リトルバスターズ〜死んだ世界に参戦……?〜   作:ブラックくまさん

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岩沢編ラストいきます…わりかし感動的な場面なのに文才が無くて伝えられないぜ…

では、お楽しみいただけたら幸いです


棗恭介の一問一答
HN:スペードの田中

ガリガリ君を百発百中で当てることができる棗先輩に質問です
どうやって当たりを出しているんですか?

恭介の回答

ガリガリウェーブに乗ればいい
…後、お前ら…もっと別の事を頑張れよ…嫌だぞこの学校…


My song

ミッション通達から3日後、恭介は来ヶ谷、真人、謙吾と共に体育館の裏側にいた

時刻は18時50分、ライブ開始まで10分を切ろうとしていた

 

恭介は体育館を覗きながら言った

 

「生徒の数は上々だな…」

 

恭介はここ数日で一般生徒をライブに生かせるよう動いていた

そのおかげか、全校生徒の半数近い生徒が体育館に来ていた

それを確認し、恭介は携帯を取り出して西園に電話をかけた

 

コールが数回なり、西園が出た

 

「西園、そっちの動きはどうなっている?」

 

『はい…戦線メンバーはこちらの動きに気づいていません…今、戦線メンバーの青みがかった髪の男子生徒が三枝さんのトラップに引っかかりました…』

 

電話越しにガーンッという何かが当たった音と共に「いってぇぇ」という日向の叫び声が聞こえてきた

 

「了解、西園はそのまま待機してくれ」

 

『わかりました』

 

そういい、恭介は電話を切る

もう一度体育館を覗くとステージに岩沢が登ってきていた

端に一般生徒からは見えない位置に遊佐も居るのが見えた

 

「そろそろか…」

 

恭介は来ヶ谷達を見る

みんなは無言で頷いてくる

それを見て恭介は言った

 

「はじめるぞ…!」

 

恭介が宣言すると同時にライブが始まった

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ライブが始まってから少し時間が経っていた、一曲目が終わり生徒達は徐々に盛り上がっていた

 

それを確認して恭介は携帯を取り出す

 

「…立華、ゆっくりと体育館に向かって来てくれ…」

 

恭介は奏に電話をかけ、そう告げる

 

『わかった』

 

そういい、奏は電話を切った

こちらに向かって来てるようだ

 

奏との電話を終えたところでガルデモの曲長が変わった、どうやら二曲目に入ったらしい

一般生徒の一部が「Alchemy!?こんな序盤で!?」「いいぞー!」と騒ぐのが聞こえた

 

恭介は岩沢に目をやる、岩沢は何か焦っている様な表情を一瞬見せた

 

(盛り上りが思った以上にないのか…)

 

そう恭介は思考し、再度西園に電話をかける

 

「…西園、そっちの状況を教えてくれ」

 

『はい…こちらは神北さん、能美さん、三枝さんと合流…戦線の方々は三枝さんのトラップに手間取っています』

 

電話越しに葉留佳の「へへん!」という笑い声と、遠越しに「きぃー、なによこのふざけたトラップは!?」というゆりの声と、ゴワーンという何かが当たった音と共に「ぐふぁ!」と言う日向の叫び声が聞こえてきた

 

「…また日向がトラップに掛かったのか…」

 

『はい…戦線の方々は今、立華さんの部屋の前で止まっています』

 

「そうか…引き続き頼む」

 

『はい』と言う声を聞いて、恭介は電話を切った

 

遠巻きで銃声が聞こえた、どうやら奏が交戦状態に入ったらしい

その音を聞いて恭介は呟く

 

「そろそろ、来るな…」

 

恭介が体育館に続く道を見ると数名の大人たちがゆっくりと歩いてくるのが見えた

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

二曲目が終わると同時に体育館の扉が開いた

 

「お前らー!なにをやってる!?」

 

その叫び声と共に数名の大人、教師達が体育館に入ってきた

 

教師達は直ぐにステージに上がり岩沢達を取り押さえた

 

