リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜   作:ブラックくまさん

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今回は他のリトルバスターズメンバーの導入をして行きたいと思います
基本的に恭介に視点を当てていくので他のキャラの出番が少ないとかもあるかもしれません

棗恭介の一問一答

HN:筋肉@鍛えてます
あらゆる筋トレ方法を作り上げた棗先輩に質問です
画期的な筋トレ方法を教えてください

恭介の回答
おっと、そいつを聞くのかい?相当な根気が必要だぜ?
まぁいい、あんたが出来ると思って話そうか、二十四時間ずっと水の中に居て水圧に抗い続けるのさ
水から出た時あんたは今の三倍早く動けるだろう!
頑張ってくれ!


メンバー探し

「さて…じゃあ始めるか」

 

そう宣言する恭介

恭介たちは今校長室から少し離れた廊下に居た

ゆりが「作戦実行は今日の夜よ!」と言ってきたので一時戦線と別れたのだ

恭介の先ほどの言葉に真人が質問をする

 

「何を始めるんだよ?」

 

「無論、リトルバスターズのメンバー探しだ!」

 

「わふー探すのですー」

 

恭介の言葉にクドが素早く反応する

真人が続けて質問する

 

「探すって新しいメンバーをか?」

 

「違う、来ヶ谷や三枝、神北に西園だ」

 

「来てんのかよ?」

 

「それは分からない…だが可能性はある!」

 

その言葉に謙吾が反応する

 

「確かに、ここはマンモス校のようだからな」

 

「俺たちが見つけられてないだけで来ているかもしれないな」

 

その言葉を聞いて恭介は言った

 

「そう!だから探す!」

 

「どうやって探すんだよ?」

 

「ふっ俺を侮るな…」

 

「お?何か考えてあんのか?流石だな!」

 

「虱潰しに探す!」

 

堂々と言う恭介に三人は「えー」という顔をした

 

「じゃあここから手分けして探すぞ!」

 

「見つけたら携帯に連絡」

 

「では確実、解散!」

 

そう宣言して恭介は歩き出して言った

その恭介を見てから三人はそれぞれメンバー探しに入った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

恭介が三人と別れて適当に歩いていると、見知った顔を見つけた

 

「お?立華じゃないか」

 

「えっと…棗君であってたかした」

 

「ああ棗君だ」

 

「何をしてるの?」

 

「ちょっと人探しをな」

 

「そう」

 

そんな会話をしてる中、恭介は少し思案するような顔をした後、奏に提案した

 

「…そうだ立華、学校を案内してくれないか?」

 

「案内?」

 

「そう案内だ、人を探すにもどこに何があるか分からないと始まらないからな」

 

それを聞いて奏は考える仕草をした、小声で「…案内…案内」と呟いていたのを横目で恭介は見ていた

奏は少し嬉しそうな表情(ほとんど無表情だが)をして答えた

 

「わかった、学校を案内すればいいのね?」

 

よろしく頼むと言った後、恭介は(頼られるのが嬉しいのか…)と考えていた

そんな考えをしていた恭介に奏は指を指して言う

 

「あっちから案内して行くわ」

 

そう言い歩き出して行く、その足取りは何処か楽しそうだった

 

「ああサンキュー」

 

恭介はそう言い、奏の後を追った

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

恭介が奏に案内されていると、携帯が鳴った

その音に疑問を持ったのか、奏は恭介に聞いてきた

 

「何の音?」

 

「ん?ああ、携帯だ」

 

「…携帯?」

 

首を傾げる奏を横目に恭介は携帯に出た

恭介が電話に出てる間も奏は「携帯…携帯?」と呟いていた

 

「もしもし?」

 

『もしもし、恭介さんですか?』

 

「その声は能美か…どうした?」

 

『はい!放送室前で来ヶ谷さんを発見しました!』

 

「そうか、来ヶ谷は誰かと一緒か?」

 

『いえ!一人みたいです!』

 

「よし!来ヶ谷を捕まえろ!能美!」

 

「ラジャー!」

 

わふーと言う掛け声と共にパタパタと走る音が聞こえた

 

しかししばらくするとクドがうろたえる声が電話越しに響いてきた

 

『あれ?来ヶ谷さん?何処なのです?』

 

その声の後にとある声が聞こえてきた

 

『ふむ、聞いた事がある声かと思ったらクドリャフカ君か』

 

『あ!来ヶ谷さん!いつの間に後ろにいたのですか!?』

 

