リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜   作:ブラックくまさん

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はい!今回で5話目終了します
長かった…凄く長かった…後7話とかどれだけ長くなるんだ…まぁやっていきます

棗恭介の一問一答

HN:アルムへイムの妖精
あらゆる悩みを解決してきた棗先輩に質問です
最近、私の兄が彼女とイチャつき過ぎてかまってくれません
どうしたらいいでしょう?

恭介の回答
まず、兄にとって自分が大切な存在だと改めさするんだ
休日に遊びに誘うとかな

後は多少の恋愛は勘弁してやれ、兄の幸せは結果的にお前の幸せにもなる

最初は辛いだろうが、いつかその彼女さんとも一緒に遊べる仲になることを祈ってる


罰ゲーム

 

 

奏の生徒会長辞任を伝える全校集会の後、恭介達リトルバスターズ(奏を除く)は菜園部部室に集まっていた

 

「して、これからどうするんだ?」

 

集まってから全員は黙っていたが、しばらくして謙吾が恭介を見てそう聞いてきた

 

恭介は少し厳しい表情をして答える

 

「…今回ばかりは俺達じゃ動きようがない」

 

「立華を生徒会長に戻す事自体はそう難しくないが…」

 

「現段階で元気がない立華がいきなり生徒会長に戻ったりしたらきっと仲村は立華と俺達が繋がっている事に感づくだろう…」

 

「そうなればリトルバスターズは天使側…つまり、戦線の敵側として見られ戦線メンバーの未練を解消するどころじゃなくなる…」

 

その言葉を聞いて真人が反応する

 

「じゃあこのまま何もしねぇでにほっとくのかよ!?」

 

恭介は真剣な表情になり答える

 

「そうは言っていない」

 

恭介の言葉に全員が恭介の方を見る

それを見て恭介は答える

 

「立華を俺達が生徒会長に戻す事自体は出来ないが、立華自身を元気付ける事なら出来る」

 

「そこで…」

 

恭介は一旦間を置いて答えた

 

「罰ゲームをする!」

 

その言葉に全員ポカンとした表情になる

そんな中、真人が恭介に質問する

 

「えっと…何故罰ゲーム?」

 

恭介はいつも通りの表情で答える

 

「最下位には元々罰ゲームだって言ったろ?だからそれをやる」

 

恭介がそい言うと謙吾が険しい表情で声を荒げて恭介に言う

 

「恭介…!お前こんな時に何をふざけている!」

 

「待て謙吾少年…恭介氏にも何か考えがあるんだろう?」

 

恭介に怒鳴る謙吾を来ヶ谷が止める

そして来ヶ谷は恭介に「続きを」と視線を向けた

 

恭介はその視線を受けて答える

 

「…罰ゲームをやる理由だが、もちろん立華を元気付ける事が目的だ」

 

「立華は今、濡れ衣を着せられて生徒会長を辞めさせられている事もあり元気が無い」

 

そこまで聞いて謙吾が口を挟む

 

「そんな事は見ていれば分かる!」

 

しかし恭介は落ち着いて答える

 

「まぁ最後まで聞けって…」

 

「立華が元気が無いのに俺達まで遠慮して話し掛けなかったら立華はどう思う?」

 

そう恭介は全員を見渡して聞く

小毬がその質問に答える

 

「落ち込んでいる時に周りにまで気を使われたら余計落ち込んじゃうよね…」

 

「そう、神北の言う通り俺達まで元気が無いと立華は元気になるどころか余計に気落ちしてしまう」

 

「だからこそ俺達はいつも通りでいなきゃいけない」

 

恭介の言葉を美魚が引き継ぐ

 

「そこでいつも通りの雰囲気で罰ゲーム…ですか」

 

「そういうことだ」

 

恭介の言葉に全員が納得した

 

葉留佳が明るい声で言う

 

「よーし!それなら盛り上がっていきますヨー!」

 

クドがそれに続く

 

「わふー!盛り上がるのですー!」

 

来ヶ谷がフッと微笑みながら恭介に聞く

 

「ふむ、確か最下位は真人少年、恭介氏、奏君だったな」

 

それを聞き、真人が嘆く

 

「うわあああ!最下位だったああああ!」

 

恭介は不適に笑い答えた

 

「フッ!やるからには全力でやるさ!」

 

みんながワイワイ盛り上がるのを見て恭介は言う

 

「じゃあ早速立華を探しに行こうぜ!」

 

各自それぞれ返事をして恭介に続き菜園部部室を後にした

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

奏はフラフラと歩きながら、食堂へと歩いていた

 

食堂では現在、新規ガルデモがライブを行っていた

そのことで戦線メンバーが食堂付近を武装して固めているのだった

 

それを見ても奏はフラフラと食堂へと近づいていくのだった

 

戦線メンバーは何処か奏の様子がおかしい事に気が付いたのか、攻撃はせずに食堂の中に入って行くのを黙って見ていた

 

奏が食堂に入ってからも攻撃はせず、様子を見ているようだった

 

食堂の中はライブを見に来た一般生徒で溢れかえっていた

 

その生徒の波の中、奏は食券販売機の前まで歩いて来たのだった

 

奏はおぼつかない手つきで一つの食券を購入していた

 

奏が食券を購入して、食事を取りに行こうとしたところで突風が吹き荒れた

 

一般生徒の波もあり、奏は持っていた食券を手放してしまった

 

奏が持っていた食券は…天井付近まで舞い上がり…他の舞い上がった食券と混ざり分からなくなってしまった

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

ライブが終了して一般生徒が引いた後でも、奏は一人食券販売機の近くでポツンと佇んでいた

 

その表情はいつも通りの無表情だったが、誰が見ても元気が無い様な雰囲気だった

 

