二振りの木刀を自分の手足のように自在に操る夏凜。夕暮れの中で剣舞を披露する彼女の姿は絵になる。しかし、木刀を振るっている本人である夏凜の顔はどこか浮かない顔である。
夏凜は雑念を振り払うようにして、更に木刀を振るう。しかし、段々と形が崩れ、次第に彼女は力を抜いて木刀を下ろした。
彼女がこんな風になった原因は分かりきっている。勇者部だ。転入初日というストレスもあるだろうが、勇者部のアットホームな雰囲気が夏凜の心をざわつかせていた。
彼女自身が勇者部に感じている感情は戦闘での期待だけではない。真生のように自分を受け入れてくれるのではないかという期待もあった。実際に彼女たちは夏凜のことを積極的に受け入れようとしてくれている。それに素直に慣れていないのは自分のほうだということは、夏凜にも分かっていた。
しかし、幼少時のトラウマをそう簡単に克服できるほど夏凜は強くはなかった。もし、素直になったときに自分が受け入れられなかったら? 見捨てられてしまったら? そんなことばかりを考えてしまう。夏凜に課せられた使命はあくまでバーテックスの殲滅だ。彼女自身のトラウマの克服など全く関係はないだろう。そのことが彼女が素直になれないことに密接に関係してるのもある。
バーテックスの討伐が終われば、彼女が讃州中学にいる理由も無くなる。つまり、勇者部との接点も無くなるのだ。どうせ無くなるのならば無い方がいい。そんな風に逃げ道を作ってしまっていた。
彼女は自身が鍛錬に集中できていないことを理解すると諦めたようにため息をついて、木刀をケースにしまった。
「……帰ろ」
彼女は自転車に跨り、帰路に着いた。彼女が滞在しているのはマンションだ。大赦の関係者も数人はここに住んでいる。いつも通りに自分の部屋に向かおうとした夏凜は隣に住む住人に出会った。彼は学ランを着ており、学校帰りというのがすぐに分かった。青みがかった黒髪に橙色の瞳、夏凜は現実を直視しないようにしていた。しかし、無情にも彼は夏凜へと声を掛けた。
「なるほど、隣の部屋に越してきたのはお前だったのか夏凜。その姿から察するに鍛錬でもしてたか。お前がいつ来るかとかそういう連絡が一つも来ないから、心配してたんだが……。転入する少し前位からはもうここに住んでいたんだろう? 今の今まで隣の部屋にいることを知っていながら、俺に会おうともしなかったんだな。お前に関する情報が全然入ってこないからおかしいとは思っていたんだ。そうかそうか、……情報を遮断していたのはお前だな?」
彼――――草薙真生は、夏凜にそう告げた。真生の顔は笑ってこそいるが、それは完全に貼り付けられたもので強い威圧感を発している。今までに感じたことの無い怒りを発している真生に、夏凜は何も言えずに静かに両手を上げて降参の意を示したのであった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「それで何で俺に会いに来なかったんだ? 隣の部屋なんだから、挨拶くらいしに来るのが普通だろうが」
真生は自分の部屋に夏凜を連れ込み、夏凜へと質問をした。夏凜は真生の部屋ということで若干もじもじしていたが、真生の言葉を受けて硬直する。
夏凜は何も言うことができなかった。まさか、本当のことを言うわけにもいかないだろう。それは彼女のプライドが許さない。
何ヶ月も顔を合わせていない真生に自分から会いにいくのが恥ずかしくて気まずかった。そんなことを言ってしまえば自分はどれだけ弄繰り回されるか分かったものじゃないと、彼女は本能的に感じていた。自然と表情が硬くなっていくのを夏凜は感じる。
しかし、夏凜の表情から何かを察したのか、真生は二の句も継げぬままため息をついた。
