蓬莱山家に産まれた 作:お腹減った
オリキャラが1人だけ今回出ます、なんだこのオリキャラ・・・・・
もう夜だ、レティの料理を食ってから腹の調子が悪い。これは、何とかしなくては。その前に須佐之男の手紙を読んでおこう、俺は自分の部屋のふすまを開け、布団の上で胡坐をかく、懐から手紙を広げ読んだ、内容は大国主の事だ。月に行ったとき大国主の話をして思い出したんだよ。昔、大国主、大穴牟遅命は須佐之男の娘、須世理姫を妻にする為に、須佐之男は娘、須世理姫を大穴牟遅命の妻にさせない為に、須佐之男は大穴牟遅命に試練を与えた。虎穴に入らずんば虎子を得ずって事だ、で、その試練の中に確かいたって言うか、出会ったんだよ神使としての動物。大穴牟遅命の命の恩人な存在が、昔その動物は出雲神社で大穴牟遅命の神使として生きていたが、今は大国主が封印されていて出雲の神社にはいない、大和にいる須佐之男の所にいるんだ。てゐがいるから藍の仕事は減っているが、まだ仕事量が多い。俺は道具としての人生の道も歩ませるが、女としての人生も藍に歩んでもらうと決めたのだ。だから神使は多い方がいい。それで手紙を出し、須佐之男の所にいるのを貰おうと決めた
明日か明後日にでも大和に行こうかね。その動物は妖怪だそうだ。神使になったのも気紛れらしい、内はホラホラ、外はスブスブ。須佐之男の神使って海蛇だったっけ、
手紙を読んでたら、ふすまが開いて藍が来た。
「主、お待たせしました」
「ん、ああ。抱き枕として今日から来いって言ったな」
「はい。では寝ましょうか」
「うむ。待て、何故寝巻に手をかけ脱ぎ始めている」
「ですから抱き枕として」
何を考えているんだ藍は、上着を脱いでいて胸が出てるし、こんな所誰かに見られたら大変じゃないか。俺を殺す気か、こんな事が知られたら・・・・・
「脱がなくていい。服を着ろ、着たら抱き枕として布団に入れ」
「分かりました」
藍は布団に入ったので俺も入って藍を抱きしめ寝た。藍は俺に背を向けて寝ている、尻尾が結構大きいので布団は盛り上がっているが。まあ、気にせず寝よう。藍を後ろから抱きしめ尻尾に包まれながら寝た
「う、眩しい」
眩しい。朝になったようだ、俺は藍の背中に抱き着いていている。いい匂いだ。寒いから布団から出たくないんだが、藍にいつまでも抱き着いている訳にはいかない
「主、起きましたか」
「ああ、藍。起きてたのか。すまん。抱き着いていてたから動けなかったんだな、仕事があるのに悪い事をした」
「いえ、お気になさらず。私を抱き枕としての道具として使っていただけて嬉しいです」
あー。道具ね。抱き枕として来いって言ったから強ち間違いでもないか、藍を離したら、藍は立ち上がった
「主。私は仕事があるのでこれで失礼します」
「ああ、分かった。抱き枕としてまた来い」
「はい、主。では失礼します」
藍は頭を下げてからふすまを開け仕事をしに出て行った。俺も立ち上がりたいんだが、後ろから誰かが抱き着いているから立てない。誰かは分かっているが
「永琳。いつまで寝たふりをしてるつもりだ」
「あら。ばれてたのね。いいじゃない、夫婦の戯れよ」
「それなら俺の背中からじゃなくて向かい合って抱き着け。と言いたいが藍がいたから無理か」
「そうよ。だから背中に抱き着いてるの」
永琳が俺の部屋にいるのはてゐが告げ口したからだろう。まあ、構わんが。
「腹が減ったし、起きないか」
「まだこうしていたいけど、仕方ないわね。皆が食べる料理を作らなきゃいけないし。大家族ね」
俺と永琳は立ち上がって部屋から出て皆で料理を食べた。結構な人数だ、俺と永琳と紫に幽香に、諏訪子に神奈子に勇儀と萃香に華扇。ルーミアにぬえにてゐに美鈴にキクリにレティ。これやばいな、この先ももっと増えるだろう。部屋はまだまだ広いが、これからの事を考えると広げた方がいいかもしれん。リフォームでも考えとこう
レティだけ冷たい料理を食べてた。皆寒がってたよ
「貴様は死ね!」
「雪合戦で死んでたまるか神奈子!」
神奈子が雪玉を投げて来たので避けながら、地面に積もってる雪を拾って両手を使い丸く固めている。雪が結構積もっていたので神社から出て雪合戦をしてる。永琳と諏訪子と萃香に華扇。ルーミアにキクリにレティは雪合戦をしてない。雪合戦の様子を酒を飲みながら見てるか、雪合戦してない皆と喋っているようだ
「てゐ。逃げてばかりいないで勝負しなさい!」
