ルッケンスの三男坊   作:康頼

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第二十六話

 迫りくるのは無数の礫の雨。

 小石と言えど、目の前に迫るソレは間違いなく必殺の弾丸である。

 大地を抉り、木々をへし折り、建物を穿つ。

 もし一撃でもこの身に当たってしまえば、間違いなく病院行きだろう。

 そんな地獄のような場所に立たされた男——シャーニッドの心中は唯一つの思いで構成されていた。

 

 『早まった』と。

 

 「へぇ、少しづつですが回避に無駄が無くなってきましたね。 もう少しテンポアップしてみましょうか?」

 「だぁぁぁぁぁぁ!!! 畜生っ、慣れねぇ熱血なんてするんじゃなかったぜっ!!」

 

 憎たらしいほどの清々しい笑みを浮かべる好青年———セヴァドスは右手に握る小石を、シャーニッドに向けて投擲した。

 投擲された小石は、空間を切り裂き、風切り音を発しながら、シャーニッドの耳元を掠めていく。

 そのまま後方へと飛来した小石が木々のへし折れる音を耳にして、シャーニッドは顔を青くさせて唾を呑みこむが、この場でそのような余裕を出す暇は許されなかった。

 一目散に後方へと全力疾走を開始するシャーニッドに向けて、セヴァドスは両手で握りしめた小石をその背中に向けて投げつけた。

 再び迫る礫の群れに、シャーニッドは顔や髪が汚れすら気にしない無様な回避で何とか岩陰に滑り込むように隠れると、訓練場中央に陣取るセヴァドスの様子を見ながら、手に握りしめた錬金鋼を起動させる。

 握りしめたのは狙撃銃ではなく、短銃型の錬金鋼である。

 

 「あー、ニーナの訓練が懐かしく思えるぜ」

 

 バリケードとなっている岩が小石によって砕けていく音を耳にして、シャーニッドは今無き十七小隊隊長の思い出しながら、軽く現実逃避していた。

 ニーナは基本猪突猛進型で、熱の入った訓練をよく行っていたが、流石に命を懸けるような訓練は行っていなかった。

 ニーナが復活したら、訓練には真面目に付き合ってやろう———そう心に決めたシャーニッドの安息の時はすぐに終わりを告げた。

 段々と岩が削れ、恐らく数十秒ほどで岩のバリケードは破壊されることになるだろう。

 ならば、仕掛けるのは今しかないということである。

 

 「よっしゃあ、さっさとこの訓練からオサラバしてやるぜ」

 

 バリケードに身を隠しながら、シャーニッドは両手の短銃をセヴァドスに向けて、その引き金を引く。

 剄の伝導率が高い軽金錬金鋼の狙撃銃とは違い、頑強だが伝導率の悪い黒金錬金鋼の短銃では、流石のシャーニッドでも精密射撃は不可能であり、その命中率を補うべく、短銃からは三十の勁弾がセヴァドスに向けて放たれた。

 だが、迫る弾幕にセヴァドスは全く動じることもなく、普段通りの笑みを浮かべて光り輝く青い剄を身体中に流す。

 

 活剄衝剄混合変化、廻世界(かいてん)。

 

 セヴァドスの目の前に迫る無数の弾丸が、セヴァドスの周囲に纏うように発せられた剄の層により、その威力が衰えてやがて停止をすると、独楽のように身体を高速回転させたセヴァドスが、弾丸をシャーニッドに向けて弾き返した。

 

 「だぁぁぁぁぁ!! 絶対その技、反則じゃねぇか!!」

 「別にルールは破っていません。 私は動いてませんから」

 

 弾き返され、自身が放った威力以上になった弾丸から逃げるように、シャーニッドは頭を押さえてその場に屈むようにして、岩を貫通してきた弾丸を回避する。

 あまりの恐怖と反則じみた技量に、シャーニッドは思わず叫びを上げるが、当のセヴァドスは何でもない様子で首を傾げて答える。

 セヴァドスの言う通り、ルールは確かに破ってはいなかった。 ただ、圧倒的に訓練の難易度が上がっただけである。

 

 「ほら、私をこの円から追い出すか、身体に一撃でも当てればステージクリアですよ」

 「……気軽に言ってくれるぜ、どんな無理ゲーだよ」

 

 にこやかな笑みを浮かべるセヴァドスに対し、シャーニッドは思わず顔を顰めてしまう。

 動けないセヴァドスから一発でも攻撃が当たれば、即終了の簡単なルールで、シャーニッドに有利な条件であることには違いはなかった。

 だが、開始から約三時間。

 その間、一度もこの訓練は終了していない。

 つまりはシャーニッドの弾丸は、一度たりともセヴァドスの絶対防壁を貫くことができないでいた。

 

