蓬莱山家に産まれた   作:お腹減った

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前半は見ない方がいいんじゃないかな、今回と次の話は見ない方がいいです






しつこいですが前半は見ない方がいいんじゃないかな、甘い&戯れ話になってるし



従者

紫に頼んで永琳と共にある場所に来た、来たのは 蓬莱山 だ豊姫に会う為に来た、豊姫が敵にいると月をどうにかするにしても難しいだろう、能力を使われたら終わりだ。だから引き込む、今回は無理矢理は駄目だとは言っていられん、無理矢理でも従わす。敵だと困るんでな。だいぶ歩きあの質素な家に着いた、ノックをしたら中から鈴仙が出てきた、豊姫に用があると言い中に入れて貰った。客間で永琳と豊姫が来るのを待っていると豊姫が来た

 

「お待たせしました。弘さん、八意様。急ぎの様と聞きましたが何でしょうか」

 

豊姫は姿勢よく座り、笑顔で俺たちの話を聞く体制に入った、敵だと強力だが、味方なら強力だ。月には数秒もかからず行けるし、月の頭がいる本拠地にも一瞬で行けるだろう。奇襲を仕掛ける事も出来る。豊姫もだいぶ偉くなったと聞いたし、会議にも出るほどだと聞いてる。だから豊姫は絶対に必要だ

 

「豊姫、お前が欲しい」

 

「ストレートに言って来るのは嬉しいです。ですが私は最初から弘さんの女なんですが」

 

豊姫が両手を両頬に当てて照れてる、そういう意味じゃない。そういう意味でもあるが、豊姫は最初から俺の女だし、言うにしても急に来て言うとは思ってないだろうが言葉の通りに受け取ると嬉しかったようだ。豊姫には好きだとか愛してるとかは言ったことが無いからだろう。だから永琳も俺の横腹を抓るな

 

「そう言う意味じゃない、いや、豊姫は最初から俺の女だが、今回の意味は豊姫の力と能力が欲しいんだよ」

 

豊姫がくねくねしてたが俺の言葉を聞いてやめた。真顔で俺を見て理由を聞く。いつも笑顔な豊姫だが真顔になるとは。俺の言いたいことも分かってるんだろうか。

 

「なぜ、私の力と能力が必要なんですか」

 

「月人を俺が乗っ取る為だ」

 

豊姫は急に吹いて顔を横に向け口を手で押さえて笑いをこらえている、笑わせる為に来たんじゃないんだが。永琳も苦笑してるし

 

「ひ、弘さん、諏訪の国に月から使者が来て月に戻れと言われたんでしょう。何の為に乗っ取るかは予想が付きます。大和の時と似ていますからね、今の状況」

 

知っていたのか、じゃあ初めから教えてくれてもよかったんじゃ。それと大和を俺が乗っ取っている事を知っているとは・・・・あれについては情報を漏らしていないはずなんだがな、月人にばれたら大変だったからな。俺が考えてたら豊姫が笑顔を向けてきた

 

「教える必要はありませんでした、なぜなら弘さんと八意様2人がいるのですよ。私が教えなくても解決するでしょう」

 

豊姫が俺と永琳を笑顔のまま見てきた、豊姫は鈴仙から桃と包丁とまな板を受け取りまな板の上で桃を切り始めた。いつもは桃を齧るのに今日は切るのか。女子力を見せようとしてるのだろうか。都市があった時は豊姫は料理がからっきし駄目だったはずなんだが、成長したんだな。

 

「まさか月を乗っ取ると言うとは思いませんでしたけどね。前に一度大和を乗っ取ってますが月を乗っ取るのと、大和を乗っ取るのは天と地の差がありますし」

 

軽く笑いながら豊姫が呟く。そこま面白かっただろうか。まあいい、悪い印象を受けた訳では無いようだし引き込むか。鈴仙は驚いている、初めて表情が変わったところを見た気がする。俺が鈴仙を見てるのに気付いたのか、無表情に戻った。鈴仙は無表情のまま目を閉じ後ろに控えている

 

「じゃあ手を貸せ、豊姫。お前が欲しいんだ」

 

「・・・・・条件があります、これを飲んでくれたらいいですよ」

 

右手の人差指を立てて、俺に条件を要求してきた。無理難題な要求は困るぞ、俺と永琳でも出来ない事があるし。永琳が内容を聞く

 

「その条件は何かしら」

 

