蓬莱山家に産まれた 作:お腹減った
だがあの話を書きたいんだ。まだまだかかるけど。
戦力を増やした理由の一つを今回出しました、他にも理由がありますがね。
後、今回は特に後書きを読んでほしいです。
会話が噛み合ってないぞ
華扇に話があると呼び止められて居間にいる。戦力は整ってきているが情報専門がいないとのことだ。確かに情報があるかないかでは、大きく違ってくる。
だが、情報専門な人間や妖怪は聞いた事が無いぞ。後、俺と華扇は永琳に頼んで作ってもらったおにぎりを食べながら話をしている。
「情報専門の妖怪はいます、私達が出会ったあの山です。種族は鴉天狗ですね。私達鬼よりは強くないですが、強くないからこそ情報を武器に生きています」
ならば、一度その鴉天狗がいる所に向かって、交渉してくるか。あまり強くないなら、俺達、諏訪の国の戦力を交渉材料にしてみるか。一度皆に聞いてみよう。
「なるほど、分かった。だったら諏訪の国の情報役として欲しいな。もしかしたら皆の戦力を交渉材料に使うかもしれんが、構わんか」
「そうですね、無理矢理力で従えたら、良好な関係は築けないでしょう。勇儀と萃香が嫌がるかもしれませんが、私から言っておきます」
華扇は一旦おにぎりを食べるのをやめ、お皿に置き気になることを言ってきた。
「それともう一つ、気になることがあります。その事について鴉天狗に聞いた方がいいかもしれません」
「気になる事か、何を聞けばいい」
「弘様の名 蓬莱山 についてです、この名を最初聞いて思い出せなかったんですが、思い出しました。この名は確か琵琶湖がある場所に 蓬莱山 と言う山があるんです」
右手で掴んでいたおにぎりを食べようと話を聞いてたら動きが止まった。俺は今、絶句している
「私は長く生きていますが、蓬莱山 の名を持つ妖怪も人も聞いた事がありません。正直、偶然とは思えません。出来過ぎています」
確かにいくらなんでも出来過ぎている。俺の苗字が山に 蓬莱山 として名づけられているだと。これが偶然とは思えない。しかもこの苗字は月人が地球にいた時の苗字だ。それに 蓬莱山 は名門なのだ。俺と父さんと母さんしかいなかったはずだ、親族なんていなかった。他の月人が 蓬莱山 の苗字を持っている訳がない。いや、間違いなくこの3人しか 蓬莱山 はいなかった。一体どういうことだ。この時代の人間は苗字は無く名しかないし 蓬莱山 何て苗字は諏訪の国には俺と紫と幽香と諏訪子しかいない。だが紫と幽香と諏訪子に関係があるとしていったい何の関係がある。頭がパンクしそうだ。今は考えても答えは出ないだろう。気になるが鴉天狗と交渉がうまくいったら教えて貰う事にしよう。
まずは妖怪である紫と幽香に聞いてみるとしよう。もう2人はだいぶ強くなってる。毎日鍛え上げていたし、勇儀と萃香と華扇が入ってから、ますます訓練がヒートアップしていて2人の成長速度が早い。
紫は能力が強力だ、幽香の能力は紫ほどない、そのかわり、純粋な戦闘能力なら紫をはるかに上回るだろう。妖力や身体能力の高さが半端ではないのだ。紫は頭を使って戦うなら、幽香は力で押していく感じだ。
バランスがいいな。2人が組んだら無敵だな。
「紫、幽香、俺は今から鴉天狗と言う種族がいる山に向かう、もしかしたら2人の力を交渉材料に使うかもしれんがいいか」
2人はいいよと言った、もう少し悩んでもいいんではないだろうか。でも、その話をしたら2人は、交渉材料に使うと言う事は自分たちが交渉材料に使う程成長して、俺に頼られるのが嬉しいそうだ。もう守ってもらうのは嫌だそうだ。
諏訪子はそもそもこの国から出すわけにはいかん、俺と永琳が死んだら諏訪子が王なのだから。もしもの時はこの諏訪の国を守る王なんだし何かあってからでは遅い。神奈子は少しずつ成長してるが、交渉材料に使う程ではない。
永琳は俺がいない時に諏訪の国を守ってもらうし、藍は弘天神社の巫女だから出すわけにもいかんし、ルーミアは強くはない、はっきり言って下の下だろうな。でも封印されてるならそれ解けば良いんじゃね、と思った、早速向かおう。
「封印を解くって、無理よ無理。私が何回封印を解こうと思って試したけど、無理だったわ」
「いいから、頭を俺に向けろ。リボンを解くから」
今は参道にいる。それは本来の実力を封印されて、解けるほどの実力がなかったからだろう。それに俺は神だ、妖怪が出来ないことでも神ならできるかもしれん。封印は頭についてるリボンらしいので解いてみた。なんだすんなり出来たぞ。うおっまぶし、ルーミアが光りだし始めた。何だか妖気も増えてきてるし、身長も高くなってきている。
