蓬莱山家に産まれた   作:お腹減った

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まさかの10話突破、元々2話で終わる気だったのになぜだ

私はどうやら台詞が苦手のようです、書いてて大変だよ

神奈子についてはやっと考えが出たので書きます、いや書きませんが






目に物見せてくれる

目の前には人型の金がいる。どうやら命の恩人の俺と永琳の従者となり仕えたいようだ。

別に仕えなくてもいいのだが、これ以外に恩返しできる事が無いそうだ。まあいっかと思い、従者になることを認めた。

 

「私には名前がありません、だから主に私の名前を付けて欲しいです」

 

「名前、名前か……」

 

一応、金と名づけてはいるがそれは狐の時に付けた名前で、人型の時の名が欲しいそうだ。何かないかと思い金を見る。

ケモノ耳の金髪で綺麗な振袖を着ている瞳は藍色だ、他に特徴は無いし瞳の色が藍色だったので、名前は藍になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は山に行かず子供たちが遊んでいるのを木にもたれ掛りながら見ている、永琳は俺の隣で座って一緒に見てる。藍は神社で洗濯している。永琳がやろうとしたが、主と一緒にいてあげてくださいと言い洗濯をしている。永琳は最初悩んだが、お願いと藍に言い俺と一緒にいる。

永琳は諏訪子を抱いていて、諏訪子はお昼寝のようだ。子供たちが走り回ってる。どうやら鬼ごっこのようだ、

幽香が鬼で今紫を追い掛けてる。もう少しで肩にタッチ出来そうな所で紫の目の前にスキマが開きその中に入っていってスキマが閉じる。

幽香が、また能力を使ったわねと怒りながら大声で叫び辺りを探して紫を見つけようとしている。俺の隣にスキマが出てきて中から紫が出てきた。紫の能力、境界を操る程度の能力を使ってできるようだ。

空間の境界を操って離れた場所同士を繋げることができ、どんな場所でも行けるそうだ。便利すぎる。だがその便利な能力を鬼ごっこで鬼になりたくないから使うのはどうかと思うが。

幽香の能力は花を操る程度の能力だ、その能力を使って、神社の周りに花が咲きまくっている。綺麗だが、花を傷つけたりしたら幽香にボコボコにされるので、花には細心の注意を払い、気を付けている。

紫が近付いて来て、俺と永琳の間に座る。

 

「おとーさん、おかーさん、お腹すいた」

 

走ってお腹がすいたようだ永琳がおにぎりを作ってきていたので、永琳がそれを渡す。紫が受け取り、半分も一口で食べた、具は梅干しだったようで酸っぱいのか口を手で押さえ額にしわを寄せて食べている。

足音がしてきた、見たら幽香だった。頭に蜘蛛の巣が付いて服には木があちこち刺さってる、奥まで探していたようだ。

 

「紫!能力を使うなっていつも言ってるでしょ!」

 

「えー、私鬼になりたくないし、逃げるのに楽だからこれからも使うわよー」

 

「それじゃあ鬼ごっこの意味がないじゃない!かくれんぼでも見つかりそうになったら能力使うし、いい加減使うのはやめて!」

 

いつも通り紫と幽香は言い争ってる、永琳と一緒にぼけーっと眺めていたら、そこに諏訪の国の民が俺の所に来て、まずは跪いて報告する。

 

「弘天様。永琳様。お二人にお目にかかりたいと言う物が来ております」

 

「分かった、行くぞ永琳」

 

「ええ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お初にお目にかかります、諏訪の国の神よ。私は大和から使者として参った。八坂 神奈子と申します。忙しい中、諏訪の国の神として、有名なお二人にお目にかかれた事を心より感謝いたします」

 

「御託はいい、本題に入れ」

 

「分かりました。ならば、単刀直入に申します。この諏訪の国を大和の支配下に置きたく、此度は参った次第です」

 

最近大和が周りの国を侵略しているとは聞いていた、いつか諏訪の国にも来ると思っていたが、俺の国を侵略しに来たようだ。とは言え使者を先に送ってきてるから、ただの噂だったのかもしれん。聞いてた話とは違うな。しかし断ったら武力で支配しに来るだろう。それはマズい、神は俺と永琳と諏訪子しかいない、しかも諏訪子はまだ生まれたばかりだ。戦わせる事は出来ん。

妖怪の紫、幽香、藍、は俺が鍛えているので戦える、紫の能力、境界を操る程度の能力は強力だ。神を殺すことも容易いだろう。しかしこれは神の問題、妖怪をその問題に入らせるわけにはいかん。殺すのも後が面倒だし殺すのも無しだ。