「……言いたくないんだったら、それでもいい。無事に来れただけで十分だからな。そういえば君はもう晩御飯食べたか? 食べていないんだったらなんか作ろうと思うんだけど……」
真生の思わぬ提案に、夏凜は驚く。しかし、彼女はカロリー計算までしっかりとして朝、昼、晩のご飯を食べている。真生の提案は彼女にとって魅力的なものではあったが、拒否するしかなかった。
「悪いけど鍛錬の一環として、食事をするのにも色々と考えてるのよ。予定が狂っちゃうから遠慮するわ……」
「君がちゃんとしたもの食べてるなら俺はそれでも構わないけど……。夏凜、君確か料理できないよな? 一人暮らし。料理ができない。この二つがそろってる人間は何を食べると思う?」
「……け、健康食品」
夏凜の言葉を聞いた真生は再び貼り付けたような笑みを浮かべた。心なしか額に
「年頃の女の子が健康食品やらコンビニ弁当やらばっかり食べてていいと本気で思ってるのか?」
「ちゃ、ちゃんとバランスはとってるわよ。それにニボシとサプリとうどんさえあれば最低限の栄養でも私は健康でいられるわ!」
「否定はしないんだな? コンビニ弁当のこと」
「……あ」
夏凜は自分が痛恨のミスを犯したことを知る。真生は最早貼り付けられた笑みで取り繕うことすらせずに、眉を寄せて怒筋を浮かべていた。口はうっすらと三日月形になっており、端をヒクヒクとさせている。真生は夏凜の頭の上に手を乗せ、言葉を発した。
「これからお前の食生活は俺が面倒を見る。異論は無いな?」
「別にそんなこと……」
「い・ろ・ん・は・な・い・な?」
真生は手の形を変え、夏凜の頭を掴む。そしてアイアンクローを夏凜に食らわせた。段々と強くなっていく握力に夏凜は焦りを隠さないまま、真生の提案を受け入れた。
「ないない! 異論は無いからそれ以上力入れるのはやめなさい!」
真生はしぶしぶといった様子で夏凜の頭から手を離す。夏凜は話された手にほっとしながらも、これからの自分に不安を感じざるを得なかった。
夏凜は真生と食事を済ませ、自分の部屋に戻る。最早夏凜の今日のスケジュールはめちゃくちゃであった。本来部屋に戻ったらすぐにやるはずだった金魚の餌やりを行い、それが済んだら大赦への定時報告をすみやかに行う。しかし、文字を打っている最中に勇者部の部員たちの顔が思い浮かび、彼女たちに関して文字を打ち込む指が止まった。
夏凜はしばらく考えた後に、再び文字を打ち込み始めた。
現勇者達は責任感による重圧に押しつぶされかねない。危機感があるのはいいが、この状態ではこれからが危惧される。
そのような内容を書いた夏凜は、その続きに何かを書こうとしていたが、文字を打ち込むのを止めてそのまま送信した。
彼女はそれを終えると、ランニングマシンを起動させて日課のトレーニングを始めた。走っている最中ですらも頭に浮かんでくる勇者部の姿に、夏凜は目を伏せた。
「馬鹿な連中……」
夏凜はトレーニングを終え、寝静まるまで心が落ち着くことは無かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「仕方ないから情報交換と共有よ」
夏凜は勇者部の部室に来るなりそう言った。友奈たちの頭の上にも疑問符が浮かんでいる。夏凜はそんな彼女たちの様子をニボシを食べながら見ていた。
夏凜はニボシを食べ終わると同時に再び喋りだした。
「分かってる? あんたたちがあんまりにも暢気だから今日も来てあげたのよ」
「ニボシ……?」
風は夏凜が何故ニボシの袋を持っているのかが気になったのか、それを口に出した。
「何よ。ビタミン、ミネラル、カルシウム、タウリン、EPA、DHA。ニボシは完全食よ!」
「っ……まぁいいけど」
「あげないわよ」
「いらないわよ」
「そんな情報を共有してどうする」
