蓬莱山家に産まれた   作:お腹減った

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今回は出したかったキャラの名前が出ます、オリキャラではありません。




まだ酒を飲むのか

さ、流石に神が飲んでも酔わない酒でも、100回以上飲んだら腹に溜まったぞ。強敵だった、この数億年で一番の敵だと言ってもおかしくは無いだろう。

だが、勝った。これで勇儀と萃香と華扇は俺の国に来てくれる。勇儀と萃香、華扇は今は寝ている。正々堂々と勝負したわけじゃないが、諏訪の国がつまらないと思ったら出て行ってもいいと言ったし、強制じゃないからいいだろう。

永琳と俺が造った酒なのに、ここまで飲むとは。少々鬼を舐めていたかもしれん、反省しなければならんな。

 

「大丈夫?お父さん。頭痛くない?立てる?」

 

俺は胡座していて頭を手のひらで押さえている。紫が俺の眼の前に来て俺の顔を覗き込むように伺う。酔わん酒を造ったから、頭は痛くないが腹がたぷたぷだ。さ、さすがに体を鍛えても胃は鍛えられんので仕方ないか。

 

「ゆ、紫。スキマを開いて神社に連れて行ってくれ。」

 

「分かった。すぐに開くね」

 

紫がスキマを開き勇儀と萃香と華扇を連れて神社に戻った。神社に着いたらまず藍を呼び、居間に布団を敷いてもらい、勇儀と萃香と華扇を寝かせた。さすがに飲ませすぎたようだ。

吐かないか心配だが。まあ大丈夫だろう、その時は掃除しよう。永琳が肩に毛布を掛けながら居間に来た、酒を造ると言った時点で、予想してたのか勇儀と萃香と華扇が居間で寝てても驚かずいつも通りだ

 

「やっぱり、鬼を連れて来たのね。見た感じ泥酔してるみたいだし、大方、鬼と酒飲み勝負でもしたんでしょう」

 

「ばれてたのか」

 

「当然よ、数週間前に藍から話を聞いて何か考えて上の空だったんだし、次の日には急に酒を造るぞ、なんて言ってきたんだから」

 

さすが永琳俺の考えは読まれていたみたいだ。まるで熟年夫婦みたいだな。数億年いたから強ち間違いでもないだろうが。声が聞こえて来たので見たら萃香がまず起きたようだ。起き上がって周りを見ている。

 

「どこだい、ここは。私達は確か酒飲み勝負して寝ちゃったみたいだけど」

 

「ここは諏訪の国で俺の神社だ。寝てたから連れて来たんだよ」

 

ふーん、私達負けたんだね。覚えてないけど、ここまで酔ったのは久しぶりだよ。と呟いた。どこか晴れ晴れとした表情だ。勝ったから諏訪の国の一員になってほしいが、それは諏訪の国を気に入った時の話だ。だから今はまだ諏訪の国に仕えてる訳じゃ無いし、俺の女でもない。

萃香が立ち上がり俺の前に跪いた、急だったので、反応できなかったが何を言うつもりだろう。しかも鬼が神に跪くなんて並大抵の話じゃないだろう。約束を守ろうとしているのかもしれない。

 

「私達は、あんたに、弘に、鬼が得意な酒飲み勝負で負けたんだ、約束通り私達は諏訪の国に仕えて弘の女になるよ」

 

跪きながら頭を下げて約束は守ると言ってきた。だがさっきも言ったが強制じゃない、正々堂々勝負して勝った訳じゃ無いんだ。だからまずは諏訪の国を見てもらおう。

 

「跪くのはやめてくれ、酒飲み勝負をする前にも言ったが、まずは諏訪の国が面白いか。勇儀、萃香、華扇が仕えるに値するか見てからにしよう。そう言う約束だ」

 

萃香の頭を上げさせ俺の両手で萃香の両脇持ち立ち上がらせた、軽いな。子供体系だしな、実際の年は結構いってるんだろうけど。だから諏訪の国を勇儀と萃香と華扇に見て貰うために、勇儀と華扇が起きるのを待とう。

その間は萃香と何か食べようか。永琳に頼みつまみを作ってもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「活気があっていいですね、しかも私たちは鬼なのに諏訪の国の民は怖がりません」

 