 「そうですか? 集中力、視野の広さに状況判断が身につく最適の訓練方法なのですが」

 「その代わりに命を擦り減らしている気がするがな」

 

 のほほんと気楽に答えるセヴァドスと違い、シャーニッドは先程から心臓の鼓動音がやけに五月蠅く、全身からは冷や汗などが止まらなかった。

 先の幼性体の襲来の時以上の危機感を感じているシャーニッドに対し、セヴァドスは何か考え込むように首を傾げる。

 

 「極限状態の中で人は進化する。 それが私の持論なので、時間がないシャーニッドさんには最適の訓練だと思っているのですが?」

 「その考えは強ち間違いじゃないかもしれねぇが、初日から飛ばし過ぎだろ?」

 

 段階を踏んで確実に強くなるように訓練を頼んだはずが、いつの間にか死地を乗り越えて覚醒するという漫画染みた訓練になっていたことに、シャーニッドは思わず不満を漏らす。

 しかし、それが一般的な考え方だろう。

 セヴァドスの訓練で喜ぶのは戦闘狂か変態くらいだろう。

 そして、セヴァドスは戦闘狂側の人間であり、シャーニッドは極々普通の武芸者である。

 つまり、シャーニッドとセヴァドスの考えが一致することはなかった。

 

 「そもそも二日、三日の鍛錬で人は大きく成長しません」

 「……それは俺もわかってはいるが、この荒行の根本から揺るがす発言だな、おい」

 「この鍛錬で身につくとすれば、視野の広さを養うことと冷静な判断能力を身に着けるくらいですね」

 

 まあ、それでも二日、三日では難しいと思いますが、と言いながらも手に持った石を豪快に放り投げ続けるセヴァドスの言葉に、シャーニッドは内心そう感じていた。

 だからこそ、ニーナは焦り、結果として倒れてしまったのだろう。

 しかし、シャーニッドはそれでもこうして鍛錬を続けなければならない。

 

 「やるしかねぇってこったな」

 「そうですね。 では続きといきますよ」

 「軽いな、おいっ!!」

 

 こうして、シャーニッドは一度も攻撃を当てることもなく、そして一撃も攻撃を喰らわないまま、自分自身の体力の限界までやらされることになり、その間、訓練室内には叫び声と悲鳴が途絶えることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

 

 

 

 

 

 

 

 「あー死ぬかと思ったぜ」

 

 鍛錬はクリアしてはいなかったが、それでも終わりを無事迎えることができ、地獄から解放されたかのように安堵の表情を浮かべるシャーニッドに向かって、セヴァドスは訓練室の隅にあった自動販売機からドリンクを購入していた。

 倒れているシャーニッドとは違い、全く疲れの見せないセヴァドスは購入した二本のドリンクの一本をシャーニッドに投げ渡す。

 

 「しかし、シャーニッドさん、中々目の見張る回避能力でしたよ。 直撃はなかったじゃないですか」

 「ありがとよ、ただ直撃してたら、今頃病院のベットの上だがな」

 

 受け取ったドリンクに口をつけるシャーニッドの横で、セヴァドスは先程の訓練でのシャーニッドの動きを思い出していた。

 流石に石を全力で投げたわけではなく、岩のバリケードなども多く設置はしていたが、シャーニッドは良く回避していたと思う。

 恐らく兄であるゴルネオでも恐らく被弾は免れなかっただろうと考えていたため、確実に避け切ったシャーニッドの視野の広さは悪くはない。

 悲鳴を上げていたとは言え、こちらの動きをしっかりと見る冷静さと、次の行動への思考力もある。

 もし、剄量と経験、そして身体能力があれば、ツェルニでの最強も目指せたかもしれない。

 

 そしてこの訓練はシャーニッドの素質を発見する以外にも、セヴァドスには得たものがあった。

 それはグレンダンにいた頃から考えており、ツェルニに来たことで暇になった時間を費やし、ようやく形になった防御系の剄技———廻世界である。

 汚染獣との戦闘から武芸者の防御手段の基本は回避だが、対人戦闘ではそうはいかない。

 天剣授受者にして最強の盾と言われるリヴァースの金剛剄のような人外技まではいかないが、防御手段は必要だと考えていたセヴァドスが考案したのが、あの技である。

 化練剄により変化させた粘着性の剄の幕を周囲に展開すると、攻撃を受け止めるようにして捉える。

 その後、回転と同時に発生した衝剄で攻撃を吹き飛ばすというのがこの技の詳細であり、リヴァースの金剛剄と同じく天剣授受者であるカルヴァーンの刃鎧から考案した剄技である。

 一見、簡単そうにも見える剄技だが、化練剄の粘着性に強度が低かったら相手の攻撃を捉えることもできず、無防備のまま攻撃を喰らうことになるだろう。

 その後の回転と同時に放つ衝剄が一瞬でもタイミングを遅らせてしまえば、この技は成立しない。

 