「ちょっと、待った!!幽香の力は鬼にも負けないほどなんだよ!?そんな力で雪玉を投げられたら私死んじゃうよ!!」
「大丈夫よ、てゐ。この前花を踏んだ事なんて私、気にしてないから。だから私の雪玉を受け取って。てゐの頬に痕が残るくらいの力で投げるから」
「気にしてるじゃないか!わざとじゃないよ!知らなかったんだよ。それにあの時謝ったじゃないか!私はまだ死ぬわけには・・・・・誰か助けてー!」
てゐは涙目で幽香から逃げているようだ。幽香は雪玉を沢山右手で抱えて左手で抱えてる雪玉を取りてゐに投げている
「手合せでは決着が付きませんでしたが雪合戦では勝ってみせます!勝負です勇儀様!!」
「その心意気やよし、ならば私も全力で当たらせてもらうよ!」
勇儀が持ってた雪玉が投げられたが、凄い速さだ。剛速球だな、あんなの当たったら死ぬんじゃないか。美鈴は巧みに避けて当たっていないが、美鈴の投げた雪玉は勇儀が避けてて当たってない。雪合戦は雪玉が当たったら終わりってルールだし
「友達でも容赦しないわよぬえ!」
「当然!私の雪玉をくらえー!」
ぬえは雪玉を投げたが紫の目の前にスキマが出てきて雪玉はスキマの中に入っていった。便利だなー、あの能力。俺も何か能力があったらいいんだが今は持ってない
「その能力本当に厄介だね。対処法が私じゃ思いつかないよ」
「そうかしら。これ便利に見えて結構使い勝手が悪いのよ。でもこんな事も出来る」
紫は目の前にあったスキマに雪玉を投げたらスキマが消えてぬえの隣にスキマが出て来た。するとスキマの中から二つの雪玉が出てきてぬえを襲うがスキマが見えてるので対処は出来る。
「危な!紫は一歩も動いてないのにスキマを使えばどこからでも雪玉が出てくるね。だが、紫はここで終わりだがな!」
「まさか闇雲に私に向かって走ってくるなんて。もう少し何か考えはなかったのぬえ」
ぬえはいつぞや聞いた台詞を吐いて紫に突っ込んでいったが。紫は横にあるスキマに雪玉を投げたらぬえの後ろにスキマが出てきて中から雪玉が出てきてぬえに当たった
「ああん」
ぬえは雪玉が当たった衝撃で倒れうつ伏せで雪が積もっている地面の中に入っていった。ぬえは黒い服装なので、雪が積もっている時、もしくは雪が降ってる時、雪は白、ぬえは黒で対極な色をしていて綺麗だ。雪の上には桜の落ち葉が積もってるからさらに綺麗だな、紫はぬえをスキマの中に入れて地面にある雪を集めて両手でせっせと固める作業に入っていった
「よそ見をしている場合か!」
紫とぬえを見ていたら神奈子が雪玉を投げて来たのでまた避ける。さっきから神奈子は雪玉を物凄く固くして俺に投げて来てる。本気で俺を殺したいようだ
「おっと。そうだったな、神奈子の服と下着を脱がすんだった。この寒空の下で服を脱がされて生まれたままの姿になるがいい」
「ふざけるな!そんな事されてたまるか!!」
「馬鹿め!!神奈子。俺を殺そうとしているんだ、それくらいの覚悟はあるだろう。だから俺はお前を脱がす」
「ならば私はその前にお前を殺すまでだ!!」
神奈子は懐から刃物を出してきた。右手に雪玉、左手に刃物だ。え、これ雪合戦じゃ
「待て!今は雪合戦だろ刃物は」
「喧しい!!お前が私を脱がすつもりなら、私は刃物でお前の息の根を止めてくれるわ!!」
「くっ!だがしかし!!殺されるくらいなら、神奈子を気絶させ縄で縛って布団で無理矢理抱いて純潔を奪ってやる!」
「出来るものならやってみろ!!」
俺は命を神奈子は貞操をかけてお互い戦い始めた。だが神奈子の後ろから何かが飛んできてる、あれは矢だ。矢が飛んで来て俺の頬にかすった、かすった部分が切れて血が流れてる。神奈子はびっくりした様子で動きが止まった。そりゃ神奈子の後ろから矢が飛んで来たんだし、驚くよな。神奈子の後方で永琳が弓を構えてもう一本の矢をまた弦に宛てがって構えてる。どうやら永琳には見過ごせない話だったようだ、結構距離があったのに聞こえるとは、地獄耳か。あ、俺と神奈子大声で喋ってたの思い出した
雪合戦も終わり皆は神社に入って温まっている。寒い。また雪降り始めたよ。何かの屋台でも行って温かい物でも食うか
「私落ちてるー!空を飛んでるよー!!」
何だ今の声、周りを見渡しても姿は見えない。女の声なのは分かるが、上を見てみたら女性が空から落ちてきている、あの距離から地面に激突したら確実に死ぬ、俺は走って彼女が落ちそうな所まで走った。彼女は参道辺りに落ちそうだ
「待った!来ないで!!私を受け止めたら君が死んじゃうよ!私は大丈夫だからそこで見ていて!」
