【リリカル】海鳴鎮守府 騒動録【艦これ】   作:ウェルディ

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第五話 艦娘

 

 

全てが失われようとも、まだ未来が残ってる。

 

クリスチャン・ボヴィー

 

 

 

 

01

 

人を形作っているのは骨と肉であり、それを維持するには肉の補充が欠かせない。

鋼の骨に魔力の肉が艦娘を構成し、魔力さえ与えられれば何かを食べる必要は無い。

 

全世界が深海棲艦との戦時中と言える現在。

食料、燃料は貴重品である。

日本においては、休田の復活。

空洞化した地方農地に艦娘達が大量に滑り込み。

秋には黄金の稲穂で満たされた地域も多い。

艦娘の活躍と聖王教会の誘致によって劇的に食糧事情を改善した日本であるが……。

その総数が一億に手が届きそうな艦娘達に行き渡らせる程の食料は無い。

 

「榛名は、提督の魔力さえ頂ければ大丈夫です。

 だから提督はしっかりと食べてくださいね」

 

誰よりも血を流し、誰よりも傷つき、厳しい戦いの中で散った者も少なくない。

そんな彼女達は笑って言うのだ。

 

「夕立は食べなくても大丈夫っぽい。

 だから提督さんは、おなか一杯食べるっぽい!」

 

その言葉の数々に覚悟を決める提督は多い。

 

なかでも積極的に協力を申し出てきたのは漁協だ。

漁業従事者は、艦娘と共に船を出す。

 

「提督! ゴーヤ魚群を見つけたよ!!」

 

「大漁や!

 提督、魚を追い込むで!!」

 

始まりは遠征や出撃に出ていた艦娘が何かの足しになればと魚を取ってきたこと。

やがて、間宮や鳳翔といった料理を得手とする艦娘達が残った魚で炊き出しを始める。

漁協がこれに大きく反応を返し、各地の鎮守府が各地の漁協と手を組んで操業しはじめる。

 

艦娘が生まれた当初、最も困ったのは住居である。

生活の上で大事とされる衣食住。

衣は、バリアジャケットと呼ばれる魔力で編んだ防護服があり。

ダメージを受けると破れてしまう仕様であるが、そのダメージも砲弾クラスでないとビクともしない丈夫なもの。

汚れもバリアの言葉通り一度解除して張りなおせば新品同様である。

服としてこれ以上のものはない。

デザインにもある程度融通がきき上着やアクセサリーを付け加えて他の同型艦娘と区別化する提督は多い。

 

食事は、前述した通り。

食べれない訳でも味覚が無い訳でも無いが必須では無い。

だからと言って納得できる人は少なく。

せめてと用意しやすく物資負担の少ない飲み物やスープ類を充実させる提督が多く見受けられる。

 

基本的に艦娘の所属は海自である。

名を消された始まりの提督によって海上自衛隊員の魔力持ちが探し出され。

最初に組織された横須賀鎮守府に集う艦娘の数は5千を越えた。

 

彼女達の最初の鎮守府はテントと仮設住宅の粗末なものだった。

民間から次々と誕生する提督達とネズミ算が可愛く見えるくらいの勢いで数を増やす艦娘。

 

全ての海岸線で深海棲艦の襲撃が確認され、使えるなら猫の手でも借りたい状況。

誰もが自らを護る強力な守護者を必要としていた。

 

全国の避難所で誕生する艦娘達。

彼女らは自らの提督と共に避難所から自宅に戻り。

ビル持ち、マンション持ちの提督達は艦娘警護中の看板と共に操業を再開する。

提督掲示板では、そうした提督が他の艦娘の住居に困った提督に手をさしのべ。

街に人が戻れば仮設住宅が空き、スライドするように艦娘が滑り込む。

 

そうして彼女達は、学校のグラウンドの仮説住宅から漁協の簡易住居、提督の自宅や共同マンションと。

日本中に広がっていく事となる。

 

艤装を纏った彼女達は、とにかく力持ちだ。

幼い駆逐艦娘ですら、魔力によって強化された力で200㌔くらいの荷物ならば軽く持つ。

戦艦娘にいたってはトンクラスの荷物も一人で運べてしまう。

もちろん、持ちやすさや大きさで大きく左右されてしまうが彼女らは数が多い。

多くの場所で物資や家具などを運ぶ彼女らの姿が見られた。

狭い日本、重機の入れない場所も多く。

深海棲艦との戦いで生み出された瓦礫は多かった。

 

そして陸自が動く。

 

「各地で目覚しい活躍をし甲斐甲斐しく働いてくれている艦娘に対して海自は十分に報いていないのではないか?」

 

