蓬莱山家に産まれた 作:お腹減った
だから次の話からは日常回になるんじゃないかな。書かないけど
妹か、俺に妹だと。そんな事俺は知らないぞ。いつの間に妹が生まれたんだ、月人が月に行くときにはそんな話は聞いていなかった。親は妹が欲しいとはいつも言ってたが、まさかできるとは。もしかしたら月に行く日には妊娠してたのかもしれん
俺達月人は寿命の概念がないせいか、子供に中々恵まれないんだが出来るとはな
「私と依姫は輝夜の義理の姉になりますから。輝夜の世話を弘さんのお義母様とお義父様に頼まれてまして」
輝夜は地球の事が気になって豊姫に頼み地上に連れて行ってもらっているらしい、豊姫の能力を使えば数秒もかからず地球に来れるからだろう。豊姫と依姫は義理の姉と言ってるが結婚した覚えはない、俺の女ではあるが。輝夜を世話と言ってるが勉強を教えたり、家事などを教えるくらいらしい。戦いは教えてないそうだ。戦いを教えてないなら依姫は一体輝夜に何を教えているのか。頭が良かったし勉強かな。
「つまり、その子は私の妹にもなるのね、初めまして。私の名は 八意 永琳 永琳と呼んでね」
何を言ってるんだ永琳は、俺と永琳はまだ結婚してないんだぞ。妹と呼ぶには気が早すぎる。輝夜は慌てて頭を下げ、輝夜です、よろしくお願いします。永琳お義姉様。と呼ばれて嬉しいのかもう一度言ってと繰り返して輝夜に言ってる。輝夜がたじたじじゃないか。今はほっとこう
「まあ、いいか。永琳と豊姫と依姫は俺の女だし」
「そうです。八意様、そして私と依姫は弘さんの女。その事実は何があろうと変わることは無いです」
だから早く八意様に手を出して私と依姫にも手を出してください。などと言ってる、もう手を出してもいいのかもしれんな。あれから数億年経ってるんだし、俺の夢もまだまだだが近づいている。永琳が夢を認めないから俺は手を出さなかったんだし。押し倒すか。いやしかし夢を認めてくれてないのに押し倒すのもな。
「それより、月に戻らなくてもいいのか、あれから数億年は経ってるんだ、偉くなってるんだろう。仕事はいいのか」
「いいのです、仕事はいつもサボっていますから。仕事よりも輝夜が大事です。依姫がうるさいでしょうけどね」
豊姫が輝夜の頭の上に手を乗せ、撫でている。俺も仕事は良くサボっていたので豊姫を叱る事は出来ない、叱る気もないが。名は輝夜だったな、美人な女だ、まだ幼いが大人になったらいい女になるだろう。そう言えば思い出したが伊邪那岐と伊耶那美は兄と妹なのに夫婦だったらしいな、俺はもしかしたら禁断の扉を開くかもしれん。俺、神だし、神話では血が繋がった身内と夫婦なんてよくある事だし問題はないだろう。だが輝夜は子供だからまだ駄目だな。
「それよりも、今は輝夜と話してあげてください。さっきも言いましたが弘さんに会いたがっていましたし、弘さんが地球に残ってからのお話を輝夜に聞かせてあげてくれませんか、私も聞きたいですし」
地球に残ってからの話か、ほとんどは永琳と一緒にいて、地下シェルターで過ごしてたからな。話す事と言えば諏訪の国が出来た時の話から始めよう
「分かった、可愛い妹が聞きたそうだし、話そう」
俺は諏訪の国が出来てから今現在までの話を永琳と思い出しながら輝夜に話した。豊姫から聞いたんだが月に行ったときに月の妖怪がいたらしい、その名はキクリだそうだ。月の神は月読命だが月の妖怪はキクリと言う事だろうか。後この竜宮城には亀がいてその亀はペットで名は玄爺、空を飛べる亀らしい。亀が空を飛べるのか・・・・・・今思えば楽しい事ばっかりだったな。俺は恵まれてる、あとは永琳がいたと言うのがデカい。永琳がいなくちゃ俺は餓死していただろう。感謝しなくちゃな、とりあえず隣にいる永琳にお礼の気持ちを込めて輝夜と豊姫にばれないよう、背中から尻を撫でておいた。目の前には横に無駄に長い机があって、向かい合いに豊姫と輝夜が椅子に座っているので、机が邪魔して見えないだろう。何か永琳の息が荒い、発情したか
話も終わり、結構な時間が経ったと思う。この竜宮城、閉鎖空間だし時計は無いし、太陽が見えないので時間が分からないのだ。豊姫に聞こう
「豊姫、そろそろ俺と永琳は諏訪の国に帰る。諏訪の国に連れて行ってくれ」
「あ、そうですね。長話をしてしまい時間を忘れていました。分かりました、輝夜、弘さんにお礼を言いなさい」
「はい、豊姫お義姉様。弘天お兄様、面白い話を聞けて私は嬉しかったです。ありがとうございました。また来てほしいです」
