何気なく情報見てたらお気に入り数20件でした。
本当にありがとうございます!
これからも頑張って書きますので、よろしくお願いします!!
朝。
早速事件が発生した。
昨日モメていた二人の商人の出店が破壊され、物品も盗まれていた。
お互いが責め合い、そろそろ厄介なことになりそうだ。
昨日トヴァルと情報交換した結果、どうやら西ケルディック街道を進んだところにあるルナリア自然公園の管理員が急にクビになり、担当を入れ替えられたとのことだ。
本人に確認をとったところ(酔っていたが)、どうやら領邦軍が関係しているらしい。
「……これでパーツが揃ったな」
実行犯は別にいるが、その手引を行っているのは間違いなく領邦軍だろう。
武力や軍力を背景に、このような非道をする輩。
……レクター兄が止めてなかったらもう切ってたんだがな。
とりあえず、ルナリア自然公園へ向かっ……
「きゃっ」
「うおっ、す、すまな…すみません。大丈夫ですか」
考え事をしてたらぶつかってしまった。
結構勢いが強く、お互い尻もちをつく結果になってしまった。
……あ、眼鏡と帽子取れてら。
「すす、す、すみません!前を見ずに走ってしまってて……」
「あぁ、大丈夫ですよ。こちらも前を見てませんでしたから…。お怪我の方はありませんか?」
「は、はい。大丈夫です」
「アリサ、大丈夫か!」
……どうやらぶつかってしまったのは士官学院生のようだ。
失敗だ。これで顔が割れてしまった…。
仕方ない、ここは相手の印象に残らないよう……
「えぇ、大丈夫よリィン」
「全く、前を見ずに走るからだ。……っと、そちらの方大丈夫ですか?」
「えぇ、大丈夫です。ご心配をお掛けしました」
「そうですか、なら良かっ……」
「リィン?」
……っと。不味い。凄く視線を感じる。
「それでは、僕はこれで。失礼しますね」
とにかく、ここから去るのが最優先だ。
『アリサ、本当に大丈夫か?』
『何度も言ってるじゃない。大丈夫よ……どうしたの?さっきから黙ったり心配したり……』
『……あの人から、血の臭いがした。それもかなり』
『…え?どどど、どういうこと?』
『詳しくはまだわからないが……あの人は人を殺したことがある。それも何人も』
『ふ、ふへぇ!?ちょ、私危ない人にぶつかったってこと!?』
『………あの人、どこかで……』
………リィン・シュバルツァー、か。
「……なるほど、閣下が目を置くわけだ」
リィン・シュバルツァー。
八葉一刀流初段の使い手、ユン・カーファイ殿から指南を受けた若き剣士。
そして。身に鬼を宿す、俺と同類の化物だ。
いずれ、刃を交える事があるとするならば。
「恐ろしいことになるねぇ……」
その一言を出した俺の顔は。
さぞ、笑みを浮かべているに違いない。
トーリはリィンの中にいる鬼について何か知っているようですね。
まぁ、トーリも似たようなものがいるので、直感的に分かるんでしょうか。
次回はトーリの戦闘シーンが入る予定です。
上手く書けるかなー………
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