インポテンツ提督がヤンデレ鎮守府を切り抜けるようです   作:赤目のカワズ

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第7話

 先日の事である。

 度重なる若葉の襲撃に業を煮やした俺は、二日に渡って彼女のケツをぶっ叩いた。

 そこまでは良かったものの、よりにもよってその現場を当日の秘書艦である摩耶に抑えられてしまった俺は、後日、真っ赤な紅葉を頬にくっきりと残したまま、その日の業務を続ける事になってしまったのである。

 

 「くそっ、摩耶の奴め、何も本気でぶたなくてもいいじゃないか」

 

 一日の業務を無事に執成した頃には痛みは引いていたものの、全くもって厄日で散々な一日であった。

 特別広報担当である那珂ちゃんには思いっきり笑われ、無事鎮守府の方に舞い戻ってきた大和ら遠征艦隊には呆れられる始末。

 これは酒の一つや二つ飲まなくてはやっていられないとつくづく感じた俺は、一路鳳翔の店へと足を向けていた。

 潮風が鼻腔をくすぐり、つんざくような強風が身に突き刺さる。

 思わず体を抱いてみせた俺は、自然早足となる形で、彼女の店の戸を叩いた。

 ラブリーマイエンジェル鳳翔を前にして一種の高揚感に包まれていた俺はちょっとしたオサレジョークと共に彼女の店の敷居をくぐる。

 

 「寒い! 寒いぞ鳳翔! お前の体で温めてくっ」

 

 そこで俺はその先の言葉を見失ってしまった。

 思わぬ形で出口を塞がれる格好となった吐息が、飲み込まれる形で喉元を通って嚥下する。

 思考停止に至った俺を一早く出迎えたのは、先に入店していた二人の客だ。

 

 「なんだ、お前か」

 

 「こんばんは、司令」

 

 「き、木曾。それに不知火……な、何だ、お前たちも来ていたのか」

 

 カウンターを牛耳っていたのは木曾と不知火であった。こじんまりとした店内の中で、彼女達は異様な存在感を見せつけている。

 高々二人の客が店内を占領しているように錯覚を起こすのは、彼女達の前で鎮座する、空になったジョッキのせいである事は容易に想像できた。それがいくつも並んでいるのだから、その光景は圧巻だ。

 あぶくを吸い口にこびりつかせたままのそれは、まだ空になって時間がそれほど経っていないように思える。表面に浮かび上がった結露が、冷え切ったビールの味を余韻として俺に伝えてきていた。

 俺がそちらに目をやっていると、木曾と不知火がこちらに構わぬ勢いで握りしめていたジョッキを口元にやる。

 一秒、二秒、三秒、四秒……。なみなみと注がれたジョッキの中身は、ものの数秒で彼女たちの胃袋に収まってしまった。

 その暴飲ぶりに唖然としている俺を尻目に、彼女達は次なる一杯を鳳翔に要求する。

 訊ねる事すら躊躇われるその雰囲気に呑まれた俺は、彼女達から距離を置くようにして腰を落ち着かせると、鳳翔に口元を近づけた。

 同じく調理場から身を乗り出してきた彼女にも、やはり困惑の表情が広がっている。

 

 「あ、あいつら、一体何やってるんだ? あ、今日のお通しはキクラゲときゅうりの和え物? 美味そうだな」

 

 「ああ、提督。私も、彼女達が何をもってあんな事をしているのか、全然分からなくて……」

 

 「鳳翔が分からんのでは、途中からきた俺は尚更だ。場の勢いで座ってしまったが、正直、あまり美味そうな酒が飲める雰囲気じゃないな……。今日は千歳と隼鷹を誘って、鳳翔の店はまた別の機会に回した方が賢明そうだ」

 

 「そんなっ、提督、この空間に私一人置き去りにするんですかっ?」

 

 唇を尖らせる鳳翔に、俺は二人の様子を見ながら小声で諭す。

 