「簡単です、弘さんと八意様が月を乗っ取ったら私を仕事させないで下さい、そしたら私は自由に月に行ったり、地球に来たり、竜宮城で輝夜と過ごせます」

 

そこまで仕事をしたくなかったのか、気持ちは分かるぞ。まあいい、これで成功の4割から7割になった後は・・・・・・まずは豊姫にお礼をしよう。何が嬉しいか、分からんな。数億年ほったらかしだったんだし、女が嬉しいと思う事でもするか

 

「豊姫、抱いてやるから来い」

 

「抱いてくれるんですか!?でも・・・・八意様を抱いたんですか?抱いてないなら先に八意様からじゃないと・・・・・」

 

「いいえ、私はまだ抱かれてないわ。だから先に私を抱きなさい」

 

今のは俺の言い方が悪かったな、永琳が俺の胸ぐらを掴んで来たし、間違いだと否定しなくては。このままでは俺が月に行く前に抱く羽目になってしまう。月人を捕らえたのはいいが、時間をかけ過ぎると月にいる月人に気付かれるだろう。疾風迅雷の如く行動しなければならない、一刻の猶予も許されないのだ。だから抱く暇なんてない、

 

「す、すまん。俺の言い方が悪かった。抱きしめてやるって意味だ」

 

「ああ、そう意味でしたか。残念です・・・・ですが抱きしめても欲しいですが私はもう一つの事をして欲しいです。これなら抱きしめながら出来ますし」

 

何とか誤解は解けた。永琳も胸ぐらから手を放し、隣に並んだ。死ぬかと思った。豊姫のして欲しい事って何だ

 

「私は抱きしめて貰ったことはありますが、キスや愛の言葉言われたりをされた事がありません。ですからキスをしながら愛の言葉を囁いてください」

 

接吻しながら愛の言葉を囁くのか、まあ、それならいいか。永琳にもやったことあるし。じゃあここは男らしく行こう。豊姫を力強く抱きしめて豊姫が俺を見上げてる状態だ。接吻をした。数秒経ったら接吻をやめ

 

「豊姫、愛してる。俺の為に身も心も捧げ、月人を全員を掌握する為に力を貸せ」

 

「はい。最初から捧げていますが、私は弘さんに身も心も捧げます。一生あなたの女として・・・・・そして私は力も能力も全て弘さんの為に使います・・・・・・」

 

豊姫は俺に抱きしめられながら寄り添ってきたので、抱きしめる力を強くして逃げられないようにした。あ、胸を揉んでおこう、ふむ、手に平にちょうど収まるサイズか。右手で豊姫の胸を揉んだら甘い吐息が豊姫から出てきた。後ろからため息が聞こえてきたので永琳だろう、だが俺は止まらんぞ。鈴仙は俺と豊姫を見てる、ガン見だ。だが無表情だ。何も思わないのだろうか、実は頭の中ではお喋りで恥ずかしがり屋なのかもしれん、いや無いか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

抱きしめ終わった、豊姫はずっと締まらない顔だ。数億年ほったらかしだったからだろうか、数分経ったら豊姫が動き出し顔の表情を緩くしたまま俺に近づいてきた

 

「最終確認なんですが、月人を皆殺しにするとは考えてないんですよね?」

 

「最初は月人を皆殺しにするつもりだったが今は違う。月人を俺の支配下に置けば色々助かるからな」

 

「分かりました、月人を1人も殺さないなら私は弘さんに従います。じゃあ少し準備がしたいので竜宮城に行きますね。扇子が念の為に必要ですし」

 

顔を締まらせず、質問してきた。結構大事な事なのにその顔で聞くのか・・・・・それと扇子って必要なのか、扇子を使ってどうすると言うのか。まあいいや、豊姫の事だから何も考えてない事はないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気が付いたら竜宮城にいた、鈴仙は来ていない。目の前にはあの無駄に横に長い机がある。豊姫が座って待っててください、と言い自動ドアに向かったので、待つ事にした。そしたら豊姫が入った自動ドアから誰かがこの部屋に入ってきた、輝夜かなと思い見たら知らない女がいた。俺がじろじろ見てたら、俺と永琳にの前にある机の方に行き向かい合いになったら頭を下げてきた

 

「初めまして、私の名は 永江 衣玖 と言います。龍宮の遣いという妖怪で龍神様と豊姫様の従者をしております。お2人の事は豊姫様と輝夜様にかねがね聞いております」

 

