蓬莱山家に産まれた   作:お腹減った

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藍が永琳の呼び方を主と呼ぶと前に言いましたがやっぱり永琳様と呼ばせることにしました

永琳にどう説明させるかを考えるのに疲れたもう限界だ。だが、まだ書きたい話があるんだ。
しかしこの調子で行くとそこに行くまでは数十話はかかる。だから、エタル事は出来ない。エタルけど。

そこに至る結果が同じなら過程を変えてしまえばいい




満月

諏訪の国に帰る道中俺は神奈子に聞きたい事があったので、神奈子に神になる気はないかと聞いた。最初は神になるなんて考えてなかったようだ。神になれば俺と同等の力を持つ事が出来て俺を殺せるかもしれんと言ったら、さらに考え始めた。神は不老だが不死じゃない。だから永遠に生きる事は無い。今まで人間だった奴が神になって良いのか、そこが悩みどころなんだろう。実際神になるなんて聞かれて即答できる奴は少ない。天照と同じ存在になれるぞ言うと、傾いた。これで後は諏訪の国の民に神奈子を紹介して、永琳に説明するだけだな。気が重いが、どう説得したものか。もしかしたら俺は永琳を泣かせるかもしれんな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

諏訪の国に着いたまずは神社に向かう、家族に説明しよう。神社に着くと手水舎に藍がいた。どうやら箒で落ち葉を掃いているようだ。相変わらず綺麗な金髪だ、ケモノ耳は出してない。巫女服で掃除してるのを見るのは中々いいものだ。どうやらこっちに気づいたようだ。藍にも説明しなくてはいけないので、声をかける

 

「藍」

 

「お帰りなさいませ、主」

 

「急なんだが、大事な話があるんだ、神社に永琳と諏訪子、紫と幽香はいるか?」

 

「永琳様と諏訪子様はいます、紫様と幽香様は遊びに出ています」

 

紫と幽香はいないのか、仕方ない。まずは永琳と諏訪子、藍に説明しよう。藍が神奈子を見ている、前に神奈子が来たのは大和の使者として

来て大和の支配下に入れと言われたから、また諏訪の国に来ていい気はしないのだろう。しかしこれからは神奈子は俺の女になるのだ、仲良くなって貰わねば

藍が持っていた箒を掴み、手水舎に置いて神社に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永琳と諏訪子と藍を呼び机に並んで、向かい合う俺の隣が神奈子で向かい合いは藍、永琳、諏訪子だ。何だか娘さんをくださいと言わなけらばならない場面のようだ。

藍はこちらを見て話を聞こうとしている永琳は目を瞑っている、諏訪子はあまり興味がないのかぼーっとしている。さっさと話をしよう神奈子が俺を殺そうとした事、神奈子を俺を殺しに来て面白そうだから俺の女にした事、などを説明した。俺を殺そうとした事を黙っていたら後々面倒だ。だから正直に言った方がいいだろう。悪い印象を受けるだろうが、そんなのは後になったら挽回できる。現に俺と永琳がそうだったんだから。永琳が目を開けた。

 

 

「そう、女にしたのね。納得はできないけど理解はしたわ」

 

藍と諏訪子が目を見開いて永琳を見る。今まで夢を認めないと言っていた永琳がどういった心境の変化なのか、俺は今まで生きてきた中で

一番驚いているかもしれない

 

「言っておくけど、私は夢を認めていないわよ」

 

「認めてないのに、なんでそんな冷静なんだ」

 

「昔から夢を諦めてと言っているのに、諦める気配が無いんだもの。いつかこうなる日が来ると思っていたわ。でも、さっきも言ったけど勘違いしないで。私は弘の夢を認めてないんだから」

 

「俺が殺されそうになったと聞いて何も思わんのか」

 

「思わないわ。だって約束したもの」

 

「約束だと、何の事だ」

 

「教えない」

 

つまり、神奈子を女にするのはいいけど、納得はしてないし夢を認めたわけじゃないと言う事だろうか。次は諏訪子に聞こう

 

「諏訪子はどう思う」

 

「昔から女を侍らすと言ってたし、いいんじゃない?父さんは諏訪の国の王なんだし、一夫多妻でも分不相応って訳じゃないしさ」

 

ふむ、諏訪子はどっちでもいいと、我が娘ながらどこか傍観した立ち位置にいるな。見た目は子供だが精神年齢は高いのかもしれん。次は藍だ

 