『まぁタネも仕掛けもあるマジックのようなものだ...』

 

『カッコイイのです〜』

 

はたから聞いていたらほのぼのするような会話をしていると来ヶ谷がクドに聞いてきた

 

『して、クドリャフカ君は何をしているのかな?』

 

『はい!人探しなのです!』

 

『そうか、頑張れよ』

 

『さよならされました!?』

 

クドが自分を探している可能性を無視して去ろうとしている来ヶ谷

クドはさよならされた事がショックだったのか

 

『わふ〜、やっぱり私はダメダメなのです…ダメダメワンコなのです…なのです…ですす〜』

 

とブツブツ呟いていた、そこに来ヶ谷が戻ってきて

 

『はっはっは!まぁ冗談だ』

 

そうクドに対して言っていた

 

『いえ…いいんです…私なんてどうせ英語のテストで、もっと頑張りましょうグッバイガールなんて書かれてしまうくらいダメダメなのです…』

 

『ふむ、少し冗談が過ぎたか』

 

これでは話が進まないと恭介は思い、クドに言った

 

「能美、とりあえず来ヶ谷に代わってくれ」

 

電話越しにクドが『はい…』と言ってしばらくすると来ヶ谷の声がした

 

『もしもし?』

 

「よう、来ヶ谷」

 

『その声は恭介氏か…』

 

「とりあえず今はリトルバスターズのメンバーを探している」

 

「来ヶ谷は能美と一緒に行動してくれ」

 

『ふむ、また何かするのか』

 

『了解した』

 

「ああ頼む、携帯は全員揃ったら渡す」

 

『ふむ、しかしこの世界でも恭介氏は変わらないな』

 

少し微笑み混じりにそう言う来ヶ谷に恭介も返す

 

「お前もな」

 

「あと、能美にはちゃんとフォローしとけよ?」

 

『なに、心配はいらんさ』

 

「そうか、じゃあまた後でな」

 

『ふむ』

 

そう言い、恭介は電話を切った

それを確認して奏は話しかけてくる

 

「終わったの?」

 

「ああ、とりあえず案内を続けてくれ」

 

「分かった」

 

そう言ったものの奏は進もうとしない

懸念に思った恭介は尋ねてみた

 

「どうした?」

 

「…さっきの携帯、どうしたの?」

 

「ああ、あれか」

 

「あれは俺が作ったものだ」

 

「作った?作り方を知っているの?」

 

そう言い、奏は首を傾げる

 

「いや違う、そうだな立華には話しておくか…」

 

「何を?」

 

「そうだな、俺の人生の事だ」

 

「…なぜそれを私に?」

 

奏はますます分からないという顔をした

そこに恭介は言った

 

「立華には色々世話になってるしな」

 

「それに」と恭介は付けたし

 

「立華はいい奴そうだしな」

 

そう笑顔で言う恭介

 

「…そう」

 

それだけ言うと奏は口を紡いだ

どうやら聞くということらしい

そんな奏に恭介は言う

 

「…とりあえず、あるきながら話すから案内してくれ」

 

「分かった…」と言うと奏は歩き出した

少し落ち込んだような感じもして(真剣に聞いてくれようとしてたのか…)と恭介は思った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…と言う訳で、俺はこの世界である程度の物は作れるんだ」

 

恭介は奏に説明し終わった、時折奏は恭介に質問しながら

恭介は質問に答えながら、説明していったので結構時間がたっていた

ちなみに携帯が作れる等は戦線メンバーには言っていない

秘密にしていたわけではなく、単に恭介が忘れていただけだ

恭介らしいとも言える

奏は話を聴き終え「そう」とだけ言うとまた案内に戻った

 

「次は…」

 

奏が次のところに行こうとしてるとまた携帯が鳴った

 

「すまん、立華」

 

「気にしないで」と言う奏の言葉を聴き恭介は電話に出た

 

「もしもし?」

 

『ああ、もしもし?俺だ』

 

「真人か、誰か見つけたのか?」

 

『ああ!西園の奴をな』

 

「そうか、話しかけたのか?」

 

『いや、これからだ』

 

「そうか、じゃあ頼む」

 

『おう!』と言うと真人は西園に近づいて行ったようだ

電話越しに真人の声が聞こえてきた

 

『よう!西園、久しぶりだな!』

 

『…どちら様でしょう?』

 

『…は?』

 

間抜けな真人の声が聞こえてきた

 

『…人違いですね、それでは』

 