 修得に半年ほどかかった咆剄殺や千人衝とは違い、完全に自分だけの剄技を考えたことに、セヴァドスが思わず頬を緩めていると、地面に座り込んでいたシャーニッドが口を開く。

 

 「しかし、まさか本当に修行をつけられるとは思わなかったぜ」

 「そうですか? 強くなりたいという人と鍛錬することは嫌いではありませんよ。 それに貴方には最初から目をつけていましたし、何より私も得る物はありましたよ」

 

 事実、シャーニッドとの鍛錬は楽しかったし、今度はゴルネオ達も誘って合同合宿なんていいとまで思っていた。

 新剄技である廻世界の練習にも、シャーニッドとの鍛錬は大いに役に立った。

 この練習を数回繰り返せばタイミングを掴むことができ、実戦でも投入しても問題はないだろう。

 そうなれば、他の剄技と合わせても面白くなるかもしれないとセヴァドスが考えていると、ドリンクを呑み終えてたシャーニッドが口を開く。

 

 「……なぁ、お前ってさ、何で戦ってんの?」

 

 ただひたすらに強さを求めて、日々鍛錬に励むセヴァドスの戦う理由をシャーニッドは聞きたかった。

 武芸者の誇りとツェルニの為に戦うニーナ、孤児院の子供を救うために手を汚したレイフォン、と人にはそれぞれの戦う理由がある。

 それはシャーニッドも同様に抱えて、結果として第十小隊を離れることになったが、それでもこうして銃をおくことはしない。

 だからこそ、現状に満足せず日々強くなろうとするセヴァドスの戦う理由を知りたかった。

 シャーニッドの問いかけに、セヴァドスは特に考える素振りも見せずに自分の答えを口にする。

 

 「楽しいからですよ。 今以上に強くなり、更なる強者と戦いたいからです」

 

 ただ、その一言に尽きる。

 武芸者に生まれ、きらやかな眩しい存在を知ってしまったセヴァドスが抱いた生き方(かんじょう)である。

 その思いは、グレンダンでも、ツェルニにいたとしてもその意志には変わらなかった。

 その言葉に、シャーニッドは呆れたように首を振る。

 

 「なんというか、武芸者って奴だな」

 「そうですか? ありがとうございます。 ところで、私もシャーニッドさんに一つ聞きたいことがあったんですよ」

 

 セヴァドスはシャーニッドについて一つだけ聞きたいことがあった。

 

 「ん? 何だ、女の口説き方でも教授してほしいのか」

 「いえ特に興味はないです。 それよりも何故第十小隊を脱退したのですか?」

 

 正確には、セヴァドスの疑問ではなく、友人であるミィフィが呟いてたことだ。

 去年の小隊対抗戦の途中に、三本柱の一人であるシャーニッドが小隊からの離脱した謎は、ツェルニでも噂になっている話である。

 対抗戦成績も悪くはなく、第一小隊に迫る成績を収めていた第十小隊だが、狙撃手シャーニッドの脱退により、小隊はガタガタになってしまった。

 何故、シャーニッドがそんな行動に出たのか、セヴァドスの問いかけに、目を細めたシャーニッドは何処か遠くを見るように顔を上げると、ゆっくりと語り始めた。

 

 「そうだな……見ていられなかった、だな」

 

 寂しげに語るのは後悔か?

 それとも別の感情だったのかは、本人ではないセヴァドスには解らないことだが、シャーニッドにとってその決断はとても簡単なことではなかったのだろう。

 その姿にセヴァドスは特に口を挟むことなく、話を続けるように促した。

 シャーニッドも誰かに話しておきたかったのだろうか?

 特に気にした様子もなく話を続けていく。

 

 「黙っておけば良かったのかもしれねぇが、あの状態がいつまでも続くとは思えなかった」

 「ふむ? どういうことですか?」

 「ん、つまりは全員が誓いの裏で別の感情を抱いていたってわけだ」

 

 シャーニッド・エリプトンはダルシェナ・シェ・マテルナのことを想い、ダルシェナはディン・ディーを想い、ディンは卒業してしまった先代小隊長のことを想っていた。

 そのボタンの掛け違いのような関係が、一瞬で壊れるのをシャーニッドは恐れてしまった。

 だから、シャーニッドは他の二人が気づく前に自分の手で壊した。

 それだけの話である。

 

 「うん? つまりは三角関係って奴ですか」

 「まあ、そういうことだな」

 「なるほど、兄さんといい、レイフォンといい、皆さん中々面倒臭いことを考えていますね」

 