だ、大丈夫ってあんな速度で落ちてたら死ぬと思うんだが。彼女は地面に激突して土煙が立ってる。彼女が落ちた所はクレーターみたいになっている、痛そうなんて音じゃないぞ。死んでるんじゃないのか、見てたら彼女が土煙から出てきて体に着いた土を払ってる
「いやー、死ぬかと思ったよ。ついにこの日が来るなんてね、、長い時間がかかったけどやっと私の使命が果たせそうだよ」
彼女は頭を掻きながら俺に語り掛けてきている。何を話したらいいか分からないんだが。なぜ生きてるんだ、彼女は胸を張って名を名乗った
「私の名は白澤!あ、この大陸では白沢って呼ばれてるんだっけ。よろしくね!」
「そうか、俺の名は 蓬莱山 弘天 だ。よろしく」
「蓬莱山?これは偶然かなー?」
「何の事だ」
「あのね、四霊ってのがいるんだけど四霊の中に霊亀ってのがいてね。その霊亀はその名の通り亀で凄く大きいんだけど甲羅の上に 蓬莱山 って呼ばれる山を背負った巨大な亀の姿をしてるんだ」
またか、また 蓬莱山 が出てくるのか。もうお腹一杯なんだが。だが、気になるな。この大陸にある山 蓬莱山 は豊姫が関わっていたがなぜ海の向こうの大陸にいる霊亀がわざわざ 蓬莱山 の山を甲羅の上に背負ってるんだ。また誰かが豊姫のように関わっているのか
「それとね!その 蓬莱山 には不老不死となった仙人が住んでるんだってさ!!驚きだよねー!ちなみに四霊は、麒麟・霊亀・応龍・鳳凰だよ!!」
仙人ね、前に華扇が言ってたが。俺に仕えることなく旅をしていたら仙人になっていたかもしれないと言っていたな。華扇には仙人の知り合いがいてその人から学ぶかもしれなかったと言っていた
「あ、それと最近四神がどこかに行ったんだ。四神は青竜、朱雀、白虎、玄武だね!どこに行ったんだろうねー。でも四神はある人間に何かされたって聞いたけど、どうなのかなー」
四神って天の四方の方角を司る霊獣だったか、うろ覚えだが
「そう言えば。白沢、白沢って確か海の向こうの大陸にいる聖獣だったな。後は鳳凰と麒麟だったか。どうやって海を渡った、てかなぜ空から落ちてくる」
「海は渡ってないよ。ただ天界にいたんだけど、天界から落ちたらここに来たんだ。ちなみに麒麟の名は冴月麟!鳳凰は妹紅だよ!!先代の鳳凰はどっかいっちゃってその子供、妹紅が今は鳳凰になってるけどね!!」
天界って、サリエルが作った所か。なんでそんな所にいたんだろうか、サリエル。一体何を考えている。冴月麟と妹紅ね
「そんな事より。私は仕事をしなきゃいけない!代々続く聖獣 白沢 の使命を。白沢は代々続いてるけど、1人も死んでないよ。長生きだし」
「使命、使命って何だ」
「私達白沢は、徳の高い王が世を治める。もしくは徳が高い王が国を治めてる所に現れる生き物なんだ、空から落ちてる時見たけどここ国なんだね」
「ああ、確かに国だが」
「そして君と、 蓬莱山 弘天 と出会った。最初に出会った人が王って先代から聞いてるし、君が王で間違いないでしょ」
いきなりあった奴を王と断言するのか。もう少しちゃんと調べた方がいいと思うが・・・・・・それでいいのか聖獣。それと俺に徳が多いのは気のせいだと思うんだが
「私の、白沢の使命、それは出会った王と自分の子供が異性だった場合夫婦になるって使命が!でも鳳凰も私達白沢と似ていて、徳の高い王者による平安な治世、優れた知性を持つ人が生まれると姿を現すって言われてるし」
「いや、ちょっと話を」
「もしかしたら鳳凰も来るかもね!麒麟は仁の心を持つ君主が生まれると姿を現すと言われてるよ!麒麟も来るのかなー!来たら面白いよね!!」
マシンガントーク炸裂中。話について行けない。この女せっかちだな。もう何が何だか、簡潔に言うと娘をやるから娘と夫婦になれって事でいいのか
「君は男、私の娘は女。ならこれは使命を果たす時が来た。娘の名は 慧音 だよ!仲睦まじくしてあげてね!!やっと私白沢から身を引く事が出来るよ!!ありがとう!!!弘天の徳が高い王だったから私はこの国に来れたんだよ!」
白沢は両手で俺の両手を掴んで上下に振った。何だこの女、頭が痛い。数億年生きて来た俺でさえ出会った事の無い女だ
白沢はオリキャラですが冴月麟はオリキャラではありません。冴月麟は東方紅魔郷に自機として出るはずだったキャラです。調べたらすぐに出てくるでしょう
霊亀が 蓬莱山 を甲羅の上に乗せてるのはオリジナル設定ではなく、中国神話での話です。