ステージの袖に隠れていた遊佐も見つかったらしく取り押さえられていた

取り押さえられる前に遊佐は何処かに無線で連絡を取っていたが、その無線も取り上げられてしまっていた

 

それを確認して恭介は西園に電話をかける

 

「西園!こっちは教師陣が乱入してきた!戦線メンバーはどうなった!?」

 

継ぎ早に言う恭介に西園は若干戸惑いながらも答える

 

『は、はい…戦線の方々は立華さんの部屋へと入って行きました…パスワード解析に手間取っています』

 

「仕掛けが役にたったか…」

 

恭介はライブが始まる前に奏の部屋に行き、パスワードを強化していたのだった

電話越しに「竹山君!急いで!」と言うゆりの声と、「無茶言わないでください!めちゃくちゃ堅いブロックなんですよ!?」と言う男子生徒の声が聞こえた

 

恭介は短く息を吸い、西園に言った

 

「これから俺達は教師陣を抑える…西園は隙を見て離脱してくれ」

 

『わかりました』

 

そう聞き、恭介は電話を切って体育館を見る

 

一般生徒を抑える教師陣が見えた

入り口の方に奏もいた、奏は静かにそれを見ていた

 

一般生徒達が「クソッ!ふざけんな!」「やめてあげて!」「俺達のためなんだよ!」と口々に教師陣に言い放つ

 

教師陣は「今までは大目に見てやってただけだ!図に乗るな!!」と声を張り上げた

 

それを見て恭介は来ヶ谷達を見て言った

 

「行くぞ…!」

 

そういい恭介達は体育館に向かって走り出した

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

教師陣は岩沢達に向かって言い放つ

「楽器は全て没収だ!」

 

「学園祭でも無しにこんな事を!二度とさせんぞ!」

 

そして一人の教師が岩沢が大切にしていたアコースティックギターを持って言った

 

「ふん!これは捨てても構わんな!」

 

それを見て岩沢は叫ぶ

 

「それに…それに触るなああああああ!」

 

そう叫び、岩沢は取り押さえている教師を振りほどこうとした、しかし教師は「暴れるな!」とさらに力を込めて抑える

それを振り解けず、岩沢の目に諦めの色が見えた

 

そんな時に…

 

「うおおおおおおらあああああああああ!」

 

と言う掛け声が聞こえた後、岩沢の身体は軽くなった

岩沢は驚き、教師の方を見た

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「うおおおおおおらああああああああああ!」

 

真人は岩沢を抑えていた教師を吹き飛ばした

岩沢は驚いた表情で真人を見ていた

 

教師陣が真人に気を足られている間に謙吾はひさ子を抑えている教師に近づき

 

「せい!」

 

首筋に手刀を当て気絶させていた

来ヶ谷はいつの間にか関根、入江を抑えていた教師を投げ飛ばしていた

 

「お姉さんが来たからにはもう安心だ」

 

そういい、来ヶ谷は教師陣と関根、入江の間に立っていた

岩沢が驚いていると、後ろから声がかけられた

 

「驚いている場合じゃないぜ」

 

岩沢が振り向くと恭介が立っていた

恭介は先ほど、教師が持っていた岩沢のアコースティックギターを持っていた

 

恭介はそれを岩沢に渡した

 

「歌いたかった歌…あるんだろ?」

 

「俺達が教師を抑える、岩沢!お前は歌え!本当に歌いたかった歌を!」

 

「本当に伝えたかった事を!」

 

「ここにいる俺達が聞き届けてやる!」

 

そう笑顔で恭介は今だ床に座っている岩沢に手を差し出した

その手を取り岩沢は戸惑った様に呟く

 

「…お前…どうして…」

 

岩沢が呟くとほぼ同時に教師達はステージにあがってきた

岩沢の手を取り立ち上がらせると、恭介は教師達に向かって走り出した

 

教師達を抑えながら恭介は叫ぶ

 

「はやくしろ!長くはもたない!!」

 

