている場面じゃない。こちらの謎のメッセージの方が重要だ。
「この通信が、EDEN文明のロストテクノロジーに関係している可能性は高そうですね」
「あぁ、調べてみる価値はありそうだ」
「アルモ。この声、もっとよく聞き取れるようにできないかな?」
「やってはみますけど……こういうのは慣れていなくて」
「それでも構わない。ダメもとでいいから、よろしく頼むよ。ココ、君はこのメッセージの発信源をトレースしてくれないか?」
「はい、わかりました」
さーて、どういった結果が出るかな……。
少し楽しみでもあり、少し恐怖もある。何か触れてはいけないもの触れてしまうかのような感覚。でもどうしても触りたくなるような感覚。その両方が相反し、しかし両立してオレの中に存在する。それゆえに自然と笑みを浮かべてしまうのだった。
初めての方、初めまして。
どこかでお会いした方、お久しぶりでございます。
観珪です。
今回はタグの通り、ノアちゃんをヒロインにしてメインに物語を進めていきたいと思っています。なんでかって? ノアちゃんが好きだからです!
とりま、自分で考えて物語を書いていくつもりではありますが、基本ゲームに沿って書いているので、原作の大幅コピーで削除されないか心配です。。。
もちろん、2話以降は原作から少しずつ離れていくので、問題ないと思うのですが……
がんばって完結までもっていくので、温かい目で見ていただけると幸いです。