彼女らの本領は海であるが、陸でも十分強い。

一番弱い駆逐艦娘が装備している12㎝単装砲であるが、言い換えれば120㎜砲である。

これは自衛隊の主力戦車である10式戦車(ひとまるしきせんしゃ)と同じ口径であり。

戦艦娘に至っては35.6㎝連装砲が基本であり、口径に至っては三倍の大きさがある。

 

当然、同等の装備の敵と戦うのが前提にある艦娘の防御力は高い。

当時の戦闘艦のセオリーは自艦の砲撃に耐えられるのが基本であり艦娘もそれに準拠している。

 

陸上兵器で艦娘を倒そうと思えば最低でも戦車が必要である。

 

艤装が重いため地上では、歩くしかない彼女達ではあるが

彼女らは人型であり、艤装が邪魔ではあるが車やバイクの運転を覚えて使いこなすだけの器用さも持っている。

ならば、後はデザインの問題だ。

艤装をつけていも乗り降りや運転に支障の無いバイクや車があれば彼女らは地上でも十分な機動力を確保できる。

 

重いとは言っても戦艦娘でも乗用車程度の重さであり電車や飛行機で艤装ごと輸送される艦娘は多く見受けられた。

 

陸自が欲しがらない訳が無い。

 

「強くて、健気で、美人さんの集団を独占するのはズルくない?」

 

ぶっちゃけ本音を一行で現すとコレにつきた。

当然、陸自の隊員からも『提督』を募っており。

半信半疑で海自に出向した陸自隊員が成果を出す頃には、艦娘の生産技術は海自がガッチリと握っていた。

日本領海を深海棲艦から開放して陸自に艦娘と共に復帰した提督達が陸上で見せる活躍。

復興支援でも多大な活躍を見せる艦娘をもっと多く確保したくなるのは自然な真理と言えた。

 

だが、新規に艦娘を生み出せるのは海自で、提督になりたい人は海自に行く。

結果として魔力持ちは陸自に来なくなる。

 

そこで、サポートが十分ではない住環境を理由に介入してくる事となる。

 

そこからは上層部の殴り愛。

さして面白いわけでもなければ、話して楽しい事でもない。

 

多くの民間提督が、近場の駐屯地の支援を受けて斑模様の勢力図を築いていくこととなる。

 

 

 

 

 

02

 

居酒屋『鳳翔』

今や全国に同名の店舗が多く見られる艦娘のチェーン店である。

提督には提督同士のネットワークがあるように艦娘にも艦娘同士のネットワークがある。

そこで手いれた他鎮守府の情報は噂となって広がるし、有益な情報は積極的に交換しあう。

 

『鳳翔』や『間宮』も最初は、提督の為に取ってきた魚が余ったものを融通しあって炊き出しを始めたのが開店の切欠である。

艦娘が自主的に始めたものであり、店舗の設営などは提督が関与したものの後はノータッチ。

店を基点に連絡網が完成し、隣近所の鎮守府の緊急事態に対する即応性は何処よりも早い。

 

その経営形態から、提督同士の会合や作戦の壮行会から打ち上げなどによく利用される。

 

「提督。

 何か心配事ですか?」

 

夜も更け、暖簾を下ろした店で店主である鳳翔と提督が、漬物をつまみに日本酒を酌み交わす。

 

「心配事と言うより、厄介ごとかな」

 

苦笑いを浮かべて提督は鳳翔に告げる。

 

「あら?

 バニングスさんに船住みの提督になってくれって言われた件ですか?

 私達は、何処にだって貴方についていきますよ」

 

海運会社に艦娘ごと雇われ、タンカーに住居施設を増設したものを鎮守府として運営し海暮らしをしている提督がいる。

彼らは海上貿易の要であって全世界で活動している。

 

海外において自分を護れるのは自分のみである。

情勢が不安定な海において艦娘提督は一番の宝と言える。

その身を狙ってくるのは深海棲艦のみならず人類からの襲撃も多い。

 

『海賊』全人類が餓えて弱っても逆に元気になる人種もいるという象徴である。

世が乱れれば乱れるほど元気になり、何処にでも湧いてくる。

 

タンカーの物資、現代の魔法の杖である艤装、美人な艦娘と魔力を持つ提督。

 

海において、これほど魅力的な獲物もそうは無いだろう。

 

始末が悪いのは現地政府が一枚噛んでいる場合が結構あるという碌でもない事実である。

濡れ衣を着せて提督を拘束しようとした所も結構多い。

 

勿論、艦娘達が黙って自分の提督を渡す訳が無く。

これら『海賊』を撃滅した例は多い。

 

「いや、海鳴大学病院から要請がきてね」

 

そう言って鳳翔に見せたのは一枚の要請書。

 

「先日の魔力検査によって魔力欠乏症の可能性が浮上した患者に艤装による魔力供給を試してみたい。

 患者の魔力容量は………S!!」

 

その数値に鳳翔は驚きの声をあげる。

間違いなく、日本全国で確認された魔力持ちの中でもベスト3に入る。

 

「石田医師からの要請でね。

 原因不明の体の痺れが、艦娘と契約しすぎて魔力欠乏症になった患者の症例と似ていると報告が来た。

 検査の結果、魔力の容量はSという膨大なものでありながら残有魔力がゼロに近かったそうだ」

 

「これの何処が厄介なのですか?

