インフィニット・ストラトス ~ダークサマー~ 作:kageto
新しい職場で毎日覚えることが多くてね?余裕がそんなになかったってのもあるんです。
あと、なぜか最終話とその1話前の話(ラウラ回)をちょっと書き直してたってのもあるんです。
そんなことしてたらGWを2週間以上過ぎてたしだいです。
申し訳ないです。
夏までには間の話も書き終えて完結にもっていけると思います。
今回はあと1話投稿していきます。
さて、各種手続きの書類を嫌という程書いて、ライフライン関係の再開の処理も済ませて、戻ってきました我が家。といっても夏休みの間の10日間だけなんだけどな。
「うわ、やっべ。埃が積もってら」
人がまったく入ってなかったとはいえ、丸四ヶ月も経つと埃は積もるもんだな。あれ?人がいると積もり方が加速するだけで埃が積もるのは当たり前だったっけか?
とりあえず、リビングのテーブルだけ拭いて荷物置き場にしとくか。
「明日にはみんな来るからな。今日中に何とか目処を付けるとするか」
一人の時に気合を入れようとすると、独り言を口にしてしまうのはなんでなんだろうな。
「まったく、こんなことだろうと思ったわよ」
急に聞こえるはずの無い声がして、驚き振り返ると、リビングの入り口に鈴が仁王立ちしてた。いや、正直さ、身長がそんなに無いのにこうも仁王立ちが似合うってのも、ある意味才能だよな。
「いや、中学ん時もそうだったけどよ。相変わらず勝手に入ってくるのな」
「勝手知ったるなんとやらよ。そもそも、私達の立場っていまだ各国の候補生のままなのよ?アンタの家に行くなら、日程別にするより一緒の方が護衛とかの手続きの申請通しやすかったのよ」
うん。話が勝手に入ってきたことから、何でここにいるのかにシフトしてるんだけどさ。あと、聞き逃さなかったぞ。私達って単語。
「おりむ~。さっきぶり~」
「おじゃましてます」
「あはは。おじゃまします」
だよな。結局いつものメンバーが勢揃いなわけだ。今日だけは一人で夜をすごしたかったんだが、確実に泊まる気だよな。特に鈴。男の子の時間が・・・。割と切実なんだが。実家生活後半で処理するしかないか。さすがにずっとは泊まらないだろうし。
「よし、その口ぶりからして掃除を手伝ってくれるんだよな。キッチンと俺の部屋は俺がやるから、それ以外の所と、自分達が寝る部屋は任せた」
「はいはい。任せときなさい。食事はどうするの?弾のトコ?」
「その予定だ。蓮さんにも挨拶しに行かないとだからな。それに食材を買いたくない。10日程度しかいないのに買ったらもったいない。使い切れない分が必ず出る。それなら久しぶりの贅沢としゃれこむさ」
寮の食事と違って量もあって、味も濃くて、カロリー度外視なのとかさ。正直恋しいのよ。
「それじゃあ、買出しは飲み物とお菓子系ね。さっさと掃除終わらせて買い出し行くわよ」
こういうときに鈴のリーダーシップは助かる。
さて、と。自分のやる範囲はとっとと終わらせますかね。
1時間もしないで掃除が全て終わったのは、おれ自身の家事スキルが高いってのと、女性陣の掃除スキルが思ったより高かったってことがあるだろう。いやさ、のほほんさんの掃除スキルの高さには驚いたわ。見た目に反しててきぱきこなすんだよね。普段の動きに反映されないのは謎だ。
日の傾く前にスーパーに買出し。馴染みという事もあって、店員と話してる間にシャル主導で買い物を進めてた。母親と暮らしてたときに、スーパーでいかに安くいかにお得にお菓子をゲットするか試行錯誤してたことがあるらしい。飲み物は紅茶にスポドリ、100%のフルーツジュース。お菓子はスナック系チョコ系珍味系と手広く揃えてた。うん。シャルは将来節約母さんになるな。節約しながらも子供を満足させる出来る母親だ。
値段を見比べながらかごに入れていくシャル。カートを押す簪。気の向くままうろちょろするのほほんさん。それを捕まえに行く鈴。言い方は悪いけど、髪の色が同じなら姉妹って言ってもうなずけるな。しっかり物の長女、おとなしい次女、面倒見のいい三女、自由奔放な四女。うん。いつかこのネタでからかおう。
結局、買い物には1時間以上かかった。
掃除よりも買出しの方が疲れたのは、家が汚れてなかったからなのか、女が四人も集まると姦しいを越えた何かになったからなのかは追求しないでおこう。
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