リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜   作:ブラックくまさん

36 / 39
はい!今回も頑張っていきたいと思います!!

明日から二連休!!投稿出来るといいなぁ…
まぁやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:鉄仮面

あらゆる方法で女子の好感度を上げてきた棗先輩に質問です。
最近ゲームセンターの常連である友人に彼女が出来たのですが、ゲーム中に知り合ったとのことです。
いったいどんなゲームをすれば女子と出会えるのでしょうか?

恭介の回答

ひたすらダンスゲームを続けるんだ!上半身は動かさず、下半身だけでパーフェクトクリアをすれば周りの女子は「なに…あの人…足が複数に見える…」と絶賛してくるだろう…
その時に「僕と踊りませんか?」と声を掛ければいい
その女子にはもうお前しか見えてないぜ!
後はお前次第だ!


生徒会長代理の正体…

恭介、音無、奏の三人が反省室と銘打った独房に入れられてから三時間ほど経っていた。

やる事も無く、反省室に閉じ込められたので出ることも出来ない三人は寝ていたのだが、上からの微かな振動に音無と恭介は起こされていた。

 

ドー…ン…というような遠い場所からの振動に音無は首を傾げて呟いた。

 

「…地震か?」

 

その呟きに恭介は首を振って答える。

 

「いや…恐らく戦闘だろう…」

 

恭介の言葉に目を見開き音無は聞く

 

「せ、戦闘っていったい…ゆりたちがか?」

 

「そうだろうな」

 

音無は少し嬉しそうに言った。

 

「そうか!じゃあきっと助けに!」

 

しかし、恭介は音無の言葉を否定した。

 

「いや、この戦闘は俺達を助けるためのものじゃないだろうな」

 

否定されたのが以外だったのか、音無は少し驚きながら恭介に聞く

 

「な、なんで助けにきた訳じゃ無いって言い切れるんだよ」

 

音無の言葉に恭介は静かに答える

 

「早すぎだと思わないか?助けに来て戦闘が始まるまでの時間が…」

 

そう聞くと音無は少し考える仕草をして言う

 

「確かに…いやでもゆりなら…」

 

恭介はまた首を振って答える

 

「逆だ、仲村だからやらない…仲村はああ見えて頭の切れはいい」

 

「今回のように放っておけば直ぐに助かるような事に戦闘をしてまで助けに来るなんて考えにくいだろ」

 

「確かに…」と納得する音無を見て恭介は続けて言う

 

「だから、戦闘を始めたのが戦線じゃない事が考えられる…」

 

そこまで言うと恭介は奏を見て何かを納得した様に呟いた。

 

「なるほど…変だと思ったがそういうことか…」

 

恭介の呟きに対して音無は問いかけた。

 

「どうしたんだ?なんか分かったのか?」

 

恭介は音無を見て答えた

 

「考えてもみろ、こんなとこに閉じ込めるより反省文でも書かせた方が反省なるだろ?」

 

「それに立華と一緒に閉じ込める意味が分からない、立華は女子だぞ?普通は別の部屋にするだろ」

 

恭介の言葉を聞き音無は言う

 

「確かに少しおかしいな…なんでなんだ?」

 

音無の言葉を聞き、恭介は続けて言う

 

「それはきっと立華を隔離、または干渉出来ない様にしたかったんだろう」

 

「しかし立華は校則違反どころか他人に…それもNPCにまで迷惑をかけないような奴だ」

 

「そんな奴を簡単にこんなところに閉じ込めたり出来ない」

 

「だが、立華を閉じ込めるチャンスがあった…」

 

恭介の言葉を音無が引き継ぐ

 

「あの麻婆豆腐食った時か…!」

 

恭介は頷き続ける

 

「そうだ、校則違反をしたんだし反省をしろと言われても反論なんか出来ない」

 

「それに立華だけ閉じ込めたら不自然だろ?だから俺達も一緒に閉じ込めたんだろう」

 

そこまで聞いて音無は首を傾げて言う

 

「でもさっき棗も言ったが、閉じ込めるにしても男女別にしないか?普通…」

 

恭介は音無の疑問に答える

 

「俺達を見下しているか、他に部屋が無いか、相当焦っていて頭が回らなかったかのどれかだろ…」

 

恭介は少し息を吐いてから言う

 

「問題なのは今起きてる戦闘だ…戦線から仕掛けてないとすれば、直井から仕掛けたんだろう」

 

「何が目的かは分からないが、立華…天使を封じてまでやろうとしてることだ…穏やかじゃないだろうな」

 