しばらくして、奏が歩き出そうとしていると後ろから声が掛けられた

 

「よう立華、探したぜ!」

 

奏が振り向くと、そこには恭介とリトルバスターズのメンバーがいた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「よう立華、探したぜ!」

 

恭介は食堂で奏を見つけ、話し掛けた

 

奏は歩き出そうとしたところで足を止めて振り返った

 

リトルバスターズであることを確認してから答える

 

「棗君…何か用かしら…?」

 

見るからに落ち込んでいる雰囲気で奏は聞く

 

恭介はいつも通りに返す

 

「ああ、立華は食事は済んだのか?」

 

奏は首を横に振って答える

それを見て恭介は言う

 

「なら良かったぜ!」

 

恭介の言葉に奏は首を傾げた

 

「これから罰ゲームをする!」

 

「最下位は真人、俺、立華の三人だからな」

 

「当然立華にも罰ゲームを受けて貰う」

 

恭介の言葉に奏は「そんな気分じゃないわ…」と小声で答えるが恭介はかまわず続けた

 

「逃げ出せないようにリトルバスターズ全員が監視しているから受けないなんて事は出来ないぜ!」

 

恭介の言葉に真人も続く

 

「俺も受けるんだ…立華も受けてくれよ…恭介と二人なんて惨めじゃねぇか…」

 

真人がそういうも、奏は俯いていた

それを見て恭介は言う

 

「おっと、罰ゲームについて説明してなかったな…」

 

「罰ゲームは…」

 

「ここのメニューの激辛麻婆豆腐を三杯食べてもらう!」

 

恭介の言葉を聞き奏は顔を上げた

 

「聞いた話じゃすげぇ辛いらしいからな、罰ゲームにはピッタリだ」

 

「…まぁ立華がどうしても嫌なら…」

そこまで言い、恭介は奏の方を見た

しかし奏はすでに食券販売機の方へ歩き出していた

 

食券販売機の前で恭介に振り向き

 

「…何してるの?早く買いましょう?」

 

と言ってきた

その言葉には明るさが込められていた

 

それを見て恭介は笑いながら言う

 

「お!やる気だな!」

 

そして奏の後に続いて食券を買った

 

恭介、奏に続き全員は各々の食券を買って二階建ての食堂の一階の空いている席に座った

 

全員が席についたのを確認して、恭介は言った

 

「じゃあ、罰ゲーム込み夕食を始めるとするか!」

 

その言葉を皮切りに全員は食事を始めた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「うおおおおお!辛すぎるぅぅぅ!」

 

食事を始めて真人が一口目で叫ぶ

謙吾は真人の麻婆豆腐を見て感想を言う

 

「…見た目だけでも辛さが伝わってくるな…真っ赤だ…」

 

恭介は涙目になりながら言う

 

「だが、結構味わい深いぞ!この麻婆豆腐!」

 

恭介と真人が騒ぐ中、奏だけは黙々と激辛麻婆豆腐を食べていた

 

それを見て恭介は奏にきいた

 

「立華は平気なのか?」

 

「…うまいわ」

 

奏はそういい、また黙々と食べ始める

それを見て真人が言う

 

「なら立華…俺のも食べてくれよ…」

 

その言葉に奏はピクッと反応したが来ヶ谷が真人の方を向いて言った

 

「ほう…真人少年は食べる量を三倍にして欲しいようだな…」

 

その言葉を聞き真人が青ざめて言う

 

「自分で食べます!ごめんなさいでしたああああああ!」

 

そう言いながら勢い良く食べ始める

奏は少ししょんぼりして、また麻婆豆腐を食べ始めた

 

全員がしばらく食事を続けていると、食堂の扉が開き腕章を付けた生徒達が入ってきた

 

その生徒の先頭に直井がいた

 

直井は恭介達に近づいてきて言う

 

「今は食事をするのは禁止の時間ですが…」

 

その言葉に恭介は答える

 

「ん?そうなのか?」

 

「ええ…」

 

「そうかそいつは悪かったな、でもここでやってたライブのせいで食事が出来なかったんだ」

 

恭介の言葉を聞き直井は少し考えて言う

 

「…なるほど、でしたら今回は見逃しますが…次は無いですよ?」

 

「ああ、わかった」

 

恭介の言葉を聞き、直井は「上に行くぞ!」と直井の後についていた生徒に声を掛けて二階に上がっていった

 

直井が二階に上がってからしばらくして、戦線メンバーを連れた直井が降りてきた

 

直井と戦線メンバーは食堂を出て行った

 

後から聞いた話では、どうやら戦線メンバーは時間外の食事のせいで反省室へと連れて行かれたそうだった

 

恭介達がその事を知ったのは翌日の事だった

 

恭介達は食事を終えて、その日は解散となった

 

解散する際には奏は少し元気になっていた

 

恭介はみんなと別れた後、一人で考えていた

 

(…直井は一般生徒かと思っていたが…どうも違うらしいな…)

 

(少し嫌な予感がするな…)

 

(注意しておくか…)

 

恭介はそう思考して自室に戻り眠りについた

 





はい!今回はここまでです!
5話…長かったぜ…

途中で奏ちゃんの視点で書かせて頂きました!話をわかりやすくするためです!

罰ゲームを麻婆豆腐にした理由ですが、5話を見ている時「あの麻婆豆腐って最早罰ゲームじゃね?」って思ったのを思い出したので罰ゲームは麻婆豆腐にしました

それと
誤字脱字、矛盾してるところがありましたらすいません

最後に
ここまで読んでいただいた方々!お気に入り登録をしていただいた方々!アドバイスやコメントを下さった方々!
ありがとうございます!

最近更新ペースが若干遅れてきましたが頑張ります!

でわでわ!また今度!

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