 特に問題も無いと思われますが」

 

魔力保持者を保護する為に検査を行ったのだのだから病気の原因が魔力にあるとわかったのは朗報だ。

 

「そこには、彼女の経歴と保護者がなによりも問題なんだ」

 

「八神はやて、8歳。

 誕生日は6月4日。

 深海棲艦の襲撃で両親を亡くして……現在一人暮らし?

 

 ちょっと待ってください提督!!

 

 両親が亡くなったのが三年前となっていますが、その時の彼女は5歳ですよ!!

 周りは何を考えていたんですか!!」

 

提督が渡した資料を読んだ鳳翔が眦をあげて提督につめよる。

彼女は面倒見のよい鎮守府の母親役をこなしている場合が多い。

海鳴鎮守府は、駆逐艦が多く彼女はよく面倒を見ていた。

 

「その当時は、財産管理人であるギル・グレアム氏の親族が生活の面倒を見ていたそうだ。

 まぁ、追跡調査によると家事などを問題なくこなせるまで覚えた一年後くらいかな?

 面倒を見ていた女性は姿を見なくなったそうだ」

 

「児童相談所は何をしていたんですか?」

 

「当時は、混乱の中にあったからな助け合いの輪から外れて孤独死なんて珍しくなかった。

 自殺者も多かった。

 孤児に至っては自主的に保護を求める者に対応するので手一杯だったそうだ」

 

苦味のはしったしかめ面をする提督の目を真っ直ぐに見て鳳翔が言う。

 

「ウチの鎮守府で保護しましょう。

 明らかな育児放棄です。

 強権を行使してなんら問題はありません」

 

「普通ならばな。

 だが、保護者が問題だ。

 強権を行使すると最悪戦闘がおきる」

 

「それが、どうしました。

 私達は提督の指揮下にて無辜の民を守る為にいるのです。

 それが、貴方の中で正しいと信じるのであれば、

 貴方は私達に命じれば良いのです。

 

 出撃せよ!と」

 

 

その顔に迷いは無い。

彼女達は、暴力でもって民を守る為に生み出された軍艦の魂を継ぐ者達。

見た目は可憐でも戦うと決めれば迷う事は無い。

 

自分が正しいと感じ、提督が迷っているならば、迷わず彼女達は提督の背中を押す。

 

大丈夫、私達がついてるじゃない!!と

 

「サー・ギル・グレアム氏は英国の英雄だ。

 彼は深海棲艦の襲撃から祖国を救い。

 女王陛下より騎士の称号を与えられている」

 

「深海棲艦から?」

 

鳳翔が聞き返す。

敵戦力を推察するための情報には貪欲であれ。

それは、前世で痛いほどに実感した事だ。

ギル・グレアムが深海棲艦を退けたという事は自分達を同等以上の力を持っている事に他ならない。

 

「時空管理局・顧問官 ギル・グレアム。

 地球出身の魔導師で、一部門の長にもなった人物だ。

 海から押し寄せてくる深海棲艦の群れを彼と彼の使い魔二体で撃退したそうだ」

 

提督がスマホにその映像を再生させる。

 

 

 

 

 

 

老人が、二匹の猫を肩に乗せ、眼下に海を見下ろす高空から敵艦隊を見下ろしている。

老人は、懐からカードを取り出し起動する。

その身を包むのは、白と青を基本とした管理局本局の制服をアレンジしたバリアジャケット。

手に握られるのは、花の蕾のような形状の出力器を先端に持つ魔法の杖。

ただ起動しただけであると言うのに出力器に据えつけられている蒼いクリスタルからは冷気を伴う魔力が放出されている。

 

 スティンガー レイ

『Stinger Ray』

 

接近してくる敵艦隊に対してグレアムの右肩に座る仔猫が魔法を起動。

グレアムの眼前に展開される十数個の魔方陣から速度とバリア貫通能力に優れた光弾が連続で発射される。

それらは一撃も外すことなく深海棲艦を撃ち抜き戦艦ル級の装甲を打ち砕く。

 

空母のヲ級が、上空にいるグレアム達を撃ち落すべく行動を起こす。

頭部の帽子のようなモノの口が開き何百という艦載機が飛び立つ。

カラスの頭部を黒く塗り、人の歯で武装したような禍々しい艦載機は群れをなして老魔導師に迫る。

 

