タグについての指摘がありましたので修正致しました。
まだ他の不具合があれば是非お教えください!
お待ちしております!
「ふわ……ふわぁ………」
思わず大きな欠伸が出てしまう。
もうどのくらい列車に揺られてるんだろう。
「そろそろ着くよなー…ケルディック」
俺は今、任務のためにケルディックへと向かっていた。
一応、念のための変装はしている。
帽子に眼鏡という簡単なものだが。
しっかし………
「ここ、こんなに領邦軍いたっけ……?」
「さて、と」
ケルディックについた俺は、早速任務に取り掛かる。
まずは、この領邦軍の存在についてだ。
ここはアルバレア公爵の管轄区域、ということは、当然、アルバレア公爵の息がかかってるはずだ。
もし。仮にここで何か『不審な出来事』が起きたのなら、それはアルバレア公爵の仕掛けた事になる。
「とりあえずは、情報収集だな」
ここで突っ立ってても仕方ない。
近くの酒場に寄るとしよう。
「おやいらっしゃい。昼間だってのに物好きだねぇ」
「いや。ちょっと休憩がてらと思ってね」
「そうかい。ゆっくりしてってくれな」
そう会話しながらカウンターに座る。
酒場はいろんな情報が集まる場だ。
夜にまた来るとしよう。
それに、内装は木をベースにしてるゆったりとした空間が特徴のようだ。
ここなら、ゆっくり休めるかもしれないな。
「……アンタ旅行客かい?」
「…ん、ああ。まぁね。ここの交易物でも見に来たってところかな」
席について一息つく間もなく、隣に座っている金髪の男が話しかけてきた。
何事もなく話を済まそうと、思っていたのだが。
「へぇ……その割には、『アンタから血の臭い』がするな。それもかなり」
「…ほぅ、そうかねぇ?その腰にぶら下げた物騒なモンは、何に使うことやら」
どうやら相手も得物を持っているようだ。
しかし、俺の血の臭いに気づくってことは、こいつも血を出させるような仕事してるってことか。
「……アンタ何もんだ?こんな所に何しに来た」
「……さぁ、アンタは知らなくて良いんじゃないか?お互いの目的を、潰し合いたくはないだろ?」
僅かな殺気を発し、相手の出方を見る。
どうやら戦闘する気はないようだ。
まぁ、ここでやりあう訳にはいかないことは向こうも分かっているようだし。
「…そうだな。知らない方が身のためになりそうだ。ここの珈琲はなかなか旨いんだ。一杯どうだ?」
「へぇ、そいつは楽しみだ。貰おうかな」
「よしきた。マスター!珈琲二杯頼むよ」
「あいよー!」
どうやら、俺が思っているよりもケルディックは面倒なことになってるようだな……
どう動いたものか……
そんな事を思いながら、珈琲を啜るのだった。
はい、三話目です。
酒場でトヴァルさんとエンカウントしました。
お互い戦うことを主にしてるため、こんな会話をするんじゃないかな、と思いました。
にしてはちょっと好戦的だったかな……?
うまく纏めれるよう頑張ります。
感想、ご意見お待ちしております。