『…うおおおおお!なんじゃそりゃああああああ!』

 

真人の叫びを電話越しに聞いて恭介は思った

(…西園、お前もか…)

叫んでる真人の元に西園が戻ってきた

 

『…冗談です、うるさいので叫ばないで下さい』

 

『……』

 

真人は言葉にならないらしい

恭介は(これもまたか…)と思いながら真人に言った

 

「真人、西園に代わってくれ」

 

真人は『あい…』とだけ言うと西園に携帯を渡した

 

『もしもし?』

 

「もしもし、西園?恭介だ」

 

『恭介さん?』

 

「ああ、恭介さんだ」

 

『…恭介お兄さん?』

 

「んぐっ…西園…もう一回言ってくれ」

 

『恭介お兄さん』

 

「もう一回」

 

『恭介お兄さん』

 

「もういっ「何してるの?」…」

 

恭介の無限ループは奏によって阻止された

「なんでもない…」と奏に言い、恭介は電話に戻った

咳払いをして恭介は言った

 

「西園、今メンバー探しをしている」

 

「だから西園は真人と行動してくれ」

 

『…わかっ』ツーッツーッ

西園の言葉が途中で切れて、電子音に変わる

 

「…って切るのかよおおおお」

 

恭介は聞こえるはずのない西園にツッコミを入れた

横で奏が「どうかしたの?」と声をかけてくる

恭介は「いや…なんでもない」とだけ答え、真人に掛け直そうとしたところ

真人の方から掛かってきた

 

『すいません、ボタンを押してしまいました…』

 

電話に出て開口一番にそう言ってくる西園

 

「…まぁいい、さっきも言ったが真人と行動してくれ」

 

「携帯は全員揃ったら渡す」

 

そう恭介は西園に言うと

 

『分かりました』

 

という声が聞こえてきた、今度は切れなかった事に安堵し

「じゃあ、後でな」と言い残し電話を切った

 

電話が終わると奏が話しかけてきた

 

「棗君のお友達は面白いのね」

 

「だろ?最高だぜ!」

 

子供のように何かを自慢するように言う恭介を見て奏は嬉しそうにしていた

そこに恭介が何かを思いついたように奏に言う

 

「そうだ立華、こいつをプレゼントしよう」

 

そう言いながら恭介は奏に携帯を渡した

 

「どうして私に?」

 

「そっちの方が連絡取りやすいし、何より案内してくれたお礼だ」

 

そう笑顔で言う恭介

奏は少し戸惑うような手つきで携帯を受け取った

 

「リトルバスターズのメンバーの番号は登録してあるからな」

 

「遊びたくなったら連絡してくれ」

 

そう言う恭介に奏は「分かった…ありがとう」と言い

大事そうに両手で携帯を持っていた

 

「そういや、携帯の使い方分かるのか」

 

「ええ、問題ないわ」

 

「そっか、この世界には携帯ないみたいだからな」

 

西園が二人になるかと思って焦ったぜ

と恭介は付けたして言った

 

奏は携帯を持ったまま「行きましょう」と歩いていった

恭介は奏の後を追うように歩き出した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

しばらく歩いていると今度は恭介が見覚えのある顔を見つけた

 

「あれは…!」

 

恭介は小走りにその後を追う、奏は恭介が走のを見て追いかける

 

「神北!」

 

恭介はそう叫ぶ

神北と呼ばれた少女は振り返り

 

「ふぇ?恭介さん?」

 

と言った

 

「恭介さんだ〜」

 

少女は能天気な声を出して走ってくる

恭介の元に来る途中

 

「ふぎゃっ」

 

おもいっきり転けていた

恭介は近づいて声をかけた

 

「大丈夫か?神北…」

 

「痛いけどダイジョウブ〜」

 

泣きながらそう答えた

 

「そうか…」

 

恭介はそれだけ言うと、少女に手を貸して起こした

 

「恭介さんもこっちにきてたんですね」

 

「ああ、今日来たばかりだ」

 

「そっか、うん!私がんばるよー」

 

何を頑張るのか分からないが恭介はそんな神北を見て少し微笑んだ

そんな中奏が恭介に聞いてきた

 

「そちらが探してた人?」

 

「ああ、リトルバスターズのメンバーだ!」

 

「そう、会えてよかったわね」

 

そう言い奏は恭介に微笑んだ

 

「ああ!紹介しよう!」

 

「神北小毬、リトルバスターズのメンバーで俺の妹の一番の友達だ」

 

そう小毬を紹介した

 