諏訪の国が大和に支配されたら、紫、幽香、藍、は妖怪なので殺されるだろうそんな事はさせん。だからこの話は受けない。

 

「断る。俺は誰の支配も受けるつもりはない」

 

予想していたのか八坂 神奈子の表情は笑みを浮かべている、大和からしたら受けなくても問題ないのだ。受けたらその国を支配でき、受けなければ武力で制圧できる。

だから受けようが受けまいがどっちでもいいのだ。

 

「失礼を承知で申します。諏訪の国は大和の国に比べて軍事力が無いと聞いております。そして大和には神が大勢おり、大和の頭は、かの有名な天照様、月読命様、須佐之男様がおります。もし、大和と諏訪の国が戦争を始めたら勝ち目はないと思いますが、宜しいので?」

 

大和と聞いて薄々気づいていたが、天照、月読命、須佐之男がいるのか。これはなんとも好都合だ。これなら何とかなるやもしれん。天照、月読命、須佐之男はかつて都市にいた人間、月に行った人類だから月人とこれからは呼ぶ。月人がまだ地上にいたとき都市にいたのだ。要は知り合いだ。

言っておくが、知り合いだから何とかなるなんて思ってないし。知り合いだから、諏訪の国を支配はしないだろう。とかそんな甘い事は考えてない。もっと別の手段がある。目に物見せてくれるわ。

 

「くどい、俺は受けん」

 

「そうですか、残念です。分かりました、では私は御暇させていただきます」

 

八坂 神奈子は立ち上がり神社から出ようとする、相変わらず笑みを浮かべているので、困らせてやろうと思い俺は美人な八坂 神奈子に向かって言葉にする。

 

「八坂 神奈子。お前、綺麗な女だな。俺の女になれ」

 

八坂 神奈子は開いた口が塞がらずこちらを見ている、してやったりと俺は笑ってやった。八坂 神奈子はからかわれた事に気づいたのか、失礼する!と大声で言い早足で出て行った。

勝ち負けの問題ではないが、俺は勝った。勝利はいつも空しいものだ。

 

「私がいるのに他の女を口説かないで」

 

隣にいる永琳が俺の頬を抓ってきたので、俺は永琳を抱きしめた、機嫌が良くなるだろうと思ったが、抱きしめてからさらに力を込めて抓ってきた。

さらに怒らせたようだ。永琳がこちらを見てこの後どうするのかと俺を見ている、もう考えてあるさ。それは

 

「後手に回ると不味い、ので、先手必勝、大和に乗り込んで奇襲を仕掛けよう。だから永琳も来い」

 

「弘には常識が通用しないようね、攻められる大和が可愛そうだわ」

 

「当然だ、常識なんぞ破るためにあるんだ、俺は常識には縛られんぞ、型破りな神なんだよ」

 

「神が常識持ってるのもどうかと思うけどね」

 

数が多いと言う事は有象無象が多いだろう、だが例え雑魚でも数が多いのは厄介だ。手や足を斬ってもあまり意味がない、なら大和の頭を斬ることにしよう。

天照は頭はいいが、戦えない事を俺は知ってるし能力も持ってない事を知ってる。月読命と須佐之男は戦えるが、豊姫と依姫の様な能力は無い。ならば勝機はある。もしかしたらこの数億年で能力を持ったかもしれん、その時は逃げよう。命あっての物種だ。

そして大和の頭、天照、月読命、須佐之男を潰した暁には、大和を俺が支配する。俺と永琳が行くのだ負けるわけないだろう。負けたらやばいな、やばくなったら逃げて対策を打たねば。

生き物に争いが無くなるなんてことはないんだ。俺と永琳が勝ったら大和の民には恨まれるかもしれん、だが先に仕掛けて来たのは大和の方だ。なら自業自得だと思う。

大和まで行くのは面倒なので、紫には空間の境界を操ってもらい俺と永琳はスキマに入って大和に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 




急展開だね。

天照、月読命、須佐之男が急に出てきたと思うかもしれませんが天照と月読命は前に一度出てます、地の文で名前だけですけど、急に出てきたのは須佐之男だけですね。

頭を斬ると言ってますが殺すと言う事ではありません
何回も言い続けていますが戦闘は省きます

書き忘れたのですが、神奈子は神じゃありません人間です。それと藍は弘天神社の巫女です
藍は弘天と永琳の事を主と呼びます読みは 主(あるじ)です


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