蓬莱山家に産まれた   作:お腹減った

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短いです

見直してたら幽香の出番が少ないと思い幽香の話を書きました


ウメ

俺の左隣に紫が、右隣に幽香がいる。神社の縁側で日向ぼっこしてる最中だ。こう気持ちいいと眠くなる。目の前には幽香が能力、花を操る程度の能力でウメが咲いている。綺麗だ、永琳に入れてもらった渋茶を飲み一息つく。幽香が俺を見て何か聞きたそうにしている。

 

「何だ幽香、聞きたいことがあるのか」

 

「お父様、永琳お母様がいるのに何で女の人を侍らせたいの?」

 

紫も興味があるのか俺に顔を向けている。俺が女を侍らす理由か。その理由は至ってシンプル、俺は楽しい人生を送りたいのだ。その楽しい人生を送るなら、嫌いな奴といるより好きな奴と居たいにきまってる。好きな奴といるのは楽しいに決まっているんだから。好きな奴と居て楽しくなかったら楽しくなることをすればいい。じっとしてるのも悪くないが。楽しい事は自分で見つけなきゃいかん。だから俺の夢は女を侍らすことなのだ。

 

「それはな、俺が女が好きだからだよ」

 

「ふーん」

 

幽香が興味なさそうに相槌を打つ。紫はウメを見ている。聞いといてどうでもいいのか、さすがにショック。悔しいので困らせてやろう

 

「言っとくが、幽香と紫も俺の女だぞ、誰にもやらん」

 

紫は顔が少し赤くなってる、幽香は表情が変わらずウメを見ている、幽香が俺を見はじめた、何だ、顔になんか付いているのか、顔は洗ったはずだぞ、まさか顔が不細工とでもいうんじゃないだろうな。幽香は結構ずばずば言うのだ。そんな事を言われたら俺は立ち直れない。永琳に慰めてもらわなきゃならん、再起不能になる。頼む、思うのはいいが、口に出すのはやめてくれ。

 

「私はいいわよ、お父様の女になっても」

 

今、何と言った。嫌われていないと思っていたが俺は娘をいつの間にか落としていたのか、気付かなかった、今の幽香は子供だが将来は美人になるだろうそれは紫もだが。そう言えば紫がさっきからだんまりだ、見たら帽子を深く被り顔を隠している。顔を見られたくないのだろうか。そこまで恥ずかしがるとは、初心な奴め。

 

「そうか、なら俺の女になれ」

 

「分かった」

 

何だこの軽さ!?もっとこう言うのはさ、うまく言葉に出来ないけどこんな軽いもんじゃないんじゃないか、女が増えるのは嬉しいが複雑だ。だが早まるな、まだ子供なのだ。期待しすぎるのはよそう。それと幽香は素直クールなのかもしれない。今俺は胡座している、この胡座した状態の足の中に入れてやろう

 

「俺の女になるなら、この中に入れ」

 

「うん」

 

一切の迷いもなく幽香が立ち上がり俺の胡座した状態の中に入って来た。こいつ・・・・出来る。今までにない女だ、これは手ごわそうだ。紫も入れてやろう

 

「紫、お前も俺の女だしこの中に入れ」

 

そう言ったら紫が帽子を深くかぶり顔を隠したままスキマを開きスキマに入っていったあれは初心な女だな。悪くない。

 

「幽香、俺はお前が好きだ。今は子供だから女にせんが、成長して美人になったら俺の女にするからな」

 

「私は愛してる。成長するその時が待ち遠しいわ」

 

間違いない、これは素直クールだ。恥ずかしいと微塵も思っていない。だがこれもいいかもしれん、幽香の頭を撫でつつウメの花を見て渋茶を飲んだ。何だか甘い気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風邪を引いた、ベットで寝ている横には永琳がいて、お粥を食べさせてくれている。さすが永琳、正に理想の嫁、俺の最初の女だけはある。永琳の隣には諏訪子がいる。

 

「父さん、神なのに風邪をひくってどういう事さ、神様が泣くよ」

 

やれやれと、諏訪子が呆れた表情で俺に言ってきた。いつもならいいが今の俺は病人なんだぞ、少しくらい甘えさせろ、そんな言葉を吐かれたら余計に風邪をこじらせる。

実の娘が冷たすぎる、こんな時は冷たくしちゃいかんのだぞ

 

「し、仕方ないだろう。俺は元は人間だ、今は神だがな。それに神は万能とかそんなんじゃないんだぞ。もう少し労われ」

 

「はいはい、喋らずにお粥を食べて、薬を飲んで頂戴。早く治してほしいんだからこじらせないでよ」

 

「ああ、永琳が女神に見える、け、結婚しよう、永琳」

 

「そんな状態で言われても嬉しくないわよ、その言葉は風邪を治してからもう一度言って婚儀を執り行うから」

 

諏訪子が溜息を出した、実の父親と母親の戯れを見せられ、あきれ果てているようだ。

そこに藍が来た、何の用だろうか。ああ、金髪美女にも看病されたい、急に永琳がお粥を地面に置き永琳の両手が俺の両頬を引っ張った。考えてることがばれるとは。まさか心が読めると言うのか。いくら天才でも心は読めるはずがないんだが

 

「主、病気の時に失礼します。実は民から耳寄りの話を聞きまして、その内容について話をしに来ました」

 

「内容は」

 

「近くの山に鬼が来たそうです」

 






俺達の戦いはこれからだ!!

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