 セヴァドスには、その苦悩を理解することはできない。

 様々な分野に興味を示すセヴァドスだが、武芸以上に心を奪われたものはなく、基本的には迷いという感情を抱くこともない。

 しかし、最近になって交友関係が広がってきたセヴァドスには、シャーニッドの言っている意味も理解できた。

 グレンダンを追い出されたレイフォン、想いが暴走したニーナ。

 歪な思い、関係は何れ破綻するということなのだろう。

 

 それでも身も蓋もない発言するセヴァドスに対し、シャーニッドは苦笑いを返す。

 

 「そんなものだろ。 しかし、よく理解できたな? 正直お前さんはこういう話興味なさそうだし、当人の二人も多分気づいてねぇぞ」

 

 そっちの方面では間違いなくポンコツだと思っていたセヴァドスの妙な鋭さに、シャーニッドは思わず感心したように声を上げた。

 その賛辞にセヴァドスは誇るように頬を釣り上げて胸を反らす。

 

 「こういうのは第三者の方が気付きやすいと本に書いてありました。 しかし、なるほど……まさに『愛憎トライアングル』というわけですね」

 「そこまで酷くねぇよ……まあ、そういうことだ。 いつか破綻しちまうんなら自分で壊しちまえってな」

 「そして、自分で悪役を買う……と。 自身を想うディンさんの想いを振り切ってまで……」

 

 中々できることではない、とセヴァドスも感心したように頷いているが、シャーニッドには見逃せない単語が入っていたような気がした。

 気のせいではないか、と思っていたがもしもこれが本当なら、ここで絶対に否定しておかなければならない。

 

 「今、何か可笑しなことを言わなかったか?」

 

 シャーニッドの問いかけに、セヴァドスは先程口にした言葉を再び口にする。

 

 「ディンさんの思いを振り切ってまで、ですか?」

 「ああ、何か嫌な予感がするんだが」

 

 微かに顔を青ざめるシャーニッドに、セヴァドスは自身が導き出した答えを口にした。

 

 「ディンさんは、シャーニッドさんのことを想っているんでしょ?」

 「想ってねぇよ!! 何処でここまで話がこじれたっ!!?」

 「え、『シャ➝ダル➝ディ➝シャ』のトライアングルじゃないんですか?」

 

 突然、怒鳴るような大声を上げたシャーニッドに対し、セヴァドスは不思議そうに首を傾げていた。

 セヴァドスにとってこの公式は、ミィフィと徹夜してまで考えた至高の三角形である。

 だが、当人のシャーニッドからすれば、絶対に正さないといけない重大な間違いであった。

 

 「違ぇよ!! ディンの野郎を勝手に変態にするんじゃねぇよ!!」

 「ふむ……だってあの人禿げてますよ?」

 「剃ってんだよ!! そもそも禿げは変態の一種じゃねぇよっ!! ディンは卒業した前の隊長のことが好きなんだよっ!!」

 「……その隊長が男なんですか?」

 「女だよっ!! 話の流れからしてそうだろうがっ!!」

 

 流れるような会話で段々と興奮していたシャーニッドが突然、よろめくとそのまま地面に倒れ伏せた。

 それを眺めていたセヴァドスの隣で、仰向けに倒れたシャーニッドがぼそりと呟く。

 

 「———マジで疲れてきた……」

 「ここで寝ると風邪ひきますよ」

 「やべぇ、こいつ、マジでぶっ飛ばしたくなってきた」

 

 苛立ったように錬金鋼を復元しそうになるシャーニッドを尻目に、セヴァドスは首を傾げて尋ねる。

 

 「で、シャーニッドさんはこれからどうするんですか?」

 「あん? ……まあ、とりあえず第十小隊戦であいつらと戦わなければならないんだがな」

 

 第十七小隊は現在、人数不足という危機に直面していた。

 隊長であるニーナが治療のため隊を抜けているため、現在の隊員はシャーニッドを含めてレイフォン、フェリの三人しかいない。

 とりあえず、最低でもあと一人をチームに引き入れなければならないのだが、中々その一人が見つからないでいた。

 

 「なるほど、もしよろしければその件も、私がずばっと解決して差し上げますよ」

 「いや、正直遠慮したいんだが」

 

 シャーニッドは不安そうに口にするが、セヴァドスは真面目にこの問題について考え始めていた。

 もし、第十七小隊が解散でもすれば、レイフォンの居場所がなくなり、武芸から離れる恐れがある。

 それに第十七小隊には、目の前のシャーニッドを含めて、フェリという逸材もいるため、できればこの形を継続できれば望ましいと考えていた。

 

 「とりあえず、戦力補強は私もお手伝いします。 それよりも続きを始めることにしましょう」

 「はぁ? どう考えても無理って、おいっ! 手、手を離せっ!!」

 

 寝転ぶシャーニッドの手を掴み、セヴァドスは再び訓練を再開した。


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