 「俺だってそんな事態は出来るだけ避けたい! だがな、あいつらを見ろ、あのペースはどう考えても異常だ。あの分じゃ、直どっちかがぶっ倒れる、そん時介抱するのは俺だ。普段ならまだしも、今日みたいな最悪な気分の時にそれは御免こうむる!」

 

 「私一人にどうしろと言うんですかっ」

 

 「店に寝かせてやればいいだろ! ここなら別に風邪も引かんし、鎮守府内な事もあって変な輩に襲われる心配もない!」

 

 見れば見るほど、木曾と不知火の異常性は際立った。 

 両者が両者とも顔を真っ赤に赤らめて、虚空を見つめている。もはや視界さえも定かではないとさえ思わせるそれは、ここに至るまでの経緯、並びに二人の間での不和を予感させるものであったが、そこに口を挟む度胸がある訳でもなく、引きっぱなしの腰にそれを求めるのは無理がある。

 そんな俺を見て、鳳翔は少しでも俺の事を引き留めようとしているようだった。予め作ってあったのであろうお通しが即座に回ってくるばかりでなく、注文を聞くまでもないとばかりに大ジョッキが送り届けられる。

 鳳翔にも焦りが生まれたのであろう、勢いよくテーブルに置かれた大ジョッキはその中身を盛大にこぼし、俺の服をこれでもかと汚してみせた。

 

 「うおっ!」

 

 「きゃっ、提督、ごめんなさい! 今拭きますから!」

 

 俺の驚きに対し、鳳翔の対応は手早い。

 調理場を回って出てきた鳳翔の手にはタオルが握られており、甚大な被害を被った部分でそれを押し付ける。その手際の早さに内心感心を示していた俺だったが、その柔らかな感触が股のあたりに近づいた所でようやく、彼女に芽生えた動揺を悟る。

 

 「ほ、鳳翔! 自分で出来るから!」

 

 「あっ、その、ごめんなさい提督。私、気が動転してしまって。申し訳ありません、提督のお召し物を……」

 

 「大丈夫だ鳳翔。俺は軍人だからな。漫画の主人公ばりに、同じ服なら腐るほど持ってるし、こいつも後でしっかり洗えば問題はないさ」

 

 何か言いたげな表情を浮かべる鳳翔にサムズアップしてみせると、ようやく観念したのであろう、鳳翔は調理場の方へと戻っていく。

 包丁を握った彼女を見るに、何かしらおまけをつけてくれるらしく、その様子を見つめていると、鳳翔がはにかんだ笑みを作ってみせた。ううむ、やはり鳳翔は天使だ。そして、このお通しも実に美味い。

 思わぬハプニングに見舞われながらも鳳翔の迅速な対応に心癒された俺は、中身を十二分に貯蔵したままである大ジョッキに口をつけた。麦の味を感じさせるそれに気を良くして言うと、鋭く尖った針のような、聞く者を恐れわななかせるような声が耳朶を打つ。

 

 「鳳翔」

 

 「あっ何でしょうか木曾さん」

 

 「次の一杯を頼めるか?」

 

 「木曾さん、それ以上はよしたほうが……」

 

 「何だぁ? こいつには酒が出せるというのに、俺に出すのはないってののかい?」

 

 もはやそこらの飲んだくれの親父と何一つ変わらない。

 とはいえ、俺を引き合いに出すなと言いたくなったのを寸での所でひっこめつつ、俺は隠れるように大ジョッキを傾けるだけだ。

 酔っ払いに絡むと碌な事がないのは俺自身が証明している。

 しばらく鳳翔は懇願めいた視線を木曾へと向けていたが、やがて無駄である事を悟ると、根負けと認めると言わんばかりに新しい大ジョッキを用意してみせた。

 ここに追随してみせたのが不知火で、同じく大ジョッキを頼む彼女に、俺は鳳翔ともども言葉を失ってしまう。

 鳳翔の目配せにとうとう逃げ道を失った俺は、どことなく気負った風で彼女達に声をかけた。

 

