とある提督の日記   作:Yuupon

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 執筆意欲が湧かない(切実)
 とりあえず日常成分が足りないので今回は割とほのぼのな話を書きました。
 少し間が空いた上に短くて申し訳ないです。


39 駆逐艦・電の日記(ミニ)

 

 

 

 S月C日、晴れなのです!

 

 

 雷ちゃん達と司令官さんが本土に行くらしいのです。

 本当なら私も着いて行きたいのですが、残念なことに大和さんや島風ちゃんの授業(深海棲艦との戦いの教授)で赤点を取ってしまったので補修なのです。

 ……泣きたい。

 

 やっぱり回答に『沈めた敵も出来れば助けたい』と書いたのが間違っていたのかな? 大和さんも島風ちゃんも引きつった顔でこっちを見ていたし。

 それから『沈めてから、なの?』という事を聞かれたのですがよくわかりませんでした。とにかく電は争うのが嫌なのです、とは伝えましたけど……。

 

 司令官さんなら分かってくれますよね?

 

 

 

 S月D日、晴れなのです!

 

 

 司令官さん達がいないせいか、鎮守府も少し静かなのです。皆で間宮さんのご飯を食べて、大和さんと島風ちゃんに訓練してもらって、暁ちゃんと遊んで。

 ……充実はしていますが、やっぱりどこかポッカリと足りない気がするのです。

 それほど、司令官さんや雷ちゃん、響ちゃんの存在が大きいのかもしれません。

 暁ちゃんは、私が寂しがっていると思ったのか「元気出しなさいよ電、それより遊びましょ? レディーにも休息は必要なのよ!」と励ましてくれました。

 ありがとう、お姉ちゃん。

 

 

 

 S月E日、晴れなのです!

 

 

 本土に呼ばれたのです。急に知らされたのでビックリしました。

 どうやら横須賀鎮守府と演習をやるみたいなんだけど、どうやらルールが変則的なものだったみたいです。

 

 『艦娘の判断で行動せよ』

 

 これが、今回のルールでした。即ち司令官さんの指示は無い状況で、とのことです。

 何度か実践をこなした事もありますので焦らず戦えるかな、と思っていたのですが失敗したのです。

 

 エンジンとらぶる? なのかな? 全力で海を駆けていたら止まれなくなって、色々な人にぶつかってしまいました。

 気がついたら周りに殆ど誰もいなくなっていたのです。

 はわわ、一瞬敵海域まで来てしまったのかと心配になったのは内緒ですよ?

 

 司令官さんとは少しお話出来ました。どうやら迷子の女の子の親御さんを探しているようなのです。やっぱり心優しい司令官さんなんだなぁって改めて思えました。

 よぉし! 明日からも頑張るのです!

 

 

 

 S月F日、晴れなのです!

 

 

 昨日の演習を終えた私と暁ちゃんは一旦帰港しました。

 大和さん達が迎えてくれて、頭を撫でてくれました。手慣れた手つきで、気持ち良かったのです。

 暁ちゃんは嫌がっているみたいだけど、あれは『つんでれ』というやつなのですね。

 

 生活もまた元のものに戻りました。朝から訓練、勉強、お昼からはご飯と遊び。それから遠征と夜は哨戒。

 司令官さんがいる時はあまり哨戒をやらせてもらえないので良い機会なのです。というか司令官さんは何でも一人でこなしすぎなのですよ。

 

 率先してやることは良いことですが、人の仕事を奪わないで欲しいのです。

 ……それに子供は早く寝なさいって、完全に子供扱いされているみたいで恥ずかしいのです。

 駆逐艦として頑張らないと!

 

 

 

 S月G日、晴れなのです!

 

 

 本土の方から急報が届きました。どうやら司令官さん達が深海棲艦と交戦したと。

 ……一つ言いたいのですが、またですか? この前志島鎮守府での一件や神無鎮守府侵攻があったばかりなのに。

 もう、司令官さんは悪魔か何かに魅入られているんじゃ無いかな、とふと思ったのです。

 まぁ問題は深海棲艦です。本土に現れたと言うのなら、どこかに敵が潜り抜けられる隙があるということ。これは非常に危険な状態なのです。

 

 ……一刻も早く侵入経路を突き止めねばなりませんね!

 

 

 

 S月H日、晴れなのです!

 

 

 昨日の一件で、金剛さんが司令官さんの元へ行くことになりました。本当は行きたかったけど仕方ないのです。諦めましょう。

 その間に司令官さんがビックリするくらい強くなってやるのです!

 

 暁ちゃんも同じ考えみたいで、『レディーは影で努力するんだから!』とか話していました。

 それで私達より圧倒的に練度の高い島風ちゃんに聞いてみたら、協力してもらえることになりました。

 頑張って立ち回りを覚えて、司令官さんを守れるようになりたいのです。

 

 そして何より相手を傷つけない強さが、欲しいのです。

 

 

 

 


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