「せめて外の様子が分かればな…」

 

そう言って恭介はポケットを探り始めた。

しばらくポケットを探っていたが、手を止めて呟いた

 

「ケータイ忘れた…」

 

音無の言葉に反応する

 

「ケータイって…あのケータイか!?この世界じゃないんだろ!?なんで持ってるんだよ!?しかも忘れたって…」

 

驚いたり慌てたりしている音無に恭介は「まぁちょっとな…」と言葉を濁して考える仕草をした

 

(ケータイを作る事は簡単だが…番号が分からない…どうするか…)

 

友人の携帯番号を覚えている者などそうそういないだろう

恭介も例外では無く登録で使っていたため、恭介が作った物とはいえ番号は覚えていなかった。

 

(立華は…いや、今立華がケータイを出したりしたら、音無にリトルバスターズが立華に協力してる事がばれる危険があるな…)

 

恭介がどうしたものかと考えていると音無が声を上げて言った

 

「そうだ!こいつがあったんだ!」

 

そういいポケットからトランシーバーを取り出した。

「ゆり!聞こえるか!今どうなっている!?」

 

音無はトランシーバーに向かって言う

しかしトランシーバーからは「ザーザー」というテレビの砂嵐の様な音しか聞こえてこなかった

 

「なんだよ!使えねぇじゃねぇか!!」

 

トランシーバーが使えないと分かると、苛立ち混じりに音無はベットにトランシーバーを放り投げた

 

それを見て恭介は冷静に音無に言う

 

「落ち着け、ここは地下に近い構造にあるところだ、トランシーバーの効果範囲外かもしれない」

 

恭介の言葉に音無は冷静さを取り戻して「悪い…」と言って俯く

 

すると、ベットに放り投げたトランシーバーからノイズ混じりに声が聞こえてきた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

『…しく…音…君…音無君…き…る…音無君!』

 

恭介と音無は声のしたトランシーバーを見てすぐさま駆け寄った。

音無がトランシーバーを持ち言う

 

「ゆり!聞こえてるぞ!」

 

しかし、向こう側にはこちらの声が聞こえないのかしばらく呼びかける声が続いた。

こちらの声が聞こえないのを悟るとゆりはポツポツと語り始めた

 

『これを聞いていると信じて話すわ…』

 

『直井はNPCなんかじゃなかった…私達と同じ人間だったの…』

 

『直井の目的は私達と同じだったわ…滑稽ね…彼に踊らされていたんだもの…』

 

そうゆりは自嘲気味に笑うと、ひときわ真面目な口調で続きを話し始める

 

『抑止力となっていた天使がいなくなって…彼を止めるものはいなくなったわ…』

 

『彼は一般生徒を盾にしているの…こちらが攻撃出来ないのを分かっていて…』

 

『たぶん…天使を何処かに閉じ込めてるんだと思う…彼女が見過ごすはずないもの…』

 

『ねぇ音無君…貴方天使と一緒じゃないかしら?…』

 

『お願い…天使を連れてきて…』

 

『都合のいい事だって分かってるけど…彼女の力がないと止められないのよ…』

 

『また仲間が…くっ!…』

 

『私も戦闘に出るわ…』

 

『音無君…勝手なお願いだけど…貴方に任せるわ…』

 

そう伝えると、トランシーバーからはノイズしか聞こえなくなっていた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

音無はトランシーバーを手放すと

今だに寝息を立てている奏の方に詰め寄った

 

「立華!起きてくれ!立華!!」

 

音無が揺すると奏は目を擦りながら音無を見て聞いた

 

「なに?」

 

「いきなりで勝手なのは分かってる!でも助けて欲しいんだ!!」

 

奏は少しキョトンとして言う

 

「おかしな事をいうのね、助けて欲しいのはこっちじゃない?」

 

「そうだけど、お前以外に止められないんだ!頼む!!」

 

そう言うと音無は奏に深く頭を下げた

 

それを見ると奏はベットから降りて扉の方へと歩いていった

 

「ガードスキル:ハンドソニック」

 

手の甲に剣を出現させ、扉を斬りつける

ガキンガキンっと甲高い音と火花が飛び散るが鉄製の分厚い扉は開く気配はなかった

 

「だめね…」

 

奏はハンドソニックを見つめてそう呟く

 

音無は奏に聞く

 

「それでも開かないのか?」

 

奏はコクっと頷き言う

 

「もともと護身用に作った物だし…」

護身用という言葉が引っかかったのか、音無は少し考える仕草をしてから言う

 

「護身用…そうか…」

 