 「な、なあ木曾。それに不知火。何があったかまでは知らんが、それ以上の飲みすぎは良くないぞ。自分じゃ分からんのかもしれんが、二人とも顔が真っ赤だ。良かったら、訳を教えてくれないか? 力になれるかもしれん」

 

 しかし、俺の言葉を二人は揃って拒んで見せる。

 沈黙と連なって首を振る二人に、どうしたものだかと思案の海に沈んだ俺は、暫くすると酒への逃避行を始めた。俺自身、酒が体に回り始めて何もかもが面倒臭くなったのだ。

 これは鳳翔も同様であったらしく、彼女は先ほどから刺身を作る事で手一杯のようであった。赤いマグロの身に、包丁が添えられ、一枚一枚丁寧に切り取られていく。

 我関せずといった仕事熱心なその姿に疎外感を感じ取った俺は、その作業を邪魔するかのように、

 

 「ふん! じゃあもう何も知らん! 二人で勝手にやってろ! 鳳翔おかわり!」

 

 「はっ、お前ともあろう者が、まさか拗ねてるんじゃねぇよな?」

 

 「なっ、す、拗ねてなどないぞ! 俺を馬鹿にするにも程がある!」

 

 からかいの視線に、俺は彼女たちと背比べをするが如く、先にも増して顔を赤くする。

 顔を真っ赤に染めている事による反動であろう、やけに狙いすました挑発をしてくるものだから俺はまんまとそれに乗せられてしまう。

 誘導させられていると頭の中のどこかで分かっていながらも、買い言葉の形式をとって口を開いてしまう。

 

 「飲みたければ勝手に飲んでろ! 何時倒れても知らんからな! 全く、こっちが心配して言っているというのに、どこまでもふざけて」

 

 「声を荒げるなよ、みっともねぇ。それに、こちとら飲み比べの真っ最中なんだ。茶化すつもりなら、後にしろ」

 

 「うぐっ……」

 

 その言葉に、俺はぐうの音も言えなくなってしまう。何より、思考回路に酒が混ざり始めたのが致命傷であった。

 しかし、間違っているのは彼女達である筈なのだから、ここで言いくるめられてしまうのは絶対におかしいという思いが心の奥底で燻る。生来の負けん気の強さは、酒に酔ってようが関係なかった。

 引き下がる事を良しとしない俺は、上気し始めた頬の照りつきを感じながら、なおも彼女たちに食い下がる。

 

 「木曾、それじゃあお前達は何でそんな事をしているんだ? しかも、そんなに意地を張ってまで」

 

 俺がそう言って問いただすと、木曾はそれまで饒舌だった口元を僅かに引き締めた。

 その様子に釣られ俺自身も気を引き締めるが、彼女の口から飛び出した言葉は、すぐには腑に落ちないものであった。

 

 「なぁ、猫っているだろ?」

 

 「猫?」

 

 「ああ、猫だ。猫はきまぐれだ。主人の家を離れ、勝手に近所で飯を食ってきたりしやがる。だがな、それが猫ってもんだ。別段その事に目くじらたてたりはしないさ。だが……」

 

 そこで話を一端区切った木曾は、ジョッキに残された中身をいっぺんに飲み干すと、熱を帯びた視線を虚空へと向けながら、

 

 「近所の奴らが、自分が飯をやっているからって、その猫の事を自分の飼い猫みたいに勘違いしちまう事だけは、絶対にあってはならねえんだ。猫は主人だけのもんだ。どんな猫にだって縄張りは存在するが、その縄張りは主人の元を中心に広がってる。猫は必ず主人の元に帰ってくるってのに、ちょっかいを出したり、ましてや首輪をつけて自分ん家の猫にしちまおうなんて考え、絶対に許してはおけねえ。主人だって、寂しくてたまらなくなるからな」

 

 「……? つまり、どういう意味なんだ?」

 