「藍はどうだ」

 

「私は主が決めたのなら従うだけです」

 

俺が決めたなら賛成という訳か、後は紫と幽香に説明しなきゃならんな、まずは諏訪の国の民に俺の女が出来た事を伝えよう。今日は宴会をするから、藍と永琳に料理の準備をお願いした。まずは諏訪の国の民を集めなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、諏訪の国の民を大事な話があると集めて、神奈子を妻にした事を伝えた。神奈子の事をこれからは神として信仰し畏れよと伝え、これから問題が起こったら、藍を、弘天神社の神の使い藍を通して、話をするようにと言った。民が歓声を上げている。ここまで喜ばれるとは予想外だ。皆に宴会の準備をするよう伝え、俺は神社に戻った、やはり地球に残って正解だな。結婚は1人までという固定概念がないから、非難を受けない。これが月人だったら白い目で見られていただろう。腹が減ったので神社に戻って永琳のご飯でも食おう、帰ったら紫と幽香がいたので、説明したらお母さんが増えたと喜んでいた。無邪気でいいものだ。永琳は複雑そうな表情で2人を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今、弘天神社の裏にある蔵に背中を預けながら月を見ていた。まさか私が神になる日が来るとは、予想できなかった。人生とは分からないものである。満月を眺めていたら、神社から銀髪の三つ編みを紫色のリボンで止めていて、赤青の服を着た女性が出て来た。名前は 八意 永琳 だったな、あいつの妻と諏訪の国の民に聞いている。私はあいつを殺すために女になったのだ、だがあいつを殺そうとしてる奴があいつの女になって諏訪の国に来たのを彼女はどう思っているのか聞いてみたくなった。最初は挨拶をしよう

 

「こんばんわ」

 

「こんばんわ」

 

これからは長い付き合いになりそうなので改めて自己紹介をしようと思い軽く頭を下げる

 

「改めて自己紹介をさせてもらう、私の名は 八坂 神奈子と申します。どうぞ、よしなに」

 

「ご丁寧にどうも、私の名は 八意 永琳 こちらこそ、よろしくお願いします」

 

彼女も頭を軽く下げお互いの自己紹介を済ます、いきなりだが今回の事を聞いてみよう

 

「貴方の事は、諏訪の国の民からあいつの第一夫人と聞いている。好いている男が私に殺されるかもしれないのに、なぜ平然としている」

 

「約束してくれたから」

 

「約束?」

 

「そう、俺の女になれって、ずっと一緒だって、昔言ってくれたの。夢は女を侍らすなんて考えてる人だけど、約束だけは破ったことはないのよ。だから私は信じてる」

 

「私には理解しがたいな、好いた男が殺されそうなら私は平然とはしていられないだろう」

 

「貴方があの人の事を好きになったら分かるはずよ。今は嫌いでも、いつか好きになるかもしれないわね」

 

「無いな、天地がひっくり返ってもそんな事にはならない」

 

「私もそうだった、最初の印象は最悪だった。でも、いつの間にか好きになったのよ、そんな物よ。それに貴方には、あの人を殺せない」

 

天照様と同じ事を言うとは、私があいつに敵う訳がないと言う事だろうか。いや違う気がする、もっと何か別の事のような気がする。だがそれが一体何なのか私には理解できない。だから私はどうして殺せないのか彼女に問う

 

「なぜ、そう思う」

 

「さあ、私には分からないわ。でもいつか分かるんじゃないかしら、もう眠いから戻るわね。おやすみなさい」

 

そう言い彼女は神社に戻った、あいつを殺せない理由は分からなかったが、何か大事な事を教えようとしてくれたのかもしれない。その大事な事が何なのか理解できる日が来るんだろうか、満月を見ながらそう考えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は今、神社の縁側に座りながら、満月を見て酒を飲んでいる。飲んでたら永琳がやってきて左隣に座った。俺が左手で持ってた酒瓶を取り杯に酒が無くなってたので永琳が酒を注いできた。俺は永琳の横腹を左手で掴み抱き寄せ、永琳は俺にもたれ掛りながら満月を見てる。お互い何も言葉を発さず、ただ満月を見て酒を飲み。無くなったら永琳が注いでくれる。最近はゆっくりできなかったが、のんびりできて良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




紫と幽香を神にしようと思いましたがこの先の展開を考えると妖怪のほうが都合がいいので神にするのをやめました


鬼殺し

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