音無は立ち上がり、奏の方に少し近づいて話し始める

 

「最初にあった時のこと憶えてるか?胸を刺されただろ?」

 

「その時お前を敵だって勘違いしちまった…」

 

奏は俯き、音無の言葉に答える

 

「あなたが変な事言うからよ…死なない事を証明しろだなんて…」

 

恭介は奏の言葉に(そりゃ刺されるだろ)と内心で思った

 

そんな恭介を余所に音無は話を続ける

 

「ああ…悪かった…軽率だったな…」

 

「俺さ、実は記憶が無いんだ…だから正直…お前と戦う理由が無いんだ…」

 

「もし…俺に記憶があって…最初に馬鹿な質問さえしなければ…」

 

「俺はお前の味方でいれたかもしれない…」

 

音無の言葉に奏は少し身を止めてから首を振って否定した

 

「なれないわ、そんな人、今まではいなかったもの…」

 

恭介は奏の「今までは」の部分が少し嬉しそうだったのに気がついた。

しかし音無には分からなかった。

それは当然だ、奏がリトルバスターズと共にいることを音無は知らないのだから

だから音無は奏の言葉に質問をする

 

「いても…いいじゃないか」

 

奏はまた首を振って答える

 

「いないわ…いたとしてもみんな消えてしまうもの…」

 

そう、奏が言ったとおり奏と仲良くなるということは学園生活を真っ当に行い満たされるということ

よほどの未練がなければ味方になんてなれるはずはないのだ。

 

音無もそれに気がついたのか力なくベットに座り乾いた笑いをしていた

見れば目尻に涙が溜まっていた

 

それを見た奏は「どうしよう…」と呟いていた

自分の為に泣いてくれた者を救いたいと思っているのだろう

 

それを見て恭介は思う

 

(やっぱり立華はいい奴だな…それに音無も…)

 

恭介はそう思うと不敵な笑みを浮かべて奏と音無に問いかける

 

「…お前達はここから出たいんだな?」

 

奏と音無は恭介の方を見た

恭介の言葉に音無が言う

 

「ああ…だけど出られるのか?」

 

恭介は少し間を置いてから真剣な表情になり奏の方を見た

 

「立華…ハンドソニックには花形の形態があるっていってたな?」

 

恭介は以前のバトルで奏にハンドソニックのVerを聞いていた事を思い出して聞いた

 

恭介の問い掛けに奏は頷く

 

「よし、じゃあ今から言うことをやってみてくれ!」

 

「まずハンドソニックのVer2を出してくれ」

 

奏は言われたとおりハンドソニックのVer2を出した

 

「ハンドソニック:Ver2」

 

Ver2は速攻性に特化した薄いフォルムだった

 

「それを扉の隙間に挟めるんだ!」

 

恭介の指示で奏はハンドソニック:Ver2を扉の隙間に刺し入れた

ガキンっという甲高い音を出しながらギリギリ扉の隙間に刃の部分が入った

 

「入ったな…それじゃあ立華…」

 

 

「一気に花形の形態まで引き上げてくれ!」

 

ここまできたらやろうとしていることが分かったのか奏は頷き恭介の指示に従う

 

「ハンドソニック:Ver3…」

 

ハンドソニックが奏の言葉で光る

 

「Ver4…」

 

奏の言葉で光りを増していき

邪魔な物を弾き飛ばしてハンドソニックは花形へと姿を変えた

 

横からの物量に負けて扉は弾け飛びベット脇へと倒れこんだ

 

 

「やった!」

 

音無が喜びの声をあげる

奏は指示を出していた恭介の方を向き

 

「…はたしてこれは可愛いかしら?」

 

と尋ねていた

花形のハンドソニックはそれはもう禍々しい姿だったが

恭介は奏の質問には答えずに音無と奏を見て言った

 

「話は後だ!今は急ぐぞ!」

 

音無は頷き、奏は少ししゅんとしてハンドソニックをしまい頷いた

 

それを見た恭介は壊れた扉から外へ出て、戦闘の音が聞こえる方へと走り出した

 

それに続き、奏、音無も走り出した

 

恭介、音無、奏の三人は雨が降っているグラウンドへと向かって行った…

 




はい!今回はここまでです!
微妙に長かった…後半適当になってないといいですが…

次回は直井くんの過去にせまっていきたいですねw

それと誤字脱字や矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録していただいた方々!アドバイスやコメントなどを下さった方々!
ありがとうございます

若干寝不足気味ですが頑張る気力に繋がって嬉しいです!

でわでわ!また今度!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。