蓬莱山家に産まれた   作:お腹減った

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勇儀と萃香、華扇が来たし戦力は増えた。だがまだまだ増やす。多ければ多いほどいいだろう。まずは鬼を入れた訓練だ、特に神奈子は元は人間だ、急に神になったからって、俺を殺せるほどの実力は無い。神奈子の事だし俺を殺せるとかなんとか言えば自主的に勇儀と萃香と華扇で訓練するだろう。

もしかしたら俺殺されるかも、やばいな俺も訓練しなくては。諏訪子はめんどくさがり屋なので無理矢理訓練をさせる。俺と永琳に何かあった時は諏訪子が諏訪の国の王なのだ。嫌だろうと訓練してもらう。もっと強くなって貰わねばならん。

それと藍が蔵を掃除してたら喜怒哀楽のお面を4つ見つけたそうだ。毎回しっかり掃除してるのに今日初めて見つけたらしい。喜怒哀楽のお面に埃が相当被っていてかなり時間が経っているようだ。こんなお面蔵に入れた記憶はないんだが、誰が入れたのだろうか。だがこの喜怒哀楽のお面まだ微弱だが神気を感じる。

もしかしたら、新しい神が生まれるかもしれん。まだ微弱だからまだ時間はかかるだろう確かこう言う神を付喪神と言うんだったか。道具や生き物に神や霊魂が宿った物が付喪神と永琳に聞いた。生まれたとして、男は嫌だな。女の子ならいいが。お面を綺麗にして壁に飾っておこう。喜怒哀楽のお面が壁に飾ってあると、どこか不気味だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諏訪国にある御射鹿池という場所で、猪を久しぶりに狩った。大物だ。100キロは優に超えているだろう。今は血抜きしている、斬る場所は大動脈、肺動脈らしい。そうすれば血抜きが出来て臭みが無くなる。と永琳にそう聞いた。あと血抜きしないと臭みが出るそうだ。藍に頼んで捌いて貰いこれで宴会でもしよう。

 

「問題はこの猪をどう運んだものか。ん?」

 

草が擦れる音がする、誰か来たのだろうか。こんな森林に来るなんてどんな物好きだ。それを言ったら俺もだが。妖気を感じたので見たら、可愛い妖怪だった。

また金髪だ、これで何人目だ。紫、藍、勇儀と目の前にいる可愛い妖怪で4人目だな。なんだ、俺は金髪妖怪に巡り合う運命なのか。悪くない運命だが、なんか怖いぞ。

お腹が鳴る音が響き、その妖怪は右手でお腹を押さえた。どことなくやつれているが、お腹が空いているのだろうか。

 

「お腹が減ったの。人間はマズいけど、仕方ないし、あなたを食べたいわ」

 

「ならば、この猪を狩ったばかりだしこれを食え、食いたいなら俺についてこい」

 

猪を両手で持ち上げるが、お、重い。100キロは優に超えてるからきつい。俺、神なのに100キロの物も軽く持てないようだ。人間の時だったら持つ事さえ不可能だっただろうが。

 

「初対面なのにいきなりついて来いってどういう事よ。私は妖怪なのよ、もう少し疑ったらどうなのよ」

 

などと言ってるが最初から疑ってかかったら、前に進めない。仲良くなる為にはまず、相手を信用しなければならん。だから俺はまず相手を信じるんだ。

それで仲良くなったら儲け物、仲良くならなかったら仕方ない。全人類と妖怪や神全部と仲良く出来るなんて思ってないしな。それでも仲のいい相手は多いほうがいい。だからまずは、人間だろうと人食い妖怪だろうと信じるさ。それに何かを疑って生きてたらきりがない。そんな人生は疲れるからお断りだ。騙されたら騙されただな。諏訪の国の民を喰ったら殺すまでだ。

まあ、喰わせ無いように気を付けるが。俺も出来る限り可愛い妖怪は殺したくない。

 

「いいから来い、そしてこの猪を運ぶのを手伝え。腹減ったんだよ」

 

「無理に決まってるでしょ、ただでさえ封印されて力が出ないっていうのに」

 

俺一人で運ぶのか、血抜きしてるが猪の血がべったりと俺の服に付いてしまっている。気持ち悪いので早く帰って着替えなければいけない。それに早く運ばなくては猪が痛んでしまう。永琳と藍に調理を頼ばねば。

そしたらまたお腹が鳴る音がした。俺じゃない、という事はさっきの妖怪だ。見たらお腹を押さえてもう限界といった感じだ。このままでは喰われる。食料として食われてしまう。それはマズいので急ごう。俺と妖怪の女は神社に向かった。

 

 

 

「まだ修行中とはいえ、藍の料理はマズくないだろ」

「美味しいわ」

 

神社に着いたが凄い食べっぷりだ。

見ていて気持ちがいい。よほど腹が減っていたんだろう、今は永琳と藍が料理を作ってる。宴会はまだしていないので猪は使っていない。

紫と幽香は遊びに行ってていない。勇儀と萃香は酒を飲みながらつまみを食ってる。華扇は肉まんを食ってはいるが。前々から思ったんだが華扇はいつ見ても何かを食べてる気がする。諏訪子と神奈子はのんびりお茶を飲んでいて、平和でいい。永琳と藍は料理で忙しいみたいだが。宴会を開く準備をしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宴会で勇儀と萃香は大笑いしながら飲みまくり華扇は程々に飲んでいたが、料理を食いまくっていた。食いしん坊キャラだったみたいだ。紫と幽香に酒を飲ませたが妖怪だからか酒に酔わず黙々と飲んでいた

顔はほんのり赤かったが。金髪の妖怪は寝たようだ。久しぶりに満腹になったのかもしれん。最初あった時やつれてたし。今はそこまでやつれていないが。このまま置いとくのもあれなので、神社に連れて行って寝かせてやろう。

 

こいつの喰いっぷりを見たらお腹へった、何か藍に夜食でも作ってもらおう。藍に夜食を頼もう。

金髪妖怪は熟睡してるので、布団に寝かせて置くか。確かこいつ俺と出会った時に俺を喰おうとしたが、人食い妖怪なのかもしれん。

俺が神だと気付いてなかったようだが。永琳と紫、幽香、藍、勇儀と萃香に華扇は襲われても大丈夫だろうが、問題は諏訪子に神奈子だなまだ二人ともそこまで強い訳じゃ無い。一応近くで寝ておこう。

藍がおにぎりを持って来てくれたので藍に礼を言い、寝る前の挨拶を言っておにぎりを食って寝た。

 

次の日名前を聞いたらルーミアと言う名だそうだ。名を名乗ったら永琳と藍に美味しかった、ありがとう。と頭を下げた。

お礼を言われて悪い気はしないのか、2人は照れていたが。しかし、何か、見た感じ弱そうだし妖気もそこまである訳じゃ無い。だが、実はすごい力を秘めているような気がする。封印されて力が出ないって言ってたし。

面白そうだから諏訪の国に置いて置こう。諏訪の国の民を喰ったら殺すけど。喰わせない様にルーミアの胃袋を永琳と藍が掴むだろう。一度食ったらまた食いたくなる味だ。俺も永琳と藍のご飯が無いと死ぬし。永琳と藍には感謝しなくてはならん。

 

 

 




よく考えなくても永琳、紫、幽香、藍、諏訪子に神奈子に勇儀と萃香に華扇。負ける気がしない、ですが戦力は多いほうがいい。後の話を書きやすくなるんで。まあいいか、このまま行こう行こう。どうせ戦闘は省くんだから


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