オレ、変態を駆逐します。【凍結】   作:篠崎 葵

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何故かもう一個の方よりスラスラ書ける、不思議
マラソン大会頑張ってきましたよ〜


2話 ヒロインに出会った。

朝早い訳でもないために犬の散歩をしている人を見かける。

その人はオレを見ると何故かじっと見つめてくる。まぁ大概オレの綺麗さに驚いているのだろう。

ちなみにオレの髪型はツインテールだ。 使命感てやつでこうなったのだ。

 

まあどうでもいいのだが、何故主人公の母親の店こと喫茶店 アドレシェンツァがオレの家のすぐそばなのだろうか。厳密に言えば隣の隣の隣の隣だ。徒歩1分もかからずに着いた。

さて、どうしようか。開店などしているはずが無いからだ。試しに店のドアを見れば、ほら開店なんて・・・・ん?「open」?

やっべえ眼科行かなきゃな。

「なんで、こんな早くからやってんだよ。まだ朝の9:30過ぎだぞ?」

 

まぁやってる所はやってる時刻だがな。

「それは、ここの店が気まぐれで店をやってるから、かな?」

不意に後ろから声がかかり振り向くとそこには、青みがかかった黒髪をツインテールにした少女がいた。

間違いないだろう。彼女はヒロインの一人 津辺 愛香で。

 

 

 

 

 

 

 

「美味い・・・」

自然と口から漏れたのは目の前にあるカレーの感想に関してだ。

店内に一緒に入ると愛香ちゃんが真っ先にオススメしてきたのだ。自分も好きだと言っていた。

流石にオススメされては頼まない訳にはいかず、注文したのだが。

とてつもなく美味しかったのである。 もう、言葉に表せないくらい。

 

そんなオレの様子を見たのか、愛香ちゃんが笑いながら言ってくる。

「ね?美味しいでしょ?あたしもここのカレー好きなのよね」

「分かるぜ?確かにすっげえ美味いし」

オレが答えると愛香ちゃんが驚いた様な表情を浮かべてこっちを見ていた。

「ねぇ?あんたって男の娘ってやつ?」

しまった!今のオレは女の子じゃないか!むぅ、誤魔化せそうに無いな

「な訳ねえだろ?オレは正真正銘女の子だぜ?」

そう答えると少し考え込んでいたが、納得した様にオレに笑顔を向けた。

「ああ、オレっ娘ってやつね、本当に居るとは思わなかったわ。まさか、あたしが生きてる間で会えるとはね」

そんな大袈裟な事ですかいな?

それと、今頃かもしれないけど初対面の人に親切過ぎないか?

「まあまあ愛香ちゃん、人はそれぞれなんだから!」

カウンターの向こうに居るこの店のマスターこと観束 三春が愛香ちゃんに声をかけた。

 

その間に残ったカレーをスプーンで器用にすくい平らげる。

すると、

「それにしてもツインテールなんて総ちゃん狙ってるのかしら?」

誰なんだ? とオレが聞く前に愛香ちゃんが顔を真っ赤にしながら、手をブンブン振り、

「そそそそ、そんな事ある訳ないですよ!だって、えっとまだ名前聞いてなかったけど・・・ 初対面なんですよ!?」

おっと、まだ名前を名乗ってないとはオレとしたことが・・・

「そうよねえ、初対面なんだものねえ?」

何かを探るような目でオレを見てくる。やめてくれ、何も出てこないぜ?

「ところで総ちゃんて誰なんだ?」

まあ、大体予想はつくけどな。

「総ちゃんは私の息子よ?」

おい、フルネームをプリーズして欲しいんだが。

「観束 総二、あたしの幼なじみよ」

おお、愛香ちゃんありがとう。やはり主人公だったか。

「成る程な、ご馳走様 幾らだ?」

「今日は特別にお題は良いわよ?ふふふ」

何やら意味深な笑みを浮かべていらっしゃる様で。 でも嬉しいな。いい人だ。また来よう。

「また、来るぜ?」

オレはそう言って店を出た。

改めて自分は二次元の世界に来てしまった事を実感させられた。

息子、か・・・。今頃オレの親はどうしてるのだろう。

届くはず無いが 心の中で言っておく。 先立つ息子をお許しください。

 

今は娘なのかな?

さてと、まずは自分の名前だな。

オレは家に向けて歩き始めた。

て言うかかなり近いんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不思議な奴だった。あたしがいつも通りアドレシェンツァに来るとあいつは居た。

青い髪をツインテールにしたあいつが。

あいつはアドレシェンツァが初めてらしく何を注文するか迷っているようだった。気づけばあたしはカレーを勧めていた。

そして、迷いなくあいつは注文した。

この店の看板メニューとも言うべきカレーだ。不味い筈などなくあいつは笑みを浮かべて「美味しい」と言っていた。

 

しばらく話してみるとあたしは驚いた。あいつはオレっ娘だったのだ。

アニメとかでしか見ないと思っていたあたしはとても驚いた。

 

 

そんな時だった。三春おばさんまで会話に加わり変な方向へと向かっていった。そーじの事を狙ってる なんて三春おばさんが言うから本当かと思ったけどね。

 

そして、あいつは また来る と言って帰っていった。

 

 

「あ」

突然声を上げたあたしに若干驚きながらも三春おばさんが聞いてきた。

「どうしたの?愛香ちゃん」

「さっきのあいつの名前結局分からなかったわ」

「また来るって言ってたんだし、その時に聞けばいいのよ・・・

ほら、愛香ちゃん!総ちゃんが来たわよ」

え!?そーじ!?

「母さん・・・って愛香、おはよう」

「そ、そーじ お、おはよう」

「惜しい事したわね〜」

「?何が?」

不思議そうなそーじ、そりゃそうよ

 

「さっき とっても綺麗なツインテールの女の子来たのよ」

「なんだって!?くそぅ!もう少し早く起きれば!」

どうやら寝起きらしい。ツインテールでここまでの反応を見せるのは世界にそーじだけだろう。

あいつがどうしようと、あたしはそーじの心を掴んで見せるわ!

 

 

その前に、あいつの名前ね

 




あと1、2話で原作に突入です。
エクシアが変態を駆逐するまであと少しです!

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