自己紹介をしてきたので、俺と永琳も自己紹介をして、衣玖は向かい合いの椅子に座った。仲良く話してると豊姫に挨拶するように言われたそうだ。色々話を聞いたが龍神の奴が最近まで竜宮城にいたそうだが、サリエルが天界を作ってから、天界に向かったそうだ。それで衣玖は龍宮の遣いと言う妖怪なので龍神の傍にいなくてはならんのだが、天界に向かうための準備に手間取っていて、豊姫は基本的に輝夜と過ごす以外は竜宮城にいないので天界まで連れて行って貰う為に豊姫がいないんじゃ行けなかったようだ、豊姫とさっき出会い天界に連れて行って欲しい事を話したら、二つ返事でOKを貰ったので、今は暇らしい俺たちが月に行く前に天界に行くそうなのでこの部屋に来たというわけだ。

ちなみに豊姫が天界に行ったことがある理由はサリエルが竜宮城に来て連れて行ったそうだ、豊姫の能力は海と山を繋ぐ程度の能力だ一度行ったことがある所なら一瞬で行ける、それが何かの役に立つかもと思いサリエルは豊姫を連れて天界に行って、それで豊姫の能力で天界に行けるらしい。豊姫は龍神の義理の娘で血は繋がってない、龍宮の遣いと言う種族の妖怪だし龍神の義理とは言え娘だから、豊姫の従者のようだ。どうしてそんな事になってるんだ、ちなみに衣玖は能力は空気を読む程度の能力だ。話をしてたら自動ドアから豊姫が戻ってきた

 

「お待たせしました、弘さん、八意様。まずは衣玖を先に天界に送りますね」

 

「豊姫様。従者である私の願いを聞いて下さって、ありがとうございます」

 

「衣玖、気にしないでください。私の従者ですが、衣玖は私の姉だとも思っています。姉の頼みなら断りませんよ、むしろ喜んで能力を使います」

 

衣玖は従者として鍛えられているのか、豊姫に向かって綺麗にお辞儀をした。綺麗に頭を下げると思った、さすがあの龍神と遣いなだけあるな。豊姫は片手を上げひらひらさせてる。衣玖は俺と永琳に向かい合いになり、また頭を下げた

 

「弘天様、八意様。お2人とお話ができて、良かったです。それと弘天様は豊姫様の夫と聞いていますが、間違いないのでしょうか」

 

「まあ、間違いではないな豊姫は俺の女だし」

 

「そうですか、じゃあ私は弘天様の従者と言う事になりますね。今から天界に向かいますがまた会った時はよろしくお願いします、旦那様」

 

ん?どういう事だ。豊姫は龍神の義理の娘だから分かるが、俺は血なんて繋がっていない他人だぞ。あと豊姫、俺の事を衣玖が旦那様と言ってから、顔がだらしないぞ。永琳はなんか考えてるし

 

「豊姫様の夫なら、旦那様は龍神様の義理の息子になります。ですから私はあなたの従者です」

 

なるほど、納得だ。どうやら俺は美人な従者を手に入れたようだ。しかし龍神の義理の息子か、あの女、俺、苦手なんだよな。まあいい、藍とてゐと衣玖で3人の従者を手に入れたぞ!!!と言っても衣玖は天界に向かうから、諏訪の国にいる訳じゃないがな。それは従者と言えるのだろうか

 

「そうか、なら龍神に愛想が尽きたその時は、諏訪の国に来て俺の従者として生きろ」

 

「かしこまりました、その時は諏訪の国に向かい旦那様の従者として生きます」

 

また頭を下げてから、俺と永琳に別れの挨拶をして豊姫のもとに向かい消えた。天界に向かったようだ。こうやって見ると人が一瞬で消えるなんて怖いな。便利だが。豊姫が思いっきり抱き着いて来た

 

「では行きましょうか、弘さん、八意様」

 

「ええ、月に行きましょう」

 

まあ、月に行くと言っても次にする事は決まってる。豊姫にいい隠れ場所が無いか聞いたら豊姫は豪邸を建てて依姫と一緒に住んでるらしい。師匠は一緒に住んでないらしいし、丁度いいな。月人を滅ぼすのではなく、生かして俺と永琳がこの先諏訪の国にいても問題を発生させないようにしなくてはいけない、豊姫から月について色々聞いてみよう

 




衣玖をやっと出せました。ここでしか出すタイミングが無かった、輝夜も出そうかと思いましたが没











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