 「所有権の話だって事さ。ハッ、相変わらずお前は鈍いよ。作戦を立てている時が嘘みたいだ」

 

 その言葉にカッとなった俺は、激情に突き動かされるままに立ち上がった。ここまで馬鹿にされてしまって、腹が立たない訳がない。

 

「舐めるな木曾! つまりはあれだ! その! 木曾が飼っている猫に! 不知火が餌をあげて! あまつさえ猫の所有権を主張しだした! だから木曾は怒ってる! で、どっちが正しいか飲み比べで決めようとした! そうだな!?」

 

 俺の名推理を披露され、珍しくも木曾は驚きを表露してみせた。

 やがて口元に笑みを浮かべると、愉快気に、

 

 「ハッ、驚いたぜ。割かし、的を射ている。なぁ不知火?」

 

 「ええ、概ね、司令のおっしゃった通りです」

 

 「だろう!? そうだろう!? はっ、いい加減俺の事を見くびるな。これでも観察眼は確かなんだ。それで、だ。木曾、猫の名前は何て言うんだ? もしかして…………多摩か?」

 

 俺の渾身の一撃は場を白けさせる以上の効果は持ちえなかったようで、鳳翔までもが沈黙に徹した。木曾と不知火の視線もどことなく冷たい。

 酒に舞い上がっていた俺にとってこれ以上の鎮静剤は他になく、やるせなさに打ちのめされた俺は渋々椅子に座りこんだ。

 無論胸中に渦巻くのはとっておきの洒落が今一つ場に適さなかったからで、俺は彼女達のセンスのなさに落胆しながら、鳳翔におかわりを要求した。

 彼女へ向ける俺の視線にも、どことなく不満に重きをもったそれが込められるなど様変わりをしており、最終的にはとうとうそっぽを向いてしまっていた。

 それでも眉尻を吊り上げたりしないあたり、鳳翔には天使の素質がある。正に、鳳翔は俺の母になってくれたかもしれない存在だった。

 不知火がとんでもない事を言い出したのは、天使との甘い一時を味わっていたその時だ。

 

「別に私は、実力行使で来られても構わなかったのですが」

 

 まるで独り言のように呟かれたそれに、ジョッキへと口をつけていた俺は思わず吹き出してしまった。カウンターに飛沫が巻き散らかされる。

 思わぬ彼女の発言に度肝を抜かれた俺は、吹き出した拍子に変な所へとビールが入ってしまったらしく、しばらく咳き込まずにはいられなかった。

 目に涙を浮かべ、ようやく平静を取り戻した後に俺が取った行動は、彼女を怒鳴りつける事であった。

 酔いがあろうとなかろうと、口に出すべき言葉は自然に出てくるものだ。

 

 「こんの、馬鹿野郎! 何を言いだすんだ! そんな事をして何になる!?」

 

 歯を剥いて怒りをあらわにする俺を、不知火は事もなげにとりなす。

 

 「例えで言ってみただけだわ。それに、不知火の方からそのような手段を取る事は決してありません。ただ、身にかかる火の粉は払わなければならないという、ただそれだけの話です」

 

 「当たり前だ! それに、今のお前の言葉は木曾を侮辱しているぞ! 木曾がそのような野蛮な手段を取る筈がないだろう! ……まぁ、飲み比べが正しい手段とも思わんが。ともかく! 今の言葉は撤回しろ! いいな!?」

 

 「ええ、分かっています。ただ……」

 

 「ただ、何だ!」

 

 怒り心頭、怒髪天を突く勢いで頭に血が上っていた俺は、苛立たしげに彼女の次の言葉を催促する。

 一方、不知火はといえば、さすがに厳しすぎたであろうか、うなじを微かに見せるようにして項垂れている。その表情は伺いし得ない。

 しかし、俺はといえば、もはや不知火が何を弁解しようとした所でなんらかのいちゃもんをつけずにはおられぬ事は容易に想像出来るほど自制が効かなくなっており、問答無用で吊し上げを行おう事ばかり考えてしまっていた。