ニボシを絶賛する夏凜になんともいえない目を向ける風。真生はつい本題から外れかけている状態にいつもの癖でツッコミを入れる。
しかし、このツッコミはある人物によりスルーされた。
「じゃあ私の牡丹餅と交換しましょう?」
東郷美森である。まさか美森が話を積極的にずらしていくとは思っていなかったのか、真生は口を開きっぱなしであった。
夏凜は牡丹餅を見る。白い箱に入っていることで、牡丹餅の暗い色合いが強調されており、凸凹とした形が少しグロテスクに感じる人もいるかもしれない。夏凜はそう感じるタイプだったのか、訝しげな目を美森に向けた。
「……何それ」
「さっき家庭科の授業で」
「東郷さんはお菓子作りの天才なんだよ~」
友奈はまるで自分の事のように美森のことを自慢する。美森は夏凜に向かってもう一度牡丹餅を勧めた。夏凜は若干の躊躇いを見せながら、言葉を発する。
「い、いらないわよ! ……とりあえず話を戻すわよ」
落ち着きを取り戻した夏凜は、話の流れを元に戻す事を始めた。そのことに反対は無いようで、勇者部のメンバーも夏凜に話の続きを促すように彼女を見た。
夏凜は勇者部の様子を眺め、説明を始めた。
「いい? バーテックスの出現は周期的なものだと考えられていたけど、相当に乱れている。これは異常事態よ。帳尻を合わせるため今後は相当な混戦が予想されるわ」
「確かに、一ヶ月前も複数体出現したりしましたしね」
美森は自分が初めて勇者となった日のことを思い浮かべながら発言した。風たちはそれぞれ美森の持ってきた牡丹餅を食べながら話を聞いている。
勇者として自分は完成されていると自負している夏凜は、自信を持ってこう言える。
「私なら大抵の事態なら対処できるけど、貴女たちは気をつけなさい。命を落とすわよ」
命を落とす。そう言われた彼女たちの脳裏をよぎったのは友奈がバーテックスに蹂躙されていた光景だった。あのときの友奈は精霊による加護がなければ、絶命は免れなかっただろう。あれだけの猛攻を受けても耐え切ることの出来る精霊の加護だが、いくら精霊を信頼しているといえ、いつ何時限界に達するか分からないのだ。
全員が同時に神妙な面持ちになったことに疑問を抱いた夏凜だったが、命の重さに気付いたのだろうと結論付け、話を続ける。
「他に戦闘経験値を溜める事で勇者はレベルが上がり、より強くなる。それを“満開"と呼んでいるわ」
「“満開”に関しては前にこっちでも話したぞ。」
「友奈先輩が“満開”したから、その説明として話題に出てきたんでしたよね」
樹が真生の発言に補足を加える。夏凜はその発言を聞いて驚愕を示した。報告にこそ書いてあったが信じられなかったのだろう。彼女がそう思った理由はちゃんと有る。
“満開”を繰り返すことによって勇者としてのレベルが上がる。それによって飛躍的に戦闘力が上がると夏凜は思っていたのだ。だが実際は多少技の幅が広がり、威力が上がった程度。たった一度の“満開”ではそれほど戦闘力が上がらないのか、それとも個人差があるのか。
どちらにせよ、夏凜から見た友奈は間抜けな顔をした馬鹿だ。その印象は初見の頃から変わってはおらず、むしろ強くなっている。
「本当に“満開”したの? あんたが私よりも勇者として先に進んでいるとか信じたくないんだけど」
「そんな言い方をするってことは、アンタもアタシたちと同じで“満開”したこと無いんじゃない。あれだけえらそうなこと言っておいて、アタシたちと変わりないとか……プッ」
端から見ていてもイラッと来るような顔をして夏凜を挑発する風。夏凜はお世辞にも煽りに強いわけではなく、風の簡単な挑発にもすぐに乗ってきた。
「き、基礎戦闘力が桁違いに違うわよ! 一緒にしないでもらえる!?」
「まぁ、そこはアタシたちの努力次第ってことね」