その言葉を聞き岩沢少し微笑む

そしてギターを弾く態勢に入った

 

それを見て来ヶ谷はひさ子に言う

 

「ここは私達に任せて君ははやく行くんだ!」

 

迫ってくる教師達を投げ飛ばしながら音響室と書かれた部屋を指差す

ひさ子は来ヶ谷が言おうとしている事を察して

 

「ありがとう…」

 

と呟き走り出した

ひさ子を一人の教師が追いかけたが遊佐が足を引っ掛け転ばし、その隙に来ヶ谷は音響室の扉の前に立つ

 

「悪いが…ここから先は通行止めだ…!」

 

そういい、教師達を投げ飛ばす

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

真人は教師相手に無尽蔵に暴れ

 

謙吾は一人一人確実に気絶させていた

 

来ヶ谷は音響室の扉を死守していた

 

そして恭介は、岩沢に近づく教師達を相手に食い止めていた

それを見て岩沢は真剣な表情になる

 

そして…静かに歌い出した

岩沢のギターの音が学校内の放送機から流れ始める

どうやらひさ子が流し始めたようだった

 

岩沢の歌が始まった

 

岩沢が歌い出してから教師陣、そして全校生徒が静かになった

 

教師陣が動きを止めたのを確認して、恭介は岩沢の方を見た

 

「泣いてる…君こそ…」

 

「孤独な…君こそ正しいよ…」

 

「人間らしいよ…」

 

「嘘じゃない…」

 

「本当の…」

 

「僕らを…」

 

「ありがとう…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

岩沢は静かに歌い終えた

恭介はゆっくり岩沢に近づき

 

「…すげぇいい曲だった、歌ってくれてありがとう…」

 

そう静かに微笑みながら言った

 

岩沢はゆっくりと首を振り言った

 

「…棗のおかげで、やっと見つけられた…」

 

「私の…本当の歌…」

 

「だから…ありがとうを言うのは私の方だ…」

 

そういい、岩沢は恭介にアコースティックギターを差し出した

それを受け取ったのを見て岩沢は微笑みながら言う

 

「ありがとう…棗…」

 

その言葉を最後に、岩沢の姿が消えた

残されたのは、岩沢が愛用していたギターだけだった

恭介はそのギターを見つめて呟いた

 

「生まれ変わったら…リトルバスターズ全員でお前の歌を聴きに行くぜ…」

 

そう呟き、岩沢が消えた事で静かになった会場にいる来ヶ谷達を見て言う

 

「撤収するぞ!」

 

恭介の後を来ヶ谷達は追いかけて行った

 

会場にいた戦線メンバーは恭介達に気を取られている教師達の隙をついて抜け出したようだった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

後日、恭介は一人でガルデモの連絡している空き教室に来ていた

 

岩沢が残したギターを届けるためだった

 

ひさ子はギターを受け取ると、悲しそうに…そして嬉しそうに撫でた

そして恭介の方を見て言った

 

「ありがとう棗…お前のおかげで岩沢は満足そうだったよ」

 

恭介は「そうか…」と静かに頷いた

 

「…私達もいつまでもしょげてちゃ岩沢に笑われちまうな!」

 

「これから新規ガルデモのボーカル探しだ!」

 

そう笑いながらひさ子は言った、見ると関根と入江も悲しそうな表情など見せずに笑っていた

 

恭介はそれを見てから

 

「そうか…頑張れよ!次のライブも期待してるぜ!」

 

そう笑顔で返し、空き教室を後にした

 




岩沢さんはこれで終わりです

どうでした?泣けなかったでした?駄文でした?むかつきました?(ストレイトクーガー風)

…すいません…私の文才ではこれが限界なんです…
それと矛盾してるところや誤字脱字がありましたら、重ね重ね申し訳ありませんでした!

最後に
ここまで読んでいただいた方々!また、お気に入り登録していただいた方々!

ありがとうございます!

次回は四話導入です
不定期更新ですが良ければまた読んでやってください

でわでわ!また今度!

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