グレアムの左肩に乗る仔猫が、ひらりと舞い落ちる。

くるりと回転しながら軌道を修正、光を纏い、光を散らしながら人型となって艦載機の群れに迫る。

頭上に掲げるのは拳では無く、指を折り曲げた平手。

指の先に伸びるのは魔力で構成された光爪。

猫娘と敵艦載機は、微塵もスピードを落とすこと無く交錯。

猫娘は、螺旋の捻りを加え速さを得たビンタ。

艦載機は、口に据えられた機銃を放つ。

両者が交わる一秒にも満たない時間で交わされた二合の剣戟と銃撃は空間に水色と闇色の燐光を残すのみ。

機銃の銃撃は猫娘のバリアジャケットを撃ちぬけず魔力の爪は敵がクッキーであるかのようにボロボロと削り落とす。

 

少女と艦載機は、螺旋を描きぶつかり合いながら上空へと駆け上がってくる。

 

グレアムは、己の使い魔達の攻撃を受けても進行速度を落とさぬ深海棲艦を見て不動。

その顔に笑みも無ければ、驚愕も無い。

 

王者は動かない。

 

やがて、グレアムを射程に収めた戦艦級、重巡洋艦級が主砲による対空砲撃を開始する。

銅鑼を打ち鳴らすような砲音に海上がガンスモークで真っ黒に染まる。

 

 ラウンド シールド

『Round Shield』

 

突き出した刃先を中心に幾重にも光壁が展開し、敵砲弾と衝突する。

防壁はガラスを砕くように次々と砕かれる。

弾丸を使用した闘争において、弾丸が届かぬように盾を用意する。

弾丸と盾の間で繰り広げらる終わることの無い闘争。

盾は、護り手の意思を砕かせぬ為に厚く、硬く。

弾丸は、撃ち手の狂気を貫かせる為に鋭く、速く。

 

盾に込められた防護の魔力は凶弾の前に立ちふさがり。

弾に込められた狂気の意思は、魔力の力を受け盾を打ち砕く。

 

止まる事の無い進撃を続けていた深海棲艦の動きが唐突に止まる。

目に見えぬ程細い光の輪が、蜘蛛の巣の如く張り巡らされている。

 

そこで、初めてグレアムの瞳に熱が宿り。

楽団の指揮者の如く杖を振り上げる。

 

 スティンガー ブレード・エクスキューション シフト

『Stinger Blade Execution Shift』

 

高らかに謳い上げる声と共に上空に展開された数百の剣が蜘蛛の巣に捕らえれた艦隊に襲い掛る。

その剣の津波は、深海棲艦を覆いつくし、蹂躙する。

時折おきる魔力刃の爆散による爆煙をひきながら眼下の海に数十メートルは届こうかという水柱を作り上げた。

 

 

開始、1分。

両者の間で交わされた攻防は数百を越え。

 

王者は、悠然と上空に佇み。

侵略者は、海底へと叩き帰される。

 

 

 

 

「すさまじいですね」

 

鳳翔は、口に手を当てて息をのむ。

 

「正直、正面からは勝てる気がしない。

 彼は現在、宮廷魔導師として英国軍に魔法を指導している。

 まぁ、これもはやて嬢を一人にした理由の一つだろう」

 

「ならば、一緒に英国へ連れて行けばいいだけの話です。

 見た限り、彼がいれば安全面は万全、渡英に問題は無いはずです。

 混乱していた日本に残す理由がありません」

 

提督の言葉を鳳翔は、即座に否定する。

 

「難しかったろうな。

 俺もそうだったが、未知の外敵に対抗できる新技術を持つものというのは狙われる。

 俺は名を失い。

 親兄弟は保護の名の元に電話もできない。

 英国は日本と立地条件がほとんど変わらない。

 国民も魔法というものを素直に受け入れる素地がある。

 国民に銃の所持を認めていないから管理局法の受け入れもスムーズだ。

 なにより、管理局顧問官とに直接コネがある。

 だから、彼女狙い目だ。

 イングランド、スコットランド、アイルランド。

 決して、英国は一枚岩の国家では無い」

 

「その英雄がSランク魔導師の素養を備えた幼い女の子の保護者」

 

提督は苦い顔をしながら答える。

 

「ウチで保護すると英国や管理局から直接苦情がきそうだろ?」

 

「世知辛い話ですねぇ。

 でもやるんでしょ?」

 

そんな提督に鳳翔は笑顔で問い返す。

 

「地獄の底までついてきてくれるかい?」

 

おどけたように提督が返せば、

 

「喜んで」

 

華が咲くような笑顔で鳳翔が返した。

 

「よし、全艦を集めろ。

 作戦会議だ」

 

 

そうして、『八神はやて、確保作戦』が発動される事となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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