夏凜の精一杯の反論を風は軽く受け流した。友奈は風の言葉に何を思ったのか、ある提案を出した。
「じゃあじゃあ、これからは体を鍛える為に朝錬しましょうか、運動部みたいに!」
「あ、いいですね!」
「……樹? アンタは絶対朝起きられないでしょ?」
えぅ、と樹は声を漏らす。樹は風の言葉に反論することはできない。なぜなら毎朝彼女を起こすのは目覚まし時計ではなく姉の風だからだ。目覚まし時計は鳴ったとしても、熟睡をしている樹にはなんら効果は無い。ただの飾りである。
樹を笑う友奈だったが、それは自分がしっかりと起きれていればこそ笑えるのだ。
友奈に向かって、美森と真生は残酷な一言を放つ。
「友奈ちゃんも起きられないでしょう?」
「自力で起きた事まともに無いからな」
友奈も樹と同じように苦笑を浮かべる。全員でそろって笑いあって、朝錬の話は無かったことにされた。
夏凜は一連の流れを見ていたが、彼女をもってしても先程不毛なやり取りの意味を掴めはしなかった。思わずため息をついてしまうほどに。あまりにも暢気な彼女たちの様子に夏凜はこれからが心配になる。
「……何でこんな連中が神樹様の勇者に……」
「なせば大抵なんとかなる!」
「……なにそれ?」
夏凜は放たれた言葉に疑問を抱いて、その言葉を発した張本人である友奈のほうを向いた。友奈は自慢げな表情で部室のある一点を指差しながら言った。
「勇者部五箇条。大丈夫だよ、みんなで力を合わせれば大抵なんとかなるよ~!」
「……なるべくとか、なんとかとか。あんたたちらしい見通しの甘いふわっとしたスローガンね。諦めたら世界が終わるっていうのに……。そんな状況でこんなスローガンを自慢げに掲げるとか馬鹿じゃないの。全くもう……」
夏凜は多少の苛立ちを顔に浮かべたが、その苛立ちも彼女たちの和やかな様子を見て沈静化した。代わりとばかりに呆れを含んだ顔になり、渋々といった様子で口を開いた。
「私の中で諦めがついたわ……」
「アタシらは……そう! 現場主義なのよ!」
「それ、今思いついたでしょ」
「はいはい、考えすぎると禿げる剥げる」
「禿げる訳無いでしょ!?」
思わず夏凜は自らの頭を抑えて、風の言葉に過剰に反応する。その様子がより風を楽しませているのだが、彼女がそれに気がつくのは当分先の話になるだろう。
風は夏凜をからかうのをやめ、話題を変えようとした。
「はい、じゃあここから次の議題……」
「ちょっと待ちなさいよ! まだ話は終わってないのよ!」
「まだなんかあるの?」
しかし、話題を変えるのは夏凜に阻止された。言葉を遮られた風は面倒臭そうな顔をして、夏凜を見る。夏凜は黒板の方を向き、新たに何かを書き加えた。
「……“和魂システム”?」
「和魂は旧世紀における神道の概念ね。神の霊魂が持つ2つの側面のうちの一つだったはず。でも、アプリの説明にはそんなものは無かったけれど……」
友奈と美森は聞きなれない言葉に困惑を隠せない。そんな彼女たちの疑問に答えたのは、真生だった。
「“和魂システム”っていうのは、前に夏凜が話していたアップデートされた勇者システムの新機能のことだよ。詳しい説明が要るものではないけど、夏凜が話したくてうずうずしてるから代わるな」
「うずうずなんてしてないわよ。……さっき真生が言った通り、“和魂システム”は勇者システムに加わった新たな機能の名称よ。従来の勇者システムだと攻撃力が足りず、強化バーテックスの装甲を破るのは難しいと判断されて作られた機能で、精霊の加護をよりパワーアップさせてバリアだけでなく攻撃にも添加されるようにしたのよ。これだけじゃなくて、精霊の加護を一時的に失う代わりに精霊を強力な武器に出来るのがこのシステムの最も大事な機能よ。でも一時的にとはいえ精霊の加護を失うわけだから、あんたたちはとどめ以外に使わない方がいいわね。……はい説明終わり。次の議題に行っていいわよ」
