影の軌跡 〜鉄血の子供たち〜   作:もっさん。

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はい、もっさん。です。


お気に入り数が少しずつ増えてます。
やる気の源です。どんどん増えろ(ぇ

もう少ししたら、番外編みたいなもの書こうかなと思います。
内容は主にトーリの過去話みたいな感じですね笑

楽しみです。





十四話 ノルド参戦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて……っと。

気持ちの良い風邪が身体に当たる。

……うん。やっぱりノルドはいいところだ。

ここまで広く壮大な草原を目にしたら、帝国はいかに狭く息苦しいのかとさえ思ってしまう。

いや。帝国は帝国でいいところはあるんだ。

ただ、帝国には無い開放感がここノルドにはある。

 

……俺の故郷も、こんな感じだったな…。

 

「とりあえずは、爆破された共和国の基地見に行くか」

「やっとだよー。ずっと暇だったんだー」

 

俺の隣にいるガキンチョは相変わらず暇が嫌いみたいだ。

 

「んじゃ、ミリアムはアガートラムに乗って先に言っててくれ。俺もすぐに追い付く」

「了解ー。それじゃ、偵察ポイント見つけたら座標送るねー」

 

言い終わったら直ぐにアガートラムに乗り込み空を飛んでいく。

話終わってねぇのに。

 

「まあしゃあない。後で伝えるとするか……」

 

足に力を入れ、縮地を発動する。

……この場所だけは、戦争から守りたい。

そう考えながら、壮大な草原を駈ける。

 

 

 

 

 

『作戦の方は?』

『完璧だよ、同士M』

『そうですか。ですが、油断は禁物ですよ。同士G』

『おや……君が人の心配をするとはね。何か心境でも変わったのかな?』

『……茶化さないでください。私達の目的は同じ。それの為ならば私はどんな協力を惜しみません』

『それで、人の命を奪うことになってもかい?』

 

 

『私の剣は、殺人剣ですから』

 

 

 

 

 

 

そのまま平原を進んでいくと、アガートラムの姿が視認できた。

どうやら丘の上に向かっているみたいだ。

俺も丘の上に向かおうとして立ち止まる。

どうやら、何人かの集団が丘の上に向かっている気配を感じる。

………ま、まさかな。

気配を断ち、丘の方へ向かう。

そこに見えたのは、想像通りの士官学院の生徒達だった。

無論、リィン・シュバルツァーの姿も確認できる。

 

「まーたなんつう……これじゃ面倒なことになるぞ……」

 

仕方なく、ミリアムにメッセージを送るとしよう。

 

『そのまま士官学院生と行動しろ』

 

ミリアムのことだし、使えそうなら使うとは思うが。

幸い目的地はミリアムには伝えてあるし、リィン達を連れてそこに行くだろう。

俺は先行し、偵察をするとしよう。

 

 

 

 

ミリアムと離れ、一足先に石切場に着く。

……どうやら、上位三属性が働いてる。

こういう場合は魔獣が多く生息しているパターンが多い。

 

「面倒な魔獣とかいなきゃいいんだが……」

 

 

 

だが、もっと面倒な奴がいた。

 

 

「お待ちしてました」

「………おいおい、ストーカーか?」

「ちょ、何でそうなるんですか」

 

一本の居合刀を腰に下げた一人の少女が、俺の視線の先に立っていた。

 

当然、殺気を放って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




十四話、ノルド高原のストーリーになります。

なんか、書いてるとクレアよりもMちゃんの方がヒロインぽくなってしまってて悩んでます。


ひ、ヒロインはクレアなんだからねっ!(殴


……ご意見、感想お待ちしております。(痛

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