最近の投稿ペースが著しく落ちていますが、失踪はしておりません。
どうか、見捨てないで………!!!
十八話
さて、そろそろ帝都が賑やかになってくる頃だろう。
もうすぐ夏至祭を控え、多くの人間が動き始める季節になってきた。
俺はというと、その夏至祭にての任務割り振りを行っているところだ。
今更だが、俺が所属しているのは【帝国軍対暴徒鎮圧部隊】という。
その名の通り、帝国軍に所属し、主に暴徒や危険人物の確保、帝国の秩序を維持する為の部隊だ。
その為、このような大規模なイベント事があると、総員で警備に当たる。
「ふむ……」
「どうされました?アイゼンブルグ特別大尉」
「……あぁ、フェイか。今部隊の配置について考えていたんだが…、どう配置しようかとな」
心配そうに見てるのは、俺の副官であるフェイ・バーネット第一秘書官。
秘書官でありながら、少尉クラスの権限を持ち、俺の執務をサポートしてくれる頼りになる部下だ。
「なるほど…、ですが、そういった執務は大佐等が行うのでは?」
「残念ながらそうはいかなくてな。権力では上の奴らがいても、実質は全く役に立たない。そんな奴らに任せて閣下に被害が出てみろ、問答無用で斬り捨てる」
「そ、そういうものでありますか…」
しっかし…面倒くさい。
俺は椅子に座って執務やらしてるよりも、外で動いている方が何倍も効率がいい気がする。
……そうだ。
「なぁ、フェイ」
「は。なんでしょう」
「俺の代わりにやってくれ」
「は。りょうか…えぇ!?」
「なんだその顔は」
明らかに、はぁ!?、みたいな顔しやがったなこいつ。
「で、ですが、お言葉ですがアイゼンブルグ特別大尉」
「ん。発言を許す」
「わ、私ごときが、その様な大務、務まる訳がありません!」
「いや、お前なら問題ないだろ。フェイの力は俺がよく知っている。寧ろ、向いてると言ってもいい」
「は、はぁ……」
困ってる困ってる。
本当に面白いなフェイは。
「それに、いい特訓にもなる。戦力配分や状況把握、対応の仕方も頭の中で演算すれば、力になる」
「……は、もしや、特別大尉は私のために…!」
「…そうだ。これはお前が成長するための過程だ。是非やり遂げ、俺にお前の実力を見せてくれ」
「は、はい!このフェイ・バーネット第一秘書官!この任務、やり遂げてみせます!」
「よく言った!それじゃあ、俺は警らに出る。後は任せたぞ」
「はい!お任せください!」
こうして、俺は面倒な執務の押し付けに成功した。
罪悪感は無くはないが、これも可愛い部下の為だ。仕方が無いことだ、うん。
……後でチーズケーキを買って行ってやろう。
トーリの副官であり、秘書官のフェイちゃんです。
とても責任感が強いが故に、柔軟な思考にはならないようです。こりゃ昇格まではまだまだだな。(ぉぃ
オリジナルストーリーについてですが、書くタイミングが分からずなかなか書けません。どうしましょ。
ご意見、ご感想お待ちしてます。