割と駆け足で説明したのか夏凜は物足りない様子であったが、風の言葉を遮ったことを反省しているのか、彼女のために次の議題に入るように促した。
風は夏凜の意外な態度に目を丸くしたが、それをツッコむと長くなると感じたのか、夏凜に促されたとおりに次の議題へと移った。
「樹、よろしく」
「はい」
そういって樹は六枚の紙を取り出した。そこには“子ども会のお手伝いのしおり”と大きく書かれている。
「というわけで、今週末は子ども会のレクリエーションをお手伝いします」
「具体的には?」
「え~と、折り紙の折り方を教えてあげたり、一緒に絵を描いたりやることはたくさんあります」
「わぁ~楽しそう!」
「夏凜にはそうねぇ……。暴れたりない子のドッヂボールの的になってもらおうかしら」
「はぁ!?」
配られた紙を手に持ちながら反応を示す友奈。風は夏凜の方を向いて彼女をからかい始める。夏凜は相変わらずいい反応を見せるが、真生はその様子を見て苦笑いをする。いつも自分がやっている事を人がやっているのを見るのは複雑な気分になるようだ。
「ていうかちょっと待って。私もなの!?」
自分が参加させられるとは思っていなかったのか、夏凜は驚きを隠さない。そんな夏凜に風は一枚の紙を見せ付ける。そこに書いてあるのは夏凜の氏名と生年月日。
それは夏凜の書いた入部届けだった。
「昨日、入部したでしょ?」
「け、形式上……」
「ここに居る以上部の方針に従ってもらいますからね~」
「そ、それも形式上でしょ! それに私のスケジュールを勝手に決めないで!」
夏凜は風に向かってそう強く告げる。しかし、そんな彼女に友奈は近づき聞いた。
「夏凜ちゃん日曜日用事あるの?」
「……いや」
「じゃあ親睦会を兼ねてやったほうがいいよ! 楽しいよ~」
転入してきたばかりの彼女に休日の予定などあるわけもなく、友奈の質問にも正直に答える他ない夏凜。友奈は夏凜をよっぽど歓迎したいのか新たな目的を追加して彼女を誘った。
「何で私が子供の相手なんかを……」
「嫌……?」
友奈は眉を下げ泣きそうな表情になる。その悲しそうな様子に夏凜はうろたえる。夏凜でなくとも普通の人ならうろたえる。普段元気な分、その悲しそうな表情は見るものを必ず慌てさせるだろう。
「わ、分かったわよ、日曜日ね。……丁度その日だけ空いてるわ」
少しでも抵抗したかったのか、日曜日だけ空いていると見栄を張る夏凜だったが、それを聞いた友奈は表情を明るくさせ、本心から喜んでいることが端から見ていても分かるほど喜んでいた。
全員が揃って行ける事が決まり、風も嬉しそうにしている。
「……緊張感のない奴ら」
そう毒づく夏凜だったが、それが照れ隠しである事は明白であった。真生は夏凜の様子を微笑ましく見守りながら、安心する。
(これなら問題ないな。後は……まぁ夏凜がドジしないように見てればいいか、家も隣だし)
勇者部はまとまりかけている。新しい部員も入り、これからはよりまとまりを強くするだろう。
しかし、真生は内心複雑だった。バーテックスが再び襲撃してくるのはまだまだ先ではあるだろう。だが、再び襲撃してきたとき、彼女たちは無事でいられるのだろうか。
真生は窓の外を見つめる。その視線の先にあるものは――――
更新が遅れてしまい本当に申し訳ありませんでした!
最近の更新速度が遅い……休みも終わるので、できる限り一週間に一回のペースを保ちながら更新できるようにします。
それと今話を書いて思いました。原作の流れ通りにすると真生の霊圧が消えるみたいです。何故だ。
気になった点、誤字脱字等がありましたらメッセージ、もしくは感想欄にお願いします。普通の感想や批評も大歓迎です。
では最後に、
見つめる未来:アラセイトウの花言葉