クレア可愛いクレア可愛いクレア可愛い。
くっそ、トーリ代われよとか、思ったり。
次回へと繋がる回ですね、はい。
「ふふぁ……疲れた……」
「ふふ、お疲れ様でした。囮捜査ありがとうございます」
「本当にだ。全く、アイツ等には疲れさせて貰った」
「今はゆっくりと休んでください。そろそろ公都につくと思いますから」
「ん……そうさせてもらうよクレア姉」
ケルディックでの任務を終え、俺は公都行きの列車に乗っている。
クレア姉はケルディックの警備を他の憲兵隊に任せ、俺と公都に戻るようだ。
閣下への報告もあるし、妥当っちゃ妥当か。
「しかし、変装してたとは。服装も私服になっていましたね」
「流石に軍服で動く訳にもいかんだろうし。……まぁ、あの大型魔獣のせいで買い換えなきゃいけなくなったんだけど」
大型魔獣相手に私服で天ヶ瀬の技を使ったんだ、返り血を浴びるに決まってる。
いつもの仕事着じゃなかったぶん、色も落ちないし、買い直しは決定だろう。
「な、なら、今度一緒にお買い物でもいかがですか?」
「ほえ?クレア姉と?」
「む、無理にとは言いませんが、私も買いたい物とかあるのでついでにと思いましてー……」
なるほど、お互いの利害の一致ってやつか。
物事を合理的に、尚且つ効率的に考えたらそれが妥当だろう。
流石は氷の乙女、冷静な判断だ。
「そうだな、一緒に行こうか」
「え、よ、よろしいのですか?」
「断る理由が無いしね。俺も久々にクレア姉と買い物したかったし。丁度いいんじゃないか?」
姉弟水入らずってやつかな。
チーズケーキも買いたいなぁ……
「そ、それじゃあ、いつ行きましょうか。私はいつでも大丈夫なので、トーリの予定が合う日で構いませんが……」
「んじゃー………明日、明日行こう」
「えぇ、じゃあ明日………明日!?」
「う、うん。明日」
こんなに驚かれるとは。
何か予定でもあったのかね?
「ええと、それはその……心の準備がまだ整っていないといいますか、あの…その……」
何かゴニョゴニョ言ってる。
こんなクレア姉珍しいな。
「わ、分かりました。明日は丁度休日ですし、丁度いいですね、はい」
「あ、あぁ。そうだね。んじゃ、明日ね。時間は10時くらいにバリアハートでいい?」
「はい、大丈夫です。では、楽しみにしてますね」
「ん。んじゃー…寝るわー」
「はい、おやすみなさい」
楽しみな予定も出来たことだし、帝都に着くまで寝かせてもらうとしよう。
「……誤算でした。まさか明日になるなんて」
私の演算を超えるとは……。
恐るべしですね、トーリ。
「で、でも、一緒に行けることになりましたし、結果オーライですよねっ」
明日の事を考えるだけで顔が緩んでしまいます。
……はっ、いけません。まだ私は執務中、こんなことでは部下に示しが……
「………」(にへら
明日何を着ていけば……。
へ、変に着飾っても意識してると思われてしまいますね。
いつも通りの服で……いやいやいや、でもそりじゃあ逆に意識してないという意思表示になってしまうのでは!
「ど、どうすれば……!!」
結局、公都に着くまで私は頭を抱えながら悶えていました。
部下(報告しにくいなぁ……)
次回はラブラブ(?)回ですね。
本当はバリアハートに繋がる回として書こうと思ってたんですが、そうなるとストーリーで噛み合わないのでボツにしました。
原作でも一週間ぐらい空きますし。このぐらいが丁度いいのかもしれませんね。
感想、ご意見お待ちしております。