華扇が周りにいる諏訪の国の民を眺めながら、ぽつりと言う。多分俺が一緒にいるからだろう、それに紫と幽香のおかげで、諏訪の国の民は全部の妖怪が自分たち人間を食い殺そうとしてる訳じゃ無い事を知っている。

勇儀が赤い盃に乗ってる酒を飲み、笑いながら民を見る

 

「まあ、人間に鬼だと畏れられた表情で見られたことはあるけど、ここの民は全く興味がないのか私達を見ないね。変わった国だよ」

 

萃香が両腕を首の後ろに回して、あくびをして眠そうだ。酒を飲みまくったからかまだ少し酔っているんだろう。

 

「当分はここで仕えていいんじゃない?諏訪の国が面白くなくなってつまらなくなったら私達は諏訪の国から出ていいんだしさ、もう1人にも見せたかったね」

 

もう1人?鬼は3人しかいないと聞いていたが、実は4人いたのか。しかしあの洞窟には3人しかいなかったし、もしもう1人いるなら勇儀が萃香と華扇があの時教えてくれたはずだ。俺は鬼を諏訪の国の一員として来てほしいと言ったんだから。もしいるならその鬼も仲間に欲しいな、聞いてみるか

 

「もう1人はどこにいるんだ」

 

「さあ?私達4人で最初は旅をしていたんだけど、急にふらっとどっかにいっちゃったよ」

 

どうでもよさそうに萃香が言ってるが、仲間じゃないんだろうか。いや一緒に旅をしていたならそこまで関係が悪い仲じゃない鬼だと思うが。急にどこかにふらっと行って心配の裏返しだろうか、いや、多分違うな。

 

「ふむ、その鬼の名前を聞いてもいいか」

 

「名はコンガラです」

 

華扇がお団子を食べながら俺を見て教えてくれた。華扇は甘いものが好きのようだ、さっき聞いた。コンガラか、どこにいるか分からんなら仲間に出来んな、諦めるか。いつか会えるといいが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神社に戻って来た、居間にいる。俺の反対側に勇儀と萃香と華扇が並んで3人とも笑顔だ。面白いと思ってくれたんだろうか、そうだと嬉しい。俺の国だからな。

 

「諏訪の国を見せてもらったよ、妖怪がいてもおかしいと思うはずなのに、誰も私達鬼がいても気に留めなかった。1人も見ないとは予想してなかったよ」

 

勇儀が片手をひらひらさせて諏訪の国を見た感想を教えてくれる。良かった、第一印象は大事だからな。

 

「私は、面白くなくなったら諏訪の国から出るからね。だから諏訪の国をつまらなくしないでよ」

 

萃香がひょうたんの中にある酒を飲みながら言ってきたこんな時でも酒を飲むのか。どれだけ酒が好きなんだ。あれだけ泥酔してたのに懲りてないようだ。

 

「私は甘いものが好きです、お団子も美味しかったですし。もっと他にも美味しい物や甘い物があると聞きました。だから私達はあなたに、諏訪の国に仕えます」

 

勇儀と萃香と華扇が頭を下げて来た、これで戦力は増えた、俺の夢にも近づいた、民も助かるだろう。良いこと尽くめしかない。だから勇儀と萃香と華扇を諏訪の国が面白くないと、自分たちが仕えるに値しない国だと思わせないよう頑張らねばならん。

とりあえず諏訪の国の民に、勇儀と萃香と華扇はこの国を守って欲しくて山にいた所に諏訪の国に引き込んだと言う事を、諏訪の国に連れて来たと伝えねば。まずは宴会をしよう。ちょうど鬼ころしが山のように残っている。諏訪の国の民、そして諏訪の国の一員になった勇儀と萃香と華扇に片付けて貰おう




Konngaraの名を出しました旧作の東方キャラです、詳しくは調べてください
この作品、旧作の東方キャラが出ます。まあ幽香も元は旧作キャラですがね。Konngara以外も出します。

旧作キャラも出しますしこの作品は50話じゃ完結は出来ません。そもそもこの作品の終わりは紫に幻想郷を作らせることではありません、て言うか絶対に作らせません。最初から作らせる気はありませんでしたし。
私が考えてるこの先の話は多すぎて絶対完結出来ません。100話で何とか完結できるかどうかですね。いや、100話でも足りるか分かりません。だから最初から言ってますが書きません。エタるんです。

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