「よろしくね〜」

 

「んで、神北」

 

「こっちは立華奏、ここに来てから初めて会った人で色々世話になっている」

 

奏は小毬にぺこりと頭を下げた、それを見て小毬も頭を下げた

 

「じゃあ神北、今の状況を説明するぞ?」

 

恭介は小毬にそう言う

小毬は

 

「お願いします!」

 

と元気よく言った

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

恭介は小毬に説明をして、今メンバーを探していた事を話した

説明の中で小毬には携帯を渡した

 

「えぇっと、クーちゃん、真人君、美魚ちゃんと唯ちゃん、謙吾君が揃っていて、後はハルちゃんだけなんだね」

 

「分かりました!」

 

「ああ、こんなに早く揃うとは思わなかったがな」

 

「うん!私ハルちゃん探すよ〜」

 

「いや、神北は俺と行動してくれ」

 

「ふぇ?」

 

「後一人だ、別れるより一緒にいた方が集まりやすい」

 

「うん!分かりました」

 

その言葉を聞いて恭介は奏の方を向き聞いた

 

「立華もそれでいいか?」

 

「私は構わないわ」

 

「そうか、助かる」

 

「よぅし!それじゃあ張りきって探すよ!」

 

そう言い歩き出そうとして

 

「ふぎゃっ」

 

また転けていた

それを見て奏は言った

 

「焦らないで行きましょう」

 

「うん…ごめんね?奏ちゃん」

 

どことなく仲良くなった二人を見て恭介は少し微笑んだ

 

そして奏は恭介と小毬を連れて学校を案内してた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

色々と歩き回り、奏が言ってきた

 

「だいたいは案内し終わったわ」

 

「そっか〜、ありがとう奏ちゃん」

 

「ああ、助かった」

 

たいしたことじゃないわと言う奏に小毬は笑顔でもう一度お礼を言った

そんな中恭介の携帯が鳴った

 

「今度は謙吾だな」

 

ディスプレイの表示を見て恭介は言った

 

「ハルちゃん見つかったのかなぁ?」

という小毬の声を聞きながら恭介は電話に出た

 

「もしもし、謙吾か?」

 

しかし、電話に出たのは謙吾ではなかった

 

『おヨ?その声は恭介くん?』

 

「…お前、三枝か?」

 

『やはは、はるちんですよー』

 

「何故お前が謙吾の携帯を持っているんだ?」

 

そう恭介は三枝に聞いた

 

『いやー、謙吾君が携帯持ってたから奪っちゃったのですヨ』

 

「お前も相変わらずだな」

 

『いやー照れるなぁ』

 

別に褒めているわけではないのだが、恭介はそれを無視して三枝に言った

 

「これで全員揃ったな」

 

『全員?他の人も来てるの?』

 

「ああ、だから謙吾と合流してくれ」

 

「集まる場所はメールで送る」

 

『了解しました!』

 

電話向こうでビシィっという効果音が聞こえてきそうなほどの敬礼をして三枝は謙吾の元へ行った

 

『やー謙吾君』

 

『三枝ぁ!貴様!』

 

『まぁそんな怒らないで、ほら恭介さんから』

 

『まったく…もしもし』

 

電話に謙吾が話しかける

 

「ああ、謙吾」

 

「全員揃った、集合場所はメールで送るから向かってくれ」

 

『わかった』

 

それだけ言うと恭介は電話を切った

そして奏に尋ねる

 

「立華、集まるのにいい場所はないか?」

 

「そうね…食堂なんかがいいかしら」

 

「そうか、立華も来てくれ」

 

「みんなを紹介する」

 

奏に向けて笑顔でそう言う恭介

奏は「わかった」と頷いた

 

恭介はそれを見て皆にメールを送り

食堂へ向かった




誤字脱字があったらすいません
奏には学校の設備なども含めて案内してもらったので恭介は学校の基本設備、システムを分かったという事です

リトルバスターズのキャラ説明は別の形まとめて行おうと思います(出来たら)
知らない人はいないと思いますので、多少省略して進めて行かせてください(文章が長くなるとゴタゴタになっちゃう)

このキャラはこんなんじゃないな…と思う点が多々あったと思いますが
私の力量ではこれが限界でした…すいません

更新は不定期なのですが完結はさせますので、生暖かい目で見守ってやってください

追伸
三枝さんって恭介の事を恭介さんじゃなくて恭介くんって呼んでたorz
細かいですが治しておきました

でわでわ、また今度

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