 鳳翔が指揮をとり、まな板と包丁が奏でる音が室内に響くなか、不知火はゆっくりと表をあげる。

 

 「そもそも、その猫は、不知火が先に飼い始めたんです。後から訳の分からない事を言い始め、その所有権を主張しだすぐらいなのですから、逆上して襲いかかってくる可能性も、なきにしもあらずと誰だって思うわ。……不知火は間違っていますか?」

 

 「お、おお?」

 

 予想だにしない言葉に、俺の心の中では、怒りが水泡のようにはじけ飛び、代わりに困惑が波のように押し寄せ始めていた。

 そもそも、前提がおかしいのだ。前提が間違っている。なんせ、二人とも最初から自分の飼い猫であったと主張しているのだ。

 これではどちらが正しいのかを二人に訊ねても、どちらもが各々の正当性を主張するにきまっている。不知火の先の発言も、彼女の言い分を土台にすれば十分筋は通る話である。

 しかし、あちらを立てればこちらが立たずとはよく言ったもので、不知火を信用する事は木曾を裏切る事につながる。

 そもそも、どちらもが間違っている可能性もあるのだ。彼女達が同時に一匹の猫を飼い始めたとしたのならば、もはや正当性もへったくれもない。

 どちらの側に立つべきか決めあぐねていると、ふと室内がしんと静まり返っている事に気づく。軽快にリズムをとっていた筈の包丁の音が、途絶している。

 鳳翔の方へと視線を向けると、彼女は忌々しげに眉を顰め、指を口の中へと含んでいた。

 

 「どうした、鳳翔」

 

 「すみません、実は指を切ってしまったらしく……」

 

 「見せてみろ」

 

 その言葉に不安が一気に押し寄せてきた俺は、身を乗り出して調理場の彼女に近寄る。

 血の気の引いた思いに駆られるも、その不安はすぐに霧散した。俺は彼女を安心させるように笑みを作る。

 

 「……ああ、まあこの程度であれば大丈夫だ。元々、切断に至るほどの傷をお前達が受ける事はないしな。単なるかすり傷だ。見た目もそうだし、ちょっとびっくりしただけで、今はそれほど痛みは感じない筈だ。そうだろう?」

 

 「……ええ、そうみたいです。こんな事初めてだから、つい動揺してしまって口に指を」

 

 「まぁ初めて指に包丁を落としたんだ。びっくりするのも無理はない。一応、それ以上食べ物には触らんほうがいいな」

 

 「そう、ですね」

 

 料理に絶対の自信を持っている鳳翔にも、珍しい事があるものだ。

 確かに猿でもあっても木からは落ちるであろうし、河童であっても川に流れて彼方へと運ばれてしまう事もあるだろう。

 絆創膏を取りに、鳳翔の姿が調理場の奥へと消えていく。それを見届けてから、俺は不知火と木曾の方に向きなおすと、

 

 「どうも飲み比べを続ける雰囲気ではなくなってしまったな…………不知火、木曾?」

 

 そこには、地獄絵図が広がっていた。

 青ざめた木曾と不知火。

 どちらかと言えば、不知火の方が厳しそうにも見える。

 

 「ど、どどどうした! 顔色が悪いぞ!? 嘘だよな!? まさか、そんな事ないよな!?」

 

 「……ふっ、なんだ、不安なのか? 大丈夫だ、俺を信じろ。この俺が、そんな事をしでかす筈が……」

 

 「アナタも道連れよ……!」

 

 「ああああああああああああああああああああああっ! 不知火イイイイイイイイイ!」

 

 二人から最高のプレゼントを受け取った俺は、涙を流して、今日という日が二度と来ない事を祈った。

 




二月、三月は忙しくなると思われるので、書き溜めをすべて解放します。宜しくです。

あ、文中の猫は例えですよ、例え。木曾も不知火も本当に猫飼ってる訳じゃありません。

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