リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜   作:ブラックくまさん

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今回は試合前までの繋ぎです
戦線が今どう動いているかわかりやすくなればいいのですが…

棗恭介の一問一答

HN:ニィィツ!

バイトを辞めるいい口実を教えてください

恭介の回答

体力の限界!!


練習

 

「…というわけで、チームのメンバーになった直井だ!」

 

恭介はリトルバスターズの全員をグラウンドに集めて

直井の紹介をしていた

 

直井はメンバーを見ると「ふんっ」と言ってそっぽを向いた

 

メンバーは口々に直井を歓迎する

 

「よろしくね〜」

 

「よろしくなのですー」

 

「よろしくお願いします…」

 

「やーよろしくですヨ!」

 

「筋肉はねぇが男か!よろしくな!」

 

「よろしくたのむ」

 

「ふむ、結構かわいい顔をしているな…まぁ、よろしく」

 

そんなメンバーを見て、直井は言う

 

「言っておくが、貴様らと馴れ合うつもりは無い」

 

それに真人が反応する

 

「ほー、ま!なんでもいいや!」

 

「早く練習しようぜ!」

 

軽く聞き流された事に若干不機嫌そうになる直井を他所に恭介はみんなを見渡して言う

 

「まぁ待て、先ずはピッチャーを決める…」

 

少し間をおいて恭介は言う

 

「ピッチャーは…立華!」

 

「………私?」

 

奏は自分を指差して聞いた

恭介は奏の方を向き答える

 

「ああ、立華の様な小さい体格でしかも無表情な女の子がバンバン超速球を投げたら燃えるだろ?」

 

目を輝かせて奏に同意を求める恭介

 

「そうかしら…」

 

「ああ!絶対燃える!カッコイイぜ!」

 

「…カッコイイ…」

 

若干嬉しそうにして奏は納得したのか、それ以上は特に何も聞いてこなかった

 

それを見てから恭介は次に直井の方を向き言った

 

「そして直井…お前をバッターとして徹底的に鍛える」

 

「…なぜだ?」

 

今だ不機嫌そうにしている直井が質問する

 

「こんなかで一番筋肉なさそうでひ弱そうだしな…」

 

「そんな奴がバンバンホームランを打ってみろ?燃えるだろ?」

 

またも目を輝かせて同意を求める恭介

 

「待て…僕がひ弱だと…?」

 

さらに不機嫌さを増して直井は恭介に尋ねる

恭介は涼し気に受け流しながら答える

 

「あくまでそう見えるってだけだ、実際のところは知らん」

 

「まあ、そういうわけでそれを主体に練習する」

 

「…ふんっ、まぁいい早速始めるぞ」

 

直井がそういいバットを持ってバッターボックスに向かって行った

 

それを見て真人が言う

 

「お!あいつ結構やる気だな!負けてらんねぇぜ!」

 

真人が向かって行くのを皮切りに、それぞれ練習に入った

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「立華…お前凄いな…」

 

「そう?」

 

恭介は奏にそう呟いていた

何故、恭介がそう呟いたかというと

奏の投げる球を見ていたからだった

 

「ふっ…」

 

奏は短く息を吐き、球を投げる

スパーンっという音と共に恭介の構えるミットへ一直線に飛んできた

 

「球速は…98…」

 

奏は同様の速度でストライクを何球も投げていた

 

「こいつはとんだダイアの原石を掘り当てちまったぜ…」

 

恭介はまだ驚きが抜けていない様な声でそう呟いていた

 

そうしてしばらく練習を続けていると、グラウンドと校舎とをつなぐ道にとある二人組を見つけた

 

(あいつらは…音無と日向か?)

 

二人を確認すると恭介は奏に声をかける

 

「悪い立華、すぐ戻るから一人で練習しててくれ」

 

「わかった」

 

奏はそう言うと、壁に向かって球を投げ始めた

それを確認して恭介は二人のところに小走りに向かっていった

 

「よう!何してんだ?」

 

恭介は音無と日向に声をかけた

音無が反応する

 

「ん?おお、棗か」

 

「お前こそ何してんだ?こんなところで?」

 

音無は恭介に尋ねる

恭介は爽やかな笑顔で答える

 

「青春さ!」

 

「で、お前らは何してんだ?」

 

今度は恭介が質問した

 

「青春って…まぁいい、実はな…」

 

「球技大会に出る事になってな」

 

「今メンバー集めの最中だ」

 

へぇっと言って恭介は周りを見渡して聞いた

 

「…他のメンバーは?誰が居るんだ?」

 

恭介がそう言うと音無は言葉を濁した

音無の後ろでおとなしくしていた日向がビクッとなっていた

それを見て恭介は納得する

 

「なるほど、誘ったはいいが次から次へと断られて結局集まって無い…ってとこか」

 

「な、なんで分かるんだ!?」

 

日向が驚いて恭介を見て聞いた

恭介は当然の様に答える

 

「いやだって分かり易いし」

 

「まぁそれは俺も思った」

 

「音無まで!?どんだけ分かり易いんだよ俺!」

 

「だってなぁ」と顔を見合わせる恭介と音無を見てさらに取り乱す日向

 

「というか、お前らも球技大会にでるんだな」

 

「お前らもって事は棗もか?」

 

「おう!」

 