輝夜は椅子から立ち上がり、机から数歩離れてからお辞儀をして感謝の意を表した。別に頭を下げられる事じゃないが、昔話しただけだし。俺も懐かしい思い出を思い出し、いい気分だ。永琳も過去の思い出を語ってどこか嬉しそうだ。輝夜にはまた来ると片手をあげ輝夜に言った。それと諏訪の国に戻る事は出来ないようだ。豊姫の能力は一度行った所にしか行けないみたいで、諏訪の国に行った事が無いから連れて行く事は出来ないそうだ。だが大和には行った事があるらしいので、大和に能力で転送してもらおう
「諏訪の国に戻るその前にお二人には見て欲しい物があります、まずはそこに行きましょう。丁度いい時間ですし」
豊姫が立ち上がり、何か思いついたようだ、丁度いい時間って時間が分かるのか。腕時計でも付けているのだろうか。下らん事を考えてると気が付いたら目の前には海があり、夕日が見える。綺麗だ
「ここは、丹後国。ここから見る夕日が好きでして、弘さんと八意様にも見て欲しかったのです」
夕日が好きなのか、確かに中々の物だ。輝夜は竜宮城に残しているらしい。輝夜は戦う事が出来ないので連れて来ないのだ、右隣には永琳がいて、左隣には豊姫がいる。ここは男として抱き寄せねばと思い2人を引っ張り抱き寄せた両手に花だな
「弘、私はあなたを愛してるわ」
「私も、弘さんを愛してます。それは依姫も同じです。こんな事が依姫にばれたら説教物ですね」
俺に寄り添う2人を抱き寄せて夕日を見る、何か最近忙しくてゆっくり出来なかった気がする。諏訪の国の為だし仕方ないがな。俺と永琳と豊姫で夕日を眺めてたら何か海の向こうから一列になって目の前の陸まで続いてるんだが、何だあれ。目を凝らすとその一列に並んだ生き物の上で何かが、いや少女だ。その生き物の上でこっちに向かいながら一つ一つ海に浮かんでる生き物を飛び越えながらこっちに来てる。いきなりだったので頭が真っ白になった。あと陸まで少しという所でその少女は立ち止まり、海の上に浮かんでいる生き物に向かってどこか馬鹿にしたような表情で何かを喋ってる。
思い出した海の上で浮かんでるの確かあれサメじゃなかったか。なぜサメが海の上で海の向こうから一列になって目の前の陸まで海の上を浮かんでいるんだ。サメが少女に何を言われたか知らんがサメたちは少女に向かって食い殺そうとしている。何かサメを怒らせるようなことを少女は言ったのだろうか。もう少しで陸に着くはずだったが陸に続いていたサメが海に沈み道が無くなり先に進めないようだ、少女は海の上に一匹だけ浮かんでるサメの上にいて蹲ってる。不味いな、どっちが悪いか知らんが助けた方がいいだろう。
「豊姫、能力を使ってあの子を助けてやれ」
「分かりました、弘さん」
豊姫に頼んで少女を俺の目の前にワープさせてもらった。目の前にいる少女は蹲っていたが、何も起こらないので周りを見たら
俺達を見て唖然としてる急だったので何が起きたか分からんのだろう。豊姫の能力で陸にワープさせたと言うと、少女はホッとして豊姫に頭を下げありがとうと言った。事情を聞いたら海の向こうの大陸から来たらしい、日本に来たかったが海を渡る手段が無かったのでサメを騙して、海を越えてやって来たようだ。それを聞いて同情の余地はないと思った。この少女、一度痛い目にあわす必要があるな。良い事を思いついた。
前に神使、要は藍みたいな神の使いの中に確か兎がいたと藍が言っていたはずだ、この少女の耳、兎みたいだし元は兎なのかもしれん。丁度いい、こいつを神使として使ってやろう。藍はずっと働いていて休みが無い。少しは楽になるかもしれん。この少女が役に立つか分からんが、そこは教育してやろう。時間だけはあるんだ。あと、神使とは神の眷族で神意を代行して現世と接触する特定の動物のことだと永琳に聞いた
「お前を扱き使う事にした。行くぞ、兎みたいな耳をした少女」
「兎みたいな耳じゃなくて兎の耳だってば!離せ!!扱き使われてたまるかー!!!!」
サメを騙したんだ痛い目を見てもいいだろう。少女の頭にある二つの兎耳を掴んで大和に向かうか
竜宮城の話を書いたし玄爺を出しました、亀ですし。キクリも出しました。2人は旧作キャラです。
今回の話は因幡の白兎です。その因幡の白兎の話は丹後国で起きたのではなく、気多郡、今で言う鳥取県で起きた話なんですがここでは丹後国で起きた話だと言う事にしてください。
あと、この話が起きるのはこの時期じゃなくてもっと昔月人が月に行く前の話なんですが、ここではこの時期と言う事にしてください。本当は鳥取県に伝わるもう一つの話の方にしようと思ってました、天照も出してましたし。ですが没
少しずつだが東方キャラが増えてきてる