すると目の前には左手でおでこを押え、高笑いしているルーミアがいた、身長も高くなり、体つきも子供ではなくなっているリボンを解いたんだがルーミアのそばで浮いている、どういう原理で浮かんでいるんだ。
「遂にこの時が来た、まさか封印が解けるとは、まずはお前から殺してくれるわ!!」
「これは、もしかしなくても不味いんじゃないか。俺、絶体絶命」
俺に向かってルーミアが飛んで来た、まあ殺されん、こういう時のために、仲間にしたんだし。目の前になんか霧が出て来た、すると霧が集まり萃香が出て来た。萃香の能力は密と疎を操る程度の能力と聞いた。この能力を使って霧になることが出来るらしい。諏訪の国全体に霧を張り巡らせており、何かあった時は実体化し、対処すると言った感じだ。要は萃香は常に能力を使い諏訪の国全体を監視しているのだ。神社の方向から勇儀と華扇が走って来た。こうして見ると中々頼りがいがある。いつもは酒を飲むか何か食べてるだけだし。しかもまた華扇は何か口にくわえて食べている。後は任せよう。とりあえず逃げるか。神社に向かって走って行った。ダッシュダッシュ。
何か断末魔が聞こえてきたが気のせいだろう。一応勇儀と萃香と華扇には本能で動かず理性があって実力がある妖怪は生かし、諏訪の国に引き入れるように言っている。だから死ぬことは無いだろう。それに知らない仲じゃないんだし。あ、そういえばルーミア成長してるが分かるだろうか。まあ大丈夫だろう。
ルーミアが両手を後ろに縄で縛り上げられ連れて来られた。妖気からして大妖怪に匹敵するはずだが、流石に鬼3人はきついようだ。
「ほら、これルーミアだろう、何で大妖怪並に妖気が増えてるか知らないけど、仕事を増やさないでおくれ。酒が飲めないじゃないか」
勇儀がルーミアを担いで来ていたが、俺の前に下ろし、神社に入っていった。華扇は勇儀の背中について行ってる、萃香はいない、能力を使ってどこかに行ったんだろう、いや、滅多に仕事してないんだし、別に仕事を増やしてもいいと思うが。まあ、助けてくれたからいいけど。目の前にはうつ伏せで手を後ろに縛られているルーミアがいるどこか涙目だ。俺悪くないのに罪悪感を感じる。
今まで鬱憤が溜まっていたんだろう。封印されて本来の力が出ず、元は大妖怪なのに、今まで下の下になったんだから。まあ、誰かを殺したわけじゃないし咎める気は無い。それに楽しかった、殺されるかもと久しぶりに思った。俺は生きてる、死んでないんだ。神奈子はいつも俺を殺しに来るが、正直慣れてしまったのだ。だから早く神奈子を鍛え上げねば。そして俺を殺せるほどの実力を身に着けて欲しい物である。
「ルーミア、今回の事は不問にするから、安心しな。そのかわり頼みがある。これを聞いてくれたら、もう一度封印しないでやろう」
よっぽど嫌なのか、頷きまくってる。まだ内容を話していないのに。よし、これで言質は取った様なものだ。後は鴉天狗の種族の妖怪に会いに行こう。久しぶりに歩いていくか。まずは縄を解いてやろう。
もう少しで山に着く。鴉天狗に会いに行くには、山の頂上にいるそうだ。足腰を鍛えれるな、最近衰えたような気がするし。山には行ってるが猪を狩ったりしてるくらいだしな。
「おいお前!!」
誰かが俺を呼び止めた、何だ、俺、何か気に障るような事したか。ただ歩いていたはずなんだが。振り返ったらサルの顔、鶏みたいな羽が体に、ネコ科みたいな手足をしており尾がありその尾は蛇だ。なんだこの生き物
しかも言葉を喋ったぞ女声で。人間なのか、そんな風には見えんが、妖怪か。どうやら縄張りに入ったそうだ。
「すまん、知らなかったんだ。すぐに出ていくから見逃してくれ」
「いいだろう、行けるものなら行くがいい。だが、お前はここで終わりだがな!!!!」
そう言いながらさっき言った生き物の姿で俺に向かって走って来た。会話が噛み合ってないようだ。
蓬莱山と言う山は実際に滋賀県にあります。日本三百名山の一つに数えられています
ですがこの時代に滋賀県なんて呼ばれてる訳がありませんし琵琶湖の名を出しました
この時代は豊聡耳神子がまだ生まれていなく、もっと昔ですから
琵琶湖がこの時代に何て呼ばれてたかは知りませんし琵琶湖がこの時代にあったのかは知りません、ですが読んでる人が蓬莱山がどこにあるのか分かりやすいよう琵琶湖の名を出しました。
なのでここは琵琶湖でお願いします。
永琳を連れて行こうかと思いましたが没、あの弘天が永琳を連れて行かないのは
華扇から話を聞いて動揺してると思ってください
余談なんですが、実際にある蓬莱という古代中国、東の海上にあった場所があり、仙人が住むといわれていた仙境の1つがあるんです。そこで華扇を出そうと思っていたんですが没。仕方ないね。理由は16話の後書きを見てください。