そんなやりとりをしばらくしていたら

突然声がかけられた

 

「ふっふっふ!お困りのようですなぁ先輩方!」

 

三人は声のする方に目を向けた

そこには何故か格好つけて佇むユイがいた

 

「なんだお前か…」

 

日向はユイを見てがっかりした様に言った

 

「まぁまぁ先輩!見てましたよ!断られまくっていましたね〜」

 

「だからなんだよ、お前にゃ関係ねぇよ」

 

「そう言わずに〜あたし戦力になるよ〜?」

 

ユイはそういいながら日向の脇を肘でつついていた

 

「戦力〜?…いや待てよ?」

 

日向はハッと何かに気がついたように呟き始める

 

「デットボール狙ってボールを頭に…相手ピッチャー退場…」

 

「当たり屋か!!」

 

納得した様な笑顔で日向はユイの方を振り向いた

そんな日向にユイは

 

「てめーの脳みそは溶けて鼻から垂れ流れてんのか!」

 

と言い放ち、後頭部にまわし蹴りを食らわせていた

日向はうずくまりながら言う

 

「ぐふぁ!ちょ、おま、俺先輩!」

 

「おおそうでした!先輩のお脳みそはお溶けになられてお鼻から垂れ流しておられるのですか?」

 

ユイは言い直して日向の頭にポンっと手を置いた

それが引き金になったのか日向はユイに向かい

 

「言い方の問題じゃねぇよ!」

 

同じ後頭部を蹴っていた

 

「先輩痛いです〜」

 

「俺だってイテェよ!」

 

「痛いです〜」

 

そんなやりとりを見て恭介は日向に向かって言った

 

「いいじゃないか、いれてやれよ」

 

その言葉を聞きユイは立ち上がり嬉しそうに恭介の方を見た

 

「さっすが棗先輩!分かってる!」

 

そんなユイを無視して日向の答える

 

「つってもなぁ…この球技大会で負けたらどんな罰ゲームを受けるかわかったもんじゃない…」

 

日向の言葉に恭介は反応する

 

「罰ゲーム?」

 

「ん?ああ、ゆりっぺの奴が成績最下位のチームには死よりも恐ろしい罰ゲームをやるんだとよ」

 

「なるほど…」

 

そこで日向は何かに気がついたように恭介を見た

 

「…そうだ!」

 

「棗が俺たちのチームに入ってくれね?」

 

日向は恭介をチームに誘ってきた

 

「悪い、もう別のチームを作ったんだ」

 

「なんだ…」

 

目に見えて肩を落とす日向

 

「まぁそう落ち込むなって!」

 

そう日向に向かって言う恭介

恭介は思い出した様に日向に言った

 

「ああ、一つ言い忘れてたが…」

 

「俺たちのチームに、天使…居るから」

 

日向は少しポカーンとなってから、まくし立てた

 

「はぁ!?なんで天使が!?どうなってんの!?意味わかんねぇぜ!?ホワイ!?」

 

しかし恭介はさも当然の様に答える

 

「そっちの方が燃えるだろ?」

 

「長らく争い続ける二つの組織…生徒会と戦線…今回は野球で対決…」

 

「普段は銃や剣で戦っていたが、次はスポーツマンシップに則って行はれる戦い…」

 

「どうだ?」

 

妙に熱を込めて日向を見る恭介

日向は呆れたように恭介を見た

 

「なんつーか、自由だなお前…」

 

「だろ?」

 

そんな日向を笑顔で受け止める恭介

そんな中、ユイは日向に近づき言った

 

「まぁまぁ、棗先輩が天使に取られたからってそう落ち込まずに!このユイにゃんに任せて置けば大丈夫だって!」

 

そう日向の背中をポンポンっと叩いていた

そんなユイを日向は睨み言った

 

「あ?今なんつった…?」

 

ユイは怯む事なく繰り返した

 

「ユイ☆にゃん!」

 

両手でネコ耳のキメポーズを取りながら言うユイに日向は近づき

 

「そぉぉいうのが一番ムカつくんだよぉぉ!」

 

卍固めを食らわせていた

 

「いだだだだだいだいだい!せ、先輩!ギブ!ギブです!」

 

しばらくユイに卍固めを食らわせて気が済んだのか

日向は恭介の方を向いた

 

「まぁ、球技大会では棗とは敵同士って事だな」

 

「そうなるな」

「なら手加減無しだ!なぁ音無!」

 

「…そうだが、まずメンバー集めないと始まんないぞ?」

 

「分かってる!使いたくなかったがアテはある!」

 

「つー事で、俺ら行くわ!」

 

「じゃな!」と手を上げて音無と日向は

歩いて行った

それをユイが「あ!待ってくださいよーせんぱーい」といって追って行った

 

それを見送り恭介は練習へと戻って行った





はい!今回はここまで!
音無くんあんまり喋ってない…自分の文才が憎い!!

まぁさして重要な話では無いのでさらっと流して読んでいただけたらと思い書きました!…言い訳じゃないですよ…?

さて、次回は試合に入っていきます!あんまり深くやらないと思うので期待しないで下さい…岩沢さんで力を使い果たしてしまった事は秘密…

最後に
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!コメントやアドバイスを下さった方々!
ありがとうございます!

でわでわ!また今度!

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